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【side:羽琉】僕たちの関係。
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「とうやくん」
相変わらず戸外遊びができない僕だったけど、僕が軒下で座っているのを見つけると燈哉が隣に座ってくれるようになったのはあの日から。
それが嬉しくて、こちらに向かって走ってくる姿を見つけると条件反射のように笑顔になってしまうのは燈哉のことを離したくなかったから。
幼稚舎でも初等部でもそうなのだけど、体温が37.5℃を超えるとお迎えに来るようにと連絡が来る。
体調を崩しやすい僕は少しのことで体温が上がってしまうものの、大人しくしていれば高熱が出ることはなかったせいで、朝の時点で体温が少し高めだと「今日はお休みしてね」と父に言われるのが常だった。
父は常に家にいたけれど、父親は当然仕事があり昼間は不在。家のことをしてくれる人はいたけれど、熱が出る度に僕のお迎えのために車を手配するのは手間だったのだろう。
「お部屋で好きなことしてていいからね」
そう言って優しく笑う父だったけど僕と一緒に何かしてくれるわけではなくて、気まぐれに絵本を読んでくれることはあってもそれは一方的に与えられるだけのものだった。
僕の希望を聞くことなく自分の選んだ本を読み終わると父は満足そうにして「面白かったね」と微笑む。その父の笑顔は嬉しかったけれど、「面白かった?」ではなくて「面白かったね」と言われてしまうと会話が続かない。
積み木やブロックで何か作ると「凄いね」と褒めてくれるけれど、一緒になって何か作ってくれるわけでもない。
繰り返される毎日。
絵本を読んでくれることが嬉しくないわけではないけれど、少しずつ文字の多い本を読むようになってきた僕には父の選ぶ絵本は幼な過ぎた。読んでくれると言われれば隣に座り、大人しく聞いてはいたけれど。
絵を描けば「何描いた?」と声をかけてくれるけれど、幼稚舎の先生のように一緒に絵を描いてくれることもなく、描いた絵の横にそれが何かを書き記すこともしない。先生は書いた日付や何を描いたかを言葉にして絵の横に添えてくれたけど、スケッチブックに広がるのは僕の描いたものだけ。
父がスマホやタブレットで何かしているのを見ていたせいでソレに興味を持ち、気付けば自分専用のタブレットを買い与えらていた。
用意される幼児用アプリは様々で退屈することはないし、部屋で大人しく過ごすしかない僕には丁度いい玩具だった。
だからたまに出席しても室内で過ごすのは退屈だし、好きなことをして過ごそうにも話しかけてくる同級生が疎ましかった。
それなら軒下で座って、自分のできないことをしている子たちを観察している方がまだマシだった。
自分のできないことを当たり前のようにして過ごすのが羨ましかった。
自分があの輪の中に入り、一緒に遊ぶ姿を想像するだけで満足できた。
あの子と一緒にブランコできたら楽しいのかな。
滑り台滑ったら、ズボン、汚れちゃうのかな。
砂場で一緒にお山、作りたいな。
ジャングルジムの1番上に登ったら何が見えるのかな。
そんなことを考えながら園庭を眺めていると必ず目に入る元気な燈哉は、僕にとって憧れであり、僕にとってのヒーロー。そんな燈哉が僕の姿を見つけるたびに寄り添ってくれることが嬉しくて仕方なかった。
燈哉が隣に来てくれる、それだけで満足できた。
逆に、燈哉がなかなか僕に気付いてくれず、見ていることしかできない時は悲しくて、苦しくて、早く見つけてくれないかとずっとずっと燈哉を見つめていた。
いつだったか、燈哉が戸外遊びが終わるまで僕に気付いてくれないことがあった。あの時は確か、真剣に縄跳びをしていたんだ。
引っかかっても引っかかっても諦めずに、何度も何度も繰り返す燈哉は楽しそうで、同じように縄跳びをしている子と言葉を感じながら遊ぶ姿を見て、こんなことなら家にいれば良かったと膝を抱える。
「せんせい、かえりたい」
「そろそろお部屋に入るよ」と声をかけに来た時に機嫌が悪かったせいで調子が悪いと心配されたのだろう。僕がそう言えばそのまま保健室に連れて行かれて検温を行う。
「お熱、無いけどどうする?
お弁当食べたらすぐお迎え来てくれるよ?」
なんとか宥めようとする先生に「かえりたいです」ともう一度言えば家に連絡をしてくれたけど、父と話した先生は「お迎え、いつもの時間になるって」と困ったように告げる。
仕方なく教室に戻って席に着いたものの、弁当を食べる気になれずほとんど残してしまう。
「好きなものだけでいいから食べようね」
そう声をかけられたから卵焼きとご飯を少しだけ食べておいたのは、何も食べないとずっと声をかけてくるから。
面白くなくて翌日は「あたまいたい」と嘘をついて欠席した。
燈哉は僕に気付いていなかったのだから休んだところで心配してくれるわけじゃ無いけど、それでも戸外遊びの時にまた見つけてもらえなかったらと思うと怖かったから。
結局、毎日毎日頭が痛いと言う僕のことを流石におかしいと思った父親に話を聞かれ、仕方なく燈哉のことを話したのはこの時。
「その子、α?」
「止めなさい」
嬉しそうにそう聞く父を父親が静止する。
「α?」
「羽琉の番かもよ?」
「番って?」
「だから止めなさい」
父親が制止しても無視をしてそう言った父は「お父さんたちみたいにずっと一緒にいる相手のこと、番って言うの」と嬉しそうに告げる。
「ボクはお父さんに出会うまで色々あったけど、羽琉は早く見つかって良かったね」
「とうやくんは、ぼくのつがいなの?」
「羽琉、そんなのまだ分からないから気にしなくていいよ。
ただ、お友達はたくさんいると楽しいから仲良くしなね」
その会話は僕の中でずっと残り続け、父親の言った「まだ分からない」という言葉は消え去ったのに、父の言った「羽琉の番」という言葉だけが僕を縛り付ける。
まだまだ幼い僕に【番】という概念は無かったけれど、お父さんたちのようにずっと一緒にいられるのだと思えば幼稚舎に行くのも楽しくなるし、一段と燈哉を意識するようになる。
戸外遊びの時には軒下に座り、燈哉の姿を探す。目が合えば「とうやくんっ!」と聞こえなくてもその名前を呼び笑顔を見せる。燈哉も僕の姿を見つければ僕の元に駆け寄り隣に座ってくれる。
縄跳びをしていて気付いてもらえなかった時は淋しい思いをしたけれど、「まえのときね、とうやくん、なわとびしてたのみてたんだよ」と伝えれば「ごめんね」と謝った燈哉は僕に約束をしてくれた。
「これからまいにち、ちゃんと、はるくんのことさがすからね」
これは、僕たちの約束。
どこにいても、何をしていても僕を見つけると隣に座って寄り添ってくれることが嬉しかった。
子どもの気紛れだと様子を見ていた父親も何か思うところがあったのか、燈哉の両親にコンタクトを取り顔合わせのようなこともした。
それは本当に「これからも仲良くしてくださいね」という程度の会食だったけれど周りはそう受け止めず、気付けば燈哉は僕の【番候補】という立場だと認識されていく。
それは、僕の心からの望みだから僕自身が否定することはないし、燈哉自身も否定することは無かった。
それまでは少しのことでお迎えの電話がかかってくることを嫌い、僕を積極的に休ませていた父だけど、燈哉の存在を知ってからはそんなことも無くなった。無くなったどころか少し口煩くなり僕の健康に気を使うようになった。
それまでも僕の健康に無頓着だったわけではないけれど、無理して幼稚舎に行かなくてもいい、嫌ならお休みすればいいというスタンスだったくせに、「行ける時は行っておきな」なんて言うようになったのが不思議だった。
「おやすみしちゃ、だめなの?」
そう聞けば「誰にも盗られたくないでしょ?」と当たり前のように答える。
「とうやくん、とられちゃうの?」
「羽琉がそばにいれば大丈夫だよ」
盗られるとは言わないけれど、盗られないとも言わない父の言葉に焦り、多少無理をしてでも幼稚舎に通うせいで体調を崩すこともあったけど、そんな時は何故か父がお迎えに来てくれるようになり、その度に僕と燈哉の様子を聞いては満足そうな笑みを見せる父のせいで?おかげで?僕と燈哉の関係は周囲に浸透していく。
可哀想な燈哉はこうやって外堀を埋められていったんだ。
初等部でも中等部でも、僕の隣は燈哉の居場所で、燈哉の隣は僕の居場所。
ある程度成長してαとΩの【番】という概念を理解した僕は、ますます燈哉のことを独占しようと画策するようになっていった。
相変わらず戸外遊びができない僕だったけど、僕が軒下で座っているのを見つけると燈哉が隣に座ってくれるようになったのはあの日から。
それが嬉しくて、こちらに向かって走ってくる姿を見つけると条件反射のように笑顔になってしまうのは燈哉のことを離したくなかったから。
幼稚舎でも初等部でもそうなのだけど、体温が37.5℃を超えるとお迎えに来るようにと連絡が来る。
体調を崩しやすい僕は少しのことで体温が上がってしまうものの、大人しくしていれば高熱が出ることはなかったせいで、朝の時点で体温が少し高めだと「今日はお休みしてね」と父に言われるのが常だった。
父は常に家にいたけれど、父親は当然仕事があり昼間は不在。家のことをしてくれる人はいたけれど、熱が出る度に僕のお迎えのために車を手配するのは手間だったのだろう。
「お部屋で好きなことしてていいからね」
そう言って優しく笑う父だったけど僕と一緒に何かしてくれるわけではなくて、気まぐれに絵本を読んでくれることはあってもそれは一方的に与えられるだけのものだった。
僕の希望を聞くことなく自分の選んだ本を読み終わると父は満足そうにして「面白かったね」と微笑む。その父の笑顔は嬉しかったけれど、「面白かった?」ではなくて「面白かったね」と言われてしまうと会話が続かない。
積み木やブロックで何か作ると「凄いね」と褒めてくれるけれど、一緒になって何か作ってくれるわけでもない。
繰り返される毎日。
絵本を読んでくれることが嬉しくないわけではないけれど、少しずつ文字の多い本を読むようになってきた僕には父の選ぶ絵本は幼な過ぎた。読んでくれると言われれば隣に座り、大人しく聞いてはいたけれど。
絵を描けば「何描いた?」と声をかけてくれるけれど、幼稚舎の先生のように一緒に絵を描いてくれることもなく、描いた絵の横にそれが何かを書き記すこともしない。先生は書いた日付や何を描いたかを言葉にして絵の横に添えてくれたけど、スケッチブックに広がるのは僕の描いたものだけ。
父がスマホやタブレットで何かしているのを見ていたせいでソレに興味を持ち、気付けば自分専用のタブレットを買い与えらていた。
用意される幼児用アプリは様々で退屈することはないし、部屋で大人しく過ごすしかない僕には丁度いい玩具だった。
だからたまに出席しても室内で過ごすのは退屈だし、好きなことをして過ごそうにも話しかけてくる同級生が疎ましかった。
それなら軒下で座って、自分のできないことをしている子たちを観察している方がまだマシだった。
自分のできないことを当たり前のようにして過ごすのが羨ましかった。
自分があの輪の中に入り、一緒に遊ぶ姿を想像するだけで満足できた。
あの子と一緒にブランコできたら楽しいのかな。
滑り台滑ったら、ズボン、汚れちゃうのかな。
砂場で一緒にお山、作りたいな。
ジャングルジムの1番上に登ったら何が見えるのかな。
そんなことを考えながら園庭を眺めていると必ず目に入る元気な燈哉は、僕にとって憧れであり、僕にとってのヒーロー。そんな燈哉が僕の姿を見つけるたびに寄り添ってくれることが嬉しくて仕方なかった。
燈哉が隣に来てくれる、それだけで満足できた。
逆に、燈哉がなかなか僕に気付いてくれず、見ていることしかできない時は悲しくて、苦しくて、早く見つけてくれないかとずっとずっと燈哉を見つめていた。
いつだったか、燈哉が戸外遊びが終わるまで僕に気付いてくれないことがあった。あの時は確か、真剣に縄跳びをしていたんだ。
引っかかっても引っかかっても諦めずに、何度も何度も繰り返す燈哉は楽しそうで、同じように縄跳びをしている子と言葉を感じながら遊ぶ姿を見て、こんなことなら家にいれば良かったと膝を抱える。
「せんせい、かえりたい」
「そろそろお部屋に入るよ」と声をかけに来た時に機嫌が悪かったせいで調子が悪いと心配されたのだろう。僕がそう言えばそのまま保健室に連れて行かれて検温を行う。
「お熱、無いけどどうする?
お弁当食べたらすぐお迎え来てくれるよ?」
なんとか宥めようとする先生に「かえりたいです」ともう一度言えば家に連絡をしてくれたけど、父と話した先生は「お迎え、いつもの時間になるって」と困ったように告げる。
仕方なく教室に戻って席に着いたものの、弁当を食べる気になれずほとんど残してしまう。
「好きなものだけでいいから食べようね」
そう声をかけられたから卵焼きとご飯を少しだけ食べておいたのは、何も食べないとずっと声をかけてくるから。
面白くなくて翌日は「あたまいたい」と嘘をついて欠席した。
燈哉は僕に気付いていなかったのだから休んだところで心配してくれるわけじゃ無いけど、それでも戸外遊びの時にまた見つけてもらえなかったらと思うと怖かったから。
結局、毎日毎日頭が痛いと言う僕のことを流石におかしいと思った父親に話を聞かれ、仕方なく燈哉のことを話したのはこの時。
「その子、α?」
「止めなさい」
嬉しそうにそう聞く父を父親が静止する。
「α?」
「羽琉の番かもよ?」
「番って?」
「だから止めなさい」
父親が制止しても無視をしてそう言った父は「お父さんたちみたいにずっと一緒にいる相手のこと、番って言うの」と嬉しそうに告げる。
「ボクはお父さんに出会うまで色々あったけど、羽琉は早く見つかって良かったね」
「とうやくんは、ぼくのつがいなの?」
「羽琉、そんなのまだ分からないから気にしなくていいよ。
ただ、お友達はたくさんいると楽しいから仲良くしなね」
その会話は僕の中でずっと残り続け、父親の言った「まだ分からない」という言葉は消え去ったのに、父の言った「羽琉の番」という言葉だけが僕を縛り付ける。
まだまだ幼い僕に【番】という概念は無かったけれど、お父さんたちのようにずっと一緒にいられるのだと思えば幼稚舎に行くのも楽しくなるし、一段と燈哉を意識するようになる。
戸外遊びの時には軒下に座り、燈哉の姿を探す。目が合えば「とうやくんっ!」と聞こえなくてもその名前を呼び笑顔を見せる。燈哉も僕の姿を見つければ僕の元に駆け寄り隣に座ってくれる。
縄跳びをしていて気付いてもらえなかった時は淋しい思いをしたけれど、「まえのときね、とうやくん、なわとびしてたのみてたんだよ」と伝えれば「ごめんね」と謝った燈哉は僕に約束をしてくれた。
「これからまいにち、ちゃんと、はるくんのことさがすからね」
これは、僕たちの約束。
どこにいても、何をしていても僕を見つけると隣に座って寄り添ってくれることが嬉しかった。
子どもの気紛れだと様子を見ていた父親も何か思うところがあったのか、燈哉の両親にコンタクトを取り顔合わせのようなこともした。
それは本当に「これからも仲良くしてくださいね」という程度の会食だったけれど周りはそう受け止めず、気付けば燈哉は僕の【番候補】という立場だと認識されていく。
それは、僕の心からの望みだから僕自身が否定することはないし、燈哉自身も否定することは無かった。
それまでは少しのことでお迎えの電話がかかってくることを嫌い、僕を積極的に休ませていた父だけど、燈哉の存在を知ってからはそんなことも無くなった。無くなったどころか少し口煩くなり僕の健康に気を使うようになった。
それまでも僕の健康に無頓着だったわけではないけれど、無理して幼稚舎に行かなくてもいい、嫌ならお休みすればいいというスタンスだったくせに、「行ける時は行っておきな」なんて言うようになったのが不思議だった。
「おやすみしちゃ、だめなの?」
そう聞けば「誰にも盗られたくないでしょ?」と当たり前のように答える。
「とうやくん、とられちゃうの?」
「羽琉がそばにいれば大丈夫だよ」
盗られるとは言わないけれど、盗られないとも言わない父の言葉に焦り、多少無理をしてでも幼稚舎に通うせいで体調を崩すこともあったけど、そんな時は何故か父がお迎えに来てくれるようになり、その度に僕と燈哉の様子を聞いては満足そうな笑みを見せる父のせいで?おかげで?僕と燈哉の関係は周囲に浸透していく。
可哀想な燈哉はこうやって外堀を埋められていったんだ。
初等部でも中等部でも、僕の隣は燈哉の居場所で、燈哉の隣は僕の居場所。
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