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後日談
ゼロのつけられない男
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まずい。
非常にまずい。
腕の中にいるドリエルダに、ブラッドは、内心、焦っている。
まさか「事前練習」をしようとも言えないし。
だからと言って、ほかの相手と「鍛錬」するわけにもいかないし。
なんとかなるだろう、ではすまなくなっていた。
ドリエルダに「任せる」と言われたからだ。
絶対に失敗はできない。
そんな醜態を晒すわけにはいかない。
(最悪、俺が醜態を晒すのは耐えられるとしても……)
ブラッドは、ドリエルダの水色の髪を撫でる。
腕にある小さなぬくもりを愛しく感じた。
だからこそ、思う。
(女は身体的な苦痛を伴うことがあると聞く……これに、そのような負担を強いることはできん)
となれば、自分がしっかりしなくてはならない。
なんとかなるだろうではなく、「なんとかする」のだ。
具体的な策をどうするかと考えかけた時だった。
急に、ドリエルダが顔を上げる。
「ブラッドは街に知り合いが多いわよね?」
「それなりにな」
「それじゃあ……あの店にも知り合いはいる?」
窺うような視線で、ドリエルダは店の名を告げた。
ブラッドは、当然に知っている。
配下が何人か勤めているからだ。
その店の目的から、訪れた者たちは口を滑らせ易い。
貴族の内情を知るにはもってこいな場所だった。
「ええと……あのね、ブラッド……」
上目遣いにブラッドを見つめてくるドリエルダに、嫌な予感がする。
そして、きっと大きく外れてはいないとの確信があった。
ドリエルダが気恥ずかしげにしているので、予測するのは簡単だ。
「お前……俺に、あの店に行けと言うのか?」
「だって、私が入るのはちょっと……」
「なぜだ? お前が入るほうが自然だろう」
「ああいう店には入ったことがないの。だから、恥ずかしくて……」
「待て……俺は入ったことがあると思っているのではなかろうな?」
「知り合いがいるんでしょ?」
その店では主に「女性用下着」が売られている。
努めている配下も、全員、女性だった。
ピッピを通し上がってきた報告書を読んだり、指示を出したりはする。
が、店に入ったことはない。
あたり前だ。
「ブラッドに入れとは言ってないわ。知り合いの人に頼んでほしいってだけよ」
頼む。
女性用の下着を、配下に「買って来い」と頼む。
想像して、頭が痛くなった。
恥ずかしいという理由からではない。
頼むのはかまわないのだ。
ただ、そのあとで、どう言われるかを問題に感じている。
ただでさえ街中で、ドリエルダに心中をぶちまけ、口づけまでしたことがある。
口笛を吹き、拍手喝采していたのは男連中だけではなかった。
女性の配下からは、未だに「女に興味があったのか」などとからかわれている。
その上、女性用の下着まで頼んだりすれば、なにを言われるかわからない。
しかも、だ。
(あきらかに初夜のためだとわかるではないか……それを、俺が、直々に頼んだりすれば……自分好みの下着を妻につけさせる“変態”だと思われかねん……)
ドリエルダの頼みならばきいてやりたいところだが、できることとできないことというものがある。
さすがに、それはないだろう、という。
「しかし……採寸をせねばならんだろ? 本人が行ったほうがよいのではないか?」
「それは書いて渡せば大丈夫じゃない? それに、男性から親しい女性に贈るのもめずらしくないって聞いたことがあるの」
「贈り物として、ということか?」
「そうよ。夫から妻に贈ったり、恋人に贈ったりするんですって」
どういう状況ならば、そうなるのか、それが容認されるのか、ブラッドには理解できない。
ブラッドが、その店から得ていた情報にはなかった。
と思ったのだけれども、すぐにハッとなる。
(あの報告は、そういうことでの推察であったか)
どこの公爵家の当主が妻と折り合いが悪いだの、不逞を働いているだの。
一見、国防には関係のなさそうな情報ではあるが、先々で災いに発展すると考えられる情報も紛れていた。
愛妾に溺れ、ロズウェルドの機密をペラペラと話す重臣やなんかが、それだ。
調査した結果、その愛妾は、他国の諜報員だった。
「だから、ブラッドが、お店の人に頼んでも不自然じゃないわ」
と言われても。
やはり配下に頼むのには抵抗がある。
返事に窮しているブラッドに、ドリエルダが残念そうに肩をすくめた。
「いいの、忘れて。せっかくならブラッドの好みにしたいって思っただけで……」
言いかけて、ドリエルダが、きらんっと瞳を輝かせる。
いいことでも思いついたようだ。
が、嫌な予感しかしない。
「あなたの好みなら、ピッピが知っているわよね? 彼も街には知り合いが多そうだし、彼に頼……」
「ならん!」
ブラッドの剣幕に、ドリエルダが驚いて目を見開いている。
驚いている彼女に、ブラッドのほうが驚きたかった。
さっきドリエルダは「親しい仲の男女」の話をしたばかりなのだ。
それなのに、ピッピが選択肢に入ってくることが信じられない。
もちろん、ドリエルダに他意がないのは、わかっているのだけれど。
「……わかった。俺が、用意する」
「でも、嫌なんじゃないの?」
「お前の下着を、俺以外の男が先に見るほうが、よほど不快だ」
「あ…………そ、そっか……そうよね……む、無神経だったわ、私……」
ちょっぴり、しゅんとなっているドリエルダの頭を撫でる。
彼女は、他意がないからこそ、こういうことを平気で言えてしまうのだ。
なにか含むところがあれば、逆に言えなかっただろう。
「お前は、無しかつけられん女だからな。それは、もう諦めている」
「諦めているだなんて、酷い言い草ね」
「お前にではなく、俺自身を諦めているという意味だ。なにが酷いことがある」
「意味がわからないわ」
ブラッドは、ドリエルダの水色の髪を手に取り、軽く口づける。
ふわんと赤くなったドリエルダを、上目遣いで見つめた。
「お前は無しかつけられん女だが、そういうお前を、俺は愛しく思っている」
その気持ちは変わらないし、変えられない。
だから「諦めている」のだ。
「ブラッドは無表情で不愛想だけど、私にとっては完璧な男性よ」
「そうか」
「とても無……ゼロはつけられないわ」
言って、ドリエルダが笑う。
髪を手放し、ブラッドは、その手を頬にあてた。
目を伏せる彼女に、そっと口づける。
頭の端で「事前練習」を持ち掛けたくなるのを我慢した。
それから、ドリエルダの耳元に、彼らしくもなく、まるで弱音のように囁く。
「万事、俺に任せておけ」
非常にまずい。
腕の中にいるドリエルダに、ブラッドは、内心、焦っている。
まさか「事前練習」をしようとも言えないし。
だからと言って、ほかの相手と「鍛錬」するわけにもいかないし。
なんとかなるだろう、ではすまなくなっていた。
ドリエルダに「任せる」と言われたからだ。
絶対に失敗はできない。
そんな醜態を晒すわけにはいかない。
(最悪、俺が醜態を晒すのは耐えられるとしても……)
ブラッドは、ドリエルダの水色の髪を撫でる。
腕にある小さなぬくもりを愛しく感じた。
だからこそ、思う。
(女は身体的な苦痛を伴うことがあると聞く……これに、そのような負担を強いることはできん)
となれば、自分がしっかりしなくてはならない。
なんとかなるだろうではなく、「なんとかする」のだ。
具体的な策をどうするかと考えかけた時だった。
急に、ドリエルダが顔を上げる。
「ブラッドは街に知り合いが多いわよね?」
「それなりにな」
「それじゃあ……あの店にも知り合いはいる?」
窺うような視線で、ドリエルダは店の名を告げた。
ブラッドは、当然に知っている。
配下が何人か勤めているからだ。
その店の目的から、訪れた者たちは口を滑らせ易い。
貴族の内情を知るにはもってこいな場所だった。
「ええと……あのね、ブラッド……」
上目遣いにブラッドを見つめてくるドリエルダに、嫌な予感がする。
そして、きっと大きく外れてはいないとの確信があった。
ドリエルダが気恥ずかしげにしているので、予測するのは簡単だ。
「お前……俺に、あの店に行けと言うのか?」
「だって、私が入るのはちょっと……」
「なぜだ? お前が入るほうが自然だろう」
「ああいう店には入ったことがないの。だから、恥ずかしくて……」
「待て……俺は入ったことがあると思っているのではなかろうな?」
「知り合いがいるんでしょ?」
その店では主に「女性用下着」が売られている。
努めている配下も、全員、女性だった。
ピッピを通し上がってきた報告書を読んだり、指示を出したりはする。
が、店に入ったことはない。
あたり前だ。
「ブラッドに入れとは言ってないわ。知り合いの人に頼んでほしいってだけよ」
頼む。
女性用の下着を、配下に「買って来い」と頼む。
想像して、頭が痛くなった。
恥ずかしいという理由からではない。
頼むのはかまわないのだ。
ただ、そのあとで、どう言われるかを問題に感じている。
ただでさえ街中で、ドリエルダに心中をぶちまけ、口づけまでしたことがある。
口笛を吹き、拍手喝采していたのは男連中だけではなかった。
女性の配下からは、未だに「女に興味があったのか」などとからかわれている。
その上、女性用の下着まで頼んだりすれば、なにを言われるかわからない。
しかも、だ。
(あきらかに初夜のためだとわかるではないか……それを、俺が、直々に頼んだりすれば……自分好みの下着を妻につけさせる“変態”だと思われかねん……)
ドリエルダの頼みならばきいてやりたいところだが、できることとできないことというものがある。
さすがに、それはないだろう、という。
「しかし……採寸をせねばならんだろ? 本人が行ったほうがよいのではないか?」
「それは書いて渡せば大丈夫じゃない? それに、男性から親しい女性に贈るのもめずらしくないって聞いたことがあるの」
「贈り物として、ということか?」
「そうよ。夫から妻に贈ったり、恋人に贈ったりするんですって」
どういう状況ならば、そうなるのか、それが容認されるのか、ブラッドには理解できない。
ブラッドが、その店から得ていた情報にはなかった。
と思ったのだけれども、すぐにハッとなる。
(あの報告は、そういうことでの推察であったか)
どこの公爵家の当主が妻と折り合いが悪いだの、不逞を働いているだの。
一見、国防には関係のなさそうな情報ではあるが、先々で災いに発展すると考えられる情報も紛れていた。
愛妾に溺れ、ロズウェルドの機密をペラペラと話す重臣やなんかが、それだ。
調査した結果、その愛妾は、他国の諜報員だった。
「だから、ブラッドが、お店の人に頼んでも不自然じゃないわ」
と言われても。
やはり配下に頼むのには抵抗がある。
返事に窮しているブラッドに、ドリエルダが残念そうに肩をすくめた。
「いいの、忘れて。せっかくならブラッドの好みにしたいって思っただけで……」
言いかけて、ドリエルダが、きらんっと瞳を輝かせる。
いいことでも思いついたようだ。
が、嫌な予感しかしない。
「あなたの好みなら、ピッピが知っているわよね? 彼も街には知り合いが多そうだし、彼に頼……」
「ならん!」
ブラッドの剣幕に、ドリエルダが驚いて目を見開いている。
驚いている彼女に、ブラッドのほうが驚きたかった。
さっきドリエルダは「親しい仲の男女」の話をしたばかりなのだ。
それなのに、ピッピが選択肢に入ってくることが信じられない。
もちろん、ドリエルダに他意がないのは、わかっているのだけれど。
「……わかった。俺が、用意する」
「でも、嫌なんじゃないの?」
「お前の下着を、俺以外の男が先に見るほうが、よほど不快だ」
「あ…………そ、そっか……そうよね……む、無神経だったわ、私……」
ちょっぴり、しゅんとなっているドリエルダの頭を撫でる。
彼女は、他意がないからこそ、こういうことを平気で言えてしまうのだ。
なにか含むところがあれば、逆に言えなかっただろう。
「お前は、無しかつけられん女だからな。それは、もう諦めている」
「諦めているだなんて、酷い言い草ね」
「お前にではなく、俺自身を諦めているという意味だ。なにが酷いことがある」
「意味がわからないわ」
ブラッドは、ドリエルダの水色の髪を手に取り、軽く口づける。
ふわんと赤くなったドリエルダを、上目遣いで見つめた。
「お前は無しかつけられん女だが、そういうお前を、俺は愛しく思っている」
その気持ちは変わらないし、変えられない。
だから「諦めている」のだ。
「ブラッドは無表情で不愛想だけど、私にとっては完璧な男性よ」
「そうか」
「とても無……ゼロはつけられないわ」
言って、ドリエルダが笑う。
髪を手放し、ブラッドは、その手を頬にあてた。
目を伏せる彼女に、そっと口づける。
頭の端で「事前練習」を持ち掛けたくなるのを我慢した。
それから、ドリエルダの耳元に、彼らしくもなく、まるで弱音のように囁く。
「万事、俺に任せておけ」
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睡眠時間の件、確かに承りました 笑 心にグッとくることを言ってくださったりしちゃったりなんかして…おのれ! 大笑
|ूoωo。)♡
Jasmin氏に同意✨
私も、小説の地の文が映像化されるタイプの読者です
映画化、ドラマ化されてガッカリすることは多々あるのです
先生の作品は、とても綺麗な、滑らかに動く、キラキラだったりおどろおどろしい(お祖父さまが敵を片付けるシーンとか)だったり、副魔道士長が崩れ消えていくシーンなんかも、なまじな映像化はされて欲しくないと思うほど、
素敵映像化される、映像化されるほど丁寧で伝わりやすい文章だと、私の心の柔らかい部分にジャストフィットなのです♡
そして、エール📣機能よ、なぜ一日三回なのだっ!!!!!
一個足りぬではないかっヽ(*`皿´*)ノィ──!!!!
足りない分は明日、エール📣しますね
まだ全部読めている訳ではありませんが、お祖父さまが別格一等で、次点でユージーンとブレイディード殿下が大好きです♡
きっと、他のも読み進めれば、もっとイイ男性に出会える(先生の書かれる人物像が素敵なので)と思うので、時間を作らなきゃ〜です♡
| ˶'ᵕ'˶) ̖́-⁾⁾⁾⁾
ご感想を頂き、ありがとうございます。
そうだったのですね! 自分は声の吹き替え(笑)はあるものの、動画のように、とはいかないので、とても羨ましいです。その分、映像化された時に「あ…」となることもあるでしょうけれど、それだけご自身の想像力で映像化できているということが、素晴らしいなと思います。
自分は情景描写などが少ないほうだとの自覚はあれど、黑媛( * ॑꒳ ॑*)♡様の心にジャストフィットということで、ちょうどいい塩梅なのかなと嬉しく感じました! 地の文が、想像していただけるきっかけになっていると思えましたので。
黑媛( * ॑꒳ ॑*)♡様には、かねてより、お祖父さまをご贔屓にして頂けていて、毎回、喜んでおります 笑 初作ということもあって、自分の中でも別格にしている節があるもので 笑
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ご感想を、ありがとうございます。
ふたたびの再読、恐縮しつつも、とてもありがたく思っております!全然、印象が違うと仰って頂けて良かったと安堵しております。少しでも楽しんで読み返して頂けたのかなと、勝手ながら解釈させて頂いております。
この話は魔術師主体ではなく、異世界物としては物足りなさがあるかもと思いつつ書いていました。なので、この話を面白いと感じて頂き、始まりの地としてほかの話もお読み頂けたことに深い喜びを感じております! それこそ、ちょっと不思議、みたいな、この話を書いて良かったなぁと思いました!睡眠不足、申し訳なくもあり、ありがたくもあり、でも、やはり嬉しいというのが本音ですね 苦笑
自分は、どちらかと言うと「音」が主体だったりします。特に「声」がめちゃくちゃ再生されます 笑 キャラクターの個性づけに声を使用しているからではないかと。読む時にはかなり顕著で、Jasmin様の仰っておられることに似ているのですが実写化されると「あ……」となることがあります。自分の中で再生されていた声とあまりにかけ離れていて 苦笑
書く時には画もありますが、前後の文脈や感情の部分で、表情や仕草は読み手のかたそれぞれの想像で補完して頂けると思い、あまり書き込んではいないです。細かく書くと、それが「正解」みたいになり、想像の幅が限定されて活字の良さが失われそうな気もしますし。とはいえ、読み手のかたに丸投げしている部分でもあるのですが 苦笑
自分の書く話に対して、とても綺麗な動画、よく動くと仰って頂けたことに、ジーンときました。物語というのは書き手だけでは存在しないもので、ある意味では読み手のかたとの共同作業とも言えるため、一方通行ではなかったと思えて嬉しかったのです。
ユージーンは身分より実を取った、というところでしょうか。宰相でありつつも、王としての役割を果たし、のちの世にも長く影響を及ぼしているという。ですが、民の安寧を気にして、その時代時代の施政者たちの行動に、空の上で、そわそわ(イライラ?)しているかもしれません 笑
ウィリュアートンはユージーン系、リスはレティ(元ジーク)の血統、その娘がブラッドの母なので、外見はユージーンでも、中身が元ジークに似ているのは不思議はないところだったりします。
この世界観の史実的部分にも思いを馳せて頂き、ありがとうございます!