48 / 79
7-2
しおりを挟む
二人を宿に残し僕は一人、錬金術師協会へと馬車で向かった。街が広すぎて馬車で移動しないと着くのが夜になるかもしれないからね。
僕が見た建物で大きさがナンバーワンが更新された。
錬金術師協会の建物は、商業協会より大きかった。しかも囲いがあるんだよね。それで門番までいる。凄い。
「あの、中に入ってもいいですか?」
「うん? 依頼か? 依頼なら冒険者協会で受け付けている。そっちに……」
「あ、いえ。そうではなくて、錬金術師になりたくて」
そう返すと、ジロッと見られニヤッと口元を上げている。僕でもわかる『お前じゃ無理だ』そう思ったんだ。
「それも冒険者協会で出来るようになっている。そちらでお願いします」
「え! わかりました。ありがとうございます」
「あ、一番近いのは、隣の建物な」
と左を指さすので、くるっと顔を向けると遥か向こうに見えた。錬金術師協会の敷地広すぎない? 10分は歩かないと着かない隣って……。
「ありがとうございます。行ってみます」
そういえば、一番近いってここって複数あるんだ。どっちにしても冒険者協会にもいかなくちゃいけなかったからちょうどよかった。
『あなたが生まれ育った村とは大違いね。凄く広いわ』
「うん。なんか同じ国だとは思えないね」
歩く事10分、冒険者協会についた。ここも大きな建物だ。
建物の中に入ると、広いけど冒険者もいっぱいだ。
さて、どこに行けばいいんだろう?
えーと、Eランクの受付は……あった。
よくわかんないけどすいている。
「あのすみません」
そして、カウンターに係りの人がいない!?
「おや珍しい」
珍しい!?
「仕事かね」
「あ、えーと、クラウンラスです。この街に滞在します」
「あぁ。それをいいにここまで? 街の端にある4か所のどれかでよかったんだよ」
「え!?」
そんなにこの街に冒険者協会があったなんて。
「あ、それと錬金術師になりたくて。登録とかもこちらで出来るって聞いたんですけど」
「錬金術師? 誰かに習ったのか?」
「あ、いえ。あ、そうだ。このふろしきみたいのを作れます」
袋を包んで持って来たふろしきをカウンターに乗せた。係りの人はそれを手に取った。
「これはどんな効果が?」
「重量半減の効果がついています」
「ほう。それを君が作ったと。鑑定してもよろしいか?」
「どうぞ」
ふろしきを持って中へと入って行った。
僕は暇だし何気なく辺りを見渡すと、ちらちらと僕を見ている人達がいる。
うん? なんで?
「え? 目立ってる?」
『どうやらこのランクでこの建物に来る人はあまりいないみたいね』
「え?」
よく見れば、FもDもカウンターはあるものの受付の人も居なければ、訪ねて来ている冒険者もいない。
もしかして、この建物にいるEランクの冒険者って僕だけ? もっと言うと、Dランク以下なのって僕一人?
そんな事で目立つとは思わなかった……。
次からは、街の端に行こう。
「お待たせした。確かに製作者もあなたになっていた。これが用紙だ。これに記入して冒険者協会に持って来て下さい。あ、ここでなくても大丈夫です」
「はい。わかりました。ありがとうございます」
僕は用紙を受け取り、そそくさとその場と立ち去った。
僕が見た建物で大きさがナンバーワンが更新された。
錬金術師協会の建物は、商業協会より大きかった。しかも囲いがあるんだよね。それで門番までいる。凄い。
「あの、中に入ってもいいですか?」
「うん? 依頼か? 依頼なら冒険者協会で受け付けている。そっちに……」
「あ、いえ。そうではなくて、錬金術師になりたくて」
そう返すと、ジロッと見られニヤッと口元を上げている。僕でもわかる『お前じゃ無理だ』そう思ったんだ。
「それも冒険者協会で出来るようになっている。そちらでお願いします」
「え! わかりました。ありがとうございます」
「あ、一番近いのは、隣の建物な」
と左を指さすので、くるっと顔を向けると遥か向こうに見えた。錬金術師協会の敷地広すぎない? 10分は歩かないと着かない隣って……。
「ありがとうございます。行ってみます」
そういえば、一番近いってここって複数あるんだ。どっちにしても冒険者協会にもいかなくちゃいけなかったからちょうどよかった。
『あなたが生まれ育った村とは大違いね。凄く広いわ』
「うん。なんか同じ国だとは思えないね」
歩く事10分、冒険者協会についた。ここも大きな建物だ。
建物の中に入ると、広いけど冒険者もいっぱいだ。
さて、どこに行けばいいんだろう?
えーと、Eランクの受付は……あった。
よくわかんないけどすいている。
「あのすみません」
そして、カウンターに係りの人がいない!?
「おや珍しい」
珍しい!?
「仕事かね」
「あ、えーと、クラウンラスです。この街に滞在します」
「あぁ。それをいいにここまで? 街の端にある4か所のどれかでよかったんだよ」
「え!?」
そんなにこの街に冒険者協会があったなんて。
「あ、それと錬金術師になりたくて。登録とかもこちらで出来るって聞いたんですけど」
「錬金術師? 誰かに習ったのか?」
「あ、いえ。あ、そうだ。このふろしきみたいのを作れます」
袋を包んで持って来たふろしきをカウンターに乗せた。係りの人はそれを手に取った。
「これはどんな効果が?」
「重量半減の効果がついています」
「ほう。それを君が作ったと。鑑定してもよろしいか?」
「どうぞ」
ふろしきを持って中へと入って行った。
僕は暇だし何気なく辺りを見渡すと、ちらちらと僕を見ている人達がいる。
うん? なんで?
「え? 目立ってる?」
『どうやらこのランクでこの建物に来る人はあまりいないみたいね』
「え?」
よく見れば、FもDもカウンターはあるものの受付の人も居なければ、訪ねて来ている冒険者もいない。
もしかして、この建物にいるEランクの冒険者って僕だけ? もっと言うと、Dランク以下なのって僕一人?
そんな事で目立つとは思わなかった……。
次からは、街の端に行こう。
「お待たせした。確かに製作者もあなたになっていた。これが用紙だ。これに記入して冒険者協会に持って来て下さい。あ、ここでなくても大丈夫です」
「はい。わかりました。ありがとうございます」
僕は用紙を受け取り、そそくさとその場と立ち去った。
159
あなたにおすすめの小説
追放された薬師でしたが、特に気にもしていません
志位斗 茂家波
ファンタジー
ある日、自身が所属していた冒険者パーティを追い出された薬師のメディ。
まぁ、どうでもいいので特に気にもせずに、会うつもりもないので別の国へ向かってしまった。
だが、密かに彼女を大事にしていた人たちの逆鱗に触れてしまったようであった‥‥‥
たまにやりたくなる短編。
ちょっと連載作品
「拾ったメイドゴーレムによって、いつの間にか色々されていた ~何このメイド、ちょっと怖い~」に登場している方が登場したりしますが、どうぞ読んでみてください。
【完結】追放された元聖女は、冒険者として自由に生活します!
夏灯みかん
ファンタジー
生まれながらに強い魔力を持つ少女レイラは、聖女として大神殿の小部屋で、祈るだけの生活を送ってきた。
けれど王太子に「身元不明の孤児だから」と婚約を破棄され、国外追放されてしまう。
「……え、もうお肉食べていいの? 白じゃない服着てもいいの?」
追放の道中で出会った冒険者のステファンと狼男ライガに拾われ、レイラは初めて外の世界で暮らし始める。
冒険者としての仕事、初めてのカフェでのお茶会。
隣国での生活の中で、レイラは少しずつ自分の居場所を作っていく。
一方、レイラが去った王国では魔物が発生し、大神殿の大司教は彼女を取り戻そうと動き出していた。
――私はなんなの? どこから来たの?
これは、救う存在として利用されてきた少女が、「自分のこれから」を選び直していく物語。
※表紙イラストはレイラを月塚彩様に描いてもらいました。
【2025.09.02 全体的にリライトしたものを、再度公開いたします。】
妹が聖女の再来と呼ばれているようです
田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。
「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」
どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。
それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。
戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。
更新は不定期です。
転生したので好きに生きよう!
ゆっけ
ファンタジー
前世では妹によって全てを奪われ続けていた少女。そんな少女はある日、事故にあい亡くなってしまう。
不思議な場所で目覚める少女は女神と出会う。その女神は全く人の話を聞かないで少女を地上へと送る。
奪われ続けた少女が異世界で周囲から愛される話。…にしようと思います。
※見切り発車感が凄い。
※マイペースに更新する予定なのでいつ次話が更新するか作者も不明。
勇者パーティを追放された聖女ですが、やっと解放されてむしろ感謝します。なのにパーティの人たちが続々と私に助けを求めてくる件。
八木愛里
ファンタジー
聖女のロザリーは戦闘中でも回復魔法が使用できるが、勇者が見目麗しいソニアを新しい聖女として迎え入れた。ソニアからの入れ知恵で、勇者パーティから『役立たず』と侮辱されて、ついに追放されてしまう。
パーティの人間関係に疲れたロザリーは、ソロ冒険者になることを決意。
攻撃魔法の魔道具を求めて魔道具屋に行ったら、店主から才能を認められる。
ロザリーの実力を知らず愚かにも追放した勇者一行は、これまで攻略できたはずの中級のダンジョンでさえ失敗を繰り返し、仲間割れし破滅へ向かっていく。
一方ロザリーは上級の魔物討伐に成功したり、大魔法使いさまと協力して王女を襲ってきた魔獣を倒したり、国の英雄と呼ばれる存在になっていく。
これは真の実力者であるロザリーが、ソロ冒険者としての地位を確立していきながら、残念ながら追いかけてきた魔法使いや女剣士を「虫が良すぎるわ!」と追っ払い、入り浸っている魔道具屋の店主が実は憧れの大魔法使いさまだが、どうしても本人が気づかない話。
※11話以降から勇者パーティの没落シーンがあります。
※40話に鬱展開あり。苦手な方は読み飛ばし推奨します。
※表紙はAIイラストを使用。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる