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最終章 黒い羽と青のそら
初めての戸惑い 1
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彼は、街の尖塔の上に、立っている。
街全体を魔力感知し、危険がないことを確認していた。
魔術師はいたが、レティシアに害意を持つ者はいない。
王宮魔術師とて、私用で街に出ることくらいはあるのだ。
「ジーク」
(あいよ)
肩に、ジークが乗るのが、わかる。
烏姿になり、姿は消していた。
こういう時、ジークの変転は便利だと思う。
ジークだけが持つ不思議な力だ。
「レティの護衛を頼んだよ」
(気づかれねーように、だろ?)
彼は、返事をしない。
返事を期待されているとも、思っていなかった。
このところ、ジークは、あまりユージーンの傍には、行っていない。
彼に「もう見張りは必要ねーんじゃねーか」と言い、寄り付こうとしなくなったのだ。
もとより、早く関わりを断ちたがっていたと、知っている。
だから、ジークの行動に、彼は、何も言っていない。
今日は、外に出ているため、頼んでいるだけだ。
彼が、そっと見守るとの手はある。
遠眼鏡を使ってもよかった。
けれど、なにか気が進まない。
ジークは、それを、わかっているのだろう。
呼ばれたことに対し、これと言って、何も言わずにいる。
(そんじゃ、なんかあったら連絡する)
「私は、屋敷に戻っておくよ」
ジークが飛び立つ。
同時に、彼も転移した。
公爵家での、彼の部屋も、そろそろ荷造りをしたほうがいいかもしれない。
レティシアの周りにあった、大きな脅威は、なくなっている。
(ザックは、不平をもらすだろうがね)
ザックのユージーンへの悪感情は、いかんともしがたかった。
気持ちは、わからなくはない。
王宮で嫌な気分にさせられていただろうし、ユージーンはレティシアを攫ってもいるのだ。
そう簡単に、信用はできないのも、わかる。
ザックは、今のユージーンの姿を知らずにいるのだから。
(きみは、弟のほかにも、嫌な置き土産をしてくれたよ)
ほんの少し、サイラスを思い出した。
ユージーンの、ザックに関する悪印象は、サイラスが植え付けたに違いない。
息子は、宰相として優秀過ぎたのだ。
そのため、ユージーンから遠ざけられてしまった。
サイラスと2人きりの世界で育ったユージーンは、未だに、ザックへの、好ましからざる者との印象を捨てられずにいる。
(まだレティが、彼を選ぶと限った話でもないさ)
ザックに話すのは、結論が出てからでも遅くはない。
話せば、ややこしいことになるのは間違いないのだ。
しばらく、息子には黙っておくことにした。
イスに座り、息を吐き出す。
レティシアのいない時間が、とても長く感じられた。
目を伏せ、彼女の笑顔と声を思い出していると、そこにノックの音が重なる。
「よろしいでしょうか?」
「ああ、かまわないよ」
彼は、目を開け、足を組み直した。
グレイが入ってくる。
「なにかあったのかい?」
「例の話なのですが……」
「サンジェリナのことだね」
サンジェリナ・ウィリュアートン。
サリーの姉の子であり、サリーから姉を奪った男の、子でもある。
サンジェリナは、サリーの姪で、トラヴィスと婚姻していた。
2人の間には、子も生まれている。
「サリーが、会う気になったようなのです」
夜会の翌日、レティシアから、その話があった。
同席していたので、彼も知っている。
とはいえ、レティシアは、サリーの姉の話は、知らない様子だった。
おそらくユージーンが伏せていたのだろう。
判断としては悪くない。
知っていれば、言い出しにくくなっていたはずだ。
「こちらに来てもらってもかまわないし、あちらに、きみたちが行くのでもかまわないよ。いずれにせよ、きみは立ち会ったほうがいいだろうね」
「はい。私も、そう思っております」
姪に対し、己がどういう感情をいだくか。
サリーは、不安を感じているに違いない。
グレイが傍にいれば、安心し、落ち着いて話もできるだろう。
「それから……サリーが、ユージーンに感謝しておりました」
「姉のことを、レティシアに伏せておいたことかな?」
「その通りです。彼女は……レティシア様に、ご心配をおかけしたくないと考えているのですが……やはり気にしているのでしょう」
「サリーの魔力顕現の要因でもあるくらいだ。思い出したくない過去であるには、違いないさ」
サリーにとっては、大きな衝撃だったはずだ。
そのため、貴族を嫌い、王宮を忌避している。
「あいつは……悪い奴ではないと……」
「いやに歯切れが悪いじゃないか、グレイ」
グレイは、ザックがユージーンを嫌っていると知っているのだ。
だから、明確に味方することは、できないのだろう。
彼は、小さく笑った。
「きみは、ユージーンが選ばれてほしいのかね?」
「……自分でも、よくわかりません。悪い奴ではありませんが……」
「問題をかかえている?」
グレイが心配をしているのは、ユージーンの血統のことだ。
彼も、それについては、気にしている。
グレイは知らないことだが、ガルベリーの血統は、ユージーンにしか受け継がれていない。
王位は、ザカリーが継ぐとしても、与える者としての役割は、ユージーンだけが担っていた。
「レティシア様に、ご負担がかかるのではないかと、それが心配なのです」
「そうだねえ。それには、同感だ」
ユージーンは、絶対に「世継ぎ」が必要とされる。
そして、それは男子でなければならない。
もし、レティシアが、ユージーンを選んだとして、その先には苦悩が待っているかもしれないのだ。
男子が生まれなければ、ユージーンは、側室を迎えるほかないのだから。
「ただ……奴が、レティシア様を傷つけるような真似をしないのも確かなのです」
「それにも、同感だよ、グレイ」
ユージーンは、命懸けでレティシアを守った。
己の血の意義を知っていてなお、命を懸けたのだ。
その時だけは「王」であることを捨てた、と言える。
国の平和と安寧のため、即位放棄の決断さえした男が、だ。
「私は、レティの気持ちと、覚悟次第だと思っている」
「覚悟、ですか?」
「国王にならなくても、彼は王族なのだからね。その責任を、分かち合う覚悟が、必要なのだよ」
「大公様は、レティシア様が、覚悟を決められたら、それでよろしいのですか?」
彼は、軽く肩をすくめてみせる。
結果が気に食わないものであれ、そこは、自分が口を挟む領分ではないのだ。
「よろしいもなにも。レティが決めることだ。私が、あれこれ言うことではない」
グレイが、表情で、複雑な心境を現している。
安堵したような、落胆しているような。
「それにしても、きみと彼とが喧嘩になったら、見物だろうね」
彼は、唐突に話題を変えた。
結論は、レティシアが出すべきものだからだ。
これ以上の議論に、意味はない。
「剣では、きみは、彼に敵わない。が、きみは魔術を使える。中距離くらいでやりあうことを、お勧めするよ」
「……実は……非常に嫌な話なのですが……」
彼は、自分の軽口が、当たらずとも遠からずだったことを悟る。
グレイの渋い顔を見れば、すぐにわかった。
「剣の鍛錬、かい?」
「…………はい……断るのにも、限界を感じ始めています……」
ユージーンは、夜会でのことを、気にしているのだろう。
愛しい女すら守れなかった、と。
街全体を魔力感知し、危険がないことを確認していた。
魔術師はいたが、レティシアに害意を持つ者はいない。
王宮魔術師とて、私用で街に出ることくらいはあるのだ。
「ジーク」
(あいよ)
肩に、ジークが乗るのが、わかる。
烏姿になり、姿は消していた。
こういう時、ジークの変転は便利だと思う。
ジークだけが持つ不思議な力だ。
「レティの護衛を頼んだよ」
(気づかれねーように、だろ?)
彼は、返事をしない。
返事を期待されているとも、思っていなかった。
このところ、ジークは、あまりユージーンの傍には、行っていない。
彼に「もう見張りは必要ねーんじゃねーか」と言い、寄り付こうとしなくなったのだ。
もとより、早く関わりを断ちたがっていたと、知っている。
だから、ジークの行動に、彼は、何も言っていない。
今日は、外に出ているため、頼んでいるだけだ。
彼が、そっと見守るとの手はある。
遠眼鏡を使ってもよかった。
けれど、なにか気が進まない。
ジークは、それを、わかっているのだろう。
呼ばれたことに対し、これと言って、何も言わずにいる。
(そんじゃ、なんかあったら連絡する)
「私は、屋敷に戻っておくよ」
ジークが飛び立つ。
同時に、彼も転移した。
公爵家での、彼の部屋も、そろそろ荷造りをしたほうがいいかもしれない。
レティシアの周りにあった、大きな脅威は、なくなっている。
(ザックは、不平をもらすだろうがね)
ザックのユージーンへの悪感情は、いかんともしがたかった。
気持ちは、わからなくはない。
王宮で嫌な気分にさせられていただろうし、ユージーンはレティシアを攫ってもいるのだ。
そう簡単に、信用はできないのも、わかる。
ザックは、今のユージーンの姿を知らずにいるのだから。
(きみは、弟のほかにも、嫌な置き土産をしてくれたよ)
ほんの少し、サイラスを思い出した。
ユージーンの、ザックに関する悪印象は、サイラスが植え付けたに違いない。
息子は、宰相として優秀過ぎたのだ。
そのため、ユージーンから遠ざけられてしまった。
サイラスと2人きりの世界で育ったユージーンは、未だに、ザックへの、好ましからざる者との印象を捨てられずにいる。
(まだレティが、彼を選ぶと限った話でもないさ)
ザックに話すのは、結論が出てからでも遅くはない。
話せば、ややこしいことになるのは間違いないのだ。
しばらく、息子には黙っておくことにした。
イスに座り、息を吐き出す。
レティシアのいない時間が、とても長く感じられた。
目を伏せ、彼女の笑顔と声を思い出していると、そこにノックの音が重なる。
「よろしいでしょうか?」
「ああ、かまわないよ」
彼は、目を開け、足を組み直した。
グレイが入ってくる。
「なにかあったのかい?」
「例の話なのですが……」
「サンジェリナのことだね」
サンジェリナ・ウィリュアートン。
サリーの姉の子であり、サリーから姉を奪った男の、子でもある。
サンジェリナは、サリーの姪で、トラヴィスと婚姻していた。
2人の間には、子も生まれている。
「サリーが、会う気になったようなのです」
夜会の翌日、レティシアから、その話があった。
同席していたので、彼も知っている。
とはいえ、レティシアは、サリーの姉の話は、知らない様子だった。
おそらくユージーンが伏せていたのだろう。
判断としては悪くない。
知っていれば、言い出しにくくなっていたはずだ。
「こちらに来てもらってもかまわないし、あちらに、きみたちが行くのでもかまわないよ。いずれにせよ、きみは立ち会ったほうがいいだろうね」
「はい。私も、そう思っております」
姪に対し、己がどういう感情をいだくか。
サリーは、不安を感じているに違いない。
グレイが傍にいれば、安心し、落ち着いて話もできるだろう。
「それから……サリーが、ユージーンに感謝しておりました」
「姉のことを、レティシアに伏せておいたことかな?」
「その通りです。彼女は……レティシア様に、ご心配をおかけしたくないと考えているのですが……やはり気にしているのでしょう」
「サリーの魔力顕現の要因でもあるくらいだ。思い出したくない過去であるには、違いないさ」
サリーにとっては、大きな衝撃だったはずだ。
そのため、貴族を嫌い、王宮を忌避している。
「あいつは……悪い奴ではないと……」
「いやに歯切れが悪いじゃないか、グレイ」
グレイは、ザックがユージーンを嫌っていると知っているのだ。
だから、明確に味方することは、できないのだろう。
彼は、小さく笑った。
「きみは、ユージーンが選ばれてほしいのかね?」
「……自分でも、よくわかりません。悪い奴ではありませんが……」
「問題をかかえている?」
グレイが心配をしているのは、ユージーンの血統のことだ。
彼も、それについては、気にしている。
グレイは知らないことだが、ガルベリーの血統は、ユージーンにしか受け継がれていない。
王位は、ザカリーが継ぐとしても、与える者としての役割は、ユージーンだけが担っていた。
「レティシア様に、ご負担がかかるのではないかと、それが心配なのです」
「そうだねえ。それには、同感だ」
ユージーンは、絶対に「世継ぎ」が必要とされる。
そして、それは男子でなければならない。
もし、レティシアが、ユージーンを選んだとして、その先には苦悩が待っているかもしれないのだ。
男子が生まれなければ、ユージーンは、側室を迎えるほかないのだから。
「ただ……奴が、レティシア様を傷つけるような真似をしないのも確かなのです」
「それにも、同感だよ、グレイ」
ユージーンは、命懸けでレティシアを守った。
己の血の意義を知っていてなお、命を懸けたのだ。
その時だけは「王」であることを捨てた、と言える。
国の平和と安寧のため、即位放棄の決断さえした男が、だ。
「私は、レティの気持ちと、覚悟次第だと思っている」
「覚悟、ですか?」
「国王にならなくても、彼は王族なのだからね。その責任を、分かち合う覚悟が、必要なのだよ」
「大公様は、レティシア様が、覚悟を決められたら、それでよろしいのですか?」
彼は、軽く肩をすくめてみせる。
結果が気に食わないものであれ、そこは、自分が口を挟む領分ではないのだ。
「よろしいもなにも。レティが決めることだ。私が、あれこれ言うことではない」
グレイが、表情で、複雑な心境を現している。
安堵したような、落胆しているような。
「それにしても、きみと彼とが喧嘩になったら、見物だろうね」
彼は、唐突に話題を変えた。
結論は、レティシアが出すべきものだからだ。
これ以上の議論に、意味はない。
「剣では、きみは、彼に敵わない。が、きみは魔術を使える。中距離くらいでやりあうことを、お勧めするよ」
「……実は……非常に嫌な話なのですが……」
彼は、自分の軽口が、当たらずとも遠からずだったことを悟る。
グレイの渋い顔を見れば、すぐにわかった。
「剣の鍛錬、かい?」
「…………はい……断るのにも、限界を感じ始めています……」
ユージーンは、夜会でのことを、気にしているのだろう。
愛しい女すら守れなかった、と。
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