【完結】ケーキの為にと頑張っていたらこうなりました

すみ 小桜(sumitan)

文字の大きさ
上 下
40 / 83

第40話

しおりを挟む



「ふっ、ちゅ、…あ、」

 スルスルと私の肌の上をなぞる手が、胸を掠める。ビクッと体が跳ねて、それをまたリアスさんは嬉しそうに見つめた。
 さっきから、わざとそんな触れるか触れないかのギリギリの触り方をする。1日になんども触られる胸は、すでにピンと勃って主張していて、リアスさんが指でそれを弾いて弄ぶたび、腰が跳ね上がる。
 
「っあ、……んっ、んっ、」

 ちゅっとキスをしてから、リアスさんは私の肌の上を唇でなぞり、行き着いた頂きに舌を這わせた。

 リアスさんの硬直がお腹に当たっている。
 私で興奮してくれている。早くナカに挿れたいと言われているかのようで、たまらない。
 私だって、それが早く欲しい。その熱くて硬いのが私の膣壁を擦り上げ、奥にぐりぐりと先端を押し付け、中にアツイ精液を注ぎ込まれることを期待して、また、とろりと蜜で潤い、ビーズを伝って床にパタパタと落ちる。

 はやく触れて欲しいと彼に告げると、ぢゅぷん、といきなり指をそこに突き立てられ、

「ぁあ!!」

 っと身体をのけぞらせた。
 くち、くちゅ、っと指を浅いところで動かされ、クリも一緒に触って欲しくて腰を前に突き出してしまう。

「剥き出しのクリトリスでも、前に比べて上手にイケるようになりましたね」
「あ、っ、ふっ」

 くりゅんとクリを摘まれてこすられる。以前は敏感すぎて。そこを触られるだけで痛さを感じてすぐにやめてほしかったものも、何度も触られて、今では逆にきもちよすぎて自分から触って欲しいとクリを擦り付けてしまっている。
 リアスさんの指の動きに合わせてゆるやかに腰を振る。蜜口への指の出し入れと、クリトリスの刺激に気持ち良すぎてすぐにイキそうになる。

「え……」

 もう少しでイけたのに、彼の指がクリから離れて指も引き抜かれてしまう。
 どうしてとリアスさんを見返すと、彼はとても楽しそうに笑った。

「ダメですよ。クリトリスココでイッては。もちろんナカの浅いとこでもイッても駄目です」
「んっ、やぁ、……イきたい…」

 極限まで高められた身体は、我慢ができない。早くイキたくてたまらない。
 リアスさんが下穿きの前をくつろげると、イキリ勃った彼のモノが勢いよく出てきた。

「奥ではまだ、イけていませんよね?今日は奥でイケるまで、ココを触るのはお預けです」

 熱いモノが私のお腹に直接当たる。
 待てなくて、彼の肉棒をそっと手に持つと、自分から秘所に当てた。

「ふふ。自分から私のモノを咥え込もうとして、とてもいやらしいですね。……そんなあなたも私は好きですよ」

 ぞり、ぞり、っと私の股の間を太いものが行き来する。それを蜜壺に納めた時の感覚を思い出して、期待でゾワゾワと背中を電流がかけぬけた。

「んっ、ん、」

 なんとか蜜口に挿れようとするのに、立ったままでは、リアスさんと腰の高さが合わず、肉棒はつるんと滑ってなかなか上手く挿入はいらない。
 リアスさんは、そんな私を見てまた優しく笑う。
 ぎゅっと私を抱きしめて、ちゅ、くちゅぅ、とキスをする。
 舌を軽く吸われて、もう、限界で、欲しくて欲しくてじわりと涙が出てきた。

「おねが、ぅふむっ、いじわるしな、いでっ」

 ちゅむっ、とキスをしながらリアスさんは私の太ももに指を這わせると、片足をぐっと持ち上げた。

「ああ、本当に、あなたは……愛おしくてたまらない」
「あぁぁ!!」

 ぐぷん!っと一気に奥まで貫かれる。目の前がチカチカして、一瞬でイッてしまった。

「……っは、……うねって、ますね。……でも、ここからですよ」

 ちゅと、ちゅと、っと、リアスさんの欲望が私の奥を何度も何度もノックする。そしてぐっ、ぐっと奥へと押し込まれた。

「ぁ、っ、はっ」

 彼の腰の動きに合わせて腰を振る。クリトリスは宣言されたとおり、全く触ってくれない。
 もどかしくて触りそうになっては、リアスさんにやんわりと止められる。

「おね、がぃ、もっイキたい」

 ぐぷん、じゅぷんと出し入れを大きくし、蜜で溢れかえったソコは、抜き差しを滑らかにする。同時に容赦のない快楽を与えてくる
 お腹の奥底が熱い。徐々に迫り上がってくる快楽は、クリでイく時のように一瞬では登ってこない。

「あっ、なんか、くる、りあすさ、」
「っ、ええ。上手に奥で感じていますね。このまま、オクに集中してください」
「オク、コチュ、コチュって、ぁんっ」 
「っ、私のモノが、あなたの子宮口にキスをしていますね。……あなたのナカのヒダも、一つ一つが私を逃さないとでも主張しているかのように、吸い付いてきていますよ」
「ふっ、ヤぁ、…あっ、あっ、」

 いやらしい言葉を紡がれるたび、想像してしまい、気持ちも高まってゾクゾクとする。
 徐々に追い詰められていく感覚。だけど、イきそうでイケない。

「ん、んんっ、はっ、ぁ」

 気持ちいいのに、イけないのがつらい。

「りあす、さ、イけな、くるしぃ」

 涙目になる私をみて、

「……そうですね。意地悪はこの辺にしておきましょうか」

 そう言ったリアスさんは、ジュプっと最奥で律動を止めると、ピタリと性器どおしをくっつけたまま、腰をふった。

「あっ、オク…ずっとあたって…ぁっ!ふっぁ」

 彼の動きに合わせるように性器を離さず腰をくねらせると、オクが気持ちいい。もっと、もっとと快楽を追いかけて私も夢中で腰を振った。

「りあすさ、ぃきそう、もう、オク、気持ちいい、っあ、っあっ、ふっぁ、」

「そう、ちゃんと奥で感じていますね。上手ですよ。っ、……ああ、締め付けがキツくなってきましたね。子宮口も降りてきている……っ、私ももう、イきそうです」

 くぢゅ、ちゅぶ、ぬちゃ、ぬちょ、と粘度の高い水音がする。大きな抜き差しでなく、性器をくっつけたままのナカのみの律動は、たまらなくきもちょくて、

「ぁ、ぁあああっっ!!」
「っ!!」

 達した後も、長くきもちいいが続き、びゅるびゅる!っと彼の熱が最奥に打ち付けられると、胸がきゅんとして幸せに満たされた感覚に、途方もなくリアスさんが愛おしい。
 その愛おしい人の腕に抱かれている私は、とても幸せだとそう感じる。

 リアスさんに、ちゅっと涙を唇で拭われ、

「とても上手に奥でイけましたね」

 と、褒められると、私は嬉しくてリアスさんを抱きしめた。

「愛していますよ」

 耳元で優しい声で囁かれ、キスを繰り返す。

「私もです。リアスさん。愛しています」

 そう返すと、彼は赤い瞳を細めて嬉しそうに笑った。

 私の愛液とリアスさんの精液が混ざったものが、挿入されたままのリアスさんの肉棒をつたい、ぼたぼたと床にシミをつくる。

 リアスさんの硬直は一度精子を吐き出したのにまだおさまらず、ゆるく何度か前後に動くと、粘度が増した分きもちよくて、気づけばまたさっきと同じようにリアスさんを求めていた。
 そうして5度、精液をナカで吐き出され、今日のお勤めも無事に終了することができた。

 身体を清めて用意されていた新しいワンピースを着て、リアスさんに抱きしめられて今日も眠る。
 また明日、目が覚めたら私はリアスさんを求めるのだろうし、彼もきっとそれを望んでいる。
 そうして次にまた、新しい命が宿るまで、そして宿ってからもずっと、彼とこの場所で死ぬまで永遠に愛し愛されて生きるのだ。


 --ああ。それはなんて、幸せな--
 
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

【完結】許婚の子爵令息から婚約破棄を宣言されましたが、それを知った公爵家の幼馴染から溺愛されるようになりました

八重
恋愛
「ソフィ・ルヴェリエ! 貴様とは婚約破棄する!」 子爵令息エミール・エストレが言うには、侯爵令嬢から好意を抱かれており、男としてそれに応えねばならないというのだ。 失意のどん底に突き落とされたソフィ。 しかし、婚約破棄をきっかけに幼馴染の公爵令息ジル・ルノアールから溺愛されることに! 一方、エミールの両親はソフィとの婚約破棄を知って大激怒。 エミールの両親の命令で『好意の証拠』を探すが、侯爵令嬢からの好意は彼の勘違いだった。 なんとかして侯爵令嬢を口説くが、婚約者のいる彼女がなびくはずもなく……。 焦ったエミールはソフィに復縁を求めるが、時すでに遅し──

愚かな者たちは国を滅ぼす【完結】

春の小径
ファンタジー
婚約破棄から始まる国の崩壊 『知らなかったから許される』なんて思わないでください。 それ自体、罪ですよ。 ⭐︎他社でも公開します

【完結】護衛騎士と令嬢の恋物語は美しい・・・傍から見ている分には

月白ヤトヒコ
恋愛
没落寸前の伯爵令嬢が、成金商人に金で買われるように望まぬ婚約させられ、悲嘆に暮れていたとき、商人が雇った護衛騎士と許されない恋に落ちた。 令嬢は屋敷のみんなに応援され、ある日恋する護衛騎士がさる高位貴族の息子だと判明した。 愛で結ばれた令嬢と護衛騎士は、商人に婚約を解消してほしいと告げ―――― 婚約は解消となった。 物語のような展開。されど、物語のようにめでたしめでたしとはならなかった話。 視点は、成金の商人視点。 設定はふわっと。

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?

おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました! 皆様ありがとうございます。 「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」 眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。 「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」 ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。 ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視 上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。

【完結】不貞された私を責めるこの国はおかしい

春風由実
恋愛
婚約者が不貞をしたあげく、婚約破棄だと言ってきた。 そんな私がどうして議会に呼び出され糾弾される側なのでしょうか? 婚約者が不貞をしたのは私のせいで、 婚約破棄を命じられたのも私のせいですって? うふふ。面白いことを仰いますわね。 ※最終話まで毎日一話更新予定です。→3/27完結しました。 ※カクヨムにも投稿しています。

【完結】時戻り令嬢は復讐する

やまぐちこはる
恋愛
ソイスト侯爵令嬢ユートリーと想いあう婚約者ナイジェルス王子との結婚を楽しみにしていた。 しかしナイジェルスが長期の視察に出た数日後、ナイジェルス一行が襲撃された事を知って倒れたユートリーにも魔の手が。 自分の身に何が起きたかユートリーが理解した直後、ユートリーの命もその灯火を消した・・・と思ったが、まるで悪夢を見ていたように目が覚める。 夢だったのか、それともまさか時を遡ったのか? 迷いながらもユートリーは動き出す。 サスペンス要素ありの作品です。 設定は緩いです。 6時と18時の一日2回更新予定で、全80話です、よろしくお願い致します。

元婚約者が「俺の子を育てろ」と言って来たのでボコろうと思います。

音爽(ネソウ)
恋愛
結婚間近だった彼が使用人の娘と駆け落ちをしてしまった、私は傷心の日々を過ごしたがなんとか前を向くことに。しかし、裏切り行為から3年が経ったある日…… *体調を崩し絶不調につきリハビリ作品です。長い目でお読みいただければ幸いです。

【コミカライズ決定】地味令嬢は冤罪で処刑されて逆行転生したので、華麗な悪女を目指します!~目隠れ美形の天才王子に溺愛されまして~

胡蝶乃夢
恋愛
婚約者である王太子の望む通り『理想の淑女』として尽くしてきたにも関わらず、婚約破棄された挙句に冤罪で処刑されてしまった公爵令嬢ガーネット。 時間が遡り目覚めたガーネットは、二度と自分を犠牲にして尽くしたりしないと怒り、今度は自分勝手に生きる『華麗な悪女』になると決意する。 王太子の弟であるルベリウス王子にガーネットは留学をやめて傍にいて欲しいと願う。 処刑された時、留学中でいなかった彼がガーネットの傍にいることで運命は大きく変わっていく。 これは、不憫な地味令嬢が華麗な悪女へと変貌して周囲を魅了し、幼馴染の天才王子にも溺愛され、ざまぁして幸せになる物語です。

処理中です...