139 / 146
第十四章
魔王の天下
しおりを挟む
広い謁見の間には、ひっきりなしに国王の笑い声がこだましていた。
残った数少ない廷臣たちは眉をひそめたが、彼は頓着するようすもない。
まったく、たしかに国王は上機嫌であったに違いない。
それもそうだろう。彼が魔王軍10万とともに王都へ凱旋してきてからというもの、状況は一変してしまったのだ。ヴァルシパル王国を統べる国王とはいえ、万能ではない。まず戦争ひとつ起こすにしても、諸侯の意志を無碍にするわけにはいかず、幾度となく会議を開く。多大なる信徒を抱え、ヴァルシパルに影響力を持つセンテス教会の意思も無視できない。
これらすべての協力が得られなければ、先のナハンデル討伐戦のように、国王独力の兵をもって事に当らなければならなくなるのだ。
当然のことながら、その莫大な戦費はすべて国王が負担せねばならない。武器の調達、騎士や侍従の配備のみならず、すべての兵たちの糧食をまかなうための荷馬車の列が加わる。
国内には不満が蔓延していた。先のナハンデル戦での出費はかなりの痛手で、出征した兵たちにはまったく恩賞が与えられてはいない。さらに一寸たりとも利益を得ることのできなかった諸侯の怒りたるや、生半可なものではなかった。
この時期のヒエン・ササキ2世をとりまく環境ほど、苛烈なものはなかったであろう。魔王軍10万は隣国ガイアザを侵攻し、余勢を駆ってヴァルシパル最西端の地、ザラマまで侵攻してきているのだ。
ヴァルシパル王国にとって最大の危機的状況にもかかわらず、諸侯はそれぞれの領土に留まり、城門を硬く閉ざして外に出ることがなかった。それもこれも、国王がナハンデル攻略戦で彼らの信頼を損なったのが原因ではあるのだが。
度重なる救援要請にもかかわらず、ろくに援助を得られないザラマはまさに孤立無援の状況であった。ザラマの兵たちと冒険者たちは勇猛果敢であり、幾度となく敵の侵攻をさまたげてきたが、それにも限度がある。国王はみずからの手で、この窮地をのりきる必要があった。
その窮余の一策が、みごとに成功したのだ。
これが愉快でなければ、なにが愉快か。
ヒエン・ササキ2世が先頭に立って、魔王軍10万を率いて王都へ凱旋してきたときの、民草どもの顔ときたら見ものであった。唖然として声もないというやつだ。
魔王となったヒエン・ササキ2世がまっさきに行った事といえば、まず先の戦で協力を拒んだ諸侯たちの討伐であった。
王都への通り道にあったビターゼ伯、ヴァンピレル伯などの領土を侵略してやった時の、彼らの蒼白な顔は文字通り滑稽そのものであった。
「王、その皮膚の色、そのお姿はいかに?」
「正気を失い、ついに魔に堕したのですか?」
「ふむ。見ても分からぬというのなら、さぞかし脳みそが腐っておるのだろう。ならば諸君の頭脳は不必要である。ただちに首から落として差し上げろ」
「なっ、まともな裁判もなく、伯爵の首を刎ねろとおっしゃるのですか?」
「もう、そのような取り決めは不要じゃ。王こそが法である」
こうしてふたりの伯爵は国王の足元を紅色で汚し、首のみとなってそれぞれの所領であった大通りの中央に晒されることとなった。彼らは私服を肥やすような悪事を働いたことなどなく、領民の声にもよく耳を傾ける、民衆にとってはよい領主であった。
その無残な姿を眼にした領民は、多くの者が涙したという。
そうした人々も、国家反逆をたくらんだ者を崇拝したという罪で、すべて牢にぶちこまれることとなった。無論、諸侯のなかには、反感を露わにするものもあった。だが、魔王軍10万の兵力を背景にした国王に、逆らうことなどできようはずがなかった。
王は変わり果てた姿で王宮へと戻った。彼の身体は完全に魔族のそれであり、その行動のすべてが以前とはちがっていた。「残忍」という言葉が彼のすべてを表現していたであろう。
廷臣のなかには、勇気あるものもいた。
かれらはなけなしの勇をふりしぼって諫言したが、国王の返答は、言葉ではなく行動だった。彼らはことごとく袋に包まれた死体となって墓場に埋められた。
もう、誰も国王に諫言するものなどいなくなった。
誰もが国王を怖れた。
――そう、恐怖政治の幕開けであった。
「それで、ナハンデルとジェルポートの攻略の方はどうなっておる」
国王であり魔王であるヒエン・ササキ2世は、玉座に腰を降ろし、周囲にいる廷臣たちに呼びかけた。
もうここに残っている廷臣は、国王の意のままにしか行動できないイエスマンのみである。なかには魔族もおり、人族も混じっている。ただし、亜人のみは存在しない。王都にいるドワーフやエルフ、バニー族やハーフハーフ族などの亜人は、すべて追放された。さすがに彼らすべてを処刑してしまっては、腐敗し、疫病が蔓延する恐れがあったからだ。逆に言えば、問題となったのはただその点だけといっていい。
臣のひとりが平伏して応えた。
「はっ、まずは距離的に近いジェルポートを陥落せしめた後、余勢を駆ってナハンデルへと侵攻する予定です。総大将にはラートドナ様を予定しております」
「迂遠だのう。兵をふたつに分け、一気に片付ける方が容易くはないか」
「しかし兵をふたつに分けるとすれば、もうひとり大将が必要となりますが」
「ジェルポート方面軍は、余がみずから率いよう。幾度と無く、あの諸悪の根源であるドワーフに協力しおった小生意気な弟のそっ首を刎ねるのも一興よ」
「ですが、次の王位の問題もございます。次期王位継承権を持つ弟君を討っては、国家として――」
「なに、心配には及ばぬ。王位を継ぐのはわが息子に決まっておる」
「しかし、王にはいまだお世継ぎが生まれておりませぬ。このままでは――」
「すぐに新たな世継ぎを誕生させるさ、なあラートーニ?」
「――ええ、魔王様」
ゆっくりと扉が開かれた。半裸ともいっていい妖艶な姿で宮廷へ現れたのは、凱魔将ラートーニだ。心ある臣下のなかには、ふしだらな格好で王宮を出入りする彼女に反感を抱き、眉をひそめるものもいた。だが、彼女はにっこり艶然と微笑むと、玉座にしなだれかかるように腰をおろした。
「相変わらず美しいことだな、ラートーニ」
「お褒めいただきありがとうございます。それで、ひとつお聞きしたいことがあるのですが」
「なんじゃ、なんでも申してみい」
「いまだ執行してないようですが、あのドワーフの処刑はどうなっていますの?」
「ああ、ただちに始末しようと考えておったのだが、やつめ魔力枯渇とやらで延々と寝こけておってな。さすがに意識の無い状態で奴を始末しても、つまらぬだけじゃ。意識がよみがえった後、ただちに国民のあつまる王都のど真ん中で、縛り首にしてやろうと思うておる」
「まあ、そのような迂遠なことで、逃げられても知りませんわよ」
「ははは、この天地に、どこへ逃げる場所があるというのだ」
魔王ヒエン・ササキ2世は豪快に笑い飛ばした。
「もはや大陸全土は、この魔王の手中にある。唯一残ったのは未開の地、プロメ=ティウだが、なに、たかだか辺境の地にはびこる野蛮な者どもよ。この国に残った不満分子を一掃したあと、すぐに魔王軍10万の兵で蹂躙してくれよう」
魔王は手を拍った。ただちに臣下のひとりが豪華な飾りつけのされた宝箱を抱えて謁見の間にあらわれ、片膝をついた状態でその箱を開いて見せた。
なかには色とりどりの美しい光彩を放つ、四つの石が並んでいる。
四獣神の珠だ。
魔王の漆黒のような双眸に、光が吸い込まれていく。
「この珠を失った奴に、いったい何ができよう――」
残った数少ない廷臣たちは眉をひそめたが、彼は頓着するようすもない。
まったく、たしかに国王は上機嫌であったに違いない。
それもそうだろう。彼が魔王軍10万とともに王都へ凱旋してきてからというもの、状況は一変してしまったのだ。ヴァルシパル王国を統べる国王とはいえ、万能ではない。まず戦争ひとつ起こすにしても、諸侯の意志を無碍にするわけにはいかず、幾度となく会議を開く。多大なる信徒を抱え、ヴァルシパルに影響力を持つセンテス教会の意思も無視できない。
これらすべての協力が得られなければ、先のナハンデル討伐戦のように、国王独力の兵をもって事に当らなければならなくなるのだ。
当然のことながら、その莫大な戦費はすべて国王が負担せねばならない。武器の調達、騎士や侍従の配備のみならず、すべての兵たちの糧食をまかなうための荷馬車の列が加わる。
国内には不満が蔓延していた。先のナハンデル戦での出費はかなりの痛手で、出征した兵たちにはまったく恩賞が与えられてはいない。さらに一寸たりとも利益を得ることのできなかった諸侯の怒りたるや、生半可なものではなかった。
この時期のヒエン・ササキ2世をとりまく環境ほど、苛烈なものはなかったであろう。魔王軍10万は隣国ガイアザを侵攻し、余勢を駆ってヴァルシパル最西端の地、ザラマまで侵攻してきているのだ。
ヴァルシパル王国にとって最大の危機的状況にもかかわらず、諸侯はそれぞれの領土に留まり、城門を硬く閉ざして外に出ることがなかった。それもこれも、国王がナハンデル攻略戦で彼らの信頼を損なったのが原因ではあるのだが。
度重なる救援要請にもかかわらず、ろくに援助を得られないザラマはまさに孤立無援の状況であった。ザラマの兵たちと冒険者たちは勇猛果敢であり、幾度となく敵の侵攻をさまたげてきたが、それにも限度がある。国王はみずからの手で、この窮地をのりきる必要があった。
その窮余の一策が、みごとに成功したのだ。
これが愉快でなければ、なにが愉快か。
ヒエン・ササキ2世が先頭に立って、魔王軍10万を率いて王都へ凱旋してきたときの、民草どもの顔ときたら見ものであった。唖然として声もないというやつだ。
魔王となったヒエン・ササキ2世がまっさきに行った事といえば、まず先の戦で協力を拒んだ諸侯たちの討伐であった。
王都への通り道にあったビターゼ伯、ヴァンピレル伯などの領土を侵略してやった時の、彼らの蒼白な顔は文字通り滑稽そのものであった。
「王、その皮膚の色、そのお姿はいかに?」
「正気を失い、ついに魔に堕したのですか?」
「ふむ。見ても分からぬというのなら、さぞかし脳みそが腐っておるのだろう。ならば諸君の頭脳は不必要である。ただちに首から落として差し上げろ」
「なっ、まともな裁判もなく、伯爵の首を刎ねろとおっしゃるのですか?」
「もう、そのような取り決めは不要じゃ。王こそが法である」
こうしてふたりの伯爵は国王の足元を紅色で汚し、首のみとなってそれぞれの所領であった大通りの中央に晒されることとなった。彼らは私服を肥やすような悪事を働いたことなどなく、領民の声にもよく耳を傾ける、民衆にとってはよい領主であった。
その無残な姿を眼にした領民は、多くの者が涙したという。
そうした人々も、国家反逆をたくらんだ者を崇拝したという罪で、すべて牢にぶちこまれることとなった。無論、諸侯のなかには、反感を露わにするものもあった。だが、魔王軍10万の兵力を背景にした国王に、逆らうことなどできようはずがなかった。
王は変わり果てた姿で王宮へと戻った。彼の身体は完全に魔族のそれであり、その行動のすべてが以前とはちがっていた。「残忍」という言葉が彼のすべてを表現していたであろう。
廷臣のなかには、勇気あるものもいた。
かれらはなけなしの勇をふりしぼって諫言したが、国王の返答は、言葉ではなく行動だった。彼らはことごとく袋に包まれた死体となって墓場に埋められた。
もう、誰も国王に諫言するものなどいなくなった。
誰もが国王を怖れた。
――そう、恐怖政治の幕開けであった。
「それで、ナハンデルとジェルポートの攻略の方はどうなっておる」
国王であり魔王であるヒエン・ササキ2世は、玉座に腰を降ろし、周囲にいる廷臣たちに呼びかけた。
もうここに残っている廷臣は、国王の意のままにしか行動できないイエスマンのみである。なかには魔族もおり、人族も混じっている。ただし、亜人のみは存在しない。王都にいるドワーフやエルフ、バニー族やハーフハーフ族などの亜人は、すべて追放された。さすがに彼らすべてを処刑してしまっては、腐敗し、疫病が蔓延する恐れがあったからだ。逆に言えば、問題となったのはただその点だけといっていい。
臣のひとりが平伏して応えた。
「はっ、まずは距離的に近いジェルポートを陥落せしめた後、余勢を駆ってナハンデルへと侵攻する予定です。総大将にはラートドナ様を予定しております」
「迂遠だのう。兵をふたつに分け、一気に片付ける方が容易くはないか」
「しかし兵をふたつに分けるとすれば、もうひとり大将が必要となりますが」
「ジェルポート方面軍は、余がみずから率いよう。幾度と無く、あの諸悪の根源であるドワーフに協力しおった小生意気な弟のそっ首を刎ねるのも一興よ」
「ですが、次の王位の問題もございます。次期王位継承権を持つ弟君を討っては、国家として――」
「なに、心配には及ばぬ。王位を継ぐのはわが息子に決まっておる」
「しかし、王にはいまだお世継ぎが生まれておりませぬ。このままでは――」
「すぐに新たな世継ぎを誕生させるさ、なあラートーニ?」
「――ええ、魔王様」
ゆっくりと扉が開かれた。半裸ともいっていい妖艶な姿で宮廷へ現れたのは、凱魔将ラートーニだ。心ある臣下のなかには、ふしだらな格好で王宮を出入りする彼女に反感を抱き、眉をひそめるものもいた。だが、彼女はにっこり艶然と微笑むと、玉座にしなだれかかるように腰をおろした。
「相変わらず美しいことだな、ラートーニ」
「お褒めいただきありがとうございます。それで、ひとつお聞きしたいことがあるのですが」
「なんじゃ、なんでも申してみい」
「いまだ執行してないようですが、あのドワーフの処刑はどうなっていますの?」
「ああ、ただちに始末しようと考えておったのだが、やつめ魔力枯渇とやらで延々と寝こけておってな。さすがに意識の無い状態で奴を始末しても、つまらぬだけじゃ。意識がよみがえった後、ただちに国民のあつまる王都のど真ん中で、縛り首にしてやろうと思うておる」
「まあ、そのような迂遠なことで、逃げられても知りませんわよ」
「ははは、この天地に、どこへ逃げる場所があるというのだ」
魔王ヒエン・ササキ2世は豪快に笑い飛ばした。
「もはや大陸全土は、この魔王の手中にある。唯一残ったのは未開の地、プロメ=ティウだが、なに、たかだか辺境の地にはびこる野蛮な者どもよ。この国に残った不満分子を一掃したあと、すぐに魔王軍10万の兵で蹂躙してくれよう」
魔王は手を拍った。ただちに臣下のひとりが豪華な飾りつけのされた宝箱を抱えて謁見の間にあらわれ、片膝をついた状態でその箱を開いて見せた。
なかには色とりどりの美しい光彩を放つ、四つの石が並んでいる。
四獣神の珠だ。
魔王の漆黒のような双眸に、光が吸い込まれていく。
「この珠を失った奴に、いったい何ができよう――」
0
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。

エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

【完結】ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら
七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中!
※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります!
気付いたら異世界に転生していた主人公。
赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。
「ポーションが不味すぎる」
必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」
と考え、試行錯誤をしていく…
不遇職とバカにされましたが、実際はそれほど悪くありません?
カタナヅキ
ファンタジー
現実世界で普通の高校生として過ごしていた「白崎レナ」は謎の空間の亀裂に飲み込まれ、狭間の世界と呼ばれる空間に移動していた。彼はそこで世界の「管理者」と名乗る女性と出会い、彼女と何時でも交信できる能力を授かり、異世界に転生される。
次に彼が意識を取り戻した時には見知らぬ女性と男性が激しく口論しており、会話の内容から自分達から誕生した赤子は呪われた子供であり、王位を継ぐ権利はないと男性が怒鳴り散らしている事を知る。そして子供というのが自分自身である事にレナは気付き、彼は母親と供に追い出された。
時は流れ、成長したレナは自分がこの世界では不遇職として扱われている「支援魔術師」と「錬金術師」の職業を習得している事が判明し、更に彼は一般的には扱われていないスキルばかり習得してしまう。多くの人間から見下され、実の姉弟からも馬鹿にされてしまうが、彼は決して挫けずに自分の能力を信じて生き抜く――
――後にレナは自分の得た職業とスキルの真の力を「世界の管理者」を名乗る女性のアイリスに伝えられ、自分を見下していた人間から逆に見上げられる立場になる事を彼は知らない。
※タイトルを変更しました。(旧題:不遇職に役立たずスキルと馬鹿にされましたが、実際はそれほど悪くはありません)。書籍化に伴い、一部の話を取り下げました。また、近い内に大幅な取り下げが行われます。
※11月22日に第一巻が発売されます!!また、書籍版では主人公の名前が「レナ」→「レイト」に変更しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる