10 / 10
9
しおりを挟む
「と、まあざっとこんなもんかな」
「情報量が多すぎてまだ整理しきれてないですよ…」
第三独立特務隊についての説明を、小一時間くらいだろうか。矢継ぎ早に説明された。
正直、理解できていない。
「それで、俺はこれからどうすれば?」
「それなんだが…」
「…?」
ノアはどこか歯切れが悪い。
「ノアさーん!カイザーの整備終わりました…って、あ!!」
そこに、誰か入ってきた。
「キミ!あれが初めてだよね!?なのにあそこまでカイザーを動かせるなんて!リベレイションだって初めての成功だし、最後の一撃なんて!あんな出力初めて見たよ…。どうやったの!?Dアクチュエーターからの直接出力?それともDDエンジンかな…。とにかく、まだ聞きたいことが…」
「そこまでだ。マツノキ。」
「あ、あぅ…」
「この人は?」
「あぁ、彼はマツノキ。キミが乗ったドールギア。ゼノンカイザーの専属整備士だよ。」
「松ノ木優吾、21才です!よろしく!」
「はぁ、よろしく…お願いします。」
「話を戻そう。これからキミがどうするべきか…」
「なんとなく、わかってますよ。」
突如現れた機械の化け物。ノアが乗っていた機会の騎士。そして、それをリュウジが動かせた。目覚めたのは見知らぬ場所で、第三独立特務隊、という意味がわからなくともとんでもない事に巻き込まれていることぐらいはわかる。
「俺が、あれに乗るんですよね?」
「そうだ、だが…」
「いいですよ。」
「しかし!」
「もう、あの家に帰っても誰もいないし、あれに乗れば水華さんの仇も。」
「すまない…。」
《あれとはなんだ!あれとは!!》
また、壁のモニターが切り替わる。そこに映し出されたのは、
《私は皇帝ゼノンカイザーだぞ!!》
「え…?」
《全く…。急に叩き起されたかと思えばこんな若造を乗せて…!どういうつもりだ!ノア!!》
「申し訳ない!だが、キミを動かせたのは適合者ということだろ?」
《それはそうだが…》
「あ、あの!」
「《なんだ!!》」
「いや、あの…喋れるん、ですか?この人…?」
《人ではない!!》
《私は、この地球の救世主!!銀河に悲鳴が響く時、悪を滅ぼす使者が現る!天地轟雷!悪鬼断絶!正義の皇帝我の名は!!》
《ゼノォォォオオン!カイッッッザァァァァアアア!!!》
「はぁ…」
「まぁ、こんなやつだが仲良くしてやってくれ」
「カイザーさん!あとでりゅうじくんを乗せてテスト運転を三時間ほど!」
《リュウジ!まだ私はお前を認めていないからな!!》
通信が、切れた。
「前途多難…って感じだなあ…。」
「情報量が多すぎてまだ整理しきれてないですよ…」
第三独立特務隊についての説明を、小一時間くらいだろうか。矢継ぎ早に説明された。
正直、理解できていない。
「それで、俺はこれからどうすれば?」
「それなんだが…」
「…?」
ノアはどこか歯切れが悪い。
「ノアさーん!カイザーの整備終わりました…って、あ!!」
そこに、誰か入ってきた。
「キミ!あれが初めてだよね!?なのにあそこまでカイザーを動かせるなんて!リベレイションだって初めての成功だし、最後の一撃なんて!あんな出力初めて見たよ…。どうやったの!?Dアクチュエーターからの直接出力?それともDDエンジンかな…。とにかく、まだ聞きたいことが…」
「そこまでだ。マツノキ。」
「あ、あぅ…」
「この人は?」
「あぁ、彼はマツノキ。キミが乗ったドールギア。ゼノンカイザーの専属整備士だよ。」
「松ノ木優吾、21才です!よろしく!」
「はぁ、よろしく…お願いします。」
「話を戻そう。これからキミがどうするべきか…」
「なんとなく、わかってますよ。」
突如現れた機械の化け物。ノアが乗っていた機会の騎士。そして、それをリュウジが動かせた。目覚めたのは見知らぬ場所で、第三独立特務隊、という意味がわからなくともとんでもない事に巻き込まれていることぐらいはわかる。
「俺が、あれに乗るんですよね?」
「そうだ、だが…」
「いいですよ。」
「しかし!」
「もう、あの家に帰っても誰もいないし、あれに乗れば水華さんの仇も。」
「すまない…。」
《あれとはなんだ!あれとは!!》
また、壁のモニターが切り替わる。そこに映し出されたのは、
《私は皇帝ゼノンカイザーだぞ!!》
「え…?」
《全く…。急に叩き起されたかと思えばこんな若造を乗せて…!どういうつもりだ!ノア!!》
「申し訳ない!だが、キミを動かせたのは適合者ということだろ?」
《それはそうだが…》
「あ、あの!」
「《なんだ!!》」
「いや、あの…喋れるん、ですか?この人…?」
《人ではない!!》
《私は、この地球の救世主!!銀河に悲鳴が響く時、悪を滅ぼす使者が現る!天地轟雷!悪鬼断絶!正義の皇帝我の名は!!》
《ゼノォォォオオン!カイッッッザァァァァアアア!!!》
「はぁ…」
「まぁ、こんなやつだが仲良くしてやってくれ」
「カイザーさん!あとでりゅうじくんを乗せてテスト運転を三時間ほど!」
《リュウジ!まだ私はお前を認めていないからな!!》
通信が、切れた。
「前途多難…って感じだなあ…。」
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
【Vtuberさん向け】1人用フリー台本置き場《ネタ系/5分以内》
小熊井つん
大衆娯楽
Vtuberさん向けフリー台本置き場です
◆使用報告等不要ですのでどなたでもご自由にどうぞ
◆コメントで利用報告していただけた場合は聞きに行きます!
◆クレジット表記は任意です
※クレジット表記しない場合はフリー台本であることを明記してください
【ご利用にあたっての注意事項】
⭕️OK
・収益化済みのチャンネルまたは配信での使用
※ファンボックスや有料会員限定配信等『金銭の支払いをしないと視聴できないコンテンツ』での使用は不可
✖️禁止事項
・二次配布
・自作発言
・大幅なセリフ改変
・こちらの台本を使用したボイスデータの販売
我らの輝かしきとき ~拝啓、坂の上から~
城闕崇華研究所(呼称は「えねこ」でヨロ
歴史・時代
講和内容の骨子は、以下の通りである。
一、日本の朝鮮半島に於ける優越権を認める。
二、日露両国の軍隊は、鉄道警備隊を除いて満州から撤退する。
三、ロシアは樺太を永久に日本へ譲渡する。
四、ロシアは東清鉄道の内、旅順-長春間の南満洲支線と、付属地の炭鉱の租借権を日本へ譲渡する。
五、ロシアは関東州(旅順・大連を含む遼東半島南端部)の租借権を日本へ譲渡する。
六、ロシアは沿海州沿岸の漁業権を日本人に与える。
そして、1907年7月30日のことである。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる