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【side:涼夏】すれ違う想いと思惑。
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「え、待って。
じゃあ、この勉強会も羽琉君気に入らないよね、きっと」
「まあ本心ではそうだろうけど、外部から入学した涼夏を世話する生徒会候補者ってスタンスだから反対はしなかったよ」
そう言って笑顔を見せようとして失敗する。羽琉君が嫌だと言えばきっと、今日のこの時間はなかったのだろうと気付く。
「反対はしないけど嫌がるって分かってて何で助けてくれるなんて言ったの?」
誤解が解けないどころか、余計に誤解させてしまうと焦るけれど、「とりあえず話の続き良い?」と言葉を続ける。
「生徒会の集まりが何度か続いた時かな、突然あの子がこれからは休みたくないって言い出したんだ。
それまでは俺がいないと不安だって言ってたのに『もう中等部だから大丈夫』って言い出して。
2年の終わり頃かな?
引き継ぎとかであの子を送った後で戻らないといけないことが増えたくらいだったからそれくらいの頃だと思う。
だけど普段から何するにも俺が付き添ってたのに現実的じゃ無いし、一緒に過ごす相手だってΩの子の中でうまくやれるかも心配だし、あの子がいる事でいつも以上にαの興味を引くのも気に入らなくて、」
「何それ、大好きなんじゃん」
「好きじゃ無いなんて言った覚えはない。
好きかどうかわからなくなってるとは言ったけど」
素直じゃないなと呆れるけれど、それは言わないでおく。
「それで思い出したのが伊織と政文が付き合ってるって話で、もともと伊織とは幼稚舎から一緒だし、あの子と名簿も近いから他のクラスメイトと比べれば接点も多かったし。
だから、どうしても休まないって言うならふたりにあの子のことをお願いするしかないって思ったんだ。
伊織は同じクラスだったし」
「結局、自分以外のαにちょっかい出されたくないからα同士で付き合ってるふたりを利用しようと思ったんだ?」
「そうなるな。
ふたりはΩと番う気はないって公言してたし、幼稚舎から一緒だったから俺たちのことも知ってるし」
「だから入学式の日もあの子のこと、燈哉君から遠ざけようとしてたの?
にしては…敵意丸出しじゃなかった?」
あの時はオレだって動揺していたからハッキリとは言えないけれど、後から来たα、【伊織】は明らかな敵意と威嚇を燈哉に向けていた。羽琉君を守るためだけに出された威嚇ではなくて、明確に敵意を持ったソレは燈哉のモノに比べればだいぶ弱かったけれど、敵意を隠そうとしなかった事に違和感を感じていた。
「伊織は俺のこと嫌いだから。
俺のことって言うか、【羽琉の番候補】である俺のことが気に入らないんだよ。
まあ、それ以前に抜け駆けして羽琉に話しかけた俺のことが気に入らないんだろうな…」
「それって、羽琉君のこと好きみたい」
「そうなんじゃないか?」
否定されると思って言った言葉を肯定されてしまい「え、でも付き合ってるんでしょ、あのふたり?」と間抜けな声が出る。
「付き合ってる事にはなってるよ。
実際、いつもふたりでいるし。
だけど伊織のあの子に対する態度って、過剰なんだよ」
確かに、敵意剥き出しの威嚇と、やたらとオレの存在を強調する物言いをしていたことを思い出す。オレと燈哉の関係を強調するような、その関係を周囲に知らせようとするような物言い。
何でそんなことをする必要があるのかと考えれば、燈哉を羽琉君から離したいからで、燈哉を羽琉君から離したいのは伊織自身が羽琉君を好きだからという結論に行き着いてしまう。
「それって、おかしくない?
α同士で付き合ってるって言ってるんだよね?」
「そうだよ。
でもα同士で付き合ってても、Ωと番う気はないって言ってても、それでも例外がないとは言えない」
「だったら羽琉君のこと任せちゃダメじゃん」
「でもあの子が望んだから」
「望んだって、燈哉がお願いしたんじゃないの?」
「そうなんだけど、元はと言えばあの子が伊織と過ごすから休まなくて大丈夫って言い出したんだよ。
抵抗はしたけど結局受け入れるしかなくって…。
結局、このためにふたりが付き合ってることを何度も俺に話してたのかもしれないって思いたくならないか?
ふたりがああしたとか、こうしたとか、恥ずかしそうに言うから同じことしたいのかもなんて、可愛いななんて思ってたけど…その時にはもうそのつもりだったのかもな」
「考え過ぎじゃない?」
「だと思いたいけどな…。
結局、あの子は自分の思い通りになって、自分のことを見てくれる相手が近くにいれば良いのかなって思うんだ。
寄り添って、望みを叶えてくれる相手が欲しいだけ。
だけど、自分の思うようにコントロールできなくなると他でその願いを叶えようとするんじゃないかって」
「じゃあ、嫌だって言えば良かったのに」
「苦肉の策だったんだよ。
休んで欲しいって言っても聞いてくれなくて、だけど生徒会の仕事を放棄するわけにもいかないし。だったら信頼できそうな相手に頼むしかないって。
俺の知らないところで、俺の知らないαと話したりされるくらいなら知ってる相手とって。
そうしたら何かにつけて伊織を頼ろうとするようになって…」
「それで焦ってたの?」
「俺が休むたびに伊織に頼って、そうなると当然距離が近くなるからあの子の香りに気づかれるかもしれないって思うと落ち着かなかった。
だから涼夏の香りを利用しようと思ったし、今だってあの子が伊織との関係を見せつけたように、俺が涼夏を気にかけるのを見てその時の気持ちを同じように感じたら何か変わるかもって思ったんだけど…思うようにはいかないな。
1番近くにいるはずなのに、どんどん心が離れてく気がする」
そう言って「馬鹿みたいだよな、」と笑顔を作ろうとする燈哉の本音が息苦しい。
羽琉君が好きで、羽琉君が大切で、だからこそ気付いてしまった羽琉君の歪んだ望み。
羽琉君が好き過ぎて、羽琉君が大切過ぎて、だからこそ自分だけを見るように、自分しか見ることができないようにしてしまおうと執着する想い。
そして、自分だけを見て欲しい。
自分だけのために、自分の望むように動いて欲しい。
どんな気持ちでも良いから自分にだけ意識を向けていて欲しい。
好意でも、悲哀でも、憤怒でも、哀感でも、燈哉の気持ちさえ自分に向くならそれでいいと言いたげな狂おしいほどに一途な羽琉君の想い。
同じ気持ちを共有しているはずなのに重なることなく歪んでいくふたりの想い。
「毎日一緒にいるくせに何でちゃんと話しないの?
俺に言ってるみたいに本音で話せば解決しそうなことばっかりなのに」
聞いてる自分まで息苦しくなりそうでもどかしい。だけど、オレが単独で行動を起こせば解ける誤解も解けなくなってしまいそうで動くこともできない。
「俺は態度で示してたつもりだし、羽琉にしかマーキングしてない。
俺のする事は全て羽琉のためなのに、それなのに羽琉は伊織と政文を選んだんだ」
「オレにマーキングしたのも羽琉君のためだったもんね」
そう言うとバツの悪そうな顔をするけれど、理由を知ってしまったせいで責める事はできない。
「だけど伊織君と政文君?ふたりを選んだって言うけど選ばれたのは燈哉君だよね」
「それはマーキングで縛り付けてるから」
「でも、燈哉君にマーキングされることを選んだのは羽琉君でしょ?」
どこかに解決の糸口は無いかと探すけれど探しても探しても見つけることができず、それどころか絡まっていってしまう。
オレの存在が邪魔をしていると思っていたけれど、オレの存在はきっかけだっただけで原因では無い。
本来ならオレは全く関係ないのだから何かしようなんて烏滸がましいだけなのだろう。
「なんかさあ、面倒臭いよね、燈哉君も。ちゃんと理由話して、ちゃんと好きって言えば上手くいくと思うんだけど?」
「そんな時期はもう過ぎてたんだよ。
今更そんなふうに言えない」
「でも言わないと拗れるだけだよ」
「もう充分拗れてるよ」
そう言った後で「もう、どうしたらいいのか分かんない」と弱音を吐く。
「どうしたらいいのか分からないのに離れたくないし、優しくしたいのに優しくできない。
優しいふりってあの子にはバレてるんだろうな…」
テスト対策のはずがお悩み相談になってしまうけれど、登下校の間では話しきれないことがあるのだろう。
幼稚舎の頃から変わらぬ友人関係の中で気を許せる相手がいないだなんて、どんな生活を送っていたのかと心配になる。
だけど、それはあの子、羽琉君だって同じなのだろう。
じゃあ、この勉強会も羽琉君気に入らないよね、きっと」
「まあ本心ではそうだろうけど、外部から入学した涼夏を世話する生徒会候補者ってスタンスだから反対はしなかったよ」
そう言って笑顔を見せようとして失敗する。羽琉君が嫌だと言えばきっと、今日のこの時間はなかったのだろうと気付く。
「反対はしないけど嫌がるって分かってて何で助けてくれるなんて言ったの?」
誤解が解けないどころか、余計に誤解させてしまうと焦るけれど、「とりあえず話の続き良い?」と言葉を続ける。
「生徒会の集まりが何度か続いた時かな、突然あの子がこれからは休みたくないって言い出したんだ。
それまでは俺がいないと不安だって言ってたのに『もう中等部だから大丈夫』って言い出して。
2年の終わり頃かな?
引き継ぎとかであの子を送った後で戻らないといけないことが増えたくらいだったからそれくらいの頃だと思う。
だけど普段から何するにも俺が付き添ってたのに現実的じゃ無いし、一緒に過ごす相手だってΩの子の中でうまくやれるかも心配だし、あの子がいる事でいつも以上にαの興味を引くのも気に入らなくて、」
「何それ、大好きなんじゃん」
「好きじゃ無いなんて言った覚えはない。
好きかどうかわからなくなってるとは言ったけど」
素直じゃないなと呆れるけれど、それは言わないでおく。
「それで思い出したのが伊織と政文が付き合ってるって話で、もともと伊織とは幼稚舎から一緒だし、あの子と名簿も近いから他のクラスメイトと比べれば接点も多かったし。
だから、どうしても休まないって言うならふたりにあの子のことをお願いするしかないって思ったんだ。
伊織は同じクラスだったし」
「結局、自分以外のαにちょっかい出されたくないからα同士で付き合ってるふたりを利用しようと思ったんだ?」
「そうなるな。
ふたりはΩと番う気はないって公言してたし、幼稚舎から一緒だったから俺たちのことも知ってるし」
「だから入学式の日もあの子のこと、燈哉君から遠ざけようとしてたの?
にしては…敵意丸出しじゃなかった?」
あの時はオレだって動揺していたからハッキリとは言えないけれど、後から来たα、【伊織】は明らかな敵意と威嚇を燈哉に向けていた。羽琉君を守るためだけに出された威嚇ではなくて、明確に敵意を持ったソレは燈哉のモノに比べればだいぶ弱かったけれど、敵意を隠そうとしなかった事に違和感を感じていた。
「伊織は俺のこと嫌いだから。
俺のことって言うか、【羽琉の番候補】である俺のことが気に入らないんだよ。
まあ、それ以前に抜け駆けして羽琉に話しかけた俺のことが気に入らないんだろうな…」
「それって、羽琉君のこと好きみたい」
「そうなんじゃないか?」
否定されると思って言った言葉を肯定されてしまい「え、でも付き合ってるんでしょ、あのふたり?」と間抜けな声が出る。
「付き合ってる事にはなってるよ。
実際、いつもふたりでいるし。
だけど伊織のあの子に対する態度って、過剰なんだよ」
確かに、敵意剥き出しの威嚇と、やたらとオレの存在を強調する物言いをしていたことを思い出す。オレと燈哉の関係を強調するような、その関係を周囲に知らせようとするような物言い。
何でそんなことをする必要があるのかと考えれば、燈哉を羽琉君から離したいからで、燈哉を羽琉君から離したいのは伊織自身が羽琉君を好きだからという結論に行き着いてしまう。
「それって、おかしくない?
α同士で付き合ってるって言ってるんだよね?」
「そうだよ。
でもα同士で付き合ってても、Ωと番う気はないって言ってても、それでも例外がないとは言えない」
「だったら羽琉君のこと任せちゃダメじゃん」
「でもあの子が望んだから」
「望んだって、燈哉がお願いしたんじゃないの?」
「そうなんだけど、元はと言えばあの子が伊織と過ごすから休まなくて大丈夫って言い出したんだよ。
抵抗はしたけど結局受け入れるしかなくって…。
結局、このためにふたりが付き合ってることを何度も俺に話してたのかもしれないって思いたくならないか?
ふたりがああしたとか、こうしたとか、恥ずかしそうに言うから同じことしたいのかもなんて、可愛いななんて思ってたけど…その時にはもうそのつもりだったのかもな」
「考え過ぎじゃない?」
「だと思いたいけどな…。
結局、あの子は自分の思い通りになって、自分のことを見てくれる相手が近くにいれば良いのかなって思うんだ。
寄り添って、望みを叶えてくれる相手が欲しいだけ。
だけど、自分の思うようにコントロールできなくなると他でその願いを叶えようとするんじゃないかって」
「じゃあ、嫌だって言えば良かったのに」
「苦肉の策だったんだよ。
休んで欲しいって言っても聞いてくれなくて、だけど生徒会の仕事を放棄するわけにもいかないし。だったら信頼できそうな相手に頼むしかないって。
俺の知らないところで、俺の知らないαと話したりされるくらいなら知ってる相手とって。
そうしたら何かにつけて伊織を頼ろうとするようになって…」
「それで焦ってたの?」
「俺が休むたびに伊織に頼って、そうなると当然距離が近くなるからあの子の香りに気づかれるかもしれないって思うと落ち着かなかった。
だから涼夏の香りを利用しようと思ったし、今だってあの子が伊織との関係を見せつけたように、俺が涼夏を気にかけるのを見てその時の気持ちを同じように感じたら何か変わるかもって思ったんだけど…思うようにはいかないな。
1番近くにいるはずなのに、どんどん心が離れてく気がする」
そう言って「馬鹿みたいだよな、」と笑顔を作ろうとする燈哉の本音が息苦しい。
羽琉君が好きで、羽琉君が大切で、だからこそ気付いてしまった羽琉君の歪んだ望み。
羽琉君が好き過ぎて、羽琉君が大切過ぎて、だからこそ自分だけを見るように、自分しか見ることができないようにしてしまおうと執着する想い。
そして、自分だけを見て欲しい。
自分だけのために、自分の望むように動いて欲しい。
どんな気持ちでも良いから自分にだけ意識を向けていて欲しい。
好意でも、悲哀でも、憤怒でも、哀感でも、燈哉の気持ちさえ自分に向くならそれでいいと言いたげな狂おしいほどに一途な羽琉君の想い。
同じ気持ちを共有しているはずなのに重なることなく歪んでいくふたりの想い。
「毎日一緒にいるくせに何でちゃんと話しないの?
俺に言ってるみたいに本音で話せば解決しそうなことばっかりなのに」
聞いてる自分まで息苦しくなりそうでもどかしい。だけど、オレが単独で行動を起こせば解ける誤解も解けなくなってしまいそうで動くこともできない。
「俺は態度で示してたつもりだし、羽琉にしかマーキングしてない。
俺のする事は全て羽琉のためなのに、それなのに羽琉は伊織と政文を選んだんだ」
「オレにマーキングしたのも羽琉君のためだったもんね」
そう言うとバツの悪そうな顔をするけれど、理由を知ってしまったせいで責める事はできない。
「だけど伊織君と政文君?ふたりを選んだって言うけど選ばれたのは燈哉君だよね」
「それはマーキングで縛り付けてるから」
「でも、燈哉君にマーキングされることを選んだのは羽琉君でしょ?」
どこかに解決の糸口は無いかと探すけれど探しても探しても見つけることができず、それどころか絡まっていってしまう。
オレの存在が邪魔をしていると思っていたけれど、オレの存在はきっかけだっただけで原因では無い。
本来ならオレは全く関係ないのだから何かしようなんて烏滸がましいだけなのだろう。
「なんかさあ、面倒臭いよね、燈哉君も。ちゃんと理由話して、ちゃんと好きって言えば上手くいくと思うんだけど?」
「そんな時期はもう過ぎてたんだよ。
今更そんなふうに言えない」
「でも言わないと拗れるだけだよ」
「もう充分拗れてるよ」
そう言った後で「もう、どうしたらいいのか分かんない」と弱音を吐く。
「どうしたらいいのか分からないのに離れたくないし、優しくしたいのに優しくできない。
優しいふりってあの子にはバレてるんだろうな…」
テスト対策のはずがお悩み相談になってしまうけれど、登下校の間では話しきれないことがあるのだろう。
幼稚舎の頃から変わらぬ友人関係の中で気を許せる相手がいないだなんて、どんな生活を送っていたのかと心配になる。
だけど、それはあの子、羽琉君だって同じなのだろう。
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