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ゆう。

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3話 理斗

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ぬあぁぁぁぁぁぁァァ!!
今日こそ宮澤さんに話しかけるんだ。
そう覚悟を決めて、
3日がたった。
登校2日目以降、宮澤は教室でお昼を食べることはなかった。どこか別のところで過ごしているのだろう。教室に残っている人数も増えてきて、グループでかたまり始めている。
そのグループに入りそびれているのが僕である。
[でさぁ、昨日浅川がさぁ…]
[えぇ?それはヤバいね。]
[やめてもろて(笑)]
皆が楽しそうに話している中、1人、ぼっち。
(す、すごく…気まずい!)
僕は冒険に出ることにした。
(できるだけ人のいなさそうなところに…)
僕がたどり着いたのは、旧校舎の図書室。
多分、誰もいない。暇になったら本を読めば良いし。なにかと都合がいい。

ミシミシいう扉を開けると先客がいた。
まさに今1番会いたい人だ。
宮澤さん。
『·········』
「·········」
(き、気まずい!)
とりあえず、何か話しかけるんだ。こんどこそ、本当に覚悟を決めた。
「あ、あのさ!ぼ、僕もここで食べても良いかな…」
『…別に良いんじゃない?』
「あ、ハイ…」
なぜか敬語になってしまった。そのくらい、宮澤さんの言葉には重みがあった。

『···········』
「···········」
沈黙が続く。
何か話題を…あ!
「あのさ、そ、その…1個質問しても良い、かな…僕から宮澤さんに…」
まずはお互いを良く知るべし!どこでかは忘れたけど、聞いたことがある。
『…別に構わないけど、私が何で白いかって事じゃないの?』
「あ、ま、まあ、そんな、感じ…」
(そういう事じゃ無いんだけどなぁ)
でも、仕方がない!僕の無力さを考えると、このまま話が進んだ方が有難い。
『私は、眼皮膚白皮症っていう体質なの。いわゆるアルビノっていうやつ。』
(やっぱり…)


アルビノとは、目と皮膚と毛髪をはじめとした全身(眼皮膚白皮症)、または目のみ(眼白皮症)が、先天的にメラニン色素をつくれない、もしくは少ししかつくれない体質のことだ。

「あ、そ、そうなんだ…何か、憧れるな…」
自然と口から言葉が漏れていた。
『そう?この体質に憧れるなんてなかなか変わってると思うわ。』

…ズキン
なんだろうか。宮澤さんの言葉には、トゲがある。見えない分厚い壁があるような。
でも、アルビノに憧れていたのは本当の事だ。

「で、でもさ…」
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