幼馴染は僕を選ばない。

佳乃

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epilogue 【それぞれの…。】

郁哉

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 あれから…。

 毎日は淡々と過ぎていく。
 大学生の頃は気の合う友人、智充がいたおかげで楽しい毎日だった。新しい環境でも智充のような友人が、ということはなく毎日は淡々と過ぎていく。

 智充のような友人はできないけれど、同期との仲が良くないわけじゃない。人間関係も良いし、無茶な要求をさせることもないし、実績は実績として認められる。
 智充と離れる時に異動になったらなんて笑ったけれど、定期的に異動の打診をされるのが少しだけ苦痛なだけ。
 だけど、頑張れば頑張っただけ結果が出るのが楽しくて、気が付けばそれなりの年で。

 蒼眞君は何番目かに紹介された彼女と結婚したし、智充は〈先輩〉と仲良くしている。
 蒼眞君の結婚式に呼ばれ、式の後で〈先輩〉を紹介された時には涙ぐんでしまい「お母さん⁈」と笑われたのは楽しい思い出。
 羨ましいとは思うけれど、たまにパートナーができても長続きしないのは想い続けている人がいるから。


 そして、それは本当に偶然。


 出張で行った先が見慣れた地名で、思ったよりも早く仕事が終わってしまい時間を持て余してしまったのはただの偶然。

 その土地を離れて10年近く経っていたせいか、ただただ懐かしさだけを感じて券売機に向かう。交通系のICカードは使えるけれど、あえて切符を買ったことに特に意味は無かった。

 見慣れていたはずの風景は様変わりしていて、知らない街に見えるのは10年近い時間が過ぎたから。高校のあった駅を通り過ぎ、懐かしい地名で電車を降り、何となく街を歩く。
 幼稚園、小学校、中学校は現存しているけれど、園舎は建て替えられ、校庭の遊具は様変わりしている。中学校だけは何も変わったようには見えないけれど、あの頃の恩師はもういないのだろう、きっと。

 何となく街をぶらぶらしてから駅に戻り、遠目にもわかるあのマンションを視界に入れる。

 今でも知った顔はあるのだろうか。

 あのコンビニはまだあるのだろうか。

 何度も通った道なのに足を進めることができないのはきっと怖いから。
 あのマンションにまだ住んでいるかもしれないのだから近づくのは避けるべきだ。
 今更顔を合わせたところでどうにもならないのだから。

 そんなことを考えマンションに背を向ける。
 本当はもっと気になる場所があるけれど、今更どうにもならないのだと自分に言い聞かせる。

「何でわざわざ来ちゃったかな…」

 自分の行動に落ち込んでしまう。
 懐かしいだけで起こした行動では無かったけれど、だからと言ってあと一歩踏み込む勇気はない。

「帰ろ…」

 塾に通うために何度も行った駅までの切符を買い時刻表を確かめ、反対ホームの電車が着いたせいでできた人の流れを避けながら時間を確認する。
 あの頃と少しだけダイヤが変わったようだ。

 もしかしたらこの中に知った顔があったりして。そんなことを考えながら、それでも自分は認識されないだろうなと自嘲する。あの当時と髪型は変わらないものの、今は眼鏡をかけているし、そもそもいかにもなサラリーマンの僕を気に留める相手もいないだろう。

「遊君、荷物重くない?」

「こっちいいから、とりあえずベビーカー広げるよ」

 その声に反応してしまったのは何となくその名前が気になったから。
 声の聞こえた方に目を向けると電車から降りてきた家族が人の流れから抜け出したところだった。
 赤ちゃんを抱いた女性と、ベビーカーを持った男性。

「あれ、これ広げ方どうだっけ?」

「ちょ、壊さないでよ?
 そこ、ロック外さないと」

「え、どこ?」

「遊君不器用だよね、案外」

 その会話が2人の仲を物語っている。
 まだ時間があるからとマンションに足を向けなくて良かった、そんなことを思いながらもついつい目で追ってしまうのは、きっとあの日の思い出を引きずっているから。

 変わってないな。

 そっか、お父さんになったんだ。

 仕事、何してるんだろう。
 今日、平日なのに。

 赤ちゃん、可愛いな。

 ライダースジャケットはもう着てないのかな。

 色々なことが頭に思い浮かんでは消えていく。

 でも、これで前に進めるのかもしれない。

 この光景を見るために、仕事が早く終わったのかもしれない。

 期待してたわけじゃない。

 でもほんの少しだけ希望は持っていた。

 でも、世の中そんなにうまくいかないのだと思い知らされる。

「もう、信じられない。
 ちょっと抱っこしてて、自分でやった方が早い」

 うまくベビーカーが広げられないのだろう。赤ちゃんを押し付けられた遊星は、赤ちゃんに何か話しかけてバツが悪そうに周りを見回す。自分の不甲斐なさを誰かに見られていなかったのかと気にしているのか、こちら側に顔を向ける前にそっと視線を逸らす。
「久しぶり」と話しかけるには複雑な関係。ただの【同級生】なら「覚えてる?」と笑えたのに、あの日のハグが僕を思い止まらせる。

 電車の時間にはまだ早いけれど、人の流れの途切れたこのタイミングは移動に丁度いい。
 もう2度と来ることのない構内からあのマンションをもう一度見たらホームに向かおう。

「もしかして…郁哉?」

 そんな偶然あるわけがないのに聞こえてしまった声。これはきっと、僕の願望が聞かせた幻聴だ。
 そう思い、スマホで時間を確認しながら時刻表を確認する。電車の時間までまだあるけれど、そろそろ移動しておこう。

「ちょ、無視?
 え、人違い?」

「遊君、友達?」

「多分そう」

「ねえねえ、そこの眼鏡の人、聞こえてますかー?」

「馬鹿、声大きい」

 そんなやり取りの後に聞こえてくる赤ちゃんの泣き声。居た堪れなくなって足を止めてしまった。

 赤ちゃんを泣き止ませようと苦戦する遊星と、「あ、気が付いたみたい」と笑う女性。

「ほら、抱っこ代わるから。
 友達なんでしょ?」

 そう言って遊星から赤ちゃんを取り上げる。

「泣き止んだら先に帰るから荷物だけよろしくね」

 そう言った女性、きっと奥さんは僕に笑いかけて軽く頭を下げる。こちらに向かってくる遊星越しに僕も頭を下げるものの、どうしていいのか分からず動くことができない。

「郁哉だよね?」

「うん」

「何でここにいるの?」

「出張。
 時間が余って懐かしくて………」

 言いたいことも聞きたいこともたくさんあるのに言葉が出ない。

「じゃあ、先に帰ってるからね~」

 泣き止んだ赤ちゃんはベビーカーに乗せられ玩具を揺らして遊んでいる。
 行き先は遊星の実家だろう。

「一緒に行かなくていいの?」

「大丈夫、どうせ俺は荷物持ちだし」

「でも遊星がいないと心細いんじゃない?」

「平気平気、俺がいない方が静かでいいんじゃない?」

「でも………」

「大丈夫だから。
 それより郁哉の時間は?」

「僕は後は帰るだけだから大丈夫」

「それなら、とりあえず座ろうか」

 そう言ってベンチに誘導される。「荷物、重過ぎ」と文句を言いながらも嬉しそうだ。

「本当に大丈夫?
 荷物無いと困らない?」

「家にもなんか適当にあるからいいんじゃない?」

 まるで他人事だ。

「奥さんに怒られない?」

 不安になってそう聞いた僕に「えっ?」と怪訝な顔をした遊星は「あ、」「そういうこと?」「あれ?」と百面相を始める。

「あれ、俺の奥さんと子どもじゃないよ?」

 しばらくして苦笑いでそう言うとスマホを取り出し何かを探す素振りを見せる。

「はい、これ。
 さっきのは姉ちゃんと甥っ子。
 今日は検診の付き添い。
 本当は母が付き添う予定だったけど、どうしても外せない予定が入って俺が変わりに。
 今、里帰り中だから近くに住んでる俺が呼び出されただけ」

 そう言って見せてくれたのは結婚式の写真。さっきの女性と旦那さんらしき男性が写ったもので、言われてみれば女性は遊星と似ている気がする。

「そうだったんだ、てっきり」

「結婚なんてしてないよ?」

「そうなんだ」

「郁哉は?」

「結婚は無理だよ、日本では」

「じゃあ、付き合ってる奴いるんだ?」

「いないけどね」

 その言葉に遊星が吹き出す。

「何だよ、それ。
 じゃあ2人で飲みに行っても怒られない?
 連絡先って教えてくれる?
 って言うか、今ってどこに住んでるの?
 それにいつの間にか眼鏡。
 可愛いけど綺麗」

「え、待って。
 グイグイ来すぎじゃない?」

「だって、郁哉逃げそうだし。
 もう逃したくないし」

 前科のある僕にそう言って遊星が笑う。


 これは、願望が聞かせた幻聴?


「とりあえず連絡先、教えて。
 で、住所も教えて」

「えっと、連絡先は」

「何なら今日、泊まってく?
 そのまま住んじゃう?」

「え、泊まらないし、住まないし」

「え、待って。
 この智充って誰?
 蒼眞って?」

「ちょ、何見てるの?」

「やっぱり今日は泊まってきな。
 そんで、そのまま住んじゃいな」

「明日も仕事だから、ね。
 遊星、キャラ変わってない?」

 そんな時に入る1本の電話はお姉さんからで「遊君、荷物。話長くなるなら友達連れといで」という言葉に何故か遊星の実家に拉致されることになる。

 遊星のお母さんとうちの両親が知り合いだったり、遊星のお母さんは僕のことを覚えてたり。

 お姉さんまで「言われてみれば見たことある子かも」なんて言い出して、次はゆっくり遊びにくるように言われたり。

 夕飯までご馳走になってしまい、流石に帰らないと、となった時に遊星も「俺もそろそろ帰るよ」と帰り支度を始める。

「なんか困ったらできることは手伝うから」

 帰り際にそう言った遊星は、良き息子で良き弟で、良き叔父なのだろう。

「郁哉君も、また遊びにおいでね。
 お父さんとお母さんにもよろしく伝えておいて」

「ありがとうございます。
 伝えておきます。
 お邪魔しました」

 久しく実家には帰ってないけれど、たまには電話くらいしてみよう。

「やっぱり泊まらない?」

 駅まで歩きながらそんなことを言う遊星だけど、僕の現在の住所を伝えたから本気ではない。それでもこれは、遊星の本音。

「今日は無理。
 明日も仕事だし、もう時間ギリギリ」

「ごめん」

「それでも、会えて良かった」

 遊星の本音に僕も本音が溢れる。

「会いたかったのは、俺?」

「そうだよ」

「………やっぱり泊まってかない?」

「だから今日は無理だって」

 そんなやり取りを繰り返し、気が付けば僕が通った塾のある駅で、新幹線の停まる駅。

「遊星の部屋ってこの辺?」

「そう。職場までは電車通勤」

 そんな他愛もない話をしてるうちに僕の新幹線の時間が近づいてしまう。

「連絡、するから」

「うん」

「すぐ会いにいく」

「僕がきた方が良くない?」

「会えればどっちでもいい。
 でも次来た時は泊まってくだろ?」

「………そうだね」

 僕の答えに遊星が嬉しそうに笑う。

「あの時みたいにハグしたいけど、次に会うまで我慢するから。
 スケジュールチェックして送る」

「分かった。
 僕もスケジュール、確認して送るね」

 そう言って別れた僕たちが次に会うのは翌週の週末。
 お互いに10年近く拗らせてたんだから展開が早いのは仕方ないことだ。

 会えるまでにメッセージを毎日交わし、あの頃の気持ちを隠すことなく伝え合い、今の気持ちを素直に口にする。

《ずっと好きだった》

《本当に好きだった》

《郁哉の気持ちを無視してでも連絡先だけでも聞いておけばよかったって、ずっと後悔してた》

 そんな風に素直に伝えられて、自分の気持ちを押し殺すことなんてできなかった。

〈僕も、好きだった〉

〈忘れようとしても無理だった〉

〈もしかしたらって期待してたのに、電車から降りてきた遊星を見つけた時にはショックだった〉

〈でも、会えて、話せて、約束できて嬉しかった〉

《郁哉、デレすぎ》

〈遊星だって〉

 約束した週末までが待ち遠しくて、《あと1週間》からカウントが始まり《明日、やっと会えるね》とメッセージが来た時に泣きたくなったのは気持ちが重なったことが嬉しかったから。

〈明日、なるべく早くそっちに行くから〉

《待ち遠しい》

〈僕も〉

 僕たちは絶賛デレ期だ。



 会えない日が辛くて遊星が転職すると言い出し、僕が異動を申し出るのは再会してすぐのこと。
 実は、僕の履歴書を見てあの時の出張先に異動することを前々から打診されていたのだけれど、なんだかんだ言って逃げ続けていたんだ。
 住んでいたわけではないけれど、近隣だったせいで何かと目にしていた地名。あの街に近い異動先は、どうしてもあの時のことを思い出してしまうから打診を断り続けていた。
 思い出したくない、知りたくない、見たくない。
 行かなければ何も知らないまますご過ごすことができるのだから。

 あの日はどうしても行ける人がいないからと言われ、仕方なく出張を引き受けたことで偶然が偶然を呼んだ奇跡のような出来事。
 
 あの日、僕以外に都合のつく人がいたら。

 あの日、甥っ子君の検診がなければ。

 あの日、遊星のお母さんに予定が入っていなかったら。

 そしてあの日、出張が予定より早く終わっていなかったら。

 現実は小説より奇なりなんて言うけれど、嘘のような現実だってあるのだ。

 引っ越したその日に智充に連絡して、ビデオ通話で話すことをお願いしたのは顔を見て報告したかったから。

 背後から何かとちょっかいを出してきて『話に聞いてたイメージと違う』と呆れられていたのは今でも笑い話。

「今度は4人で会おうね」

『蒼眞誘わないと拗ねるよ?』

「蒼眞君、子どもがまだ小さいから報告だけしとくよ」

『そうしてやって』

 【幼馴染】と言う関係を取り戻した智充と蒼眞は今でも仲が良くてそんな2人を見ると羨ましくなるけれど、元【幼馴染】の晴翔は晴翔で家庭を築いてそれなりに暮らしていると聞いた時には少し安心した。

「俺たちだって【幼馴染】になってた可能性あったのにな」

 智充と蒼眞の話をした時にヤキモチを妬いた遊星はきっと晴翔を思い出したのだろう。

「僕は【幼馴染】より【恋人】がいい」

 そう言った僕に「小さい郁哉とも中くらいの郁哉とも一緒に遊びたかった」と言いながらあの日のようにハグをしてくれた。

「でも【恋人】って、いい響き」
 
 僕のことを閉じ込めた遊星は満足そうで、それが嬉しくてその背中にそっと腕を回す。あの日のように我慢しなくても大丈夫なことが嬉しくて、その顔を見ようと上を向いた僕に遊星がそっと唇を重ねる。

「僕に気付いてくれてありがとう」

「あの日、来てくれてありがとう」

 あの日の偶然に感謝して、僕たちはもう一度唇を重ねた。



fin.
 

 



 
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