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第1章 暗い闇と蒼い薔薇
心の傷痕 3
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うっすらとした影が見える。
それだけで、彼女だとわかった。
必死で手を伸ばす。
「レティ、こっちにおいで、早く」
呼びかけても返事がない。
とどきそうで、とどかない手がもどかしくなる。
なぜ、それ以上、近づけないのかわからない。
なにかが邪魔をしているようだった。
「レティ! こっちに来るんだ!」
再度、呼びかける。
影が、ふらりと揺れた。
声はとどいている。
そう感じた。
周囲は暗く、何も見えない。
(そうか。ここはレティの心の中なのだね)
だとすれば、彼を遮っているのは彼女自身。
レティシアがこちらに来れば、連れて帰れるはずだ。
「帰るんだよ、レティ。みんなも待っている」
影が、またゆらゆらと揺れる。
まるで首を横に振っているかのように。
(私も帰りたい……こんなとこにいたくない……でも……駄目なんだよ)
「なにが駄目なんだい?」
小さな声に、必死で耳を傾けた。
ここで見失ってしまったら、一生、彼女を取り戻せなくなる。
(だって……私はお祖父さまの孫娘じゃないんだもん……)
「どういうことか聞かせてくれるかな?」
レティシアにはレティシアの理屈があるのだろう。
それをわかってやらなければ、彼女は戻って来ない。
どんな、なにがあっても、それがどういう理屈でも受け入れる。
そう決めていた。
(……私の名前は月代結奈っていうんだ)
「つきしろ、ゆいな?」
(うん。よくわかんないんだけどね……なんでかここに来ちゃったんだよ)
彼にもよくわからない話ではあったが、それでも話を聞き続ける。
彼女はどこか別の次元の人間なのだという。
両親を事故で失い、消えてしまいたくなっていたのだそうだ。
そして、気づいたらレティシアの体の中にいた。
意図せずして、彼女の体を乗っ取ってしまったのだと。
(お祖父さまならわかるよね? レティシアと私が違うってこと)
なんとなく、感じていたことではある。
彼女はあまりに変わった。
それこそ「別人」と思えるほどに、違い過ぎていた。
あんなに彼の血を嫌い、彼を憎んできたレティシアが、あの日を境に慕ってくれるようになったのだ。
きらきらと目を輝かせ、「大好き」だと言ってくれさえした。
別人だと言われれば、そうかもしれないと思える。
「それで、きみはどうしたいのだね?」
(わかんない……どうすればいいのか、わかんないんだよ、お祖父さま)
小さな声が震えていた。
ひどく怯えているのがわかる。
ここは真っ暗闇で、彼でさえ前後も上下もわからなかった。
こんなところにいるのは嫌だろうに、それでも帰れないと彼女は言う。
黙ってついてくることもできたはずだ。
なのに、彼女はそうしようとはしない。
(帰りたい……けど……私はレティシアじゃない……だから、帰るとこなんてないんだよ)
屋敷の者たち全員を気にかけ、気さくに話しかけていた彼女。
あっという間に仲良くなって、みんなにも慕われるようになった。
彼女の帰りを、全員が待っている。
「確かに、きみはレティシアではないのだろうね」
レティシアは、いつしか素直さも純粋さも失っていた。
正直でもなかったし、誠実でもなかった。
それでも、彼はレティシアを愛しい孫娘だった、と思っている。
今でも。
が、ならば、今、影のような姿で怯えている彼女は誰だというのか。
つきしろゆいな、という名前を知っても、彼には実感がない。
別人だと認識してはいるのに、愛しさはなくならなかった。
彼にとっては、愛しくて可愛い孫娘のままだ。
「だから、帰れないと言うのかい?」
(うん……私はお祖父さまの孫娘じゃないから……大事にしてもらう権利だって、私のものじゃないもん)
大事に想うのは、権利などとは関係ない。
そんなものを必要としない、それが「愛情」というものなのだ。
彼女は正直で真面目で、嘘を好まない誠実さを持っている。
さて、どう説得したものか、と彼は考えていた。
他の誰でもなく、彼自身が彼女を失いたくないと思っている。
彼女の輝く瞳も、自分を抱きしめ返してくれる腕も。
すべてが愛おしかった。
彼女はレティシアの体に入っている別人。
けれど、彼女を憎む気持ちはどこにもない。
彼は予感していた。
以前のレティシアは、もうどこにもいないのだと。
正確に言えば、彼女はレティシアの体を乗っ取ったのではない。
おそらくレティシアの体という器に、入ってしまっただけなのだ。
そして、その器はとっくに空になっていた。
魔力制御に失敗した場合、体が壊れる場合と心が壊れる場合とがある。
きっとレティシアは後者に違いない。
彼女の魂はとっくに消えていたのだろう。
あの、正妃選びの儀の前に。
自分は、レティシアの祖父としては失格だ。
彼女の「魂の死」を悼まなければならない立場だというのに、別の魂を愛おしんでいる。
レティシアを助けられなかったことに大きな衝撃は受けておらず、なのに、彼女のことは失いたくないと、助けたいと強く願っている。
己の本質が持つ、愚かさと冷酷さを、再び感じた。
「それなら、なぜ、きみは私をお祖父さまと呼ぶのかね?」
(それは……だって……)
しばしの沈黙のあと、彼女が応える。
とても明快な答えだった。
(だって、お祖父さまは、お祖父さまだから)
彼は、小さく笑う。
彼女に見えているかは定かでないが、彼は微笑んでいた。
「それなら、きみだって同じじゃないかな?」
(同じ……?)
「そうだよ、私の愛しい孫娘」
戸惑う気配を感じる。
彼がからかうたび、おろおろしていた姿を思い出していた。
とても愛らしく、慈しまずにはいられない彼の孫娘の姿だ。
「きみは帰れない、と言ったね? 帰りたくない、ではなく」
(……うん)
「帰りたいと思ってくれているのなら、帰ってきてくれないか?」
影が、少しずつ輪郭を取り戻していく。
そこに別人の姿があったとしても、関係ないと思えた。
無条件で抱きしめられる。
彼女は彼女でしかなく、彼にとって愛しい孫娘なのだから。
(……いいのかな、帰っても?)
「私は帰ってきてほしいと思っているよ」
だんだんに姿がはっきりしてくる。
同時に自分の体の感覚も明確になっていくのがわかった。
遮っていたものも消えつつある。
ゆっくりと歩き出し、彼は彼女に前に立った。
「これからも、私をお祖父さまと呼んでくれるかい?」
彼の前にいる彼女は、レティシアの姿をしている。
彼女が選んだことなのかもしれない、と思った。
「お祖父さまは、お祖父さまだから……そう呼ぶに決まってる」
「そうだね、私の可愛い孫娘」
「……ホント、お祖父さまには、かなわないなぁ……」
ぎゅっと抱きしめると、ぎゅっと抱きしめ返された。
その強さに喜びが満ちる。
髪にゆるく唇を押しあてながら、聞いた。
「きみの名前を教えてくれるかな?」
彼女は、彼の胸に顔をうずめている。
それでも、はっきりと答えた。
「レティシア・ローエルハイド」
それだけで、彼女だとわかった。
必死で手を伸ばす。
「レティ、こっちにおいで、早く」
呼びかけても返事がない。
とどきそうで、とどかない手がもどかしくなる。
なぜ、それ以上、近づけないのかわからない。
なにかが邪魔をしているようだった。
「レティ! こっちに来るんだ!」
再度、呼びかける。
影が、ふらりと揺れた。
声はとどいている。
そう感じた。
周囲は暗く、何も見えない。
(そうか。ここはレティの心の中なのだね)
だとすれば、彼を遮っているのは彼女自身。
レティシアがこちらに来れば、連れて帰れるはずだ。
「帰るんだよ、レティ。みんなも待っている」
影が、またゆらゆらと揺れる。
まるで首を横に振っているかのように。
(私も帰りたい……こんなとこにいたくない……でも……駄目なんだよ)
「なにが駄目なんだい?」
小さな声に、必死で耳を傾けた。
ここで見失ってしまったら、一生、彼女を取り戻せなくなる。
(だって……私はお祖父さまの孫娘じゃないんだもん……)
「どういうことか聞かせてくれるかな?」
レティシアにはレティシアの理屈があるのだろう。
それをわかってやらなければ、彼女は戻って来ない。
どんな、なにがあっても、それがどういう理屈でも受け入れる。
そう決めていた。
(……私の名前は月代結奈っていうんだ)
「つきしろ、ゆいな?」
(うん。よくわかんないんだけどね……なんでかここに来ちゃったんだよ)
彼にもよくわからない話ではあったが、それでも話を聞き続ける。
彼女はどこか別の次元の人間なのだという。
両親を事故で失い、消えてしまいたくなっていたのだそうだ。
そして、気づいたらレティシアの体の中にいた。
意図せずして、彼女の体を乗っ取ってしまったのだと。
(お祖父さまならわかるよね? レティシアと私が違うってこと)
なんとなく、感じていたことではある。
彼女はあまりに変わった。
それこそ「別人」と思えるほどに、違い過ぎていた。
あんなに彼の血を嫌い、彼を憎んできたレティシアが、あの日を境に慕ってくれるようになったのだ。
きらきらと目を輝かせ、「大好き」だと言ってくれさえした。
別人だと言われれば、そうかもしれないと思える。
「それで、きみはどうしたいのだね?」
(わかんない……どうすればいいのか、わかんないんだよ、お祖父さま)
小さな声が震えていた。
ひどく怯えているのがわかる。
ここは真っ暗闇で、彼でさえ前後も上下もわからなかった。
こんなところにいるのは嫌だろうに、それでも帰れないと彼女は言う。
黙ってついてくることもできたはずだ。
なのに、彼女はそうしようとはしない。
(帰りたい……けど……私はレティシアじゃない……だから、帰るとこなんてないんだよ)
屋敷の者たち全員を気にかけ、気さくに話しかけていた彼女。
あっという間に仲良くなって、みんなにも慕われるようになった。
彼女の帰りを、全員が待っている。
「確かに、きみはレティシアではないのだろうね」
レティシアは、いつしか素直さも純粋さも失っていた。
正直でもなかったし、誠実でもなかった。
それでも、彼はレティシアを愛しい孫娘だった、と思っている。
今でも。
が、ならば、今、影のような姿で怯えている彼女は誰だというのか。
つきしろゆいな、という名前を知っても、彼には実感がない。
別人だと認識してはいるのに、愛しさはなくならなかった。
彼にとっては、愛しくて可愛い孫娘のままだ。
「だから、帰れないと言うのかい?」
(うん……私はお祖父さまの孫娘じゃないから……大事にしてもらう権利だって、私のものじゃないもん)
大事に想うのは、権利などとは関係ない。
そんなものを必要としない、それが「愛情」というものなのだ。
彼女は正直で真面目で、嘘を好まない誠実さを持っている。
さて、どう説得したものか、と彼は考えていた。
他の誰でもなく、彼自身が彼女を失いたくないと思っている。
彼女の輝く瞳も、自分を抱きしめ返してくれる腕も。
すべてが愛おしかった。
彼女はレティシアの体に入っている別人。
けれど、彼女を憎む気持ちはどこにもない。
彼は予感していた。
以前のレティシアは、もうどこにもいないのだと。
正確に言えば、彼女はレティシアの体を乗っ取ったのではない。
おそらくレティシアの体という器に、入ってしまっただけなのだ。
そして、その器はとっくに空になっていた。
魔力制御に失敗した場合、体が壊れる場合と心が壊れる場合とがある。
きっとレティシアは後者に違いない。
彼女の魂はとっくに消えていたのだろう。
あの、正妃選びの儀の前に。
自分は、レティシアの祖父としては失格だ。
彼女の「魂の死」を悼まなければならない立場だというのに、別の魂を愛おしんでいる。
レティシアを助けられなかったことに大きな衝撃は受けておらず、なのに、彼女のことは失いたくないと、助けたいと強く願っている。
己の本質が持つ、愚かさと冷酷さを、再び感じた。
「それなら、なぜ、きみは私をお祖父さまと呼ぶのかね?」
(それは……だって……)
しばしの沈黙のあと、彼女が応える。
とても明快な答えだった。
(だって、お祖父さまは、お祖父さまだから)
彼は、小さく笑う。
彼女に見えているかは定かでないが、彼は微笑んでいた。
「それなら、きみだって同じじゃないかな?」
(同じ……?)
「そうだよ、私の愛しい孫娘」
戸惑う気配を感じる。
彼がからかうたび、おろおろしていた姿を思い出していた。
とても愛らしく、慈しまずにはいられない彼の孫娘の姿だ。
「きみは帰れない、と言ったね? 帰りたくない、ではなく」
(……うん)
「帰りたいと思ってくれているのなら、帰ってきてくれないか?」
影が、少しずつ輪郭を取り戻していく。
そこに別人の姿があったとしても、関係ないと思えた。
無条件で抱きしめられる。
彼女は彼女でしかなく、彼にとって愛しい孫娘なのだから。
(……いいのかな、帰っても?)
「私は帰ってきてほしいと思っているよ」
だんだんに姿がはっきりしてくる。
同時に自分の体の感覚も明確になっていくのがわかった。
遮っていたものも消えつつある。
ゆっくりと歩き出し、彼は彼女に前に立った。
「これからも、私をお祖父さまと呼んでくれるかい?」
彼の前にいる彼女は、レティシアの姿をしている。
彼女が選んだことなのかもしれない、と思った。
「お祖父さまは、お祖父さまだから……そう呼ぶに決まってる」
「そうだね、私の可愛い孫娘」
「……ホント、お祖父さまには、かなわないなぁ……」
ぎゅっと抱きしめると、ぎゅっと抱きしめ返された。
その強さに喜びが満ちる。
髪にゆるく唇を押しあてながら、聞いた。
「きみの名前を教えてくれるかな?」
彼女は、彼の胸に顔をうずめている。
それでも、はっきりと答えた。
「レティシア・ローエルハイド」
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