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第55話
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「それは婚約者ですもの」
後ろにハートがつきそうな勢いで言った。
「婚約者って…何?」
「貴方様と結婚する女性ですわ…ってどうされましたの?」
「アンタほんとに馬鹿だな」
「はい?」
「そんな女が他の男とヤッてて良いのか?」
「ですが、中には残しておりません」
「女が残ってないと思えばして良いんだ。男が勝手にだしてても」
「エッ!?勝手に…?」
「それに……こんな話を大勢の前で話すような女性が、公爵家に嫁げると本気で思ってるのか?」
「思っておりますわ。噂など情報を操る未来の公爵夫人にとっては容易いこと…」
そう尻すぼみに言ったジャネット様は、ゆっくりと辺りを見回し始める。
周りには領民が集まりコソコソと話している。
あんなに堂々と不貞を?あんなに汚いのに?残してないってどういう事?
お腹の中を洗うっていうの?公爵夫人って…嫌よあんな人が…
と、沢山の人が先程のジャネット様の言った言葉に反応している。
「こんなに人の目のある場所で、好き放題暴露したアンタは
俺の領内だけでなくこの国中歩けなくなるな」
「歩けますわ」
自信満々に言ったジャネット様。
その時、周囲から大人の声は一切聞こえなくなり、
たまたまその中に居た女の子の声がが辺り一面に響いた。
「お母さん。あのオネェちゃんうちのお父さんと同じなの?お外にいっぱい妹がいるの」
それを聞いた大人達は本当に言葉を失った。5,6歳の女の子が的を得ている。
そして、成人しているはずの女性が、その子の目の前で不貞を肯定する言葉を
恥ずかしげもなく叫んでいるのだ。
大人にとっては、恥ずかしいことこの上ない。
後ろにハートがつきそうな勢いで言った。
「婚約者って…何?」
「貴方様と結婚する女性ですわ…ってどうされましたの?」
「アンタほんとに馬鹿だな」
「はい?」
「そんな女が他の男とヤッてて良いのか?」
「ですが、中には残しておりません」
「女が残ってないと思えばして良いんだ。男が勝手にだしてても」
「エッ!?勝手に…?」
「それに……こんな話を大勢の前で話すような女性が、公爵家に嫁げると本気で思ってるのか?」
「思っておりますわ。噂など情報を操る未来の公爵夫人にとっては容易いこと…」
そう尻すぼみに言ったジャネット様は、ゆっくりと辺りを見回し始める。
周りには領民が集まりコソコソと話している。
あんなに堂々と不貞を?あんなに汚いのに?残してないってどういう事?
お腹の中を洗うっていうの?公爵夫人って…嫌よあんな人が…
と、沢山の人が先程のジャネット様の言った言葉に反応している。
「こんなに人の目のある場所で、好き放題暴露したアンタは
俺の領内だけでなくこの国中歩けなくなるな」
「歩けますわ」
自信満々に言ったジャネット様。
その時、周囲から大人の声は一切聞こえなくなり、
たまたまその中に居た女の子の声がが辺り一面に響いた。
「お母さん。あのオネェちゃんうちのお父さんと同じなの?お外にいっぱい妹がいるの」
それを聞いた大人達は本当に言葉を失った。5,6歳の女の子が的を得ている。
そして、成人しているはずの女性が、その子の目の前で不貞を肯定する言葉を
恥ずかしげもなく叫んでいるのだ。
大人にとっては、恥ずかしいことこの上ない。
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