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第五章 最後の冬休みです
帰り道の告白⁉︎
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「それじゃあまたね、月影くん、光」
「またね、宗輔くん、翔子」
そう言って僕らは解散した。
時刻は午後7時、しかも冬だし真っ暗だ。スマホで温度を調べるとまさかの5度‼︎寒!
「さ、寒いね」
さすがにこの寒さだと光もうるさくできないようだな。
「あ、あのさ。さ、寒いからさ、手、繋がない?」
寒さでカタコトになってるし。
「これでいいか?」
そう言いつつ僕は光の手を握った。それにしても光の手、めっちゃ柔らかい。
「はぁ」
「うわっ、ビックリした」
いきなり息で手を温めやがった。しかも僕の片手も犠牲になった。
「どう、暖まった?」
「寒気がしたぞ!」
「エヘヘ」
褒めてないのに照れるな(怒)
「あのさ、月影」
「何?」
すると光は呼吸を整え、こう言った。
「私と付き合ってください!」
どんなタイミングで告白してるんだよ。
「なぜこのタイミング?」
「・・・・・・」
ダメだ、僕の言葉が聞こえてないのかな?表情1つ変えない。すると僕の目に光が当たった。
「君は忘れていないだろうね」
聞いたことのない声、姿は黒一色でわからない。
「誰ですか?」
「もうすぐ消滅するお前に答える必要はない」
随分偉そうな人だな。
「俺は神だ」
いきなり名乗ったし、自分のこと神とか言い出したし。
「で、神が何の用ですか?」
「この俺を呼び捨てで呼ぶとはいい度胸じゃねーか」
神と名乗る人は前に1人見てるからな。
「話を戻すがお前はもうそろそろ消滅する未来がある」
僕が、消滅?あるはずがない。
「僕は幸せになっていないけど」
すると神と名乗る男はこう言った。
「今された告白にOKしたら、お前は確実に消滅する」
幸せになることではないけどな~。
「とにかくどうなるか覚えておけよ」
そう言って僕の目の前から消えた。
「月影、月影」
あれ?なんで公園のベンチに座ってるの?
「大丈夫?立てる?」
多少ふらつくが立てないほどではない。するとふらついている僕の腕を光は持った。
「肩貸してあげるからじっとしてて」
肩を組むなんて初めてだ。これが肩を組むってことなんだなと僕は感じた。
「告白の返事、待ってるから」
僕は告白を断らなければならない、なのになぜか断ることができない。なぜだ、なぜ僕は断れない。いつも鬱陶しい光になぜいつも通り話せない。なんで、なぜ?
僕は、どうなるの?
この冬休みが僕の最後の冬休みとなった。
「またね、宗輔くん、翔子」
そう言って僕らは解散した。
時刻は午後7時、しかも冬だし真っ暗だ。スマホで温度を調べるとまさかの5度‼︎寒!
「さ、寒いね」
さすがにこの寒さだと光もうるさくできないようだな。
「あ、あのさ。さ、寒いからさ、手、繋がない?」
寒さでカタコトになってるし。
「これでいいか?」
そう言いつつ僕は光の手を握った。それにしても光の手、めっちゃ柔らかい。
「はぁ」
「うわっ、ビックリした」
いきなり息で手を温めやがった。しかも僕の片手も犠牲になった。
「どう、暖まった?」
「寒気がしたぞ!」
「エヘヘ」
褒めてないのに照れるな(怒)
「あのさ、月影」
「何?」
すると光は呼吸を整え、こう言った。
「私と付き合ってください!」
どんなタイミングで告白してるんだよ。
「なぜこのタイミング?」
「・・・・・・」
ダメだ、僕の言葉が聞こえてないのかな?表情1つ変えない。すると僕の目に光が当たった。
「君は忘れていないだろうね」
聞いたことのない声、姿は黒一色でわからない。
「誰ですか?」
「もうすぐ消滅するお前に答える必要はない」
随分偉そうな人だな。
「俺は神だ」
いきなり名乗ったし、自分のこと神とか言い出したし。
「で、神が何の用ですか?」
「この俺を呼び捨てで呼ぶとはいい度胸じゃねーか」
神と名乗る人は前に1人見てるからな。
「話を戻すがお前はもうそろそろ消滅する未来がある」
僕が、消滅?あるはずがない。
「僕は幸せになっていないけど」
すると神と名乗る男はこう言った。
「今された告白にOKしたら、お前は確実に消滅する」
幸せになることではないけどな~。
「とにかくどうなるか覚えておけよ」
そう言って僕の目の前から消えた。
「月影、月影」
あれ?なんで公園のベンチに座ってるの?
「大丈夫?立てる?」
多少ふらつくが立てないほどではない。するとふらついている僕の腕を光は持った。
「肩貸してあげるからじっとしてて」
肩を組むなんて初めてだ。これが肩を組むってことなんだなと僕は感じた。
「告白の返事、待ってるから」
僕は告白を断らなければならない、なのになぜか断ることができない。なぜだ、なぜ僕は断れない。いつも鬱陶しい光になぜいつも通り話せない。なんで、なぜ?
僕は、どうなるの?
この冬休みが僕の最後の冬休みとなった。
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