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第2章 黒い風と金のいと
公爵家のひととき 2
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ジークは、壁際にある飾り棚の上に寝転がっている。
体を横にして、手で頭を支え、室内を見下ろしていた。
もちろん姿は隠している。
いつも彼の傍にいる、というわけではないが、必要があると感じた際には、近くで話を聞いたりもするのだ。
彼も、それを、いっこう気にしていない。
「あの城は、彼の持ち城だからね。それにしても、もう首謀者にされてしまっているとは」
「ええ、お義父さま……この人が副魔術師長のところに怒鳴りこんだものですから……」
「やれやれ。きみは、いらないことまで、がなり立てたのだろう、ザック」
彼の息子は、その妻の手を握り、体を縮こまらせている。
ジークが、彼と出会ってから十年。
彼が息子とは、ほとんど会っていないことを知っていた。
孫娘に嫌われてからというもの屋敷を訪れていなかったからだ。
(あの人、人を叱ったりするんだな)
ふーん、と思う。
ジークは、彼に叱られたことがない。
6歳で命を救われて以来、衣食住を与えられ、いろいろなことを教わった。
が、ジークがどんなことを言っても、やっても、叱られたという記憶はないのだ。
だから、ちょっぴり物珍しい気分で見ている。
「それだけではなさそうだね」
息子の妻が、小さくうなずいた。
少し表情を硬くしている。
「エッテルハイムの城から、王太子とサイラスの遺体が見つかったそうです。自死だったと言われておりますわ」
「えっ?!」
声をあげたのは、彼の孫娘だ。
目を、まん丸にしている。
彼女は感情が顔にすぐ出るので、とても分かり易い。
彼もジークも、感情を表に出すことは少ないので。
「死、死んだの? あの王子様……」
「違うよ、レティ。グレイが言っていただろう?」
「あ。偽物?」
正解を示すように、彼が孫娘の頭を撫でる。
話題よりも、彼女のほうに彼の関心は向いているのだろう。
(まー、だいたい想像ついてたからサ。あいつは、そーいう奴だよ)
サイラスが、あの城の持ち主に罪をなすりつけるだろうとは思っていた。
どんな手を使うのかは知らなかったし、興味もなかったが、彼はある程度の予測はしていたようだ。
「ですが、父上……」
彼の息子は、叱られたばかりだからか、歯切れが悪い。
とても言いづらそうにしている。
「なんだい、ザック。レティが攫われた頃、あの2人が王宮にいたとか、そういう話かね?」
「ご、ご存知だったのですか?」
驚いている息子に、彼は肩をすくめてみせた。
ジークにしても「あたり前だろ」と思った。
存じているかどうかなど関係ない。
偽物が城にいたのなら、本物はどこにいたのか、というだけの話だ。
「あの時、エッテルハイムの城にいたのが、おそらく本物だったのだろうと、私は思っている。ただ、あえて偽物を置いておいたことに意味があるのだよ」
彼の息子が、今度は渋い顔をする。
その言葉の意味は、理解したのだろう。
「どちらが本物であったかを明確にする手立てがない、ということですね」
「その通り」
面倒な話だ。
誰かが迷惑をかけられたなら、かけた奴を始末すればいいだけなのに、とジークは考える。
だが「普通」に生きている者たちには、根拠というものが必要なのだそうだ。
『家族や友人が殺されでもしたら、私戦もやむなしだがね。それにしたって、本当にそいつがやった、ということが明確でなければならないのさ』
前に、彼がそんなことを言っていた。
型破りではあっても、彼は貴族であり、ごく稀に「野暮用」ができる。
息子からの頼まれ事がほとんどだったが、たいていは貴族間のくだらない諍いが原因だった。
「そもそも、王太子殿下と副魔術師長に罪を着せるため、アンバス侯爵がレティを攫ったのだろうと、副魔術師長は主張しているのですわ」
「だろうね。そのために、サイラスは偽物をあらかじめ用意しておいたのさ」
聞いていても、ジークは釈然としない気分でいる。
サイラスの仕業に間違いはないのに、あれこれと問答をしなければならない理由なんてないと思うのだ。
ほかの「誰か」に対して明らかにできなくても、彼やジークにとっては、明らかなのだから。
真面目くさったやりとりが、馬鹿馬鹿しく聞こえる。
彼がとても物憂げなのも、その辺りが原因に違いない。
きっと、うんざりしている。
「それに、アンバス侯爵の屋敷から、第2王子を擁立するための資料が出てきたという話もございますの」
「なんということだ。まさかそんな演出が施されていようとは。サイラスは芸が細かいねえ」
たいして驚いてもいないくせに、と笑いたくなった。
彼は、くだらないことに対して、とても皮肉っぽくなる。
その軽口に、彼の息子は顔をしかめた。
少し前から不機嫌そうな表情で、ずっと押し黙っている。
「アンバス侯爵は、気の毒なことになったものだ」
「あ、あの……お祖父さま……?」
孫娘の呼びかけに、彼はやわらかな笑みを口元に浮かべた。
それだけで、彼が彼女をどれほど大事にしているかが、わかる。
表情のやわらかみが違うからだ。
彼は、彼の息子のことも大事にはしている。
そうでなければ、くだらない野暮用に足を運んだりはしていない。
が、愛情の「角度」とでも言えるものが異なる感じがする。
何がどう異なるのかまでは、ジークには、はっきりしないけれども。
「さ、裁判とかは、ないの? だって、その人、冤罪でしょ?」
「そうだね。裁判はあるけれど、実際、役には立たないのだよ」
「なんで?」
彼女は心配そうな顔をしている。
これも、ジークにはよくわからないのだが、彼の孫娘は自分の身の危険には、とんと無頓着な割に、人の危険には敏感なのだ。
しかも、今は見も知らない赤の他人の心配をしている。
(お人好しだとは思ってたけど、底が抜けてるよなぁ)
そんなところも、彼が大事にしている理由なのかもしれない。
目が離せないところはあるものの、嫌な気持ちにはならないのだ。
彼女を軟禁したり、監視したりしたくないと思うのも、理解できる。
こちらが危険を排除し、守ってやればすむのだし。
彼の孫娘には、自由と気ままが、よく似合う。
「手続きとしてね。サイラスが自分の娘を攫ったと、まず父であるザックが裁判の提案をする。そこでサイラスは、自分はやっていない、と弁明をするわけだ。対して、ザックは、サイラスの弁明を覆せるだけの明確な手立てを持っていないのだよ」
「そっか……どっちが本物だったかなんて、わかんないもんね」
「おまけに王位継承まで絡ませているとなるとねえ。国王陛下はザカリー殿下に王位を譲る気はないと明言しておられるのだから、王族に対する叛逆とみなされてもしかたがない」
「冤罪なのに?」
彼は、孫娘に肩をすくめてみせる。
こういう手合いの話は、魔術でなんとかなるものではないのだ。
たとえ道理が通らなくても、理屈さえ通ってしまえば終わり。
本人がどうであるかより、周囲がどう思うかで決められてしまう。
「遺体やら資料やらがあるのでは、罰は免れ得ないだろうが……ザック」
「わかっております、父上。アンバス侯爵が死罪にならぬよう手は打ちます」
「そうしてくれると、少しは私の気も安らぐよ」
彼も彼の息子も、その「アンバス侯爵」がどうなろうと、どうでもいいと思っている。
彼女が気にしているから、罪の軽減に尽力すると示したに過ぎない。
ジークには見え透いていたが、彼女は気づかなかったようだ。
ほんの少し、祖父に安心したような表情を向けている。
「ところで、ザック。もし仮に私がレティを後添えにしたいと言ったら、どうするね、きみ」
「は……?」
一瞬、戸惑う様子を見せたあと、彼の息子は不満そうな顔をした。
が、すぐに彼を真似たような仕草で肩をすくめる。
「どうもしやしませんよ。それはレティの気持ち次第でしょう?」
「そうかい。フラニーは?」
「私もレティの気持ち次第だと思いますわ。社交界に未練はありませんもの」
彼が、孫娘に笑ってみせた。
彼女は、なんとも言えない表情を浮かべている。
困っているには違いないが、彼の気遣いを受け止めてもいるのだ。
「私が言った通りだっただろう? 2人は何も困りやしないのだよ」
「わかった。あの噂のことは、もう気にしないことにする」
彼の孫娘が、彼に向かって、にっこりした。
穏やかな空気が流れたが、それを息子が意味不明な言葉で、一気にぶち壊す。
「父上! たとえ父上と言えど、私はレティを家から出す気はありません!」
「では、どうするのかね?」
「婿養子になっていただきます!」
息子の妻も、彼の孫娘も、そんな姿を呆れた顔で見つめていた。
もちろん、ジークも。
体を横にして、手で頭を支え、室内を見下ろしていた。
もちろん姿は隠している。
いつも彼の傍にいる、というわけではないが、必要があると感じた際には、近くで話を聞いたりもするのだ。
彼も、それを、いっこう気にしていない。
「あの城は、彼の持ち城だからね。それにしても、もう首謀者にされてしまっているとは」
「ええ、お義父さま……この人が副魔術師長のところに怒鳴りこんだものですから……」
「やれやれ。きみは、いらないことまで、がなり立てたのだろう、ザック」
彼の息子は、その妻の手を握り、体を縮こまらせている。
ジークが、彼と出会ってから十年。
彼が息子とは、ほとんど会っていないことを知っていた。
孫娘に嫌われてからというもの屋敷を訪れていなかったからだ。
(あの人、人を叱ったりするんだな)
ふーん、と思う。
ジークは、彼に叱られたことがない。
6歳で命を救われて以来、衣食住を与えられ、いろいろなことを教わった。
が、ジークがどんなことを言っても、やっても、叱られたという記憶はないのだ。
だから、ちょっぴり物珍しい気分で見ている。
「それだけではなさそうだね」
息子の妻が、小さくうなずいた。
少し表情を硬くしている。
「エッテルハイムの城から、王太子とサイラスの遺体が見つかったそうです。自死だったと言われておりますわ」
「えっ?!」
声をあげたのは、彼の孫娘だ。
目を、まん丸にしている。
彼女は感情が顔にすぐ出るので、とても分かり易い。
彼もジークも、感情を表に出すことは少ないので。
「死、死んだの? あの王子様……」
「違うよ、レティ。グレイが言っていただろう?」
「あ。偽物?」
正解を示すように、彼が孫娘の頭を撫でる。
話題よりも、彼女のほうに彼の関心は向いているのだろう。
(まー、だいたい想像ついてたからサ。あいつは、そーいう奴だよ)
サイラスが、あの城の持ち主に罪をなすりつけるだろうとは思っていた。
どんな手を使うのかは知らなかったし、興味もなかったが、彼はある程度の予測はしていたようだ。
「ですが、父上……」
彼の息子は、叱られたばかりだからか、歯切れが悪い。
とても言いづらそうにしている。
「なんだい、ザック。レティが攫われた頃、あの2人が王宮にいたとか、そういう話かね?」
「ご、ご存知だったのですか?」
驚いている息子に、彼は肩をすくめてみせた。
ジークにしても「あたり前だろ」と思った。
存じているかどうかなど関係ない。
偽物が城にいたのなら、本物はどこにいたのか、というだけの話だ。
「あの時、エッテルハイムの城にいたのが、おそらく本物だったのだろうと、私は思っている。ただ、あえて偽物を置いておいたことに意味があるのだよ」
彼の息子が、今度は渋い顔をする。
その言葉の意味は、理解したのだろう。
「どちらが本物であったかを明確にする手立てがない、ということですね」
「その通り」
面倒な話だ。
誰かが迷惑をかけられたなら、かけた奴を始末すればいいだけなのに、とジークは考える。
だが「普通」に生きている者たちには、根拠というものが必要なのだそうだ。
『家族や友人が殺されでもしたら、私戦もやむなしだがね。それにしたって、本当にそいつがやった、ということが明確でなければならないのさ』
前に、彼がそんなことを言っていた。
型破りではあっても、彼は貴族であり、ごく稀に「野暮用」ができる。
息子からの頼まれ事がほとんどだったが、たいていは貴族間のくだらない諍いが原因だった。
「そもそも、王太子殿下と副魔術師長に罪を着せるため、アンバス侯爵がレティを攫ったのだろうと、副魔術師長は主張しているのですわ」
「だろうね。そのために、サイラスは偽物をあらかじめ用意しておいたのさ」
聞いていても、ジークは釈然としない気分でいる。
サイラスの仕業に間違いはないのに、あれこれと問答をしなければならない理由なんてないと思うのだ。
ほかの「誰か」に対して明らかにできなくても、彼やジークにとっては、明らかなのだから。
真面目くさったやりとりが、馬鹿馬鹿しく聞こえる。
彼がとても物憂げなのも、その辺りが原因に違いない。
きっと、うんざりしている。
「それに、アンバス侯爵の屋敷から、第2王子を擁立するための資料が出てきたという話もございますの」
「なんということだ。まさかそんな演出が施されていようとは。サイラスは芸が細かいねえ」
たいして驚いてもいないくせに、と笑いたくなった。
彼は、くだらないことに対して、とても皮肉っぽくなる。
その軽口に、彼の息子は顔をしかめた。
少し前から不機嫌そうな表情で、ずっと押し黙っている。
「アンバス侯爵は、気の毒なことになったものだ」
「あ、あの……お祖父さま……?」
孫娘の呼びかけに、彼はやわらかな笑みを口元に浮かべた。
それだけで、彼が彼女をどれほど大事にしているかが、わかる。
表情のやわらかみが違うからだ。
彼は、彼の息子のことも大事にはしている。
そうでなければ、くだらない野暮用に足を運んだりはしていない。
が、愛情の「角度」とでも言えるものが異なる感じがする。
何がどう異なるのかまでは、ジークには、はっきりしないけれども。
「さ、裁判とかは、ないの? だって、その人、冤罪でしょ?」
「そうだね。裁判はあるけれど、実際、役には立たないのだよ」
「なんで?」
彼女は心配そうな顔をしている。
これも、ジークにはよくわからないのだが、彼の孫娘は自分の身の危険には、とんと無頓着な割に、人の危険には敏感なのだ。
しかも、今は見も知らない赤の他人の心配をしている。
(お人好しだとは思ってたけど、底が抜けてるよなぁ)
そんなところも、彼が大事にしている理由なのかもしれない。
目が離せないところはあるものの、嫌な気持ちにはならないのだ。
彼女を軟禁したり、監視したりしたくないと思うのも、理解できる。
こちらが危険を排除し、守ってやればすむのだし。
彼の孫娘には、自由と気ままが、よく似合う。
「手続きとしてね。サイラスが自分の娘を攫ったと、まず父であるザックが裁判の提案をする。そこでサイラスは、自分はやっていない、と弁明をするわけだ。対して、ザックは、サイラスの弁明を覆せるだけの明確な手立てを持っていないのだよ」
「そっか……どっちが本物だったかなんて、わかんないもんね」
「おまけに王位継承まで絡ませているとなるとねえ。国王陛下はザカリー殿下に王位を譲る気はないと明言しておられるのだから、王族に対する叛逆とみなされてもしかたがない」
「冤罪なのに?」
彼は、孫娘に肩をすくめてみせる。
こういう手合いの話は、魔術でなんとかなるものではないのだ。
たとえ道理が通らなくても、理屈さえ通ってしまえば終わり。
本人がどうであるかより、周囲がどう思うかで決められてしまう。
「遺体やら資料やらがあるのでは、罰は免れ得ないだろうが……ザック」
「わかっております、父上。アンバス侯爵が死罪にならぬよう手は打ちます」
「そうしてくれると、少しは私の気も安らぐよ」
彼も彼の息子も、その「アンバス侯爵」がどうなろうと、どうでもいいと思っている。
彼女が気にしているから、罪の軽減に尽力すると示したに過ぎない。
ジークには見え透いていたが、彼女は気づかなかったようだ。
ほんの少し、祖父に安心したような表情を向けている。
「ところで、ザック。もし仮に私がレティを後添えにしたいと言ったら、どうするね、きみ」
「は……?」
一瞬、戸惑う様子を見せたあと、彼の息子は不満そうな顔をした。
が、すぐに彼を真似たような仕草で肩をすくめる。
「どうもしやしませんよ。それはレティの気持ち次第でしょう?」
「そうかい。フラニーは?」
「私もレティの気持ち次第だと思いますわ。社交界に未練はありませんもの」
彼が、孫娘に笑ってみせた。
彼女は、なんとも言えない表情を浮かべている。
困っているには違いないが、彼の気遣いを受け止めてもいるのだ。
「私が言った通りだっただろう? 2人は何も困りやしないのだよ」
「わかった。あの噂のことは、もう気にしないことにする」
彼の孫娘が、彼に向かって、にっこりした。
穏やかな空気が流れたが、それを息子が意味不明な言葉で、一気にぶち壊す。
「父上! たとえ父上と言えど、私はレティを家から出す気はありません!」
「では、どうするのかね?」
「婿養子になっていただきます!」
息子の妻も、彼の孫娘も、そんな姿を呆れた顔で見つめていた。
もちろん、ジークも。
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