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第十二章
解呪
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ダーは地に転がったまま、身動きひとつせぬウルルを指差して言った。
「さあ、今のうちに彼女を縛りあげ、目隠しをするんじゃ」
一同は仰天した。まるで人さらいのようなやり口ではないか。
それにウルルはなぜ、闘いの最中に気絶したのか。
しゃにむに突進して、ダーと切り結んだ瞬間だった。彼女は眠りにつくように唐突に倒れた。それは誰の眼から見ても不審であった。
さすがにたまりかねたコニンが口を挟む。
「ダーさん、この状況は一体……?」
「うむ、エクセに合図を送って、眠りの呪文を唱えてもらった」
「ええっ、いくらなんでも、それはズルいよ!?」
「ダーさんが勝つためにそんな卑怯な手段を使うなんて……」
「……ガッカリ……」
「カーッ! 誰が勝つためだと言った。ワシはこの状況を打破するための、最善の方法を選択したに過ぎぬ」
「これが最善の方法……?」
小首を傾げている一同をよそに、ダーは魔王候補の少年に向き直った。
「そんなことより少年――いやイルンよ。おぬし、魔力《マナ》の総量が多いので、魔王候補に選ばれたのじゃろう? では、魔法そのものは使えるのか?」
「うん、パレスで様々な魔法を習得させられたよ。とにかく魔力量だけは自信があるから、枯渇するまで毎日みっちりしごかれたなあ」
魔力量が多いということは、それだけ魔法を行使できる回数が多いということに直結する。輪郭にまだあどけなさの残るこの少年は、こう見えて魔族種の全体でナンバー2の存在なのだ。この小さな身体に、驚くほどの膨大な量の魔力《マナ》を有しているのだろう。
それはすなわち、魔法の練習も他の連中より桁違いに多く出来るということである。ダーはやれやれと溜息をついた。まったく、かれと比較したら、ダーがやってきた魔法練習など亀の歩みに等しいだろう。
「――なれば話は早い。以前、彼女はこう言った。『自分の眼には魔王の呪眼という加護が授けられており、視覚情報はそのまま他の魔族に筒抜けである』と。つまりウルルの身体には、様々な仕掛けが施されている。その認識でまちがいないか」
「うん、ウルルは魔王ヨルムドルの目であり耳なんだ。彼女が見聞きした情報はパレスにある投影装置へとダイレクトに伝わる」
「フン。つまりは仲良しの魔族を送り込み、殺し合いをさせておいて、その様子を酒でも呑んで眺めておるのか。いよいよもって虫がすかぬ相手じゃのう」
ダーは不愉快そうに眉根をよせた。
コニンはまだ要領を得ないようで、重ねて問いを発する。
「で、それがこのだまし討ちと、どういう関係があるの?」
「そのだまし討ちというのはやめい。つまりウルルが起きている状態じゃと、魔王ヨルムドルに情報が筒抜けになってしまうじゃろう。まずはそれをやめさせる必要があったわけじゃ」
「なるほどね。気絶させることで、魔王へ与える情報をストップさせようとしたわけだ」
「しかし、容易なことではない。ウルルの動きはあまりに素早い」
「その素早いウルルの動きを、少しの間、止める必要がある。ダーはそこで一計を案じたというわけですよ。一騎打ちなどと称し、彼女の攻撃を自分に集中させたというわけです」
「なるほど、エクセさんが呪文を完成させる時間を稼ぐために、一騎打ちなんて言い出したんだ。ごめんね、だまし討ちなんて言ちゃって。でも、ダーさんがそこまで考えてるなんて意外だなあ」
「謝られているのか馬鹿にされてるのかよくわからぬの」
と、ダーは不満げにつぶやいた。が、今はそれどころではない。イルンにはまだ確認しておかねばならぬことがある。
「イルンよ、彼女の眼は魔王に筒抜けということは分かった。では聴覚はどうじゃ? ワシがさっきウルルが倒れる直前に叫んだセリフは、魔王に伝わっているかの?」
「陰湿なヨルムドルのことだから、可能性は高いと思うよ」
「それでは、その呪いを解くことは可能か? 『魔王の呪眼』というからには、加護ではなく呪いなのじゃろう?」
「できなくはない、と思う……。しかし解呪の魔法は術をかけるより何倍も難しい。僕の力でもかなり時間がかかると思うけど……」
「いくら時間がかかってもよい。彼女をこのままにしてはおけぬじゃろ」
「解呪ならば女僧侶の私の出番でしょう。協力できると思います」
と申し出たのはセンテス教の僧侶ルカである。
願ってもない申し出だが、ダーには少々意外であった。
「はて、おぬしはウルルとは反目し合っていると思っておったが」
「確かに忌まわしいハーデラの僕は好きになれません。ですが、このような卑劣なやり口で人を縛るような連中はもっと嫌いです」
ルカは大きな胸をはり、毅然とした態度で告げた。
その、ハーデラ神の信徒である魔族のイルンは少々複雑そうな顔を浮かべたが、今は猫の手でも借りたい状況なのだ。こくりと頷き、その申し出を受けることにした。
ふたりはただちに、ウルルの解呪に取り掛かった。
「ふうむ」と、ダーは思わずつぶやいていた。ハーデラの信徒とセンテス教の僧侶が、協力して同じ方向へ向けて手を取り合っている。それはまことに不思議な光景だった。いつか近い将来、世界中でこのような光景が現出してくれればよいのだが。そう願わずにはいられない。
――どれだけの時間が経過しただろうか。
ようやく、もぞもぞとウルルが動きはじめた。身を起こし、両手を伸ばして「ふぁあ」と欠伸をする。やがて眼をあけても視界が暗黒なことに驚いたようで、
「わっ、あれ、なにこれ、眼が見えないよ? いや、目隠し?」
ダーは緊張した目線をイルンとルカへ向けた。
もし解呪が成功していなければ、この言葉は魔王に筒抜けである。
額に汗を浮かべたふたりは、にっこりと微笑んだ。
どうやら解呪は成功したようだ。
ダーは安堵の吐息をつくと、ウルルの目隠しを解いた。
視界が回復し、近距離でダーの顔を見たウルルは、おどろいて転移魔法で身を遠ざけた。やがて少し離れた位置に出現した彼女は、低い体勢でダーを威嚇した。
まるでネコじゃな、とダーはあきれた。
「ウルル、もういいんだ、闘う必要はない」
イルンがやさしげな口調で諭す。
しかし、ウルルは首を振って、
「でも、駄目なんです。私は闘わなくてはならないのです」
「魔王の呪眼なら、僕と彼女で解除した」
ウルルは驚きの表情で、イルンとルカをまじまじと見つめた。
「それはその場しのぎのでたらめでは――」
イルンはゆっくりとウルルへと近づいていく。
ウルルは一瞬だけ身を固くしたものの、殺気のない彼の接近を拒もうとはしない。やがてイルンは静かな動作で、ウルルの両手を握った。
「天に誓って本当だよ。君の眼も耳も、もはやヨルムドルに何一つ情報を伝えることはない。もう君を縛るものはないんだ。ウルル、君は自由の身になれたんだよ」
「……本当に……本当にもうイルン様と闘わなくていいんですね」
イルンが彼女の両手を解くと、今度は逆にウルルが少年の両手をぎゅっと握り返した。まるで祈るかのような必死さで。イルンは無言のまま、にっこりと頷いた。
たちまち、ウルルの両眼に涙があふれた。
彼女は泣きながら、少年に抱きついた。
イルンもウルルの身体を抱きかえしつつ、耳元でやさしくつぶやいた。
「もう大丈夫だよ、ウルル、つらかったね」
「うん、私、つらかった。イルン様を殺すなんて……」
「大丈夫だよ、ウルル、大丈夫だ」
ふたりの様子を、一同はただ黙って見つめている。隊商《キャラバン》の連中の中には、思わずもらい泣きしてしまう者もいた。
ダーはというと、一同に背を向けるような形で、天を仰いでいる。
「もうじき陽が暮れるのう……」
とかつぶやきながら。
エクセやコニン、クロノたちはそれを見て、ひそかに微笑をかわしあった。
「さあ、今のうちに彼女を縛りあげ、目隠しをするんじゃ」
一同は仰天した。まるで人さらいのようなやり口ではないか。
それにウルルはなぜ、闘いの最中に気絶したのか。
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「ダーさんが勝つためにそんな卑怯な手段を使うなんて……」
「……ガッカリ……」
「カーッ! 誰が勝つためだと言った。ワシはこの状況を打破するための、最善の方法を選択したに過ぎぬ」
「これが最善の方法……?」
小首を傾げている一同をよそに、ダーは魔王候補の少年に向き直った。
「そんなことより少年――いやイルンよ。おぬし、魔力《マナ》の総量が多いので、魔王候補に選ばれたのじゃろう? では、魔法そのものは使えるのか?」
「うん、パレスで様々な魔法を習得させられたよ。とにかく魔力量だけは自信があるから、枯渇するまで毎日みっちりしごかれたなあ」
魔力量が多いということは、それだけ魔法を行使できる回数が多いということに直結する。輪郭にまだあどけなさの残るこの少年は、こう見えて魔族種の全体でナンバー2の存在なのだ。この小さな身体に、驚くほどの膨大な量の魔力《マナ》を有しているのだろう。
それはすなわち、魔法の練習も他の連中より桁違いに多く出来るということである。ダーはやれやれと溜息をついた。まったく、かれと比較したら、ダーがやってきた魔法練習など亀の歩みに等しいだろう。
「――なれば話は早い。以前、彼女はこう言った。『自分の眼には魔王の呪眼という加護が授けられており、視覚情報はそのまま他の魔族に筒抜けである』と。つまりウルルの身体には、様々な仕掛けが施されている。その認識でまちがいないか」
「うん、ウルルは魔王ヨルムドルの目であり耳なんだ。彼女が見聞きした情報はパレスにある投影装置へとダイレクトに伝わる」
「フン。つまりは仲良しの魔族を送り込み、殺し合いをさせておいて、その様子を酒でも呑んで眺めておるのか。いよいよもって虫がすかぬ相手じゃのう」
ダーは不愉快そうに眉根をよせた。
コニンはまだ要領を得ないようで、重ねて問いを発する。
「で、それがこのだまし討ちと、どういう関係があるの?」
「そのだまし討ちというのはやめい。つまりウルルが起きている状態じゃと、魔王ヨルムドルに情報が筒抜けになってしまうじゃろう。まずはそれをやめさせる必要があったわけじゃ」
「なるほどね。気絶させることで、魔王へ与える情報をストップさせようとしたわけだ」
「しかし、容易なことではない。ウルルの動きはあまりに素早い」
「その素早いウルルの動きを、少しの間、止める必要がある。ダーはそこで一計を案じたというわけですよ。一騎打ちなどと称し、彼女の攻撃を自分に集中させたというわけです」
「なるほど、エクセさんが呪文を完成させる時間を稼ぐために、一騎打ちなんて言い出したんだ。ごめんね、だまし討ちなんて言ちゃって。でも、ダーさんがそこまで考えてるなんて意外だなあ」
「謝られているのか馬鹿にされてるのかよくわからぬの」
と、ダーは不満げにつぶやいた。が、今はそれどころではない。イルンにはまだ確認しておかねばならぬことがある。
「イルンよ、彼女の眼は魔王に筒抜けということは分かった。では聴覚はどうじゃ? ワシがさっきウルルが倒れる直前に叫んだセリフは、魔王に伝わっているかの?」
「陰湿なヨルムドルのことだから、可能性は高いと思うよ」
「それでは、その呪いを解くことは可能か? 『魔王の呪眼』というからには、加護ではなく呪いなのじゃろう?」
「できなくはない、と思う……。しかし解呪の魔法は術をかけるより何倍も難しい。僕の力でもかなり時間がかかると思うけど……」
「いくら時間がかかってもよい。彼女をこのままにしてはおけぬじゃろ」
「解呪ならば女僧侶の私の出番でしょう。協力できると思います」
と申し出たのはセンテス教の僧侶ルカである。
願ってもない申し出だが、ダーには少々意外であった。
「はて、おぬしはウルルとは反目し合っていると思っておったが」
「確かに忌まわしいハーデラの僕は好きになれません。ですが、このような卑劣なやり口で人を縛るような連中はもっと嫌いです」
ルカは大きな胸をはり、毅然とした態度で告げた。
その、ハーデラ神の信徒である魔族のイルンは少々複雑そうな顔を浮かべたが、今は猫の手でも借りたい状況なのだ。こくりと頷き、その申し出を受けることにした。
ふたりはただちに、ウルルの解呪に取り掛かった。
「ふうむ」と、ダーは思わずつぶやいていた。ハーデラの信徒とセンテス教の僧侶が、協力して同じ方向へ向けて手を取り合っている。それはまことに不思議な光景だった。いつか近い将来、世界中でこのような光景が現出してくれればよいのだが。そう願わずにはいられない。
――どれだけの時間が経過しただろうか。
ようやく、もぞもぞとウルルが動きはじめた。身を起こし、両手を伸ばして「ふぁあ」と欠伸をする。やがて眼をあけても視界が暗黒なことに驚いたようで、
「わっ、あれ、なにこれ、眼が見えないよ? いや、目隠し?」
ダーは緊張した目線をイルンとルカへ向けた。
もし解呪が成功していなければ、この言葉は魔王に筒抜けである。
額に汗を浮かべたふたりは、にっこりと微笑んだ。
どうやら解呪は成功したようだ。
ダーは安堵の吐息をつくと、ウルルの目隠しを解いた。
視界が回復し、近距離でダーの顔を見たウルルは、おどろいて転移魔法で身を遠ざけた。やがて少し離れた位置に出現した彼女は、低い体勢でダーを威嚇した。
まるでネコじゃな、とダーはあきれた。
「ウルル、もういいんだ、闘う必要はない」
イルンがやさしげな口調で諭す。
しかし、ウルルは首を振って、
「でも、駄目なんです。私は闘わなくてはならないのです」
「魔王の呪眼なら、僕と彼女で解除した」
ウルルは驚きの表情で、イルンとルカをまじまじと見つめた。
「それはその場しのぎのでたらめでは――」
イルンはゆっくりとウルルへと近づいていく。
ウルルは一瞬だけ身を固くしたものの、殺気のない彼の接近を拒もうとはしない。やがてイルンは静かな動作で、ウルルの両手を握った。
「天に誓って本当だよ。君の眼も耳も、もはやヨルムドルに何一つ情報を伝えることはない。もう君を縛るものはないんだ。ウルル、君は自由の身になれたんだよ」
「……本当に……本当にもうイルン様と闘わなくていいんですね」
イルンが彼女の両手を解くと、今度は逆にウルルが少年の両手をぎゅっと握り返した。まるで祈るかのような必死さで。イルンは無言のまま、にっこりと頷いた。
たちまち、ウルルの両眼に涙があふれた。
彼女は泣きながら、少年に抱きついた。
イルンもウルルの身体を抱きかえしつつ、耳元でやさしくつぶやいた。
「もう大丈夫だよ、ウルル、つらかったね」
「うん、私、つらかった。イルン様を殺すなんて……」
「大丈夫だよ、ウルル、大丈夫だ」
ふたりの様子を、一同はただ黙って見つめている。隊商《キャラバン》の連中の中には、思わずもらい泣きしてしまう者もいた。
ダーはというと、一同に背を向けるような形で、天を仰いでいる。
「もうじき陽が暮れるのう……」
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