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第一部 一章 遭難と書いてソロキャンと読もう!
明かされていく異世界の謎
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結構な数のカワラムシャガニを捕まえた為、一つのダッチオーブンでは到底入りきらない。
なので、2品を同時に作る事にした。
昨日と同じダッチオーブンを使った蒸し料理に加え、焼き料理に挑戦する。
まずは蒸し焼きの準備をするがカワラムシャガニは口に含めると僅かに臭いがあったので、対策として数種類のハーブを使う。
「どこにでも群生してて香りも抜群。
料理だけじゃなく虫除けにも使えるってマジ便利だよな~」
肝心の焼き料理はAwazonで調理器具を注文――しない。
そんな必要がないからだ。
というのも、既にあると言った方が正しい。
俺は河原へ降りると平たくて薄い大きめの石を見つけ出し、灰汁で汚れを落とした後に水を流して丁寧に拭き取る。
これでOKだ。
後は土台の石を並べて上手い具合に水平を取り、焚き火で熱消毒すれば準備完了。
「さぁ、どんどん焼いていくぞ~」
ホームに芳ばしい香りが漂い始めると初音も興味を示したのか、調理中の光景を見ようと覗き込む。
「なんじゃ? 食をそそる良い香……ギャァア!」
「うわぁあ! なに!? 脅かすなよ!」
カワラムシャガニの石焼きを見た初音は物凄い勢いで後退り、信じられない物を目撃したと言わんばかりに顔を引き攣らせている。
「なに? じゃないわい!
おぬ、お主正気か!? こんな物をワシに食せと…? あ、あり得ん…絶対にイヤじゃ!!」
うーん、異世界でもザリガニは食べる習慣がないのか。
まぁ、俺が居た日本でも一般的な食材とは言えなかったしな。
デパートの食料品売り場でも見た事なかったし。
だがね、サバイバル生活において贅沢は敵なんですよ!
喰える時に喰う!
強くなりたくば喰らえ!!
地上最強の雄が言ってるんだから間違いない!
「…これしか食べる物がないよ?」
本当はあるけど甘やかすと無限に甘える奴と見た。
だから敢えて俺は鬼になろう。
別に腕相撲で負けたのを根に持っている訳ではない。
決して!!
「ぁぁぁぁぁ……」
コマ送り映像のように、ゆっくりと膝を着き項垂れる初音。
他者の心が折れる瞬間とは、かくも美しいものだと教えてもらった。
そろそろ頃合いを迎えたのでダッチオーブンをトライポッドから下ろし、蓋を開けると豊潤な香りと共にハーブ特有の甘さ、そして清涼感を含んだ蒸気が立ち上る。
「………………」
初音はまだ疑いの心が晴れないらしい。
しかしだ、空腹具合から推測して観念するのは時間の問題だろう。
焼き料理の方はもう少し時間が掛かりそうなので、先にダッチオーブンで作った蒸し焼きから頂く。
「うん、やっぱ旨ぇ!
ザリガニはいつだって俺達の味方だぜ!」
ふっくらと蒸された身は通常のザリガニとは比較にならない程のボリュームを誇り、猫舌のギンレイも熱さに耐えながら夢中で貪る。
特にハサミの部分は食べ応えがあり、甘味の強い筋肉質の身はいくらでも食べられそうだ。
次々とザリガニを平らげていく俺達を見て、遂に空腹に堪えかねた初音が口を開く。
「ほ…本当に旨いのか…?」
俺とギンレイは顔を見合せ、無言のまま爪の先に詰まった細かい身をほじくり出す作業に専念する。
「その…ひ、一口だけ食べて…みようかな」
――堕ちよったわ。
俺はミシュランガイドを賑わせる高級レストランのウェイターを思わせる仕草で、複雑な表情を浮かべる初音を尻目に配膳を済ませる。
「カワラムシャガニの蒸し焼きで御座います。
豪快に手掴みでお召し上がりください」
ザリガニのつぶらな瞳が緊張で竦む少女をじっと見つめていた。
「うぅ…父上、母上、空腹に負けて世俗に染まる初音をお許しください……」
大袈裟過ぎるだろ……。
それでも初音はマジな葛藤に苛まれているらしく、苦悶の顔つきでザリガニを口に運ぶ。
小さな唇が小刻みに震え、今日まで想像もしてこなかった食材の味を体験する。
「どうだ? やっぱダメか?」
「…うぅ…あぁぁ……ワシは…」
がっくりと肩を落とし地面に平伏す少女。
その身なりから日々の食べ物に困窮している様子はなく、いきなり未知の食材であるザリガニを口にするのはハードルが高かったのかもしれない。
「なぜ…なぜ……こんな下手物を旨いと感じてしもうたんじゃあ~…。
狂惑じゃ! 神奈備の杜なら追っ手から逃れる良い隠れ蓑になると思った…。
そんな浅はかなワシに天罰が下ったんじゃあ~」
神の贈り物であるザリガニがゲテモノとは心外な。
しかしまぁ、口に合ったのなら幸いだ。
それは置いとくとして初音が先程、涙ながらに語った言葉が気になる。
「なぁ、神奈備の杜ってここの事か?」
ずっと疑問に思っていた。
いや、よくよく考えてみれば俺は異世界の事について何も知らない。
『異世界の歩き方』を読んだとしても、それは表面的な情報であり、この世界の住人から直接話を聞けるのなら絶好の機会といえる。
「そうじゃよ。
この杜は伊勢の國でも特に神聖な場所。
不用意に立ち入るは鬼属であれ人間であれ、固く禁じられておる」
俺は全身に電気が走るような衝撃を受けた。
今、伊勢と言ったのか!?
「ちょっと待ってくれ! もしかして伊勢って所には大きな神社があるんじゃないか?
その…とても古くて由緒ある場所が…」
初音は質問に対して大きく頷くと、妙に自信に満ちた表情で答える。
「もちろんじゃ!
日の本に御座す八百万の神々を奉る神社の中でも最高峰、伊勢の神宮が神代の刻からこの地を見守っておるよ」
やっぱり!
ここは日本、しかも三重県なのか!
俺の母方の実家が三重県という事もあり、何度も訪れた思い出の土地。
ここに飛ばされて以来、異世界だという事しか分からない状況が続いていたが、ようやく大まかな現在地が判明した。
異なる世界…だけど、ここは日本なのだ!
しかし、全く形態の違う動植物に加え、初音の言う鬼属という人達の存在。
俺のよく知る世界とは、似て非なるモノだと考えた方が良いだろう。
「初音がさっき言ってた追っ手とは誰の事なんだ?
お前もしかして…何かやらかしたのか?」
必ず聞いておかなければならない。
場合によってはトラブルに巻き込まれる恐れもあり、そんな事態は絶対に避けたいからだ。
だが、俺の懸念を初音は一蹴する。
「そんな訳あるか!
むしろワシは被害者じゃ!!
父上が一方的に決めた望まぬ婚約に嫌気が差したのでな、とうとう城を飛び出してやったわ!」
腕組みで仁王立ちする初音、こんな小さな子に婚約話を持ち込むとは…。
まるで戦国時代の政略結婚だな。
「どこに逃げようか迷っておったが、神奈備の杜なら隠れるのに最適じゃ。
しかも獰猛で知られる野生動物の縄張りであり、タテガミギンロウまで出没するのでな。よほどの理由がなければ鬼属であっても近付かんわい!」
逆に自分が狼に襲われるとは考えなかったのか、それとも考える余裕などなかったのか。
呆れた気持ちが半分、行動力への敬意が半分といった具合に、初音へ微妙な同情を示すと嬉しそうに話を続けた。
「そうじゃよ、39で結婚など早過ぎる!
父上は何を考えておるのかのう」
え………39歳?
見た目は小学生にしか見えないが…。
「あの…お前の親父さんって歳いくつ?」
質問の意味が分からずハテナ顔の初音は、それでも大して気にも留めず答える。
「父上の御年?
確か今年で440歳だと思ったぞ」
あー、そういう系?
俺は初音の額から伸びる一本角を見ながら、腕相撲で負けた理由に納得するのだった。
なので、2品を同時に作る事にした。
昨日と同じダッチオーブンを使った蒸し料理に加え、焼き料理に挑戦する。
まずは蒸し焼きの準備をするがカワラムシャガニは口に含めると僅かに臭いがあったので、対策として数種類のハーブを使う。
「どこにでも群生してて香りも抜群。
料理だけじゃなく虫除けにも使えるってマジ便利だよな~」
肝心の焼き料理はAwazonで調理器具を注文――しない。
そんな必要がないからだ。
というのも、既にあると言った方が正しい。
俺は河原へ降りると平たくて薄い大きめの石を見つけ出し、灰汁で汚れを落とした後に水を流して丁寧に拭き取る。
これでOKだ。
後は土台の石を並べて上手い具合に水平を取り、焚き火で熱消毒すれば準備完了。
「さぁ、どんどん焼いていくぞ~」
ホームに芳ばしい香りが漂い始めると初音も興味を示したのか、調理中の光景を見ようと覗き込む。
「なんじゃ? 食をそそる良い香……ギャァア!」
「うわぁあ! なに!? 脅かすなよ!」
カワラムシャガニの石焼きを見た初音は物凄い勢いで後退り、信じられない物を目撃したと言わんばかりに顔を引き攣らせている。
「なに? じゃないわい!
おぬ、お主正気か!? こんな物をワシに食せと…? あ、あり得ん…絶対にイヤじゃ!!」
うーん、異世界でもザリガニは食べる習慣がないのか。
まぁ、俺が居た日本でも一般的な食材とは言えなかったしな。
デパートの食料品売り場でも見た事なかったし。
だがね、サバイバル生活において贅沢は敵なんですよ!
喰える時に喰う!
強くなりたくば喰らえ!!
地上最強の雄が言ってるんだから間違いない!
「…これしか食べる物がないよ?」
本当はあるけど甘やかすと無限に甘える奴と見た。
だから敢えて俺は鬼になろう。
別に腕相撲で負けたのを根に持っている訳ではない。
決して!!
「ぁぁぁぁぁ……」
コマ送り映像のように、ゆっくりと膝を着き項垂れる初音。
他者の心が折れる瞬間とは、かくも美しいものだと教えてもらった。
そろそろ頃合いを迎えたのでダッチオーブンをトライポッドから下ろし、蓋を開けると豊潤な香りと共にハーブ特有の甘さ、そして清涼感を含んだ蒸気が立ち上る。
「………………」
初音はまだ疑いの心が晴れないらしい。
しかしだ、空腹具合から推測して観念するのは時間の問題だろう。
焼き料理の方はもう少し時間が掛かりそうなので、先にダッチオーブンで作った蒸し焼きから頂く。
「うん、やっぱ旨ぇ!
ザリガニはいつだって俺達の味方だぜ!」
ふっくらと蒸された身は通常のザリガニとは比較にならない程のボリュームを誇り、猫舌のギンレイも熱さに耐えながら夢中で貪る。
特にハサミの部分は食べ応えがあり、甘味の強い筋肉質の身はいくらでも食べられそうだ。
次々とザリガニを平らげていく俺達を見て、遂に空腹に堪えかねた初音が口を開く。
「ほ…本当に旨いのか…?」
俺とギンレイは顔を見合せ、無言のまま爪の先に詰まった細かい身をほじくり出す作業に専念する。
「その…ひ、一口だけ食べて…みようかな」
――堕ちよったわ。
俺はミシュランガイドを賑わせる高級レストランのウェイターを思わせる仕草で、複雑な表情を浮かべる初音を尻目に配膳を済ませる。
「カワラムシャガニの蒸し焼きで御座います。
豪快に手掴みでお召し上がりください」
ザリガニのつぶらな瞳が緊張で竦む少女をじっと見つめていた。
「うぅ…父上、母上、空腹に負けて世俗に染まる初音をお許しください……」
大袈裟過ぎるだろ……。
それでも初音はマジな葛藤に苛まれているらしく、苦悶の顔つきでザリガニを口に運ぶ。
小さな唇が小刻みに震え、今日まで想像もしてこなかった食材の味を体験する。
「どうだ? やっぱダメか?」
「…うぅ…あぁぁ……ワシは…」
がっくりと肩を落とし地面に平伏す少女。
その身なりから日々の食べ物に困窮している様子はなく、いきなり未知の食材であるザリガニを口にするのはハードルが高かったのかもしれない。
「なぜ…なぜ……こんな下手物を旨いと感じてしもうたんじゃあ~…。
狂惑じゃ! 神奈備の杜なら追っ手から逃れる良い隠れ蓑になると思った…。
そんな浅はかなワシに天罰が下ったんじゃあ~」
神の贈り物であるザリガニがゲテモノとは心外な。
しかしまぁ、口に合ったのなら幸いだ。
それは置いとくとして初音が先程、涙ながらに語った言葉が気になる。
「なぁ、神奈備の杜ってここの事か?」
ずっと疑問に思っていた。
いや、よくよく考えてみれば俺は異世界の事について何も知らない。
『異世界の歩き方』を読んだとしても、それは表面的な情報であり、この世界の住人から直接話を聞けるのなら絶好の機会といえる。
「そうじゃよ。
この杜は伊勢の國でも特に神聖な場所。
不用意に立ち入るは鬼属であれ人間であれ、固く禁じられておる」
俺は全身に電気が走るような衝撃を受けた。
今、伊勢と言ったのか!?
「ちょっと待ってくれ! もしかして伊勢って所には大きな神社があるんじゃないか?
その…とても古くて由緒ある場所が…」
初音は質問に対して大きく頷くと、妙に自信に満ちた表情で答える。
「もちろんじゃ!
日の本に御座す八百万の神々を奉る神社の中でも最高峰、伊勢の神宮が神代の刻からこの地を見守っておるよ」
やっぱり!
ここは日本、しかも三重県なのか!
俺の母方の実家が三重県という事もあり、何度も訪れた思い出の土地。
ここに飛ばされて以来、異世界だという事しか分からない状況が続いていたが、ようやく大まかな現在地が判明した。
異なる世界…だけど、ここは日本なのだ!
しかし、全く形態の違う動植物に加え、初音の言う鬼属という人達の存在。
俺のよく知る世界とは、似て非なるモノだと考えた方が良いだろう。
「初音がさっき言ってた追っ手とは誰の事なんだ?
お前もしかして…何かやらかしたのか?」
必ず聞いておかなければならない。
場合によってはトラブルに巻き込まれる恐れもあり、そんな事態は絶対に避けたいからだ。
だが、俺の懸念を初音は一蹴する。
「そんな訳あるか!
むしろワシは被害者じゃ!!
父上が一方的に決めた望まぬ婚約に嫌気が差したのでな、とうとう城を飛び出してやったわ!」
腕組みで仁王立ちする初音、こんな小さな子に婚約話を持ち込むとは…。
まるで戦国時代の政略結婚だな。
「どこに逃げようか迷っておったが、神奈備の杜なら隠れるのに最適じゃ。
しかも獰猛で知られる野生動物の縄張りであり、タテガミギンロウまで出没するのでな。よほどの理由がなければ鬼属であっても近付かんわい!」
逆に自分が狼に襲われるとは考えなかったのか、それとも考える余裕などなかったのか。
呆れた気持ちが半分、行動力への敬意が半分といった具合に、初音へ微妙な同情を示すと嬉しそうに話を続けた。
「そうじゃよ、39で結婚など早過ぎる!
父上は何を考えておるのかのう」
え………39歳?
見た目は小学生にしか見えないが…。
「あの…お前の親父さんって歳いくつ?」
質問の意味が分からずハテナ顔の初音は、それでも大して気にも留めず答える。
「父上の御年?
確か今年で440歳だと思ったぞ」
あー、そういう系?
俺は初音の額から伸びる一本角を見ながら、腕相撲で負けた理由に納得するのだった。
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