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プロローグ
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黒崎理斗、15歳。
初恋。
春。人見知りな自分を変えるべく、知り合いが誰もいない、地元から離れた高校へ進学した。人見知りがすぐに直るとは思えないけど、高校デビューを果たすため、意気込んでいた。意気込んでいたのに,,,
(教室,,,どこ!?)
入学早々迷子という有り様である。
(そんな、迷子になるほど大きな学校じゃないはず,,,とりあえず来た道戻るか,,,)
そんなことを考えながらとぼとぼ下を向いて歩っていたからだろう。前から近づいてくる人影に気が付かなかった。
ドンッ
派手にぶつかったうえ、豪快にしりもちをついてしまった。情けない。
「イッテててててて,,,」
『す、すみません,,,!』
聞こえてきたのは、高い声。
(え、僕、女子とぶつかってしりもちついたの?ダッサあぁぁぁ!!)
痛みより恥ずかしさの方が大きかったけど、そんなことを考えている場合ではない。お礼だ。お礼を言わなきゃ,,,
『あの、お怪我はありませんか?』
手を差しのべてくれる。
あ、大丈夫だよ、こっちこそごめんね。と、言いかけて僕は言葉を発することができなくなった。
彼女の容姿を見て、息をのんだ。
雪のように白い肌。
細い手足。
整った顔立ち。
純白の頭髪。
ガラスのように透明なグレーの瞳。
これが一目惚れっていうのかな。
初恋だ。
僕の初恋の相手は、アルビノだった。
初恋。
春。人見知りな自分を変えるべく、知り合いが誰もいない、地元から離れた高校へ進学した。人見知りがすぐに直るとは思えないけど、高校デビューを果たすため、意気込んでいた。意気込んでいたのに,,,
(教室,,,どこ!?)
入学早々迷子という有り様である。
(そんな、迷子になるほど大きな学校じゃないはず,,,とりあえず来た道戻るか,,,)
そんなことを考えながらとぼとぼ下を向いて歩っていたからだろう。前から近づいてくる人影に気が付かなかった。
ドンッ
派手にぶつかったうえ、豪快にしりもちをついてしまった。情けない。
「イッテててててて,,,」
『す、すみません,,,!』
聞こえてきたのは、高い声。
(え、僕、女子とぶつかってしりもちついたの?ダッサあぁぁぁ!!)
痛みより恥ずかしさの方が大きかったけど、そんなことを考えている場合ではない。お礼だ。お礼を言わなきゃ,,,
『あの、お怪我はありませんか?』
手を差しのべてくれる。
あ、大丈夫だよ、こっちこそごめんね。と、言いかけて僕は言葉を発することができなくなった。
彼女の容姿を見て、息をのんだ。
雪のように白い肌。
細い手足。
整った顔立ち。
純白の頭髪。
ガラスのように透明なグレーの瞳。
これが一目惚れっていうのかな。
初恋だ。
僕の初恋の相手は、アルビノだった。
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