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解かれた秘密に 1
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イノックエルと、その妻にも感じた苛立ちが、彼の気分を害している。
シェルニティの前なので、なんとか自制を保っているだけだった。
エリスティは、リリアンナと同じだ。
シェルニティを無視し、彼に視線と言葉を投げている。
儀礼的にであれ、まずは姉に挨拶をすべきだろうに。
(こういうところで、放蕩のツケが回ってくるとはね)
彼は、けして「好色家」ではない。
が、放蕩をしていたことで、そう思われているらしい。
彼の心情とは無関係に、蜜を好む蜂が、たかってくる。
それぞれが、女王蜂気取りでいるのを、不快に感じていた。
割りきった関係を求める女性には、「たかる」習性がない。
互いを牽制し合ったりはせず、単に「順番」を決めるのだ。
本物の女王蜂であるからか、去って行くのは、彼女たちのほうだった。
選択肢は向こうにあり、彼は、ただ、追いかけなかったに過ぎない。
彼は、蜜にたかろうとする女性に、不快感をいだく。
それこそ、放蕩していたので、すぐに見抜けた。
サロン通いをしていた頃も、その手の女性には、一切、手を出していない。
今より、ずっと「丁寧」に接してはいたけれど、それはともかく。
「ご、ごきげんよう、お姉さま。お久しぶりです」
彼に揶揄されたからだろう、とってつけたように、エリスティが挨拶をする。
が、やはり視線を合わせようとはしていなかった。
(人の内面は、時として顔に現れるものだが、シェリーの場合は、意味が異なる)
彼が貴族に感じる「不快感」の原因は、品性の下劣さにおいてであり、長く貴族らしくしていると、顔に、それが現れるのだ。
確かに「痣」自体は醜いものではあるだろう。
とはいえ、彼女の内面は、とても美しいのだ。
幼い少女とは違い、知識や教養を身につけていて、なお、屈託のなさを持ち続けている。
人に媚びるいやらしさや、欲にまみれた下品さなど、彼女の顔の、どこにも現れてはいなかった。
つまり、生まれつきの「痣」と、シェルニティの内面に因果関係はない。
「今年で、16歳になったのだったわね。大きくなったわ。私が、あなたと会ったのは……確か、2歳だったかしら。廊下で、すれ違っただけだったけれど、その頃から、あなたはとても可愛らしかったわ」
シェルニティの言葉に、彼は、自制するのに苦労している。
彼女は、何気ない日常の記憶を話しているだけだと、わかっていた。
それでも、シェルニティが、いかに「家族」として扱われてこなかったかが、彼にはわかってしまう。
「ありがとうございます。お姉さまも、ご健勝そうで、なによりですわ」
エリスティは、シェルニティを見ようともせず、そう言った。
そのくせ、彼のほうには、視線を投げてくる。
(烏になったアリスにつつき回させたいところだが、そうもいかないな)
そんなことになれば、シェルニティは、きっと妹を心配するに違いない。
彼女を心配させるようなことはしたくなかった。
となると、彼が、それよりは「穏便な方法」で、追いはらうよりしかたがない。
「妹君とは、長らく会っていなかったようだね」
「ええ。私が部屋に閉じこもっていたから、会う機会がなかったの」
シェルニティは閉じこもっていたのではなく、閉じ込められていた、のだ。
外出を禁じられていたのではないにしても、外に出れば「叱られる」身だった。
それがわかっていたから、部屋に閉じこもっていただけだ。
シェルニティ自身は「閉じ込められていた」とは思っていないだろうけれど。
「彼女が、きみの部屋を訪れたりはしなかったのかい?」
「だって、私の部屋は、エリスティの部屋とは、真反対なのよ? 用もないのに、遠くから来る必要はないでしょう? それに、来てもらっても、見せるものだってなかったもの。退屈させてしまったと思うわ」
シェルニティが、陽気に小さく笑う。
どうやら頭の中で、屋敷の配置や、自分の部屋を思い浮かべているようだ。
「あなたのくれた、色が変わる灯りの魔術道具、あれが、屋敷の部屋にもあれば、エリスティを呼んだでしょうね」
「単に、色が変わる置物っていうだけの代物じゃないか」
「でも、めずらしいのじゃないかしら?」
「ふぅん。自分で造っているからかな。どうも、いまいちピンとこない」
彼は、そっと、シェルニティの手を取る。
そして、その指先に口づけた。
「きみと離れるのは、気が進まないが、姉妹で水入らずの話もあるだろう。長らく会っていなかったようだし、積もる話があるのじゃないかな」
彼が、エリスティを見たのは、最初に振り向いた時のみ。
あとは、ずっと無視し続けている。
座ることさえ促していない。
エリスティが「同席」を求める隙も与えていなかった。
さりとて、話題は「エリスティ」のこととしている。
そのため、エリスティは、彼に無視されながらも、立ち去れない。
自身が話題になっているにもかかわらず、挨拶もなしに、その場を離れるのは、失礼にあたるからだ。
エリスティは、口も挟めないまま、テーブルの側に、突っ立っている。
周囲から、どれほど滑稽に見えるかは、意識しているのだろう。
屈辱に満ちた雰囲気を、彼は敏感に察している。
シェルニティには悪意がないため、エリスティの屈辱感には気づかないはずだ。
もとより、彼女に、こうした「察する」能力を与えなかったのも、彼ら「家族」なのだから、自業自得だと、思っていた。
もし、シェルニティに「察する」能力があれば、まずは、エリスティに座るよう促していただろう。
そして、彼にしても、エリスティが、先にシェルニティへと挨拶さえしていればこんな態度は取っていない。
むしろ、両親よりはマシだと、エリスティを丁寧に扱った。
「ねえ、きみ、私は席を外したほうがいいかい?」
彼の言葉を理解できないのなら、エリスティは、クリフォードと同じくらい愚かだということになる。
彼は、あくまでも、エリスティを無視し続けていた。
今も、シェルニティに対して、問うている。
「どうかしら。私は、あなたがい……」
「お姉さま!」
エリスティの顔色が、蒼褪めていた。
彼の言葉を遮ることはできなくても、シェルニティの言葉なら、と、勇気を振り絞って遮ってきたようだ。
それでも、彼を怒らせるかもしれない、との危惧はいだいているのだろう。
だから、顔色を悪くしている。
「わ、私、ご、ご挨拶に、う、伺っただけですから……」
「挨拶なんていいのに。私、あなたが来ているとは知らなかったの。私のせいで、あなたに恥をかかせていないといいのだけれど」
「そ、そのようなことは、あり、ありませんわ! けして!」
シェルニティが表情を曇らせたことに、エリスティは怯えていた。
というより、シェルニティの変化を、彼が喜ばないとわかっているから、怯えているのだ。
「お2人の、お、お邪魔を、す、するつもりはありませんの」
「邪魔だなんて、そんなことはないわ、エリスティ」
「い、いえ、ほ、本当に、ご挨拶に伺っただけですから……し、失礼いたします」
暇を告げるやいなや、そそくさとエリスティがテーブルから離れて行った。
目をしばたたかせているシェルニティに、彼は軽く肩をすくめてみせる。
「きみの妹君は、私に遠慮をしたようだ。まったく、私は、なんて気が利かない男なのだろうね。黙って、さっさと席を立つべきだったよ」
「そんなことはないわ。だって、ほら」
シェルニティが、エリスティのほうに視線を向けていた。
エリスティは、貴族の子息らに取り囲まれている。
2人となにがあったのか、聞かれているに違いない。
なにしろ、エリスティは、ぼうっと突っ立っていただけなのだから。
「そうか。彼女は16歳。そろそろ、婚姻相手を見つけなくちゃならないものな」
「そうよ。エリスティの気に入る、ご子息がいればいいのだけれど」
自分の婚姻のことを思い出しているのだろう、シェルニティは、本気で心配そうにしている。
家族から「感情」を与えられなかった結果、彼女には、憎悪の感覚すらない。
彼は少し胸を痛ませつつ、シェルニティに、微笑んでみせる。
「心配することはないさ。なにか間違いがあったとしても、結局のところ、彼女に見合った結果が、ついてくるだろうからね」
シェルニティの前なので、なんとか自制を保っているだけだった。
エリスティは、リリアンナと同じだ。
シェルニティを無視し、彼に視線と言葉を投げている。
儀礼的にであれ、まずは姉に挨拶をすべきだろうに。
(こういうところで、放蕩のツケが回ってくるとはね)
彼は、けして「好色家」ではない。
が、放蕩をしていたことで、そう思われているらしい。
彼の心情とは無関係に、蜜を好む蜂が、たかってくる。
それぞれが、女王蜂気取りでいるのを、不快に感じていた。
割りきった関係を求める女性には、「たかる」習性がない。
互いを牽制し合ったりはせず、単に「順番」を決めるのだ。
本物の女王蜂であるからか、去って行くのは、彼女たちのほうだった。
選択肢は向こうにあり、彼は、ただ、追いかけなかったに過ぎない。
彼は、蜜にたかろうとする女性に、不快感をいだく。
それこそ、放蕩していたので、すぐに見抜けた。
サロン通いをしていた頃も、その手の女性には、一切、手を出していない。
今より、ずっと「丁寧」に接してはいたけれど、それはともかく。
「ご、ごきげんよう、お姉さま。お久しぶりです」
彼に揶揄されたからだろう、とってつけたように、エリスティが挨拶をする。
が、やはり視線を合わせようとはしていなかった。
(人の内面は、時として顔に現れるものだが、シェリーの場合は、意味が異なる)
彼が貴族に感じる「不快感」の原因は、品性の下劣さにおいてであり、長く貴族らしくしていると、顔に、それが現れるのだ。
確かに「痣」自体は醜いものではあるだろう。
とはいえ、彼女の内面は、とても美しいのだ。
幼い少女とは違い、知識や教養を身につけていて、なお、屈託のなさを持ち続けている。
人に媚びるいやらしさや、欲にまみれた下品さなど、彼女の顔の、どこにも現れてはいなかった。
つまり、生まれつきの「痣」と、シェルニティの内面に因果関係はない。
「今年で、16歳になったのだったわね。大きくなったわ。私が、あなたと会ったのは……確か、2歳だったかしら。廊下で、すれ違っただけだったけれど、その頃から、あなたはとても可愛らしかったわ」
シェルニティの言葉に、彼は、自制するのに苦労している。
彼女は、何気ない日常の記憶を話しているだけだと、わかっていた。
それでも、シェルニティが、いかに「家族」として扱われてこなかったかが、彼にはわかってしまう。
「ありがとうございます。お姉さまも、ご健勝そうで、なによりですわ」
エリスティは、シェルニティを見ようともせず、そう言った。
そのくせ、彼のほうには、視線を投げてくる。
(烏になったアリスにつつき回させたいところだが、そうもいかないな)
そんなことになれば、シェルニティは、きっと妹を心配するに違いない。
彼女を心配させるようなことはしたくなかった。
となると、彼が、それよりは「穏便な方法」で、追いはらうよりしかたがない。
「妹君とは、長らく会っていなかったようだね」
「ええ。私が部屋に閉じこもっていたから、会う機会がなかったの」
シェルニティは閉じこもっていたのではなく、閉じ込められていた、のだ。
外出を禁じられていたのではないにしても、外に出れば「叱られる」身だった。
それがわかっていたから、部屋に閉じこもっていただけだ。
シェルニティ自身は「閉じ込められていた」とは思っていないだろうけれど。
「彼女が、きみの部屋を訪れたりはしなかったのかい?」
「だって、私の部屋は、エリスティの部屋とは、真反対なのよ? 用もないのに、遠くから来る必要はないでしょう? それに、来てもらっても、見せるものだってなかったもの。退屈させてしまったと思うわ」
シェルニティが、陽気に小さく笑う。
どうやら頭の中で、屋敷の配置や、自分の部屋を思い浮かべているようだ。
「あなたのくれた、色が変わる灯りの魔術道具、あれが、屋敷の部屋にもあれば、エリスティを呼んだでしょうね」
「単に、色が変わる置物っていうだけの代物じゃないか」
「でも、めずらしいのじゃないかしら?」
「ふぅん。自分で造っているからかな。どうも、いまいちピンとこない」
彼は、そっと、シェルニティの手を取る。
そして、その指先に口づけた。
「きみと離れるのは、気が進まないが、姉妹で水入らずの話もあるだろう。長らく会っていなかったようだし、積もる話があるのじゃないかな」
彼が、エリスティを見たのは、最初に振り向いた時のみ。
あとは、ずっと無視し続けている。
座ることさえ促していない。
エリスティが「同席」を求める隙も与えていなかった。
さりとて、話題は「エリスティ」のこととしている。
そのため、エリスティは、彼に無視されながらも、立ち去れない。
自身が話題になっているにもかかわらず、挨拶もなしに、その場を離れるのは、失礼にあたるからだ。
エリスティは、口も挟めないまま、テーブルの側に、突っ立っている。
周囲から、どれほど滑稽に見えるかは、意識しているのだろう。
屈辱に満ちた雰囲気を、彼は敏感に察している。
シェルニティには悪意がないため、エリスティの屈辱感には気づかないはずだ。
もとより、彼女に、こうした「察する」能力を与えなかったのも、彼ら「家族」なのだから、自業自得だと、思っていた。
もし、シェルニティに「察する」能力があれば、まずは、エリスティに座るよう促していただろう。
そして、彼にしても、エリスティが、先にシェルニティへと挨拶さえしていればこんな態度は取っていない。
むしろ、両親よりはマシだと、エリスティを丁寧に扱った。
「ねえ、きみ、私は席を外したほうがいいかい?」
彼の言葉を理解できないのなら、エリスティは、クリフォードと同じくらい愚かだということになる。
彼は、あくまでも、エリスティを無視し続けていた。
今も、シェルニティに対して、問うている。
「どうかしら。私は、あなたがい……」
「お姉さま!」
エリスティの顔色が、蒼褪めていた。
彼の言葉を遮ることはできなくても、シェルニティの言葉なら、と、勇気を振り絞って遮ってきたようだ。
それでも、彼を怒らせるかもしれない、との危惧はいだいているのだろう。
だから、顔色を悪くしている。
「わ、私、ご、ご挨拶に、う、伺っただけですから……」
「挨拶なんていいのに。私、あなたが来ているとは知らなかったの。私のせいで、あなたに恥をかかせていないといいのだけれど」
「そ、そのようなことは、あり、ありませんわ! けして!」
シェルニティが表情を曇らせたことに、エリスティは怯えていた。
というより、シェルニティの変化を、彼が喜ばないとわかっているから、怯えているのだ。
「お2人の、お、お邪魔を、す、するつもりはありませんの」
「邪魔だなんて、そんなことはないわ、エリスティ」
「い、いえ、ほ、本当に、ご挨拶に伺っただけですから……し、失礼いたします」
暇を告げるやいなや、そそくさとエリスティがテーブルから離れて行った。
目をしばたたかせているシェルニティに、彼は軽く肩をすくめてみせる。
「きみの妹君は、私に遠慮をしたようだ。まったく、私は、なんて気が利かない男なのだろうね。黙って、さっさと席を立つべきだったよ」
「そんなことはないわ。だって、ほら」
シェルニティが、エリスティのほうに視線を向けていた。
エリスティは、貴族の子息らに取り囲まれている。
2人となにがあったのか、聞かれているに違いない。
なにしろ、エリスティは、ぼうっと突っ立っていただけなのだから。
「そうか。彼女は16歳。そろそろ、婚姻相手を見つけなくちゃならないものな」
「そうよ。エリスティの気に入る、ご子息がいればいいのだけれど」
自分の婚姻のことを思い出しているのだろう、シェルニティは、本気で心配そうにしている。
家族から「感情」を与えられなかった結果、彼女には、憎悪の感覚すらない。
彼は少し胸を痛ませつつ、シェルニティに、微笑んでみせる。
「心配することはないさ。なにか間違いがあったとしても、結局のところ、彼女に見合った結果が、ついてくるだろうからね」
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