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第2話 短い選択時間
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僕達が、この授業を行うのに一番最初にやったのは、キャラ設定。あり得ないけどそうなんだ――。
◇
――では、10分以内に設定を完了してください。
そう言われてもなぁ。まあ装備は決まっている。赤居に言われた妖精コスチューム(女子用)。どうやら特別に性別関係なく選べるらしい。
先生の話だと、授業中は装備は見た目だけで効果は一切なし。授業が終わり畑がある敷地のエリアからでると、効果を発揮する。
それは、装備条件もありらしく、それも考えて装備を選ぶようにと言っていた。
僕はさらし者になるからそうそうログアウトするつもりだけどね。
「あの……女の子用の妖精コスチュームでお願いします」
目の前にあいうえお順に並ぶリストがあるけど、見る事もせずにそう言った。
そうすると目の前に、妖精のコスチュームが浮かび上がる。
――こちらになります。男性用も存在しますが、女性用で宜しいですか?
「……はい。それで」
こんなの着るのかよ!
――こちらの装備は、授業法によりマントで制服になる使用です。マントには見た目を制服に見せる効果しかございません。50ポイントになります。残り50ポイントです。
「はい。ありがとうございます!!」
マントを着けていれば、制服でいられるのか。よかったぁ。さて後は何を装備するかな。
――妖精のコスチュームの上に通常、装備を重ねる事はできません。選べるのはフェアリーポーチになります。
「え……じゃそれで」
結局装備は、自分じゃ選べなかった。とほほ。
――フェアリーポーチは、50ポイントになります。0ポイントになりました。最終確認です。装備はこれでよろしいですか?
「はい。いいです」
――では、残りの容姿と魔法とスキルをお選びください。残り5分です。
10分ってみじか!
「じゃ髪は銀で、今より少しながめで。あ、瞳も同じ銀で」
赤居に妖精のを着てこいと言われてから髪の色は、せめて妖精が似合う色にしようと銀に決めていた。
――では、銀の髪と瞳でこのようになりました。
鏡に映る僕は、普段している眼鏡はしてなくて、マントを外した状態だとそれなりにかわいい。女顔とよく言われたから僕だと知らなければ、女性で通せそうだ。でも僕的には、この格好はめちゃ恥ずかしい。
残りは、魔法やスキルか。確か二つ選べるんだっけ?
「えっと一つは、雨を降らせるような魔法をお願いします」
魔法やスキルは、なぜか授業でも使えるらしくそれを使ってもいいと言っていた。水やりをしなくてはいけないだろうから便利だよな。
――『ドリズル』でよろしいですか?
どういうのか聞きたいけど時間がない。雨と同じ効果だろうからそれにしよう。
「はい。それで。あとは……」
どうしようかな。そうだ。土に栄養を与えると早く育つかも。ゲームだしな。
「えっと、土などに栄養を与えるような魔法やスキルありますか?」
――『ニュートリション』で宜しいですか?
――あと、10秒です。
返答とは違う声も届いた。あと10秒しかない!
「それでお願いします」
――では、『ドリズル』と『ニュートリション』で宜しいですか?
早く、早く。
「はい!」
――では、授業後お楽しみください。
間に合った~!
◇
こうして僕は、何とか間に合ったけど選ぶ時間短すぎ。全部の装備を見て選ぶ余裕はないよな。
しかし授業をすっとばし、ゲームが始まっちゃったようだけど、不具合なんだろうか?
「ねぇ、一緒に回らない?」
「え?」
「そうねぇ。赤居達よりはいいわね」
声を掛けてきたのは、富士元で賛成したのは五十嵐。二人は意外と仲がいいのか?
「本当は、それ着たかったんだけど……お揃いは嫌だから違うの選んだのよね」
と富士元。
このコスチュームを着たかったのか!
まあ同じ班だし、僕がこれを着てこいと言われていたのを知っているからな。
「えっと、僕はゲームはしないつもりだったんだ」
「その装備を選んだのにもったいない」
どうやら五十嵐もこのゲームをしているようだ。もったいないといわれてもなぁ。赤居につかまったらマント取れって言われそうだし。
「悪いな。えーと……ログアウトはどうやるの?」
「本当にやめるんだ。ログアウトと願えばログアウトしますかって出るはずよ」
「ありがとう」
つまんないという顔を二人にされたが、富士元が教えてくれた。
ログアウトしたい。……あれ? 何も反応がない。
「ログアウトしたいんだけど!」
しーん。
「あのさ、何も起こらないけど?」
「え? 本当? 戦闘中でなければ、ほとんど出来るはずなんだけどなぁ」
「本当だわ。でも変ね。ここではログアウトできませんとかメッセージもないわ」
五十嵐も試したらしいけど、ちょっと不安な言葉も発した――。
◇
――では、10分以内に設定を完了してください。
そう言われてもなぁ。まあ装備は決まっている。赤居に言われた妖精コスチューム(女子用)。どうやら特別に性別関係なく選べるらしい。
先生の話だと、授業中は装備は見た目だけで効果は一切なし。授業が終わり畑がある敷地のエリアからでると、効果を発揮する。
それは、装備条件もありらしく、それも考えて装備を選ぶようにと言っていた。
僕はさらし者になるからそうそうログアウトするつもりだけどね。
「あの……女の子用の妖精コスチュームでお願いします」
目の前にあいうえお順に並ぶリストがあるけど、見る事もせずにそう言った。
そうすると目の前に、妖精のコスチュームが浮かび上がる。
――こちらになります。男性用も存在しますが、女性用で宜しいですか?
「……はい。それで」
こんなの着るのかよ!
――こちらの装備は、授業法によりマントで制服になる使用です。マントには見た目を制服に見せる効果しかございません。50ポイントになります。残り50ポイントです。
「はい。ありがとうございます!!」
マントを着けていれば、制服でいられるのか。よかったぁ。さて後は何を装備するかな。
――妖精のコスチュームの上に通常、装備を重ねる事はできません。選べるのはフェアリーポーチになります。
「え……じゃそれで」
結局装備は、自分じゃ選べなかった。とほほ。
――フェアリーポーチは、50ポイントになります。0ポイントになりました。最終確認です。装備はこれでよろしいですか?
「はい。いいです」
――では、残りの容姿と魔法とスキルをお選びください。残り5分です。
10分ってみじか!
「じゃ髪は銀で、今より少しながめで。あ、瞳も同じ銀で」
赤居に妖精のを着てこいと言われてから髪の色は、せめて妖精が似合う色にしようと銀に決めていた。
――では、銀の髪と瞳でこのようになりました。
鏡に映る僕は、普段している眼鏡はしてなくて、マントを外した状態だとそれなりにかわいい。女顔とよく言われたから僕だと知らなければ、女性で通せそうだ。でも僕的には、この格好はめちゃ恥ずかしい。
残りは、魔法やスキルか。確か二つ選べるんだっけ?
「えっと一つは、雨を降らせるような魔法をお願いします」
魔法やスキルは、なぜか授業でも使えるらしくそれを使ってもいいと言っていた。水やりをしなくてはいけないだろうから便利だよな。
――『ドリズル』でよろしいですか?
どういうのか聞きたいけど時間がない。雨と同じ効果だろうからそれにしよう。
「はい。それで。あとは……」
どうしようかな。そうだ。土に栄養を与えると早く育つかも。ゲームだしな。
「えっと、土などに栄養を与えるような魔法やスキルありますか?」
――『ニュートリション』で宜しいですか?
――あと、10秒です。
返答とは違う声も届いた。あと10秒しかない!
「それでお願いします」
――では、『ドリズル』と『ニュートリション』で宜しいですか?
早く、早く。
「はい!」
――では、授業後お楽しみください。
間に合った~!
◇
こうして僕は、何とか間に合ったけど選ぶ時間短すぎ。全部の装備を見て選ぶ余裕はないよな。
しかし授業をすっとばし、ゲームが始まっちゃったようだけど、不具合なんだろうか?
「ねぇ、一緒に回らない?」
「え?」
「そうねぇ。赤居達よりはいいわね」
声を掛けてきたのは、富士元で賛成したのは五十嵐。二人は意外と仲がいいのか?
「本当は、それ着たかったんだけど……お揃いは嫌だから違うの選んだのよね」
と富士元。
このコスチュームを着たかったのか!
まあ同じ班だし、僕がこれを着てこいと言われていたのを知っているからな。
「えっと、僕はゲームはしないつもりだったんだ」
「その装備を選んだのにもったいない」
どうやら五十嵐もこのゲームをしているようだ。もったいないといわれてもなぁ。赤居につかまったらマント取れって言われそうだし。
「悪いな。えーと……ログアウトはどうやるの?」
「本当にやめるんだ。ログアウトと願えばログアウトしますかって出るはずよ」
「ありがとう」
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ログアウトしたい。……あれ? 何も反応がない。
「ログアウトしたいんだけど!」
しーん。
「あのさ、何も起こらないけど?」
「え? 本当? 戦闘中でなければ、ほとんど出来るはずなんだけどなぁ」
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五十嵐も試したらしいけど、ちょっと不安な言葉も発した――。
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