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羽琉 利用。
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「信用してるけど信頼はしてないって、意味が分からないんだけど」
そう言った僕に「羽琉はふたりのこと信頼してるもんな」と苦笑いを見せる。
僕の前にしゃがみ込む姿勢が疲れたのか、身体を少しずらすと足を崩しそのまま話を続けてしまう。ソファに戻るつもりはないらしい。
「俺はふたりのこと、というか伊織のことは羽琉を傷付けることはしないという点では信用してるけど、万が一の時に理性で自分を抑える事ができるとは思ってないんだ。
もしも目の前で羽琉がヒートを起こしたら…それでも政文は理性で思いとどまる事ができるかもしれないけど、伊織は無理だと思ってる」
「何で?
伊織は政文と付き合ってるんだよ?」
政文から伊織の気持ちを教えられてしまった僕は燈哉の言っている事が理解できたけれど、それを肯定してしまったら僕が承知の上でふたりと過ごしていた事になってしまうから頷くことは出来ない。
「でも伊織は羽琉に執着してるから。
だから、俺が校内にいる時に一緒に過ごすことは許せても、俺がいない時に一緒に過ごす事が不安で仕方がなかった。
羽琉は知らないかもしれないけど、そんな状況だと自分を抑える事ができなくても仕方ないんだよ」
そう言って悔いるような表情を見せる燈哉に違和感を覚えるけれど、それが何故なのか分からずに戸惑ってしまう。
僕の知らない何かを燈哉は知っていると遠回しに伝えているのだろうか。
「僕は知らないって、何を?」
「………」
自分で口にしたはずなのに話したくないのだろう。視線を彷徨わせ、落ち着かないそぶりを見せた燈哉は僕が沈黙に耐えきれなくなった頃に再び口を開いた。
「ヒートに当てられたら…理性なんて、吹き飛ぶんだ。
自分のものにしたいとか、番になりたいとか、そんなこと考えられなくて、ただただ欲を満たしたいとしか思えなくなるんだよ」
「何、言ってるの?
燈哉がヒートに当てられたみたいだよ、その言い方」
「当てられたみたいじゃなくて、当てられたんだ」
言いにくそうに言った言葉に動きが止まる。何を言われているのか理解したくなかった。
だけど、さっきの燈哉の言い方だと…。
「相手はΩじゃないけど、」
そんな言葉で始まった燈哉の告白は驚くものだった。
中等部の時に塾で仲良くなった友人と長期休みの間に遊んだこと。その相手はαだったせいで油断していたこと。
相手の家で遊んでいる時に、友人が興味本位で手に入れたΩの擬似フェロモンを持ち出したせいでふたりともラットとまではいかないけれど、欲望を抑える事ができなくなったこと。
「それって、じゃあ、」
「最後までは、」
「相手って、」
そこで言葉が止まってしまう。相手はαだったことだけが救いのように思ってしまうけれど、それでも予想外の告白に動揺する。
彼と出会う前から燈哉は僕を裏切り続けていたということなのだろうか。
「相手は男性αだし、最後までしてないし。ただ、お互いに治らないから一緒に処理はした」
目を伏せてそう答えると「ごめん」と謝り、言い訳を続ける。
「相手に対して恋愛感情があるわけじゃないし、相手も俺が好きなわけじゃないし。ただ、興味本位でっていうか、相手もΩのパートナーとそういう事が許されてなくて、だけど興味があって」
【年頃】と言ってしまえばそうなのだろう。僕だって燈哉とのその時を想って自分で慰める事があるのだからその気持ちがわからないわけではないけれど、自分で慰めるのと、慰める相手がいるのでは全く違う。Ωの擬似フェロモンに当てられたと言っても対処のしようがあったのではないかと思ってしまう。
「最後までしてなくても嫌だ、」
率直に思ったことを告げてしまう。
僕以外とそういう時を過ごした事が許せない。
「………ごめん。
Ω相手ならもっと気をつけたけど相手もαだし、正直興味もあったし、」
情けない顔で「治らなかったんだ」と言われても、どういうリアクションが正解なのかなんて分からなかった。
「それで味を占めて、」
「味を占めてって、その時だけじゃないの?」
「もしもの時に恥をかかないようにって、その、ごめん、そんな話聞きたくないよな、」
「意味が分からないんだけど、」
怒りたいし、正直気持ち悪いとも思うし、どうして良いのかを何で判断すればいいのかが分からず先生や隆臣に助けを求めたくなるけれど、こんな情けない告白を燈哉は聞かれたくないだろう。
「………詳しく話すと自分が情けなくなるから嫌なんだけど、友人も俺も、初めての時に情けない姿を見られたくないし、相手、俺の場合羽琉なんだけど、羽琉を大切にするために理性を無くさないようにって。
だから、何回か練習じゃないけど…。
α同士だし、相手に格好悪いところ見せたくないからって、」
「馬鹿じゃないの?」
あまりにも情けない告白に怒り、呆れ、情けない気持ちになる。
泣きたい気持ちもあるけれど、こんなことで泣きたくないとも思い握った手に力がこもってしまう。
「そんなの、浮気と一緒なんじゃないの?僕以外とそういう事、したんだ」
「だから、練習だし、最後まではしてないし」
その言い分が理解できないまま燈哉が話を進める。
「擬似フェロモンでもそうなるんだから、本物のヒートに当てられたらと思うと気が気じゃなかった。
自分の好きな相手のフェロモンじゃなくてもそんな風になるんだから、羽琉に執着してる伊織がもしそうなったらって。怖くて怖くて仕方なくて、そんな羽琉の姿を見せたくなくて、そうなった時に羽琉のことを誰にも見えないところまで連れて行ける事ができるように自分を抑えるためにもって」
言っている事が情けなさすぎて、それでもその言葉の中にある想いが分かってしまうだけに身動きが取れなくなる。
やったことは許せないし、百歩譲って当てられたその時だけならと思わないでもないけれど、何度もと言われると本当にそれだけが理由なのかと疑いたくなる。
「本当はそのαのこと、好きだったとか?」
あり得ないと思いながらも口にした言葉は即座に否定される。
「そいつはちゃんと相手と番ったよ。
初めての時に側で守れたし、あの時のおかげで上手くいったって。
練習しておいて正解だったって自慢された」
そう言って見せた笑顔は困ったようにも嬉しそうでもあって、呆れてしまうけれどαの友人が番ったことを喜んでいる事が伝わってくる。ただ、だからと言って燈哉のしたことを消化できるほど大人じゃない。
「燈哉も自慢したの?
新しいΩと仲良くしてるって、」
「だから違うんだって。
涼夏は………囮じゃないけど利用しようとして近付いたんだ、本当は。
俺のこと、軽蔑する?」
自重の笑みを浮かべた燈哉は僕の返事を聞くことなく話を続ける。
ホールに入った時に強くなった香りに、僕のフェロモンが【何か】に反応したのかと焦ったこと。もしもその【何か】に反応してヒートが始まってしまったら、その【何か】の原因が僕の【運命】なのではないかと警戒したこと。
だけど、匂いが強くなっても僕に変わった様子はなく、その香りも僕のものとは少し違ったことに気付いたこと。
「羽琉とよく似た香りが使えると思ったんだ」
「使えるって?」
「その香りが近くにあれば羽琉の香りが隠せるって。
もしも羽琉の香りが強くなってもあの香りが近くにあればカムフラージュできるって思ったら、それがいい考えだと、そうするしかないと思って、気が付いたらその香りを探してた」
ホールに入ってすぐに燈哉の様子がおかしかったことに気付いてはいたけれど、あの時にそんなことを考えていただなんて思ってもみなかった。
「だから僕に席に向えって言ったの?」
「そう」
「一緒に行くのは駄目だったの?」
「だって、相手がどんな奴か分からないから羽琉に危険がないようにと思って。
今まで気付かなかったってことは外部入学の生徒だろうし、」
そこから始まった話は、どこまでも傲慢で、どこまでも自分本位な燈哉の告白だった。
そう言った僕に「羽琉はふたりのこと信頼してるもんな」と苦笑いを見せる。
僕の前にしゃがみ込む姿勢が疲れたのか、身体を少しずらすと足を崩しそのまま話を続けてしまう。ソファに戻るつもりはないらしい。
「俺はふたりのこと、というか伊織のことは羽琉を傷付けることはしないという点では信用してるけど、万が一の時に理性で自分を抑える事ができるとは思ってないんだ。
もしも目の前で羽琉がヒートを起こしたら…それでも政文は理性で思いとどまる事ができるかもしれないけど、伊織は無理だと思ってる」
「何で?
伊織は政文と付き合ってるんだよ?」
政文から伊織の気持ちを教えられてしまった僕は燈哉の言っている事が理解できたけれど、それを肯定してしまったら僕が承知の上でふたりと過ごしていた事になってしまうから頷くことは出来ない。
「でも伊織は羽琉に執着してるから。
だから、俺が校内にいる時に一緒に過ごすことは許せても、俺がいない時に一緒に過ごす事が不安で仕方がなかった。
羽琉は知らないかもしれないけど、そんな状況だと自分を抑える事ができなくても仕方ないんだよ」
そう言って悔いるような表情を見せる燈哉に違和感を覚えるけれど、それが何故なのか分からずに戸惑ってしまう。
僕の知らない何かを燈哉は知っていると遠回しに伝えているのだろうか。
「僕は知らないって、何を?」
「………」
自分で口にしたはずなのに話したくないのだろう。視線を彷徨わせ、落ち着かないそぶりを見せた燈哉は僕が沈黙に耐えきれなくなった頃に再び口を開いた。
「ヒートに当てられたら…理性なんて、吹き飛ぶんだ。
自分のものにしたいとか、番になりたいとか、そんなこと考えられなくて、ただただ欲を満たしたいとしか思えなくなるんだよ」
「何、言ってるの?
燈哉がヒートに当てられたみたいだよ、その言い方」
「当てられたみたいじゃなくて、当てられたんだ」
言いにくそうに言った言葉に動きが止まる。何を言われているのか理解したくなかった。
だけど、さっきの燈哉の言い方だと…。
「相手はΩじゃないけど、」
そんな言葉で始まった燈哉の告白は驚くものだった。
中等部の時に塾で仲良くなった友人と長期休みの間に遊んだこと。その相手はαだったせいで油断していたこと。
相手の家で遊んでいる時に、友人が興味本位で手に入れたΩの擬似フェロモンを持ち出したせいでふたりともラットとまではいかないけれど、欲望を抑える事ができなくなったこと。
「それって、じゃあ、」
「最後までは、」
「相手って、」
そこで言葉が止まってしまう。相手はαだったことだけが救いのように思ってしまうけれど、それでも予想外の告白に動揺する。
彼と出会う前から燈哉は僕を裏切り続けていたということなのだろうか。
「相手は男性αだし、最後までしてないし。ただ、お互いに治らないから一緒に処理はした」
目を伏せてそう答えると「ごめん」と謝り、言い訳を続ける。
「相手に対して恋愛感情があるわけじゃないし、相手も俺が好きなわけじゃないし。ただ、興味本位でっていうか、相手もΩのパートナーとそういう事が許されてなくて、だけど興味があって」
【年頃】と言ってしまえばそうなのだろう。僕だって燈哉とのその時を想って自分で慰める事があるのだからその気持ちがわからないわけではないけれど、自分で慰めるのと、慰める相手がいるのでは全く違う。Ωの擬似フェロモンに当てられたと言っても対処のしようがあったのではないかと思ってしまう。
「最後までしてなくても嫌だ、」
率直に思ったことを告げてしまう。
僕以外とそういう時を過ごした事が許せない。
「………ごめん。
Ω相手ならもっと気をつけたけど相手もαだし、正直興味もあったし、」
情けない顔で「治らなかったんだ」と言われても、どういうリアクションが正解なのかなんて分からなかった。
「それで味を占めて、」
「味を占めてって、その時だけじゃないの?」
「もしもの時に恥をかかないようにって、その、ごめん、そんな話聞きたくないよな、」
「意味が分からないんだけど、」
怒りたいし、正直気持ち悪いとも思うし、どうして良いのかを何で判断すればいいのかが分からず先生や隆臣に助けを求めたくなるけれど、こんな情けない告白を燈哉は聞かれたくないだろう。
「………詳しく話すと自分が情けなくなるから嫌なんだけど、友人も俺も、初めての時に情けない姿を見られたくないし、相手、俺の場合羽琉なんだけど、羽琉を大切にするために理性を無くさないようにって。
だから、何回か練習じゃないけど…。
α同士だし、相手に格好悪いところ見せたくないからって、」
「馬鹿じゃないの?」
あまりにも情けない告白に怒り、呆れ、情けない気持ちになる。
泣きたい気持ちもあるけれど、こんなことで泣きたくないとも思い握った手に力がこもってしまう。
「そんなの、浮気と一緒なんじゃないの?僕以外とそういう事、したんだ」
「だから、練習だし、最後まではしてないし」
その言い分が理解できないまま燈哉が話を進める。
「擬似フェロモンでもそうなるんだから、本物のヒートに当てられたらと思うと気が気じゃなかった。
自分の好きな相手のフェロモンじゃなくてもそんな風になるんだから、羽琉に執着してる伊織がもしそうなったらって。怖くて怖くて仕方なくて、そんな羽琉の姿を見せたくなくて、そうなった時に羽琉のことを誰にも見えないところまで連れて行ける事ができるように自分を抑えるためにもって」
言っている事が情けなさすぎて、それでもその言葉の中にある想いが分かってしまうだけに身動きが取れなくなる。
やったことは許せないし、百歩譲って当てられたその時だけならと思わないでもないけれど、何度もと言われると本当にそれだけが理由なのかと疑いたくなる。
「本当はそのαのこと、好きだったとか?」
あり得ないと思いながらも口にした言葉は即座に否定される。
「そいつはちゃんと相手と番ったよ。
初めての時に側で守れたし、あの時のおかげで上手くいったって。
練習しておいて正解だったって自慢された」
そう言って見せた笑顔は困ったようにも嬉しそうでもあって、呆れてしまうけれどαの友人が番ったことを喜んでいる事が伝わってくる。ただ、だからと言って燈哉のしたことを消化できるほど大人じゃない。
「燈哉も自慢したの?
新しいΩと仲良くしてるって、」
「だから違うんだって。
涼夏は………囮じゃないけど利用しようとして近付いたんだ、本当は。
俺のこと、軽蔑する?」
自重の笑みを浮かべた燈哉は僕の返事を聞くことなく話を続ける。
ホールに入った時に強くなった香りに、僕のフェロモンが【何か】に反応したのかと焦ったこと。もしもその【何か】に反応してヒートが始まってしまったら、その【何か】の原因が僕の【運命】なのではないかと警戒したこと。
だけど、匂いが強くなっても僕に変わった様子はなく、その香りも僕のものとは少し違ったことに気付いたこと。
「羽琉とよく似た香りが使えると思ったんだ」
「使えるって?」
「その香りが近くにあれば羽琉の香りが隠せるって。
もしも羽琉の香りが強くなってもあの香りが近くにあればカムフラージュできるって思ったら、それがいい考えだと、そうするしかないと思って、気が付いたらその香りを探してた」
ホールに入ってすぐに燈哉の様子がおかしかったことに気付いてはいたけれど、あの時にそんなことを考えていただなんて思ってもみなかった。
「だから僕に席に向えって言ったの?」
「そう」
「一緒に行くのは駄目だったの?」
「だって、相手がどんな奴か分からないから羽琉に危険がないようにと思って。
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