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第14話
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「ではお願いしましたよ」
僕らがイマールを訪ねると、彼は仕事に勤しんでいた。
「イマールさん、少し宜しいですか?」
「はい。彼女達からの調書は終わりましたか。お帰りになられますか? リサ様を宜しければ治療室にお連れしたいと思うのですが、クレット男爵様が許可されないのです。どうか……」
「いえ、姉さんは連れて帰ります」
「そうですか。ですが、彼女達が倒れた原因が究明されておらず、リサ様が目を覚ましたらすぐにお聞きしたいのですが……」
「それって、マコトのオーブでですか?」
僕が問うと、イマールがそうだと頷く。そんなつもりなどないと言うのに。
「ですので一旦……」
「まだ帰りませんよ。まだあなたに聞きたい事があるので」
「おや、協力者の件はわかって頂いたと思っておりましたが」
「その事ですが、彼女達はあなたが毒を入れる事になっていたと供述しています」
「本当にそんな事を?」
「えぇ。ですが、マコトのオーブは使ってないんですよ。怯えてしまって。だから使わなかった」
「女性は得ですね」
ボソッとイマールが呟いた。
「それで私にマコトのオーブを使って確認ですか?」
「いえまずは、一通りお話を聞きたいのです」
「やっと解放されたと思ったのですが。しかし、疑いを晴らさないといけないという事ですね」
「えぇ。お話願います」
アーバンさんがそう言うと、わかりましたとイマールは、僕らを応接室へと案内した。
僕らが並んでソファーに座ると、なんとお茶を出して来た!
「毒など入っておりません」
「………」
「すみません。配慮が足りませんでした」
「いえ、別に毒など入っているかもなど思っておりません。そんな事をすれば、犯人でしたと言っているようなものですから」
アーバンさんはそう言うも、口をつけようとはしない。
そりゃそうだ。毒を入れたのはイマールだと聞いたばかりなのだ。入っていないとわかっていても飲めるわけがない。
「で、お話とは」
イマールは、座らずに立ったまま聞いて来た。
「まずはお座り下さい。イマールさん」
アーバンさんにすすめられて、イマールは失礼しますと僕らの正面のソファーに腰を下ろす。
「ではさっそく。彼女達は、三人共あなたが毒を入れる事になっていたと言っています。そのことについて異論はありますか?」
「はい。前回のお茶会でそう打ち合わせはしました。ですがやはりお嬢様方に、解毒剤を飲ませたとしても毒を飲ませるのは不安になり、やめたのです。毒と言ってもちょっとピリッとするような……少々お腹を下す程度のものでした」
なるほど。そうだよな。もし万が一死んだりしたら大変だ。それぐらいならここで治療が可能だろう。
「一つ聞きたいんだけど、なぜそんな事をしようと思ったのでしょうか?」
僕が聞くとイマールは、わざとらしく申し訳なさそうな顔をした。
「お嬢様がリサ様を好ましく思っておられなく、だんな様が提案してきたのです。ですので、だんな様には内緒で作戦を変更いたしました。本当にご迷惑をおかけいたしました」
座ったままだが、イマールが僕らに頭を下げる。
「ですが誓って毒は盛っておりません。その幼稚ですが、ちょっと仲間外れにする程度にしたのです」
「そのようですね。毒は盛ってないと僕も思っています。それはマコトのオーブで証明されていますし」
そういうと、安堵した様子を見せた。
「わかって頂き私も安心致しました」
「しかしびっくりした事でしょう。毒を使っていないはずなのに彼女達が倒れたのですから」
アーバンさんがそう言うと、イマールは頷く。
「えぇ。驚きましたとも。次々と倒れたのですから」
かかった! その言葉を待っていた!
「そうですか。ではそれが本当か確かめさせて頂きたい。マコトのオーブで」
僕がそう言うと、イマールは心底驚いた顔を見せた。一瞬だが、本当の感情を見せたのだ。
「おや、もうそれに頼るのをやめたのでは?」
「そんな事、一言も言っていませんよ。まずはお話をと言っただけです」
マコトのオーブをテーブルの上に置いた。
今まであーだこーだといいながら彼は、マコトのオーブを使う事に協力していたのだ。それが今回だけ拒否すれば驚かなかったと自白したのと同じ。さあどうする?
イマールは、観念したのかマコトのオーブに手を乗せた。
「イマールさん。令嬢達が倒れるのは計画通りでしたね」
僕の質問にイマールは、驚いたように僕を見る。
こういう質問の仕方をするとは思っていなかったのだろう。さっきのように、倒れたが驚かなかったという質問をされると思っていたに違いない。
でももう、逃がさない!
「いいえ」
マコトのオーブは、彼の言葉に初めて赤く光った。
イマールは、それを凝視している。
やはり、思った通りだ。
「どうして、そう思いました?」
イマールが、そう僕らに質問をしてきた。
「僕は、毒を使ったと思い込んでいた。そう最初に聞いてしまっていたからね。彼女達もそうだ。でも、エリザ嬢も口にする飲み物に、毒など入れるはずがないんだ。それに万が一、令嬢が両親に話して警察沙汰になったとしても、毒など用意していなかったら言い逃れができるからね」
「確かにそうですね。令嬢ですから毒を飲んだと言うショックで倒れる事もあると思っていましたから、倒れた事自体驚きはなかったのです」
「でしょうね」
僕がイマールの言葉に相槌を打つと、少し不快な顔つきを見せた。
「姉さんに恥をかかせる為だけなら逆でいいと思ったんです。姉さんに下剤などを飲ませるだけでよかった。カップを分けていたのなら容易でしょう」
「それは先ほども言ったように、嫌がらせのつもりで……」
「その意味もある。姉さんもそう思ったに違いない。いや他の令嬢もそう思った」
イマールが困ったというような顔つきを見せる。
「まあそれは置いておいて、なぜ毒を使わない事にしたと三人に話さなかったのでしょうか。話しておけば倒れる事もなかったでしょう」
「それは、申し訳ありませんでした。だんな様が彼女達の近く居たものですから話せなかったのです」
なるほど。ポールアード伯爵には作戦を変更した事は内緒にしていた事になっていたというのは、ここで使う為か。その後、姉さんが到着して三人には伝えられなかったと。
「彼女達には、気の毒な事をしました」
それも作戦のうちだとさっき確証を得たのに。うやむやにするつもりだろう。絶対にその化けの皮を剥がしてやる!
僕らがイマールを訪ねると、彼は仕事に勤しんでいた。
「イマールさん、少し宜しいですか?」
「はい。彼女達からの調書は終わりましたか。お帰りになられますか? リサ様を宜しければ治療室にお連れしたいと思うのですが、クレット男爵様が許可されないのです。どうか……」
「いえ、姉さんは連れて帰ります」
「そうですか。ですが、彼女達が倒れた原因が究明されておらず、リサ様が目を覚ましたらすぐにお聞きしたいのですが……」
「それって、マコトのオーブでですか?」
僕が問うと、イマールがそうだと頷く。そんなつもりなどないと言うのに。
「ですので一旦……」
「まだ帰りませんよ。まだあなたに聞きたい事があるので」
「おや、協力者の件はわかって頂いたと思っておりましたが」
「その事ですが、彼女達はあなたが毒を入れる事になっていたと供述しています」
「本当にそんな事を?」
「えぇ。ですが、マコトのオーブは使ってないんですよ。怯えてしまって。だから使わなかった」
「女性は得ですね」
ボソッとイマールが呟いた。
「それで私にマコトのオーブを使って確認ですか?」
「いえまずは、一通りお話を聞きたいのです」
「やっと解放されたと思ったのですが。しかし、疑いを晴らさないといけないという事ですね」
「えぇ。お話願います」
アーバンさんがそう言うと、わかりましたとイマールは、僕らを応接室へと案内した。
僕らが並んでソファーに座ると、なんとお茶を出して来た!
「毒など入っておりません」
「………」
「すみません。配慮が足りませんでした」
「いえ、別に毒など入っているかもなど思っておりません。そんな事をすれば、犯人でしたと言っているようなものですから」
アーバンさんはそう言うも、口をつけようとはしない。
そりゃそうだ。毒を入れたのはイマールだと聞いたばかりなのだ。入っていないとわかっていても飲めるわけがない。
「で、お話とは」
イマールは、座らずに立ったまま聞いて来た。
「まずはお座り下さい。イマールさん」
アーバンさんにすすめられて、イマールは失礼しますと僕らの正面のソファーに腰を下ろす。
「ではさっそく。彼女達は、三人共あなたが毒を入れる事になっていたと言っています。そのことについて異論はありますか?」
「はい。前回のお茶会でそう打ち合わせはしました。ですがやはりお嬢様方に、解毒剤を飲ませたとしても毒を飲ませるのは不安になり、やめたのです。毒と言ってもちょっとピリッとするような……少々お腹を下す程度のものでした」
なるほど。そうだよな。もし万が一死んだりしたら大変だ。それぐらいならここで治療が可能だろう。
「一つ聞きたいんだけど、なぜそんな事をしようと思ったのでしょうか?」
僕が聞くとイマールは、わざとらしく申し訳なさそうな顔をした。
「お嬢様がリサ様を好ましく思っておられなく、だんな様が提案してきたのです。ですので、だんな様には内緒で作戦を変更いたしました。本当にご迷惑をおかけいたしました」
座ったままだが、イマールが僕らに頭を下げる。
「ですが誓って毒は盛っておりません。その幼稚ですが、ちょっと仲間外れにする程度にしたのです」
「そのようですね。毒は盛ってないと僕も思っています。それはマコトのオーブで証明されていますし」
そういうと、安堵した様子を見せた。
「わかって頂き私も安心致しました」
「しかしびっくりした事でしょう。毒を使っていないはずなのに彼女達が倒れたのですから」
アーバンさんがそう言うと、イマールは頷く。
「えぇ。驚きましたとも。次々と倒れたのですから」
かかった! その言葉を待っていた!
「そうですか。ではそれが本当か確かめさせて頂きたい。マコトのオーブで」
僕がそう言うと、イマールは心底驚いた顔を見せた。一瞬だが、本当の感情を見せたのだ。
「おや、もうそれに頼るのをやめたのでは?」
「そんな事、一言も言っていませんよ。まずはお話をと言っただけです」
マコトのオーブをテーブルの上に置いた。
今まであーだこーだといいながら彼は、マコトのオーブを使う事に協力していたのだ。それが今回だけ拒否すれば驚かなかったと自白したのと同じ。さあどうする?
イマールは、観念したのかマコトのオーブに手を乗せた。
「イマールさん。令嬢達が倒れるのは計画通りでしたね」
僕の質問にイマールは、驚いたように僕を見る。
こういう質問の仕方をするとは思っていなかったのだろう。さっきのように、倒れたが驚かなかったという質問をされると思っていたに違いない。
でももう、逃がさない!
「いいえ」
マコトのオーブは、彼の言葉に初めて赤く光った。
イマールは、それを凝視している。
やはり、思った通りだ。
「どうして、そう思いました?」
イマールが、そう僕らに質問をしてきた。
「僕は、毒を使ったと思い込んでいた。そう最初に聞いてしまっていたからね。彼女達もそうだ。でも、エリザ嬢も口にする飲み物に、毒など入れるはずがないんだ。それに万が一、令嬢が両親に話して警察沙汰になったとしても、毒など用意していなかったら言い逃れができるからね」
「確かにそうですね。令嬢ですから毒を飲んだと言うショックで倒れる事もあると思っていましたから、倒れた事自体驚きはなかったのです」
「でしょうね」
僕がイマールの言葉に相槌を打つと、少し不快な顔つきを見せた。
「姉さんに恥をかかせる為だけなら逆でいいと思ったんです。姉さんに下剤などを飲ませるだけでよかった。カップを分けていたのなら容易でしょう」
「それは先ほども言ったように、嫌がらせのつもりで……」
「その意味もある。姉さんもそう思ったに違いない。いや他の令嬢もそう思った」
イマールが困ったというような顔つきを見せる。
「まあそれは置いておいて、なぜ毒を使わない事にしたと三人に話さなかったのでしょうか。話しておけば倒れる事もなかったでしょう」
「それは、申し訳ありませんでした。だんな様が彼女達の近く居たものですから話せなかったのです」
なるほど。ポールアード伯爵には作戦を変更した事は内緒にしていた事になっていたというのは、ここで使う為か。その後、姉さんが到着して三人には伝えられなかったと。
「彼女達には、気の毒な事をしました」
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