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Lesson 1
ジンジャーエール
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帰省した仙台では、親父が入院している病院に毎日のようにおふくろを送り迎えし、買い物を手伝い、親父のリハビリにもつきあったりした。俺が東京に戻れば後は全面的に弟夫婦に負担がかかるわけで、その罪滅ぼしもあって俺は結構献身的に両親の世話をした。
高校時代の友人達に連絡を取って一度飲みに行った以外は、ほぼ親の面倒と家の雑務で終わった休暇だった。2学期の授業計画の資料も一応持ってきていたが、眼を通そうとすると何故か桃の顔が浮かんでくるのでまるで捗らなかった。
東京に帰る日は、なんとなく気持ちが逸った。いつもなら実家から東京に戻る段になると「ああ、また仕事か」と憂鬱になるのだが、今年は不思議と早く帰りたい気持ちの方が強かった。弟にも、「兄貴、何ソワソワしてんだよ」と妙な眼で見られた。
親父も順調に回復し家もだいぶ落ち着いたので、俺は予定通り午前の新幹線で東京に戻った。
しばらく留守にしていた部屋は、連日の暑さと湿気で室内の空気がすごいことになっていた。
俺は帰宅するや否や部屋の窓を開け放ち、布団を干し、洗濯機を回し、ついでに掃除機をかけて大量の汗をかいた。それで昼の3時からシャワーを浴びてさっぱりし、Tシャツにハーフパンツ姿でエアコン全開にして缶ビールを1本空けた。
休暇は明日まで取ってある。明後日の会議で提出する2学期の授業計画書は、明日一日あれば充分仕上げられるだろう。何せ俺の休み明けにいきなり、すべての教員出席の長い会議があるのだ。資料ができていないと、例によって学年主任に睨まれるに違いない。
日が翳ってきたので布団をしまおうとベランダに出た。ベッドパッドとタオルケットを持ち上げながら何気なく下を見下ろしたとき、思わぬ光景を見てびっくりした。マンションの前の舗道に、制服を着た桃が立っていたのだ。
「早瀬・・・!何してるんだ、そんなとこで」
桃は俺の顔を見て、あっ・・・という嬉しそうな顔をした。夏休みに入ってから一度も会っていなかったので、この表情を見ただけでなんとも言えない懐かしさが込み上げてきた。
「先生・・・!パン、食べません?いっぱいもらったの」
桃は手に持っていたポリエチレン製のパン屋の袋を掲げて見せた。
「パンって・・・、おまえ、なんでここが・・・」
「住所知ってるもん」
そう言うと桃はニコッと笑って、不意に姿を消した。マンションの入口にさっさと入って行ったらしい。と言うことは、この部屋にやってくるつもりなわけだ。
俺はひどく慌てた。独身の男性教諭の部屋に、教え子の女子高生が訪ねてくる。非常にマズい。一昔前ならこんなこと、案外よくあったことなのかもしれないが、今は世間がうるさいのだ。桃は自分のしていることが分かっているのだろうか。
だが、俺は心のどこかで秘かに喜んでいた。思いがけず桃が俺を訪ねてきてくれたことに、自分でも愚かしく思うほど気持ちが高ぶっていた。
うちはオートロックではないので、おそらく桃はすぐに上がってきてしまう。
とりあえず、このほとんど寝間着のようなハーフパンツはよろしくないと思い、大急ぎでジーンズに穿き替える。脱いだハーフパンツをタオルケットの下に押し込んで隠したとき、玄関のチャイムが軽やかに鳴り響いた。
ドアを開けると、顔にうっすらと汗を浮かせた桃が、真っ直ぐな視線で俺を見上げていた。
「おまえな、いきなりびっくりするだろう」
「えへへ、ごめんなさい。でも良かった、先生いてくれて」
桃はドアを押さえている俺の腕の下をスルリとくぐり抜け、玄関へと入ってきた。
「わー、エアコン涼しい!お邪魔しまーす」
勝手に靴を脱ぎ、部屋へと上がってしまう。
なんとなくいつもの桃らしくない気がした。桃はいつも俺には懐っこい態度を取るが、なんというかもう少し様子を伺うような控えめさがある。
今日の桃は、俺の出方を待たずに何か意思を持って事を進めているようだった。そしてそんな桃を俺は許していた。本当は、玄関先で諭して帰らせなければいけないのに。
「いつからあそこに立ってたんだ。暑かっただろう」
「ううん、ほんの5分くらい。先生いるか分からなくて、301号室って端っこだろうけど右と左どっちの端っこかなぁって迷ってたの。でも干してあるお布団がブルーだったから、こっちかなって思ったら当たった」
「俺、さっき帰ってきたんだぞ。ずっと仙台の実家に戻ってたから」
「えっ、そうだったんだ!じゃあ、本当にグッドタイミングだったね。仙台かぁ・・・。いいな、私、行ったことない。先生、お父さんとお母さん、お元気でした?」
桃はいつもよりどこかはしゃいだ様子で、次から次へと楽しそうに言葉を紡いだ。
座るように言うと、ニコニコしながらローテーブルの前に腰を下ろし、殺風景な男の部屋をぐるりと見渡して観察している。あんまりジロジロ見るなと叱ったら、「あー、見られたらマズいものがあるんだー」と、小生意気だが可愛い顔で笑った。
俺の方はどうにも落ち着かない気分のままだった。床に行儀よく正座している桃の、プリーツスカートからはみ出した膝小僧がつるつるしているのが眼に焼き付く。
頭を冷やす目的もあって冷蔵庫に顔を突っ込むと、まだ開けていないジンジャーエールのボトルを見つけた。ビール用のグラスに注いで桃に出してやる。
「わぁ、先生、ありがとう。いきなり押しかけて、ごめんなさい。・・・ああ、美味しい」
桃はソーダをゴクゴクと飲んで、幸せそうに微笑んだ。ただそれだけなのに、向かいあって腰を下ろした俺までがゆったりと満たされた気持ちになっていく。
炭酸の泡がぷくぷくと上がるグラスを手に持つ桃が、何故か水の底に漂っている人魚のように見えた。
「先生、これ。パン、食べてください」
渡された袋には、食パンの他に美味そうな総菜パンや菓子パンまで入っている。
「いいのか?こんなにたくさん。て言うか、これどうしたんだ?」
「バイト先でもらったの。私、先週でバイト辞めたから。制服とエプロン返しに行ったら、店長さんが『今までご苦労様』ってたくさんくれて。でも家で食べきれないから先生にお裾分けしようと思って」
食パンは食べきれなかったら冷凍して、後でトースターで焼くといいよ、と桃は付け足した。
「悪いな。ありがとう、助かるよ。・・・おまえ、バイト辞めたのか」
「うん。・・・そろそろ受験の準備とか、忙しくなるし」
「家の方は、その、大丈夫なのか?」
桃は一瞬押し黙ってから、うん、もう平気と笑顔を見せた。本当に平気なのか疑わしかったが、何かそれ以上聞いて欲しくなさそうな空気を感じて俺は躊躇した。
ふと会話が途切れ桃の視線を眼で追うと、部屋の隅のハンガーラックに掛けてある俺のシャツやネクタイを眺めているようだった。
授業のときはネクタイを締めることもあれば、ラフなシャツに楽なパンツで教壇に立つこともある。ラックに掛かっている衣類はどれも、普段学校に着て行っている物ばかりだ。桃はまるでその1着1着に想い出を探すような眼をして見入っていた。
やはりどこか様子がおかしい気がする。そもそも今日は補習などもないはずなのに、何故桃は学校の制服を着ているのか。
「・・・学校にも、行ってきたのか?」
「あ、はい。ちょっと用事があったから。先生に会えるかなって思ったら、明日までお休みだって市川先生が教えてくれたの。その後バイト先に寄ってパンもらったから、それを口実に先生に会いに来ちゃった」
会いに来ちゃった、などとあまりにもストレートに言われ、柄にもなく俺はドギマギした。どう答えていいものか困り果て、結局上手い言葉が見つからない。そういう俺の心情を知ってか知らずか、桃は少しためらいがちな表情で俺を見た。
「先生・・・。私ね、今日、誕生日なの」
「えっ・・・、そうなのか?そうか、そりゃおめでとう。・・・18歳か」
18という数字が、なんとも眩しい響きに聞こえる。充分若いが、ある意味もう子供ではない。もはや『少女』とは呼べない、瑞々しい色気さえ感じる年齢なのだと眼の前の桃を見て実感した。
18歳の誕生日という特別な日に、どうして俺みたいな教師のところにわざわざ会いに来る・・・?
「ねえ、先生。お願いがあるの。・・・誕生日のプレゼントに、私の絵を描いてくれませんか」
「・・・えっ・・・?」
別にシャレたつもりはないが、俺は想定外の言葉に驚いて間の抜けた反応を示した。桃はジンジャーエールが僅かに残ったグラスを手で握りしめながら、俺の表情を窺っている。
「・・・前に、保健室で似顔絵描いてもらってすごく嬉しかったから。でもあれは、シャーペンで描いたものだったでしょ?もう少し、絵の具で色塗って部屋に飾っておけるみたいな、ちゃんとした絵を描いてほしいなって。・・・ダメですか?」
半年前に描いたアレは、ほんのお遊び、気まぐれだった。社会人になってからは一度も絵筆を握っていない。持っていた油絵の道具はおろか、水彩絵の具すら古すぎて捨ててしまった。
桃にそう説明しようとしたが、思いつめたような瞳を見たら何も言えなくなった。
何よりも俺自身が、魅入られたように桃を描きたい気持ちになっていた。
高校時代の友人達に連絡を取って一度飲みに行った以外は、ほぼ親の面倒と家の雑務で終わった休暇だった。2学期の授業計画の資料も一応持ってきていたが、眼を通そうとすると何故か桃の顔が浮かんでくるのでまるで捗らなかった。
東京に帰る日は、なんとなく気持ちが逸った。いつもなら実家から東京に戻る段になると「ああ、また仕事か」と憂鬱になるのだが、今年は不思議と早く帰りたい気持ちの方が強かった。弟にも、「兄貴、何ソワソワしてんだよ」と妙な眼で見られた。
親父も順調に回復し家もだいぶ落ち着いたので、俺は予定通り午前の新幹線で東京に戻った。
しばらく留守にしていた部屋は、連日の暑さと湿気で室内の空気がすごいことになっていた。
俺は帰宅するや否や部屋の窓を開け放ち、布団を干し、洗濯機を回し、ついでに掃除機をかけて大量の汗をかいた。それで昼の3時からシャワーを浴びてさっぱりし、Tシャツにハーフパンツ姿でエアコン全開にして缶ビールを1本空けた。
休暇は明日まで取ってある。明後日の会議で提出する2学期の授業計画書は、明日一日あれば充分仕上げられるだろう。何せ俺の休み明けにいきなり、すべての教員出席の長い会議があるのだ。資料ができていないと、例によって学年主任に睨まれるに違いない。
日が翳ってきたので布団をしまおうとベランダに出た。ベッドパッドとタオルケットを持ち上げながら何気なく下を見下ろしたとき、思わぬ光景を見てびっくりした。マンションの前の舗道に、制服を着た桃が立っていたのだ。
「早瀬・・・!何してるんだ、そんなとこで」
桃は俺の顔を見て、あっ・・・という嬉しそうな顔をした。夏休みに入ってから一度も会っていなかったので、この表情を見ただけでなんとも言えない懐かしさが込み上げてきた。
「先生・・・!パン、食べません?いっぱいもらったの」
桃は手に持っていたポリエチレン製のパン屋の袋を掲げて見せた。
「パンって・・・、おまえ、なんでここが・・・」
「住所知ってるもん」
そう言うと桃はニコッと笑って、不意に姿を消した。マンションの入口にさっさと入って行ったらしい。と言うことは、この部屋にやってくるつもりなわけだ。
俺はひどく慌てた。独身の男性教諭の部屋に、教え子の女子高生が訪ねてくる。非常にマズい。一昔前ならこんなこと、案外よくあったことなのかもしれないが、今は世間がうるさいのだ。桃は自分のしていることが分かっているのだろうか。
だが、俺は心のどこかで秘かに喜んでいた。思いがけず桃が俺を訪ねてきてくれたことに、自分でも愚かしく思うほど気持ちが高ぶっていた。
うちはオートロックではないので、おそらく桃はすぐに上がってきてしまう。
とりあえず、このほとんど寝間着のようなハーフパンツはよろしくないと思い、大急ぎでジーンズに穿き替える。脱いだハーフパンツをタオルケットの下に押し込んで隠したとき、玄関のチャイムが軽やかに鳴り響いた。
ドアを開けると、顔にうっすらと汗を浮かせた桃が、真っ直ぐな視線で俺を見上げていた。
「おまえな、いきなりびっくりするだろう」
「えへへ、ごめんなさい。でも良かった、先生いてくれて」
桃はドアを押さえている俺の腕の下をスルリとくぐり抜け、玄関へと入ってきた。
「わー、エアコン涼しい!お邪魔しまーす」
勝手に靴を脱ぎ、部屋へと上がってしまう。
なんとなくいつもの桃らしくない気がした。桃はいつも俺には懐っこい態度を取るが、なんというかもう少し様子を伺うような控えめさがある。
今日の桃は、俺の出方を待たずに何か意思を持って事を進めているようだった。そしてそんな桃を俺は許していた。本当は、玄関先で諭して帰らせなければいけないのに。
「いつからあそこに立ってたんだ。暑かっただろう」
「ううん、ほんの5分くらい。先生いるか分からなくて、301号室って端っこだろうけど右と左どっちの端っこかなぁって迷ってたの。でも干してあるお布団がブルーだったから、こっちかなって思ったら当たった」
「俺、さっき帰ってきたんだぞ。ずっと仙台の実家に戻ってたから」
「えっ、そうだったんだ!じゃあ、本当にグッドタイミングだったね。仙台かぁ・・・。いいな、私、行ったことない。先生、お父さんとお母さん、お元気でした?」
桃はいつもよりどこかはしゃいだ様子で、次から次へと楽しそうに言葉を紡いだ。
座るように言うと、ニコニコしながらローテーブルの前に腰を下ろし、殺風景な男の部屋をぐるりと見渡して観察している。あんまりジロジロ見るなと叱ったら、「あー、見られたらマズいものがあるんだー」と、小生意気だが可愛い顔で笑った。
俺の方はどうにも落ち着かない気分のままだった。床に行儀よく正座している桃の、プリーツスカートからはみ出した膝小僧がつるつるしているのが眼に焼き付く。
頭を冷やす目的もあって冷蔵庫に顔を突っ込むと、まだ開けていないジンジャーエールのボトルを見つけた。ビール用のグラスに注いで桃に出してやる。
「わぁ、先生、ありがとう。いきなり押しかけて、ごめんなさい。・・・ああ、美味しい」
桃はソーダをゴクゴクと飲んで、幸せそうに微笑んだ。ただそれだけなのに、向かいあって腰を下ろした俺までがゆったりと満たされた気持ちになっていく。
炭酸の泡がぷくぷくと上がるグラスを手に持つ桃が、何故か水の底に漂っている人魚のように見えた。
「先生、これ。パン、食べてください」
渡された袋には、食パンの他に美味そうな総菜パンや菓子パンまで入っている。
「いいのか?こんなにたくさん。て言うか、これどうしたんだ?」
「バイト先でもらったの。私、先週でバイト辞めたから。制服とエプロン返しに行ったら、店長さんが『今までご苦労様』ってたくさんくれて。でも家で食べきれないから先生にお裾分けしようと思って」
食パンは食べきれなかったら冷凍して、後でトースターで焼くといいよ、と桃は付け足した。
「悪いな。ありがとう、助かるよ。・・・おまえ、バイト辞めたのか」
「うん。・・・そろそろ受験の準備とか、忙しくなるし」
「家の方は、その、大丈夫なのか?」
桃は一瞬押し黙ってから、うん、もう平気と笑顔を見せた。本当に平気なのか疑わしかったが、何かそれ以上聞いて欲しくなさそうな空気を感じて俺は躊躇した。
ふと会話が途切れ桃の視線を眼で追うと、部屋の隅のハンガーラックに掛けてある俺のシャツやネクタイを眺めているようだった。
授業のときはネクタイを締めることもあれば、ラフなシャツに楽なパンツで教壇に立つこともある。ラックに掛かっている衣類はどれも、普段学校に着て行っている物ばかりだ。桃はまるでその1着1着に想い出を探すような眼をして見入っていた。
やはりどこか様子がおかしい気がする。そもそも今日は補習などもないはずなのに、何故桃は学校の制服を着ているのか。
「・・・学校にも、行ってきたのか?」
「あ、はい。ちょっと用事があったから。先生に会えるかなって思ったら、明日までお休みだって市川先生が教えてくれたの。その後バイト先に寄ってパンもらったから、それを口実に先生に会いに来ちゃった」
会いに来ちゃった、などとあまりにもストレートに言われ、柄にもなく俺はドギマギした。どう答えていいものか困り果て、結局上手い言葉が見つからない。そういう俺の心情を知ってか知らずか、桃は少しためらいがちな表情で俺を見た。
「先生・・・。私ね、今日、誕生日なの」
「えっ・・・、そうなのか?そうか、そりゃおめでとう。・・・18歳か」
18という数字が、なんとも眩しい響きに聞こえる。充分若いが、ある意味もう子供ではない。もはや『少女』とは呼べない、瑞々しい色気さえ感じる年齢なのだと眼の前の桃を見て実感した。
18歳の誕生日という特別な日に、どうして俺みたいな教師のところにわざわざ会いに来る・・・?
「ねえ、先生。お願いがあるの。・・・誕生日のプレゼントに、私の絵を描いてくれませんか」
「・・・えっ・・・?」
別にシャレたつもりはないが、俺は想定外の言葉に驚いて間の抜けた反応を示した。桃はジンジャーエールが僅かに残ったグラスを手で握りしめながら、俺の表情を窺っている。
「・・・前に、保健室で似顔絵描いてもらってすごく嬉しかったから。でもあれは、シャーペンで描いたものだったでしょ?もう少し、絵の具で色塗って部屋に飾っておけるみたいな、ちゃんとした絵を描いてほしいなって。・・・ダメですか?」
半年前に描いたアレは、ほんのお遊び、気まぐれだった。社会人になってからは一度も絵筆を握っていない。持っていた油絵の道具はおろか、水彩絵の具すら古すぎて捨ててしまった。
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