63 / 146
第六章
イエカイの涙
しおりを挟む
ヴァルシパル王国領の夜は深い。人々の持つ灯りはあまりに乏しく、夜になると、大陸のほとんどの支配権を暗闇にゆずりわたすしかなかった。
夜の支配が終わると、朝が来る。人間の時間である。貧しいながらも真面目な人々は、太陽が姿を見せる前からいやいやながらも寝床から離れ、朝食をつくったり、あるいは仕事の準備のため動きはじめる。
ベールアシュの町は 夜明け前の瑠璃色につつまれていた。
薄闇のなか、民たちは静かに動きはじめる。
エクセたちもそうである。彼らは宿屋の1階で朝食を摂っていた。
テーブルに並んだのは木皿に乗ったマメとチーズ。そして黒パン。
堅い黒パンはスープに浸して、やわらかくして食べる。
やがて一同の前に寝ぼけ眼を引きずって、ダーが姿をあらわした。
「おはよう」とメンバーに言葉をかけるが、その表情は相変わらず覇気にとぼしい。これは寝起きだからというわけではなく、カッスター・ダンジョンから帰って、ずっとこうなのだ。
「ダー、いい加減に気力を取り戻したらどうです?」
さすがに堪えかねたか、エクセが苦言を呈する。
ダーはどこか虚ろになった双眸を、銀髪のエルフへと向けた。
カッスター・ダンジョンでの冒険を終えた彼らは、しばらくクエストを受けずにすむほどの、それなりの稼ぎを得ることができた。
だが、彼らがこの迷宮を目指したもともとの理由は、四神獣の珠の獲得であった。
魔法使いの塔。そこでエクセが『ダンジョンから感じられる魔力の反応が、四神獣の珠の反応ではないか』という報告を受け、向かう事になったのだ。
結論から言えば、それは間違いだった。
もっとも、大雑把な『大きな魔力反応』がある、という頼りなげな根拠を元に行動したので、仕方のない部分もあるだろう。
そういう意味では、この遠征は意味がなかったということになる。
しかしダーの元気がない理由はそこにはない、とエクセは知っている。
「――気力じゃと? わしは立派に修行をし続けとる」
「たしかに魔力の拡張修行は立派にやっています」
エクセはそれは認めつつ、睫毛の長い眼をダーに向けつづけている。
問題はそこではない、といいたげに。
誰もが口にしなくても、わかっていることである。
彼が精彩を欠いているのは、あのイエカイの一件を引きずっているから。
一枚の手紙がふたたび彼らの元に届けられたのは、三日前のことであった。
『トルネード』のリーダーであるヒュベルガーからの手紙。
手紙の内容は、兄ドルフの墓標のとなりに、イエカイを埋葬したという、簡潔なものだった。
ダーはそれだけで、いろいろ考えてしまったものと見える。
口数はめっきりと減り、食欲も減ったようだ。
もちろん他のメンバーにも精神的な影響は大きかった。
エクセ自身も、強烈な虚脱感に襲われたのは確かである。
コニンはあの鬼神のような集中力を欠いて、大きく矢の命中率を下げたものだし、ルカもたびたび瞑目し、大地母神センテスへ祈りを捧げている時間が多く見受けられた。
ダーのマナ拡張修行も、伸び悩みが目立ち始めた。
魔法修行に集中力の欠如は大きく響くのである。
「気晴らしに、クロノと買い物に出かけたらどうでしょう」
要するにデートをしてこいと言っているのである。
その提案に、クロノは瞳を輝かせた。
「……うん、それ……最高……!」
ぱあっとクロノの顔が紅葉のように朱に染まる。
ダーはウームとあまり気乗りしない様子だったが、クロノは子供のように飛び跳ね、宿屋の床を揺らした。あわてて他の仲間は、ひっくりかえりそうな机の上のスープの碗を抱えた。
そんなクロノのはしゃぎようを見て、ダーもやさしげに眼を細め、
「まあ、たまにはよいか」と、つぶやいたのだった。
周囲の好奇の目が、この異様なカップルをとりまいていた。
2メートル近い長身を誇る筋肉質の美女と、短躯のドワーフ。
その身長差たるや、滑稽のひとことに尽きた。
ダーの大股は、クロノの半歩ほどである。
それでもけなげに、ちょこちょことクロノはダーの背後を歩く。
ダーとクロノが回る店というのは、自然とお洒落とは縁遠いものになる。
武器屋や道具屋や薬屋など、実用度一辺倒の店に限られる。
さらには、ドワーフであるダーの商品鑑定はきびしいの一言であり、並の出来の品物では満足するわけがない。
これはワシが造った方がマシじゃわいとか、最近の鍛冶師は焼き入れのイロハを忘れておるのかなど、ぶつぶつぼやきまくる。まことに店側としては扱いづらい客である。
クロノに至っては、彼女のサイズに合うような武具など皆無にひとしい。それに、ダーがこしらえた、黒魔獣の武具に匹敵するような逸品など、そうやすやすと転がっているはずもない。
それでもクロノは楽しそうだった。
ダーも、彼女の無邪気さにつられて、少しずつ笑顔が戻ってきているのがわかる。まったく単純なものじゃわいとつぶやくしかない。
「そういえば、エクセからひとつ用事を頼まれておったの」
ふとダーは思い出した。ファーマンという名の道具屋に、宝石蟲など洞窟で獲得した品を鑑定してもらっている。その金を受け取ってきてほしいということだった。
確かにそれは重要な用件である。
ダーとクロノは簡単な昼食をすませると、その店に向かうことにした。
ファーマン雑貨店は、ベールアシュの中央広場から東側。多くの商店が立ち並ぶ大通りに面した、立派な店だった。
「ごめん」
ダーたちが入店すると、じろりとぶしつけな視線が、ふたりを歓迎した。その視線のあるじは、奥のカウンターに座った店主と思しき人物から注がれていた。
負けじとダーも睨み返そうとすると、若い娘がその視界を遮るように立った。
「ハイ、なにかをお探しでしょうか」
明るく爽やかな声が、ふたりに来店の用件を尋ねた。
「ウム、頼んでおいた商品の鑑定結果と、その受け取りじゃ」
ダーは気をとりなおし、詳細を記した木片を彼女に手渡した。
しばしそれに目を落としていた娘は、うんうんと頷き、ぺこりと一礼して奥の店主のもとへと駆けていった。
「おじいちゃん、誰彼問わずメンチ切るのはやめなさいとあれほど言ってたでしょ」
「メンチを切っておるんやない。眼が悪いので細目になっとるだけや」
「だったらその細目をやめなさい。ほら、立派なお客さんだよ」
娘がその板を差し出すと、店主は視線を木片に落とす。
やがて彼は、ぎこちない笑みをダーたちへ向けた。それが精一杯だったようだ。正直いって、睨んでいた方がマシなような顔だった。
「こりゃ失礼しましたな。鑑定は既に終わってますわ」
ダーは鑑定額を差し引いた代金を、老人からうけとった。
鑑定した金額の詳細を、店主がこまごまと語っていたが、あまりダーは関心がなかった。
もらった金額はそれだけ多かったのだ。これでしばらくは、はした金目当ての小さなクエストを受ける必要はなくなるだろう。
「そしてこれが唯一の、鑑定不可能の品ですわ。お返ししますー」
店主が差し出したのは、涙形をした濁った宝石のようなものだった。
「こりゃ、なんじゃ」
「なんじゃも忍者もありまへん。受け取った宝石の中に入っとりましたわ」
「ほほう……」
ダーはそれを手に持ってみる。表面はすべすべしているが、中は濁り酒のようにどんよりとした灰白色である。透明度のまるでない石。魔力鑑定もしてみたが、結果はゼロ。ただの石だという。
「どうしましょ。こちらで処分しても構いまへんが――」
「いや、これは持ち帰るわい」
ダーはそれが気に入った。
いつ拾ったか定かでない、何の価値もない小さな石。
ダーはその無価値の石を掌に載せ、名前をつけることにした。
『イエカイの涙』と―――。
クロノトールがその『イエカイの涙』を、じっと見つめていた。
何も言わぬが、かなり興味をそそられたようだ。
ダーはふっと微笑み、それをクロノの掌へと移した。
「今回のちょっとした記念品じゃ。何の金銭的価値もないらしいが、もらっておいてくれるかの」
ダーのその言葉に、クロノはこれ以上ないような満面の笑みを浮かべた。
「……嬉しい……とても……」
しまった。
ダーは須臾の間、おのれの迂闊さを悔いた。
反応が一瞬遅れてしまったのだ。このダー、戦いの中で戦いを忘れた。
すべては、遅かった。
ダーはすでに、がっちりとクロノのベアハッグに抱えられてしまっていた。
「……ダー、大好き……」
「うぎゃぁああああやめぬかぁぁあああ!!」
ダーの悲鳴が、店内にこだました。
夜の支配が終わると、朝が来る。人間の時間である。貧しいながらも真面目な人々は、太陽が姿を見せる前からいやいやながらも寝床から離れ、朝食をつくったり、あるいは仕事の準備のため動きはじめる。
ベールアシュの町は 夜明け前の瑠璃色につつまれていた。
薄闇のなか、民たちは静かに動きはじめる。
エクセたちもそうである。彼らは宿屋の1階で朝食を摂っていた。
テーブルに並んだのは木皿に乗ったマメとチーズ。そして黒パン。
堅い黒パンはスープに浸して、やわらかくして食べる。
やがて一同の前に寝ぼけ眼を引きずって、ダーが姿をあらわした。
「おはよう」とメンバーに言葉をかけるが、その表情は相変わらず覇気にとぼしい。これは寝起きだからというわけではなく、カッスター・ダンジョンから帰って、ずっとこうなのだ。
「ダー、いい加減に気力を取り戻したらどうです?」
さすがに堪えかねたか、エクセが苦言を呈する。
ダーはどこか虚ろになった双眸を、銀髪のエルフへと向けた。
カッスター・ダンジョンでの冒険を終えた彼らは、しばらくクエストを受けずにすむほどの、それなりの稼ぎを得ることができた。
だが、彼らがこの迷宮を目指したもともとの理由は、四神獣の珠の獲得であった。
魔法使いの塔。そこでエクセが『ダンジョンから感じられる魔力の反応が、四神獣の珠の反応ではないか』という報告を受け、向かう事になったのだ。
結論から言えば、それは間違いだった。
もっとも、大雑把な『大きな魔力反応』がある、という頼りなげな根拠を元に行動したので、仕方のない部分もあるだろう。
そういう意味では、この遠征は意味がなかったということになる。
しかしダーの元気がない理由はそこにはない、とエクセは知っている。
「――気力じゃと? わしは立派に修行をし続けとる」
「たしかに魔力の拡張修行は立派にやっています」
エクセはそれは認めつつ、睫毛の長い眼をダーに向けつづけている。
問題はそこではない、といいたげに。
誰もが口にしなくても、わかっていることである。
彼が精彩を欠いているのは、あのイエカイの一件を引きずっているから。
一枚の手紙がふたたび彼らの元に届けられたのは、三日前のことであった。
『トルネード』のリーダーであるヒュベルガーからの手紙。
手紙の内容は、兄ドルフの墓標のとなりに、イエカイを埋葬したという、簡潔なものだった。
ダーはそれだけで、いろいろ考えてしまったものと見える。
口数はめっきりと減り、食欲も減ったようだ。
もちろん他のメンバーにも精神的な影響は大きかった。
エクセ自身も、強烈な虚脱感に襲われたのは確かである。
コニンはあの鬼神のような集中力を欠いて、大きく矢の命中率を下げたものだし、ルカもたびたび瞑目し、大地母神センテスへ祈りを捧げている時間が多く見受けられた。
ダーのマナ拡張修行も、伸び悩みが目立ち始めた。
魔法修行に集中力の欠如は大きく響くのである。
「気晴らしに、クロノと買い物に出かけたらどうでしょう」
要するにデートをしてこいと言っているのである。
その提案に、クロノは瞳を輝かせた。
「……うん、それ……最高……!」
ぱあっとクロノの顔が紅葉のように朱に染まる。
ダーはウームとあまり気乗りしない様子だったが、クロノは子供のように飛び跳ね、宿屋の床を揺らした。あわてて他の仲間は、ひっくりかえりそうな机の上のスープの碗を抱えた。
そんなクロノのはしゃぎようを見て、ダーもやさしげに眼を細め、
「まあ、たまにはよいか」と、つぶやいたのだった。
周囲の好奇の目が、この異様なカップルをとりまいていた。
2メートル近い長身を誇る筋肉質の美女と、短躯のドワーフ。
その身長差たるや、滑稽のひとことに尽きた。
ダーの大股は、クロノの半歩ほどである。
それでもけなげに、ちょこちょことクロノはダーの背後を歩く。
ダーとクロノが回る店というのは、自然とお洒落とは縁遠いものになる。
武器屋や道具屋や薬屋など、実用度一辺倒の店に限られる。
さらには、ドワーフであるダーの商品鑑定はきびしいの一言であり、並の出来の品物では満足するわけがない。
これはワシが造った方がマシじゃわいとか、最近の鍛冶師は焼き入れのイロハを忘れておるのかなど、ぶつぶつぼやきまくる。まことに店側としては扱いづらい客である。
クロノに至っては、彼女のサイズに合うような武具など皆無にひとしい。それに、ダーがこしらえた、黒魔獣の武具に匹敵するような逸品など、そうやすやすと転がっているはずもない。
それでもクロノは楽しそうだった。
ダーも、彼女の無邪気さにつられて、少しずつ笑顔が戻ってきているのがわかる。まったく単純なものじゃわいとつぶやくしかない。
「そういえば、エクセからひとつ用事を頼まれておったの」
ふとダーは思い出した。ファーマンという名の道具屋に、宝石蟲など洞窟で獲得した品を鑑定してもらっている。その金を受け取ってきてほしいということだった。
確かにそれは重要な用件である。
ダーとクロノは簡単な昼食をすませると、その店に向かうことにした。
ファーマン雑貨店は、ベールアシュの中央広場から東側。多くの商店が立ち並ぶ大通りに面した、立派な店だった。
「ごめん」
ダーたちが入店すると、じろりとぶしつけな視線が、ふたりを歓迎した。その視線のあるじは、奥のカウンターに座った店主と思しき人物から注がれていた。
負けじとダーも睨み返そうとすると、若い娘がその視界を遮るように立った。
「ハイ、なにかをお探しでしょうか」
明るく爽やかな声が、ふたりに来店の用件を尋ねた。
「ウム、頼んでおいた商品の鑑定結果と、その受け取りじゃ」
ダーは気をとりなおし、詳細を記した木片を彼女に手渡した。
しばしそれに目を落としていた娘は、うんうんと頷き、ぺこりと一礼して奥の店主のもとへと駆けていった。
「おじいちゃん、誰彼問わずメンチ切るのはやめなさいとあれほど言ってたでしょ」
「メンチを切っておるんやない。眼が悪いので細目になっとるだけや」
「だったらその細目をやめなさい。ほら、立派なお客さんだよ」
娘がその板を差し出すと、店主は視線を木片に落とす。
やがて彼は、ぎこちない笑みをダーたちへ向けた。それが精一杯だったようだ。正直いって、睨んでいた方がマシなような顔だった。
「こりゃ失礼しましたな。鑑定は既に終わってますわ」
ダーは鑑定額を差し引いた代金を、老人からうけとった。
鑑定した金額の詳細を、店主がこまごまと語っていたが、あまりダーは関心がなかった。
もらった金額はそれだけ多かったのだ。これでしばらくは、はした金目当ての小さなクエストを受ける必要はなくなるだろう。
「そしてこれが唯一の、鑑定不可能の品ですわ。お返ししますー」
店主が差し出したのは、涙形をした濁った宝石のようなものだった。
「こりゃ、なんじゃ」
「なんじゃも忍者もありまへん。受け取った宝石の中に入っとりましたわ」
「ほほう……」
ダーはそれを手に持ってみる。表面はすべすべしているが、中は濁り酒のようにどんよりとした灰白色である。透明度のまるでない石。魔力鑑定もしてみたが、結果はゼロ。ただの石だという。
「どうしましょ。こちらで処分しても構いまへんが――」
「いや、これは持ち帰るわい」
ダーはそれが気に入った。
いつ拾ったか定かでない、何の価値もない小さな石。
ダーはその無価値の石を掌に載せ、名前をつけることにした。
『イエカイの涙』と―――。
クロノトールがその『イエカイの涙』を、じっと見つめていた。
何も言わぬが、かなり興味をそそられたようだ。
ダーはふっと微笑み、それをクロノの掌へと移した。
「今回のちょっとした記念品じゃ。何の金銭的価値もないらしいが、もらっておいてくれるかの」
ダーのその言葉に、クロノはこれ以上ないような満面の笑みを浮かべた。
「……嬉しい……とても……」
しまった。
ダーは須臾の間、おのれの迂闊さを悔いた。
反応が一瞬遅れてしまったのだ。このダー、戦いの中で戦いを忘れた。
すべては、遅かった。
ダーはすでに、がっちりとクロノのベアハッグに抱えられてしまっていた。
「……ダー、大好き……」
「うぎゃぁああああやめぬかぁぁあああ!!」
ダーの悲鳴が、店内にこだました。
0
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説
王が気づいたのはあれから十年後
基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。
妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。
仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。
側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。
王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。
王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。
新たな国王の誕生だった。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
俺TUEEE出来るって常識だよね?
チガーイ
ファンタジー
ただのアニメが好きなどこにでもいる高校生【落合秀吉17歳】
そんな彼は、事件や事故に巻き込まれた訳でもなく、ワケもわからないまま異世界に転移されてしまった。
「異世界と言えば」
などと、アニメの知識を元に先走り異世界に来て早々に失敗⋯⋯異世界はそんなに甘いものじゃなかった。
宿屋に停まる為に綺麗な土下座からスタートした異世界生活だが、仲間の助けもあって現実を受け入れて自己鍛練に励む。
なぜこの世界に呼ばれたのか。そして元の世界に戻るためには何をする必要があるのか。
目指すはこの世界にそびえ立つ百階層の塔。
踏破すれば元の世界へと帰れる。
その言葉を信じた秀吉はユキという少し変わったパートナーと共に塔へ挑む。
悪役令嬢にざまぁされた王子のその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
王子アルフレッドは、婚約者である侯爵令嬢レティシアに窃盗の濡れ衣を着せ陥れようとした罪で父王から廃嫡を言い渡され、国外に追放された。
その後、炭鉱の町で鉱夫として働くアルフレッドは反省するどころかレティシアや彼女の味方をした弟への恨みを募らせていく。
そんなある日、アルフレッドは行く当てのない訳ありの少女マリエルを拾う。
マリエルを養子として迎え、共に生活するうちにアルフレッドはやがて自身の過去の過ちを猛省するようになり改心していった。
人生がいい方向に変わったように見えたが……平穏な生活は長く続かず、事態は思わぬ方向へ動き出したのだった。
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる