129 / 146
第十三章
魔竜襲来
しおりを挟む
「な……なんですかね、これは……」
茫然自失の態で、ミキモトはつぶやいた。
ゴウリキ、ケイコMAXも同様である。彼らは一様に口を痴呆のようにぽかんと開いて、その巨大なものを見上げていた。
それは大きかった。
全身は光沢のあるぬるりとした闇の色をしており、その怪鳥のごとき巨大な翼は、天を圧するがごとく、堂々と広げられていた。
鋭き爪。巨木のような二本の脚。稲妻を切り取ったかのように爛々と光を放つ双眸は、決して逃しはしないとばかりに、じっと彼らに注がれていた。
――龍《ドラゴン》。
百人中、百人が見ても、そう答えるだろう。彼らの世界では単なるおとぎ話でしかない異形の怪物がいま、傲然と眼前に立ちふさがっている。
「どうした異世界勇者よ、ずいぶんと顔色が悪いじゃないか」
床机に座したまま、余裕の笑みを浮かべているのは凱魔将ラートドナだ。
異世界勇者たちにとっては、晴天の霹靂のような出来事だった。
早朝、彼らは争うように、ザラマの市壁から飛び出し、たった3人で魔王軍へと奇襲をかけたのだ。それは圧倒的な脅威をともなって魔王軍を席巻した。
彼らが必殺技を連呼するたび、魔族が宙を舞い、攻城兵器が粉砕された。
破裂音がこだまし、絶叫があたりを包んだ。3人は連携などまるで関係なしに、ひたすら競うあうように大技を炸裂させていく。
勢いに乗った彼ら3人をせき止めるものは何もなかった。ミキモトのレイピアが空を切りさき、ゴウリキのパンチが大地をうがち、ケイコMAXの蹴りがうなりをあげる。
立ち向かっていった者はことごとく彼らの前に塵と消えた。
いかに魔王軍10万といえど、彼ら異世界勇者の所有する、超強力な武器の威力に抗する術はないように思われた。
さながらモーゼの十戒のごとく、大軍が左右に割れた。奥に座す総大将、ラートドナへの道が一直線に開かれた。3人は互いに牽制しながら、彼の眼前に殺到した。
「――そのそっ首、もらったぜ!」
「横取りしないで! そいつはワタクシの得物よ!」
「いいや、私の相手ですね!」
そのとき、異変が起こった。
彼らの頭上に、昏い陰が落ちた。
――早朝だというのに?
意外な事態に3人は、総大将を前にして空を見上げた。
そして、その行動は正しかった。
かつてのザラマ・メテオライトを彷彿とさせる勢いで、漆黒の巨大な怪鳥が彼らの頭上へと落下してくる。
「――上から来るぞ! 気をつけろ!」
それは誰が発した言葉だったか定かではない。とにかく必死で彼らは後方へと跳躍した。まさに圧死寸前であった。かろうじて全滅の危機を回避した3人だったが、今度は落下した怪物の風圧で、さらに後方へと弾かれることとなった。
その、勇者たちが転げまわる有様を、満足そうな顔で眺めているのがラートドナである。彼は風圧の影響をまるで受けないのか、平然と床机に座したままだ。
「こいつが魔王軍の新たなメンバーだ。紹介が必要か?」
「そうしていただけると助かるわァ、大将サン」
「といっても、見ての通りのドラゴンだ。といっても、天然モノではないがな」
「とすると、養殖モノってことねェ」
「慧眼だな。こいつは我が魔術工房で創られたキメラだよ。部品のほとんどは、様々な怪物から拝借して合成しているわけだ」
「それでは、今まで出てきた醜悪な怪物たちと同じということですね。しかしこのドラゴンは、あまりに完成度が高すぎる。これまで出てきた化け物とは、ちと差がありすぎませんかね?」
「ふふ、今までの怪物どもは、ここへ到達するための進化の過程だと思えばよい。黒魔獣《ブラギドン》はよい叩き台だったが、あまりに知能が低かった。移植する脳はやはり、知能が高い生物が良い、ということになってな……」
「その話、長いですかね?」
「アタクシ、胸糞悪くなってきたんだけど」
「貴様らの方から聞いてきたというのに、つれない奴らだ。まあよい、その顔も見飽いた。魔竜よ、目障りな障害物をさっさと片付けてしまえ」
すうっと魔竜が息を吸い込んだ。
とたんに周囲の空気が希薄になった気がした。
無論、気のせいにすぎないのだが、この怪物の持つ独特の威圧感が、異世界勇者たちに、あたかも事実そうなったかの如き心理的圧迫を与えてくる。
「いかん、逃げろ!!」
吸い寄せられるように、魅入られるように、彼らは呆然と立ち尽くしていた。その言葉が発せられるまで。ドラゴンの真紅の口腔は、彼らをあざ笑うかのように大きく開かれ、そこから生じた炎の舌が地表を舐めつくした。
異世界勇者たちは地を転がるように距離をとり、直撃を避けた。
ちりちりと土の焼ける異臭が周囲を覆った。
「やられっぱなしで収まるわけには行きませんね!」
ミキモトはレイピアを天空に掲げ、そこから必殺の一撃をくりだした。
「 流星連続突き!!」
風が乱舞し、ドラゴンを切り裂き――は、しなかった。
ドラゴンは微動だにせず、ただ泰然とそこにいる。
まるで痛痒を感じていない。そんな顔をしている。
ついでゴウリキが空烈破斬を撃ち、ケイコMAXが空中旋風斬脚を放った。すさまじい衝撃音が響き渡り、魔王軍の兵たちは頭を抱えて地に顔を伏せる。
彼らが頭をあげたとき、砂塵の中から見えた風景――それは、まるで巨大な岩石のようにたたずむ一匹の竜と、ただ茫然自失の態でたちつくす3人の男の姿だった。
龍の鱗。それは冒険者の持つ武器の中で最大級の硬度をほこるミスリル銀よりも硬いとされ、並大抵の攻撃では、傷ひとつ付けられない。
それは圧倒的な火力を持つ、異世界勇者の武器ですらも同様だった。目前のドラゴンには何の影響も与えることはできなかった。
「ははは、巨大な岩石へ向かって吐息を吹きかけても、何の影響もないということだ」
「お、俺たちの攻撃が、吐息だと?」
「そうだ。そして、本物の 竜の吐息を味わうがいい」
はっと異世界勇者たちが我をとりもどしたとき、すでにドラゴンは攻撃態勢を整えていた。魔竜は、するどい牙の林立する顎を開き、爆炎を吐き出した。
こんどは、避ける余裕は無かった。
炎の塊はあっというまに彼らを包みこみ、地上から彼らの姿を消した。
「ははは、呆気ないものよ。これでこの地上に我らの邪魔をするものはいなくなった。さあ、者ども、ザラマはもはや陥ちたも同然、略奪は早いもの勝ちだぞ!!」
ラートドナは、兵たちの歓声を予想していた。
しかし、だれも声を発する者はいない。疑問に思った彼は、いまだ放射されつづけている竜の炎の方向を見やった。
炎がおさまると、そこには傷ひとつなく立っている3人の異世界勇者がいる。全員、薄緑の半透明なドームに覆われて。今度はラートドナが狼狽する番であった。
「ど、どうして貴様ら、いやそれより、その男は――」
――いや、3人ではなかった。ひとり多い。
いつの間に現れたのだろうか。
小柄なひとりのドワーフが、彼らを護るように立っていた。
「初めましてじゃのう、総大将どの。ワシの名はダー・ヤーケンウッフ。この不毛な戦争を終らせに来たものじゃよ」
茫然自失の態で、ミキモトはつぶやいた。
ゴウリキ、ケイコMAXも同様である。彼らは一様に口を痴呆のようにぽかんと開いて、その巨大なものを見上げていた。
それは大きかった。
全身は光沢のあるぬるりとした闇の色をしており、その怪鳥のごとき巨大な翼は、天を圧するがごとく、堂々と広げられていた。
鋭き爪。巨木のような二本の脚。稲妻を切り取ったかのように爛々と光を放つ双眸は、決して逃しはしないとばかりに、じっと彼らに注がれていた。
――龍《ドラゴン》。
百人中、百人が見ても、そう答えるだろう。彼らの世界では単なるおとぎ話でしかない異形の怪物がいま、傲然と眼前に立ちふさがっている。
「どうした異世界勇者よ、ずいぶんと顔色が悪いじゃないか」
床机に座したまま、余裕の笑みを浮かべているのは凱魔将ラートドナだ。
異世界勇者たちにとっては、晴天の霹靂のような出来事だった。
早朝、彼らは争うように、ザラマの市壁から飛び出し、たった3人で魔王軍へと奇襲をかけたのだ。それは圧倒的な脅威をともなって魔王軍を席巻した。
彼らが必殺技を連呼するたび、魔族が宙を舞い、攻城兵器が粉砕された。
破裂音がこだまし、絶叫があたりを包んだ。3人は連携などまるで関係なしに、ひたすら競うあうように大技を炸裂させていく。
勢いに乗った彼ら3人をせき止めるものは何もなかった。ミキモトのレイピアが空を切りさき、ゴウリキのパンチが大地をうがち、ケイコMAXの蹴りがうなりをあげる。
立ち向かっていった者はことごとく彼らの前に塵と消えた。
いかに魔王軍10万といえど、彼ら異世界勇者の所有する、超強力な武器の威力に抗する術はないように思われた。
さながらモーゼの十戒のごとく、大軍が左右に割れた。奥に座す総大将、ラートドナへの道が一直線に開かれた。3人は互いに牽制しながら、彼の眼前に殺到した。
「――そのそっ首、もらったぜ!」
「横取りしないで! そいつはワタクシの得物よ!」
「いいや、私の相手ですね!」
そのとき、異変が起こった。
彼らの頭上に、昏い陰が落ちた。
――早朝だというのに?
意外な事態に3人は、総大将を前にして空を見上げた。
そして、その行動は正しかった。
かつてのザラマ・メテオライトを彷彿とさせる勢いで、漆黒の巨大な怪鳥が彼らの頭上へと落下してくる。
「――上から来るぞ! 気をつけろ!」
それは誰が発した言葉だったか定かではない。とにかく必死で彼らは後方へと跳躍した。まさに圧死寸前であった。かろうじて全滅の危機を回避した3人だったが、今度は落下した怪物の風圧で、さらに後方へと弾かれることとなった。
その、勇者たちが転げまわる有様を、満足そうな顔で眺めているのがラートドナである。彼は風圧の影響をまるで受けないのか、平然と床机に座したままだ。
「こいつが魔王軍の新たなメンバーだ。紹介が必要か?」
「そうしていただけると助かるわァ、大将サン」
「といっても、見ての通りのドラゴンだ。といっても、天然モノではないがな」
「とすると、養殖モノってことねェ」
「慧眼だな。こいつは我が魔術工房で創られたキメラだよ。部品のほとんどは、様々な怪物から拝借して合成しているわけだ」
「それでは、今まで出てきた醜悪な怪物たちと同じということですね。しかしこのドラゴンは、あまりに完成度が高すぎる。これまで出てきた化け物とは、ちと差がありすぎませんかね?」
「ふふ、今までの怪物どもは、ここへ到達するための進化の過程だと思えばよい。黒魔獣《ブラギドン》はよい叩き台だったが、あまりに知能が低かった。移植する脳はやはり、知能が高い生物が良い、ということになってな……」
「その話、長いですかね?」
「アタクシ、胸糞悪くなってきたんだけど」
「貴様らの方から聞いてきたというのに、つれない奴らだ。まあよい、その顔も見飽いた。魔竜よ、目障りな障害物をさっさと片付けてしまえ」
すうっと魔竜が息を吸い込んだ。
とたんに周囲の空気が希薄になった気がした。
無論、気のせいにすぎないのだが、この怪物の持つ独特の威圧感が、異世界勇者たちに、あたかも事実そうなったかの如き心理的圧迫を与えてくる。
「いかん、逃げろ!!」
吸い寄せられるように、魅入られるように、彼らは呆然と立ち尽くしていた。その言葉が発せられるまで。ドラゴンの真紅の口腔は、彼らをあざ笑うかのように大きく開かれ、そこから生じた炎の舌が地表を舐めつくした。
異世界勇者たちは地を転がるように距離をとり、直撃を避けた。
ちりちりと土の焼ける異臭が周囲を覆った。
「やられっぱなしで収まるわけには行きませんね!」
ミキモトはレイピアを天空に掲げ、そこから必殺の一撃をくりだした。
「 流星連続突き!!」
風が乱舞し、ドラゴンを切り裂き――は、しなかった。
ドラゴンは微動だにせず、ただ泰然とそこにいる。
まるで痛痒を感じていない。そんな顔をしている。
ついでゴウリキが空烈破斬を撃ち、ケイコMAXが空中旋風斬脚を放った。すさまじい衝撃音が響き渡り、魔王軍の兵たちは頭を抱えて地に顔を伏せる。
彼らが頭をあげたとき、砂塵の中から見えた風景――それは、まるで巨大な岩石のようにたたずむ一匹の竜と、ただ茫然自失の態でたちつくす3人の男の姿だった。
龍の鱗。それは冒険者の持つ武器の中で最大級の硬度をほこるミスリル銀よりも硬いとされ、並大抵の攻撃では、傷ひとつ付けられない。
それは圧倒的な火力を持つ、異世界勇者の武器ですらも同様だった。目前のドラゴンには何の影響も与えることはできなかった。
「ははは、巨大な岩石へ向かって吐息を吹きかけても、何の影響もないということだ」
「お、俺たちの攻撃が、吐息だと?」
「そうだ。そして、本物の 竜の吐息を味わうがいい」
はっと異世界勇者たちが我をとりもどしたとき、すでにドラゴンは攻撃態勢を整えていた。魔竜は、するどい牙の林立する顎を開き、爆炎を吐き出した。
こんどは、避ける余裕は無かった。
炎の塊はあっというまに彼らを包みこみ、地上から彼らの姿を消した。
「ははは、呆気ないものよ。これでこの地上に我らの邪魔をするものはいなくなった。さあ、者ども、ザラマはもはや陥ちたも同然、略奪は早いもの勝ちだぞ!!」
ラートドナは、兵たちの歓声を予想していた。
しかし、だれも声を発する者はいない。疑問に思った彼は、いまだ放射されつづけている竜の炎の方向を見やった。
炎がおさまると、そこには傷ひとつなく立っている3人の異世界勇者がいる。全員、薄緑の半透明なドームに覆われて。今度はラートドナが狼狽する番であった。
「ど、どうして貴様ら、いやそれより、その男は――」
――いや、3人ではなかった。ひとり多い。
いつの間に現れたのだろうか。
小柄なひとりのドワーフが、彼らを護るように立っていた。
「初めましてじゃのう、総大将どの。ワシの名はダー・ヤーケンウッフ。この不毛な戦争を終らせに来たものじゃよ」
0
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説
2回目の人生は異世界で
黒ハット
ファンタジー
増田信也は初めてのデートの待ち合わせ場所に行く途中ペットの子犬を抱いて横断歩道を信号が青で渡っていた時に大型トラックが暴走して来てトラックに跳ね飛ばされて内臓が破裂して即死したはずだが、気が付くとそこは見知らぬ異世界の遺跡の中で、何故かペットの柴犬と異世界に生き返った。2日目の人生は異世界で生きる事になった
不遇職とバカにされましたが、実際はそれほど悪くありません?
カタナヅキ
ファンタジー
現実世界で普通の高校生として過ごしていた「白崎レナ」は謎の空間の亀裂に飲み込まれ、狭間の世界と呼ばれる空間に移動していた。彼はそこで世界の「管理者」と名乗る女性と出会い、彼女と何時でも交信できる能力を授かり、異世界に転生される。
次に彼が意識を取り戻した時には見知らぬ女性と男性が激しく口論しており、会話の内容から自分達から誕生した赤子は呪われた子供であり、王位を継ぐ権利はないと男性が怒鳴り散らしている事を知る。そして子供というのが自分自身である事にレナは気付き、彼は母親と供に追い出された。
時は流れ、成長したレナは自分がこの世界では不遇職として扱われている「支援魔術師」と「錬金術師」の職業を習得している事が判明し、更に彼は一般的には扱われていないスキルばかり習得してしまう。多くの人間から見下され、実の姉弟からも馬鹿にされてしまうが、彼は決して挫けずに自分の能力を信じて生き抜く――
――後にレナは自分の得た職業とスキルの真の力を「世界の管理者」を名乗る女性のアイリスに伝えられ、自分を見下していた人間から逆に見上げられる立場になる事を彼は知らない。
※タイトルを変更しました。(旧題:不遇職に役立たずスキルと馬鹿にされましたが、実際はそれほど悪くはありません)。書籍化に伴い、一部の話を取り下げました。また、近い内に大幅な取り下げが行われます。
※11月22日に第一巻が発売されます!!また、書籍版では主人公の名前が「レナ」→「レイト」に変更しています。
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜
櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。
パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。
車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。
ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!!
相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム!
けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!!
パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。
八十神天従は魔法学園の異端児~神社の息子は異世界に行ったら特待生で特異だった
根上真気
ファンタジー
高校生活初日。神社の息子の八十神は異世界に転移してしまい危機的状況に陥るが、神使の白兎と凄腕美人魔術師に救われ、あれよあれよという間にリュケイオン魔法学園へ入学することに。期待に胸を膨らますも、彼を待ち受ける「特異クラス」は厄介な問題児だらけだった...!?日本の神様の力を魔法として行使する主人公、八十神。彼はその異質な能力で様々な苦難を乗り越えながら、新たに出会う仲間とともに成長していく。学園×魔法の青春バトルファンタジーここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる