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第三話
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あれから数日、森には近づかない様にしておりました。
噂になっていない様で、胸を撫で下ろす。
ですが、妙な事にお茶会のお誘いのお手紙を頂きました。
「お父様。これに出席しなくてはいけませんの?」
「当たり前だ。主催は、王族だぞ」
「……接点がないのに、何故私の所に?」
「どうやら婚約者が決まっていない者に送られてきたようだ」
なんですと!
婚約破棄されて、まだそんなに日が立っていないというのに、お調べになったのですか……。
いやそんな事より、ドレスを新調しなくてはいけません。
稼いだお金では足りませんね。
はぁ……。
◇◇
このお料理美味しいですわ!
さすが、主催が王族の事だけありますわ。
このお茶会は、創作デザートなる物もあり美味しく頂いております。
男性の方も参加していますが、どうして婚約者がおられないのでしょう?
全員、破棄された?
「あそこにおられます」
「まあ、殿下だわ」
うん? 声が聞こえ振り向くと、銀の髪が眩しく感じる程、キラキラ輝いて見える男性が……。
あのお方が、ハニード殿下ですか?
神々しいですわね。
って、あれはクロ!?
ハニード殿下の腕の中からポンと飛び出して、ダッシュしてくるクロ。
つい、抱きしめてしまった。
やっぱりクロです。首輪が同じです。
って!!!
「クロージュがお世話になったね」
って、ハニード殿下が私にお声を掛けて下さいました。
「……はい。あ、いえ……」
よく見れば、ハニード殿下の横にいる方は、数日前に森で出会った方ではないですか!
どうしましょう。
凄く目立ってしまいました。
「クロージュが、そんなに懐くなんて珍しい」
ニッコリと微笑んでハニード殿下は言ってはいますが、目が怖いんですが……。
何か怒っていらっしゃる?
私は、どうしたらいいのでしょうか!?
噂になっていない様で、胸を撫で下ろす。
ですが、妙な事にお茶会のお誘いのお手紙を頂きました。
「お父様。これに出席しなくてはいけませんの?」
「当たり前だ。主催は、王族だぞ」
「……接点がないのに、何故私の所に?」
「どうやら婚約者が決まっていない者に送られてきたようだ」
なんですと!
婚約破棄されて、まだそんなに日が立っていないというのに、お調べになったのですか……。
いやそんな事より、ドレスを新調しなくてはいけません。
稼いだお金では足りませんね。
はぁ……。
◇◇
このお料理美味しいですわ!
さすが、主催が王族の事だけありますわ。
このお茶会は、創作デザートなる物もあり美味しく頂いております。
男性の方も参加していますが、どうして婚約者がおられないのでしょう?
全員、破棄された?
「あそこにおられます」
「まあ、殿下だわ」
うん? 声が聞こえ振り向くと、銀の髪が眩しく感じる程、キラキラ輝いて見える男性が……。
あのお方が、ハニード殿下ですか?
神々しいですわね。
って、あれはクロ!?
ハニード殿下の腕の中からポンと飛び出して、ダッシュしてくるクロ。
つい、抱きしめてしまった。
やっぱりクロです。首輪が同じです。
って!!!
「クロージュがお世話になったね」
って、ハニード殿下が私にお声を掛けて下さいました。
「……はい。あ、いえ……」
よく見れば、ハニード殿下の横にいる方は、数日前に森で出会った方ではないですか!
どうしましょう。
凄く目立ってしまいました。
「クロージュが、そんなに懐くなんて珍しい」
ニッコリと微笑んでハニード殿下は言ってはいますが、目が怖いんですが……。
何か怒っていらっしゃる?
私は、どうしたらいいのでしょうか!?
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