ワスレガミの狂騒
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***
神は不滅ではない。
神という存在は確かに消滅するのだ。
神を神たらしめる権能を失った時。
完膚なきまでに打ち砕かれた時。
その存在を忘れ去られた時。
存在理由が消えた時。
神はワスレガミになる。
ワスレガミはただ消えゆくだけ存在。
かつて栄華を極めた神の哀れな成れ果て。
そんな救いのない彼らに...最後のチャンスが訪れる。
夢塚市。
そこで執り行われる儀式、忘神決闘。
ワスレガミを異世界や平行世界召喚し、権能の復活を目的にして、人間を巻き込んで殺し合わせる禁断の儀式。
ワスレガミは再び神に返り咲くため。
人間は叶わぬ願いの成就と非日常な体験のため。
夜に紛れて殺し合い続ける、欲望と怨嗟に満ちた儀式だ。
そんな儀式が起きていると知らず、夢塚市の高校に通うために地方から引っ越して来た赤矢 成伊斗。 竜を殺して喰らい、鍛錬の果てに人から竜神となった美魔女、マダ。
良心を苛まれながら、赤矢は憎しみと殺し合いの連鎖に呑み込まれていく...赤矢とマダ、二人を待つ末路は如何に?
***
この作品は後に投稿する『偽魔炎のギネラ』の前日譚にあたる作品です。なお『偽魔炎のギネラ』は本作完結後に投稿する予定です。気に入って頂けたら、同じ舞台で戦うことになるギネラの方も見に来てください。
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