104 / 209
第4章 魔族の住む世界
蹂躙
しおりを挟む
『ルールはいつも通り、いたってシンプル。場外に出るか、降参あるいは死んだら負け! それでは両者、位置について!』
位置……あ、この線のことかな。
俺たちはそれぞれ、大股1歩分くらいの間隔で引かれた線のところに立つ。
いよいよだ。
剣を抜き、構える。
対するゴダーさんは武器を持っておらず、代わりに手にごつごつとしたグローブを付けていた。
関節部分に尖った鉄の装飾もある。
おそらく、バサークのような体術を用いた戦法を使ってくるのだろう。
万が一にも油断はできない。
そしてついに、開始の号令がかかる。
『はじめ!』
シハクさんがそう言い終えるが早いか、ゴダーさんが正面から突進してきた。
巨体に似合わない素早さに驚きつつも、俺はひらりと躱す。
すぐに身を翻し、次いで繰り出された拳もいなしてから、後退して距離をとった。
おお……と周囲から感嘆の声が聞こえてくる。
みんな俺が初撃で沈むと思っていたのだろう。
「さすが雑魚種族、逃げ回るのだけは上手いな!」
「それはどうも」
体勢を整えながら俺は考える。
はてさてどうやって勝とうか。
ゴダーさんはきっと降参なんてしないだろうし、殺さないように手を抜いて……なんてできるほど、俺に余裕があるわけでもない。
殺すのは論外、となれば必然的に残る選択肢は「場外に出す」だ。
あの巨体を押し出すのは困難だろうが、やるしかない。
魔法を使ってなんとかしよう。
俺は息を吸って、吐いて、意識を集中させる。
中心からだんだん端の方まで巡らせていく感じ……。
と、再びゴダーさんが突っ込んで来る。
今だ、と俺は迎え撃つように、剣の柄を突き出した。
「うおっ!?」
手ごたえは良し。
ゴダーさんは弾き返され、反動でよたよたと後ずさる。
いいぞ、掴めてきた。
このまま一気に場外まで押し切ろう――と追撃するも、現実はそう甘くはなく。
「舐めんじゃねえ!」
「わっ」
ゴダーさんが繰り出した拳に、今度は逆に俺が押し負けてしまった。
ふらついたところに打ち込まれる連撃を、すんでのところで避ける。
そうか、相手は魔法に長けた魔族。
彼もまた、俺と同じように魔力で己を強化しているのだろう。
それを上回るほどの魔法を使わないことには、勝ち目は薄い。
俺は慎重に慎重に、魔力の出力を上げていく。
大きな瓶から小さなカップに水を注ぐように、少しずつ。
魔王の力を全部使いなんてしたら、ゴダーさんはおろか、観客や闘技場自体もどうなるかわからない。
そもそも俺はまだ、力を完璧に制御できるわけじゃないし。
だから今の俺に扱える、ギリギリまで。
「オラァッ!!」
ゴダーさんが接近し、懐に潜り込んで来る。
顔目がけて飛んでくる拳を回れ右で避けてから、俺は渾身の一発を彼の横腹に叩き込んだ。
「ぐげっ」
潰れたような声と共に巨体が吹っ飛び、周りからわっと歓声があがる。
場外までは届かなかったが、あと一歩というところだ。
舞台端に横たわるゴダーさんは目を白黒させ、わなわなと震えている。
どうやら上手く起き上がれないようだった。
……なんかヤバいとこを傷付けちゃったりはしてないよね?
まあちょっと卑怯くさいけど、今のうちに外に出してしまおう。
俺は念のため剣を持ったまま、ゴダーさんに歩み寄る。
殺せ、やっちまえ、とかいう観客たちの声は無視だ。
ああでも、きっとブーイングの嵐になるだろうな。
シハクさんは怒るだろうか。
いや、最初に言ってたルールに則っているんだから、悪いことではないはず。
そうして俺はゴダーさんの傍らにしゃがみ込み、彼を動かすべく両手を巨体の下に差し込もうとした。
した、のだが。
にわかに足の力が抜ける。
がくん、と膝から崩れ落ち、地面に手をついた。
なんだ、何が起きた?
剣を突き立てて立ち上がろうとするも、腕にも力が入らない。
倒れ込まないように体を支えるので精一杯だ。
そうこうしているうちに、ゴダーさんがゆっくりと起きだす。
マズい、形勢逆転だ。
「人間ごときが……よくもやってくれたな……」
彼は人間風情に負かされかけたことに、怒り心頭のようである。
鼻息を荒くしながら立ち上がり、俺の襟首を掴み上げた。
なんとか逃れようとするも、ろくに動かない手足では抵抗のしようがない。
俺は糸の切れた操り人形のように持ち上げられる。
観客たちは、いよいよだとでも言わんばかりに沸いた。
「へへっ……こんな薄っぺらな体のどこにあんな魔力隠し持ってやがったんだ?」
ゴダーさんは右手を襟首から放し、代わりに左手で直接首を掴む。
それなりに緩く加減されてはいるが、喉が絞まって苦しい。
「さあ、野郎共お待ちかねの蹂躙タイムだ!」
心の底から楽しそうな声と同時に、鋭い打撃が腹にめり込む。
「っあ……!」
「よおし、まだ生きてるな? どんどんいくぞ!」
続けて2発、3発と拳が飛んで来た。
素の威力もさることながら、グローブの棘が刺さって皮膚が破れ血が滲む。
何発目かで、かろうじて握っていた剣が手を離れて地に落ちた。
手足が自分のものじゃないみたいで、もう全然動かせない。
なのに痛覚は健在だ。
「ううむ、軽すぎて上手くサンドバックにならねえなあ」
しばらくすると、ゴダーさんはそう言って首を捻った。
「そうだ、こうすりゃいい」
かと思うと、ふいにパッと手を放す。
俺は受け身も何も無くべちゃりと落下した。
ゴダーさんは転がる俺を足で小突き、仰向けにする。
そしてその丸太のごとき足を掲げ、思い切り俺に振り下ろした。
「あ、がっ……!」
空気が絞り出されるような声が出る。
めり、と体の中で嫌な音がした。
「ははははは!」
何度も、何度も。
ゴダーさんが足を振り下ろすたびに、どっと笑いが起きる。
駄目だ、このままじゃ負ける!
俺は死に物狂いで魔力を巡らせ、ゴダーさんがさんに向かって地面から氷の柱を生やした。
生やした、というよりやってみたら出てきたのがそれだった、の方が正しいが。
依然として体は動かないが、どうやら魔法なら発動させられるみたいだ。
しかし次の魔法を繰り出すより早く、ゴダーさんの蹴りが飛んでくる。
「っ!」
蹴りはきれいにみぞおちに入り、俺は棒切れのように舞台上を転がった。
「……っ…………!」
息ができない。
空気を取り込もうと口をはくはくとさせるが一向に吸えない、吐けない。
頭の中が真っ白になる。
「打ち上げられた魚みてえになってら」
ゴダーさんが言うと、また笑いが巻き起こった。
「無様ったらありゃしねえな!」
彼はのしのしと近付いて来る。
もう一度だ、もう一度魔法を。
そう思うけれど、痛みやら何やらで魔力を操作することもおぼつかない。
みんなが待ってるんだ。
ジギを仲間にして、魔王と戦わなきゃいけないんだ。
必死になっている俺がよほど面白いのか、観客たちは最高潮に盛り上がっている。
ゴダーさんが俺の前でぴたりと止まった。
「なかなかしぶとくてよかったぜ、人間」
足をひときわ高く掲げる。
これでとどめを刺すつもりだと、言われなくてもわかった。
早く、早く魔法を撃て。
力加減なんて言っている場合じゃない。
なんでもいいから、とにかく!
――そこで、俺の意識はぷつりと途切れた。
位置……あ、この線のことかな。
俺たちはそれぞれ、大股1歩分くらいの間隔で引かれた線のところに立つ。
いよいよだ。
剣を抜き、構える。
対するゴダーさんは武器を持っておらず、代わりに手にごつごつとしたグローブを付けていた。
関節部分に尖った鉄の装飾もある。
おそらく、バサークのような体術を用いた戦法を使ってくるのだろう。
万が一にも油断はできない。
そしてついに、開始の号令がかかる。
『はじめ!』
シハクさんがそう言い終えるが早いか、ゴダーさんが正面から突進してきた。
巨体に似合わない素早さに驚きつつも、俺はひらりと躱す。
すぐに身を翻し、次いで繰り出された拳もいなしてから、後退して距離をとった。
おお……と周囲から感嘆の声が聞こえてくる。
みんな俺が初撃で沈むと思っていたのだろう。
「さすが雑魚種族、逃げ回るのだけは上手いな!」
「それはどうも」
体勢を整えながら俺は考える。
はてさてどうやって勝とうか。
ゴダーさんはきっと降参なんてしないだろうし、殺さないように手を抜いて……なんてできるほど、俺に余裕があるわけでもない。
殺すのは論外、となれば必然的に残る選択肢は「場外に出す」だ。
あの巨体を押し出すのは困難だろうが、やるしかない。
魔法を使ってなんとかしよう。
俺は息を吸って、吐いて、意識を集中させる。
中心からだんだん端の方まで巡らせていく感じ……。
と、再びゴダーさんが突っ込んで来る。
今だ、と俺は迎え撃つように、剣の柄を突き出した。
「うおっ!?」
手ごたえは良し。
ゴダーさんは弾き返され、反動でよたよたと後ずさる。
いいぞ、掴めてきた。
このまま一気に場外まで押し切ろう――と追撃するも、現実はそう甘くはなく。
「舐めんじゃねえ!」
「わっ」
ゴダーさんが繰り出した拳に、今度は逆に俺が押し負けてしまった。
ふらついたところに打ち込まれる連撃を、すんでのところで避ける。
そうか、相手は魔法に長けた魔族。
彼もまた、俺と同じように魔力で己を強化しているのだろう。
それを上回るほどの魔法を使わないことには、勝ち目は薄い。
俺は慎重に慎重に、魔力の出力を上げていく。
大きな瓶から小さなカップに水を注ぐように、少しずつ。
魔王の力を全部使いなんてしたら、ゴダーさんはおろか、観客や闘技場自体もどうなるかわからない。
そもそも俺はまだ、力を完璧に制御できるわけじゃないし。
だから今の俺に扱える、ギリギリまで。
「オラァッ!!」
ゴダーさんが接近し、懐に潜り込んで来る。
顔目がけて飛んでくる拳を回れ右で避けてから、俺は渾身の一発を彼の横腹に叩き込んだ。
「ぐげっ」
潰れたような声と共に巨体が吹っ飛び、周りからわっと歓声があがる。
場外までは届かなかったが、あと一歩というところだ。
舞台端に横たわるゴダーさんは目を白黒させ、わなわなと震えている。
どうやら上手く起き上がれないようだった。
……なんかヤバいとこを傷付けちゃったりはしてないよね?
まあちょっと卑怯くさいけど、今のうちに外に出してしまおう。
俺は念のため剣を持ったまま、ゴダーさんに歩み寄る。
殺せ、やっちまえ、とかいう観客たちの声は無視だ。
ああでも、きっとブーイングの嵐になるだろうな。
シハクさんは怒るだろうか。
いや、最初に言ってたルールに則っているんだから、悪いことではないはず。
そうして俺はゴダーさんの傍らにしゃがみ込み、彼を動かすべく両手を巨体の下に差し込もうとした。
した、のだが。
にわかに足の力が抜ける。
がくん、と膝から崩れ落ち、地面に手をついた。
なんだ、何が起きた?
剣を突き立てて立ち上がろうとするも、腕にも力が入らない。
倒れ込まないように体を支えるので精一杯だ。
そうこうしているうちに、ゴダーさんがゆっくりと起きだす。
マズい、形勢逆転だ。
「人間ごときが……よくもやってくれたな……」
彼は人間風情に負かされかけたことに、怒り心頭のようである。
鼻息を荒くしながら立ち上がり、俺の襟首を掴み上げた。
なんとか逃れようとするも、ろくに動かない手足では抵抗のしようがない。
俺は糸の切れた操り人形のように持ち上げられる。
観客たちは、いよいよだとでも言わんばかりに沸いた。
「へへっ……こんな薄っぺらな体のどこにあんな魔力隠し持ってやがったんだ?」
ゴダーさんは右手を襟首から放し、代わりに左手で直接首を掴む。
それなりに緩く加減されてはいるが、喉が絞まって苦しい。
「さあ、野郎共お待ちかねの蹂躙タイムだ!」
心の底から楽しそうな声と同時に、鋭い打撃が腹にめり込む。
「っあ……!」
「よおし、まだ生きてるな? どんどんいくぞ!」
続けて2発、3発と拳が飛んで来た。
素の威力もさることながら、グローブの棘が刺さって皮膚が破れ血が滲む。
何発目かで、かろうじて握っていた剣が手を離れて地に落ちた。
手足が自分のものじゃないみたいで、もう全然動かせない。
なのに痛覚は健在だ。
「ううむ、軽すぎて上手くサンドバックにならねえなあ」
しばらくすると、ゴダーさんはそう言って首を捻った。
「そうだ、こうすりゃいい」
かと思うと、ふいにパッと手を放す。
俺は受け身も何も無くべちゃりと落下した。
ゴダーさんは転がる俺を足で小突き、仰向けにする。
そしてその丸太のごとき足を掲げ、思い切り俺に振り下ろした。
「あ、がっ……!」
空気が絞り出されるような声が出る。
めり、と体の中で嫌な音がした。
「ははははは!」
何度も、何度も。
ゴダーさんが足を振り下ろすたびに、どっと笑いが起きる。
駄目だ、このままじゃ負ける!
俺は死に物狂いで魔力を巡らせ、ゴダーさんがさんに向かって地面から氷の柱を生やした。
生やした、というよりやってみたら出てきたのがそれだった、の方が正しいが。
依然として体は動かないが、どうやら魔法なら発動させられるみたいだ。
しかし次の魔法を繰り出すより早く、ゴダーさんの蹴りが飛んでくる。
「っ!」
蹴りはきれいにみぞおちに入り、俺は棒切れのように舞台上を転がった。
「……っ…………!」
息ができない。
空気を取り込もうと口をはくはくとさせるが一向に吸えない、吐けない。
頭の中が真っ白になる。
「打ち上げられた魚みてえになってら」
ゴダーさんが言うと、また笑いが巻き起こった。
「無様ったらありゃしねえな!」
彼はのしのしと近付いて来る。
もう一度だ、もう一度魔法を。
そう思うけれど、痛みやら何やらで魔力を操作することもおぼつかない。
みんなが待ってるんだ。
ジギを仲間にして、魔王と戦わなきゃいけないんだ。
必死になっている俺がよほど面白いのか、観客たちは最高潮に盛り上がっている。
ゴダーさんが俺の前でぴたりと止まった。
「なかなかしぶとくてよかったぜ、人間」
足をひときわ高く掲げる。
これでとどめを刺すつもりだと、言われなくてもわかった。
早く、早く魔法を撃て。
力加減なんて言っている場合じゃない。
なんでもいいから、とにかく!
――そこで、俺の意識はぷつりと途切れた。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。
Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。
現世で惨めなサラリーマンをしていた……
そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。
その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。
それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。
目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて……
現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に……
特殊な能力が当然のように存在するその世界で……
自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。
俺は俺の出来ること……
彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。
だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。
※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※
※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※
【完結】マギアアームド・ファンタジア
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
ハイファンタジーの広大な世界を、魔法装具『マギアアームド』で自由自在に駆け巡る、世界的アクションVRゲーム『マギアアームド・ファンタジア』。
高校に入学し、ゲーム解禁を許された織原徹矢は、中学時代からの友人の水城菜々花と共に、マギアアームド・ファンタジアの世界へと冒険する。
待ち受けるは圧倒的な自然、強大なエネミー、予期せぬハーレム、そして――この世界に花咲く、小さな奇跡。
王道を以て王道を征す、近未来風VRMMOファンタジー、ここに開幕!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。
彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。
そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。
洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。
さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。
持ち前のサバイバル能力で見敵必殺!
赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。
そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。
人々との出会い。
そして貴族や平民との格差社会。
ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。
牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。
うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい!
そんな人のための物語。
5/6_18:00完結!
僻地に追放されたうつけ領主、鑑定スキルで最強武将と共に超大国を創る
瀬戸夏樹
ファンタジー
時は乱世。
ユーベル大公国領主フリードには4人の息子がいた。
長男アルベルトは武勇に優れ、次男イアンは学識豊か、3男ルドルフは才覚持ち。
4男ノアのみ何の取り柄もなく奇矯な行動ばかり起こす「うつけ」として名が通っていた。
3人の優秀な息子達はそれぞれその評判に見合う当たりギフトを授かるが、ノアはギフト判定においてもハズレギフト【鑑定士】を授かってしまう。
「このうつけが!」
そう言ってノアに失望した大公は、ノアを僻地へと追放する。
しかし、人々は知らない。
ノアがうつけではなく王の器であることを。
ノアには自身の戦闘能力は無くとも、鑑定スキルによって他者の才を見出し活かす力があったのである。
ノアは女騎士オフィーリアをはじめ、大公領で埋もれていた才や僻地に眠る才を掘り起こし富国強兵の道を歩む。
有能な武将達を率いる彼は、やがて大陸を席巻する超大国を創り出す。
なろう、カクヨムにも掲載中。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる