若輩当主と、ひよっこ令嬢

たつみ

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後日談

未熟な2人

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 ジョバンニは、そわそわしている。
 サマンサから「近くには来るな」的なことを、比較的、はっきり言われていた。
 なので、様子をチラっとも見に行けない。
 よって、どういう状況なのかわからず、そわそわしているのだ。
 
「きみは、本当に野暮な男だな、ジョバンニ。ああ、いいから」
 
 ひょいっと現れた自分のあるじひざまずこうとしたが、また先んじて制される。
 向き合って立つと、主のほうが、少し背が高く、視線をわずかに上げた。
 真っ黒な瞳に闇が広がることは、ほとんどなくなっている。
 サマンサが妻として彼の隣にいるからだ。
 ジョバンニとはソリが合わないが、それはともかく。
 
「アシュリーが、ほかの男に取られてしまってもいいのかい?」
「まさか! そんなはずが……っ……」
 
 思わず声を上げかけて、口を閉じる。
 アシュリーのことになると、つい感情が先走ってしまうとの自覚はあった。
 主に向かって、見当違いな反論をしたこともあるからだ。
 ジョバンニが黙るのを見て、主であるジェレミア・ローエルハイドが言う。
 
「では、どうして、このような場所で、ぼさっと突っ立っているのかね?」
「それは……彼女にも選択肢が必要だと……」
 
 サマンサとリビーに言われたのが原因だった。
 ジョバンニも、アシュリーに選択肢がなかったことを否定できずにいる。
 自分は、単に彼女の最も近くにいたというだけで選ばれたようなものだ。
 アシュリーは日毎に大人びていく。
 この先、さらに美しく成長していくに違いない。
 
「わかっていないのだなぁ、きみは」
 
 呆れ声で言われ、ジョバンニは、しおしおとうつむいた。
 ここは王都のローエルハイドの屋敷だ。
 茶会の催されている中庭には近づけないが、入って行く様子は見ていた。
 全員、きちんとしていて、上品な雰囲気の漂う貴族子息。
 
 本来、アシュリーに釣り合うのは、ああいう男性だ。
 執事としては優秀でも、貴族らしくもなく「立派」でもない自分とは違う。
 もしアシュリーが別の男性を選んだとしても、まったく不思議ではない。
 幼い恋心から目覚めたのだと、諦めるしかないのだ。
 
「アシュリーは、今、2人の男性から、夜会でのエスコートをしたいとの申し出を受けている。おそらく断れないだろうが、それはきみのせいだよ、ジョバンニ」
「それは、どういう……」
「きみが主張しないからだ。アシュリーは自分のものだとね」
「しかし、我が君……先ほども申し上げた通り……」
「この2年近く、選択肢はいくらでもあったじゃないか。それとも、なにかい? きみは彼女が身分や爵位にこだわって恋をすると思っているのか? では、なぜ、私に恋をしなかったのだろうね? 私ほど“立派な”貴族なんていやしないのに」
 
 言われて初めて気づく。
 アドラントで、アシュリーはローエルハイドの勤め人として街に出ているのだ。
 出会いなら、そこいら中にあった。
 それこそ年齢を問わず、いろんな男性と話す機会にあふれていただろう。
 
「きみと婚約していようが、恋に落ちる時は落ちる。違うかい?」
「……身分や爵位になど……彼女はこだわりませんから……」
「そうとも。アシュリーは、みんなの前でなんと言った?」
 
 ジョバンニは、両手を握りしめる。
 2人の婚約をローエルハイド内で公にした時のことだ。
 
「彼女は……私が、いい……と、そう言いました」
「きみでいい、ではなく、だったね?」
 
 勤め人たちが「ジョバンニでいいのか」と聞いた際、アシュリーは、はっきりと「ジョバンニがいい」と言ってくれた。
 そのことを鮮明に思い出す。
 
「ああ、言っておくけれど、サミーは、きみの弱腰が気に食わなかっただけだよ。いつまで経っても、アシュリーを女性扱いしていないところとかね」
 
 サマンサの指摘は、いつもジョバンニの核心を突いてくるのだ。
 サマンサと折り合いが悪いのは、そのせいかもしれない。
 ジョバンニは痛い腹を探られて痛い思いをするし、サマンサはジョバンニにいつだって苛々しているし。
 
「無意識に、きみが安穏としているのではないか、とも言っていたなぁ。だから、弱腰でいられるのだとさ。愛されている自信があるから」
「それは言い過ぎかと……」
「そうかい? ここでボサっと突っ立っていられるほどには、彼女が、ほかの男を選ぶはずがないと高を括っているように見えるがね」
 
 自分に自信がなかったのは確かだった。
 だが、心のどこかで彼女の瞳には自分だけが映っていると思っていた気がする。
 高を括っていると言えば、そうだ。
 
「嫌だと言ったのは、きみだろう、ジョバンニ」
「仰る通りです」
「だったら、きみはどうすべきなのかな」
 
 しゃきっと背筋を伸ばし、握っていた両手を開く。
 そして、その手から手袋を外した。
 それを、ポケットにねじ込む。
 
「サマンサ様には、我が君より花をお送りくださいますよう、お願いいたします」
「やれやれ。きみの尻拭いを私がするはめになるとはね」
「これで貸し借りなしにできるのでは? それでは、急ぎの用ができましたので、失礼いたします」
 
 ジョバンニは、主お得意の「言い逃げ」を真似して、即座に転移した。
 茶会が開かれている中庭で、アシュリーの姿を見つける。
 男性に囲まれ、彼女は笑っていた。
 途端、胸が締め付けられる。
 
「アシュリー!」
 
 テーブルについていた全員の視線が、ジョバンニに集まっていた。
 けれど、ジョバンニの瞳には、アシュリーしか映っていない。
 頬を赤く染め、ジョバンニを見ているアシュリーに駆け寄る。
 座っている彼女の横に立ち、手を差し出した。
 
「きみは私の婚約者なのだから、エスコートは私がする。ほかの誰にも譲らない。だから、次からは誘われても断ってほしい。いいね、アシュリー」
「は、はい……わ、わかりました」
「よろしい。では、行こうか」
 
 差し出した手に、アシュリーの手が乗せられる。
 掴んで、サッと引き寄せた。
 そのまま軽々と抱き上げる。
 
「ほらね。言った通りになったでしょう? コルデア侯爵は嫉妬深いから。シャートレーの招待状に返事がないのがなぜなのか、言うまでもないわ」
「そのようですね。しかし、夫人、公爵様にも内密ということで、我々はずっと、肝を冷やしていたのですよ?」
「問題ないわ。どうせ、彼のことだから、無駄口をきくのはわかっていたし、私がわかっているってことを、彼はわかっていたはずだもの」
 
 サマンサの言葉に、アシュリーを抱き上げたまま、しばし、ぽかんとした。
 アシュリーが小さく「まあ」と声を上げ、ジョバンニもハッとなる。
 
「お芝居は終わり。演題は、そうね。未熟な2人ってところかしら。さあ、お行きなさいな、野暮執事。あなたの顔を見ていると、本当に苛々するわ」
「……お駄賃は旦那様から戴いてください、サマンサ様」
 
 サマンサを小さくにらんでから、ジョバンニはスタスタと歩き出した。
 振り返らず、中庭を出る。
 さらに奥まった「秘密の花園」と呼ばれる場所まで来て、アシュリーを、そっと腕から降ろした。
 
「アシュリー、きみを愛している。というよりも、きみ以外を愛したことがない。ただ……私はきみより大人なのだからと、恰好をつけようとしていた……みっともないだろう? 本当は、きみがマークと親しげに話しているだけで嫉妬していた」
「ちっともみっともなくないわ。お嬢様扱いをやめてくれたのが嬉しいくらいよ」
 
 アシュリーの瞳のような蒼い色の薔薇に囲まれながら、ジョバンニは苦笑する。
 自分たちは未熟で、その歩みは遅いかもしれない。
 けれど、着実に前へと進んでいる。
 
「あと1ヶ月は待つつもりだったけれど……待ちきれなくなりそうだ」
「誕生日の贈り物をくれるのなら、待つ必要はないわ。だって、私もジョバンニを愛しているもの。それに……私だって嫉妬するのよ?」
「それは知らなかった。未熟でもいいさ。もう、お手上げだ」
 
 アシュリーが、くすくすと笑っていた。
 その頬を両手でつつみ、顔を寄せる。
 
「私たちは未熟だから、わからないことよりわかることを優先したいわ」
「ああ、そうだね」
 
 見つめ合い、お互いに、にっこりした。
 そして、ジョバンニは1ヶ月ほど早く、アシュリーと口づけをかわす。
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みんなの感想(4件)

Jasmin
2023.02.11 Jasmin

えっと、なんで2つ?と思いつつも。本来の順番ならじゃじゃ馬が先よね?と思いつつも。作者さまのものは何が何でも投稿順に読め!の鉄則でこちらから読みましたが。結果的にはやっぱり正解でした!(ドヤ顔)
サム!グッジョブ!って声を上げそうになりました。私も実はジョバンニにはちょいちょいめっちゃイライラしております~。俺は間違ってない→だから、正しいに似た論理をとりすまし顔のジョバンニ見てるとちょいちょい感じるんです。悪いことしてないからいい人なわけじゃない。いい人ってのはいいことした人なのよ!って無性に言いたくなるみたいな。ええ。自分でも、かなり自分が野蛮というか。悪絡みしてる酔っ払いな気持ちになるんですけども。いつも一生懸命だし。根本的に善人だし。冷静だし理性的だし。いい人なんだけども~いや。逆ですね。いい人だからこそ!イライラします~。そして、そんなみんなのいい子ジョバンニにイライラしちゃう自分に謎の自己嫌悪感じてみたり。ただの善良な1読者である自分が大人しくお話読んでたはずなのに。気がつけばひどく自分に呆れてしまってる。あれ?なんでこうなった?おのれ!!!
この2人はもう小さな箱庭に閉じ込めておけ!っていう気がしますね。どうしたってお互いにしか目を向けないんだから、野に放ったって問題なさそうなのに、何故か野に放つといろいろ問題が。今回は主にサム!…これはあなたが後でヤバいんでは?とちらりと思いつつ…
えっと。これは明日は投稿おやすみのパターンかしら?うーん。私は取っておくってことが出来ないのでもう読んじゃったしなぁ。ち。明日は明日の風が吹く!(たぶん)

2023.02.13 たつみ

ご感想を頂き、ありがとうございます。
ここの2つは、単体でありつつも関連性があったほうが、それぞれに後日談っぽいかなと思いながら書いておりました。基本どちらからお読み頂いても大丈夫かとは思いますが、こちらが先のほうが、のちに「あれは、そういう…」と思って頂けるかもしれません 笑
ジョバンニは、自分の書く話の中では、ある意味「普通」だと思っております。常識的な感じと言いましょうか。ですが、アシュリー目線とサマンサ目線では、まったく別人のように見えるのではないかとも思っております。Jasmin様は、どちらかというとサマンサ目線?だったりと、ちょっと想像してしまいました 笑 野蛮ということではなく、おそらく自己完結型の自己中心的さがありながら「悪い人ではない」って感じに苛々するのではと、勝手に推測させて頂いていたりします 苦笑 アシュリーにとって、いい人ではあるのだろうと思うのですが、相対すると「悪い人ではない」というもどかしいキャラクターでした 笑 (ほかの話で恐縮ですが、自分の中のいい人は初代執事の「グレイ」です) 自己嫌悪を感じて頂けるほど、ジョバンニに対してイラっとして頂けたのは、自分としてはキャラクターの個性を認めて頂けたようで嬉しかったです! 申し訳なくも 苦笑
この2人については、この2人だけの世界というのが、ちょっとしたテーマみたいな感じではあります。未熟な「2人ぼっち」なので、成熟すれば野に放っても問題は起きなくなるかもしれ……なくもない、かも……? 笑 しかしながら、ジョバンニは「妖精決定」なので、それに免じてご容赦くださいませ 笑 (アシュリー14、ジョバンニ30でしたので)
この時点で残り3タイトルでしたので、お休みはナシでした。翌日分も楽しんで頂けていればなによりです!

解除
Jasmin
2023.01.15 Jasmin

私は歴史が苦手です。偶然にも今日は共通テストの1日めで、今日の科目に歴史があったのかすらもわかりませんが、私は理系だったので受けた科目は地理でした。歴史なんてまず無理。ずっとそう思って来ましたが、今日は1つ発見をした気分です。今回のお話は登場人物こそ少なかったですが、たくさんの貴族の家名が出てきました。にもかかわらず、私、きちんと覚えていたんですよね。我ながらびっくりしましたが、少し考えて当然かと思いました。このお話はお話ではあるものの、お話の中では真実です。史実として真であると。時の流れに寄り添うようにお話を読み進めて自分の目で見た事実です。それは忘れないよね〜って。逆に。学校で習った歴史にはその真実性が感じられませんでした。歴史をただならぬ熱情で日々研究している方々のただならぬ私見が大いに含まれている気がして。実際、私が学生だった頃と知見が変わってきていることもチラチラとニュースになっているのを見かけます。その度に心の何処かで「ほら見ろ!」って思います。なんていうか。真実でないものを真実と思ってしまわなかった自分を褒めたい気分?私は誤解とか知ったつもりがたぶん一番嫌い。私自身が他人から誤解されやすいからというのもありますが、人の気持ちってわからないことのほうが多いので、わからないものはわからないものとしてそのまま受け止めておく方がいいといつも思います。そういう誰かの気持ちが他の誰かの気持ちと交差して、小さなバタフライエフェクトを引き起こし…結果として時が進んだときに歴史ができていると思うと、歴史に安易に解釈を加えることに抵抗が出てきてしまいます。
ただ、知りたいと思って調べて、こうだったのではないかと推測をする人の気持ちもわかるのです。私自身は他人の気持ちや感情を知るフィールドワークのように小説を読んでいる部分がありますが、結局は読むだけでではなく、その1つ1つを想像したり推測したり。自分の体験として積み重ねて行って初めて、読む前より何かを知った自分になれる気がするからでしょうか。
今回のお話は秤のなんたるかと次のお話の大事な布石…そんな印象でしたが、私的にはジェレミーの中にジョシュアやジーク(サイラスの弟)、ジーク、ソルを見出すお話でもありました。もちろん、レティやフィオナ、そしてソルの奥さまも見出したいのですが、そちらは少々難しかったです。

2023.01.15 たつみ

ご感想を頂きまして、ありがとうございます。
自分も歴史は苦手でした。Jasmin様のお言葉を読ませて頂きながら、自分はなぜ苦手だったのかなぁと考えておりました。Jasmin様の仰っておられる真実性と似ているかもしれませんが、解釈による一貫性のなさから「個」が固定しづらく、そのため時代背景も素通りして覚えられなかった、みたいな感じです。それと頭のどこかで「本当にそうだったかなんてタイムマシンで見て来ない限りわからない」と思っていた節があります 苦笑 そのため、あまり歴史という「授業」に重きを置いていなかった気がします。
Jasmin様が「わかる」と仰っておられた部分ではありますが、熱意を持って自分の意思で調べたり、自分なりの解釈を得ようとしたりする気持ちを「授業」では持ち得ませんでした。
 
この世界観の話を書くにあたり、いろんなことを考えたのですが、それらを丁寧に拾って頂けていると感じて、とても嬉しく思っております。
実際には話の中には出て来ないけれど、そこはかとなく漂っている雰囲気までイメージして頂けているからこそ、史実だとお感じ頂けたのではないかなぁと。
 
自分が感情面の描写に重きを置いて書いているのは、実はチャレンジ精神なところもあったりします。言葉にできる感情は大海の中の木の葉のごとし、ということで。
人はそれぞれ、まさしく十人十色ですから、現実では、わかったつもり、の域を出ることはないと思っております。別人格なので、誤差をゼロにはできないという意味ですけども。
感情というのは、本当に様々あって、良い部分だけではないと思うのですが、そういうところも含めて、なにかちょっとでも「人」を書けたらいいなぁと思ってもおります。
 
この話では、仰る通り、ジョシュア系統寄りのイメージがあったかと思います。
出てきた貴族や領地などが、そちら方面ですので、ジョシュアから時代の流れのほうが強い感じられるかもしれません。ジークとソルの話がないので(苦笑)それぞれの伴侶の印象は薄くなるかと。

初作からお読み頂いていて、この世界の時代背景にまで深く踏み込んでお読み頂けていることに、本当に心から感謝しております!

解除
こはね
2022.12.22 こはね

今回のお話も面白かったです!
「理想の男性(ヒト)はお祖父さま」から今回まで全て拝読させていただいています。

ジェレミーはジョシュアの曾孫にあたるようですが、第三者視点だったこともあってか、今までの登場人物の話はあまり無かったように感じたので、少し寂しかったです笑
ですが、ジェレミーの話し方や振る舞い含めて1番ジョシュアに似ている子だな〜と感じました。

所々にある繋がりを見つけては記憶を呼び覚まし、ワクワクしながら読めてとっても楽しかったです!!
もう一度最初のお話から読み返してみようかな〜なんて思いました♪

また、勝手な想像なのですが、今後長い年月が経ちローエルハイドの子孫たちからジョシュアの存在が薄れた時、大きな魔力を手にした子が魔が差して悪いことしちゃう未来もあるんじゃ…なんて考えて悲しくなっちゃいました笑

長くなってしまい申し訳ないです。今後の更新も楽しみにしております!!

2022.12.22 たつみ

ご感想を頂き、ありがとうございます。
初作からお読み頂けているとのこと、とても嬉しく、感謝しきりでございます!
なにしろ長いものですから(笑)お時間も頂くことになりますので。

仰る通り、ジェレミーは大公ジョシュアの曾孫になります。
ジョシュアよりまだ若い(笑)ので、まだ尖がっているふうと言いましょうか。
そうですね、今回は登場人物少な目?の、いつもより短め?の話でしたので、接点が少なかったかもしれません。
寂しいと仰って頂けるほど登場人物を気にかけて頂き、胸がほっこりしています♪

ひとつずつの話は単体ですが、ほかの話とキャラクターや設定上のちょっとした繋がりがあるので、それを楽しんで頂けているというのは、非常に嬉しいです!
貴族自体が世襲なので、時代が変わっても、というところでしょうか。
初作は長いこともあり恐縮ではありますが、読み返してみようかなと思って頂けるのは、書き手にとっては、大変にありがたいことです♪

時間に経つに連れ、国も変われば、人も変わります。
子孫が必ずしも祖先の思想を受け継ぐとも限らないので、こはね様のお考えになられたことも有り得なくはないかと思います。
大きな力を持つと野心家も出てきますからね~ (苦笑)

長いなんてことはありません。
ご感想を頂けるのは、本当にありがたいことだと思っております。
こちらこそ、自分の書いた話に寄り添って頂き、ありがとうございました!

解除

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