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アシュリーは、ぼうっとしていた。
泣き過ぎたというのもある。
だが、ジョバンニの言葉が、あまりにも予想外に過ぎて、困惑していたのだ。
アシュリーは、ジョバンニに恋をしている。
対して、ジョバンニは、自分に恋はしていない。
ジョバンニが自分を守ろうとするのは、自分が子供だからだ。
そう思っていた。
とはいえ、今のジョバンニの言葉には、それだけではない感情が含まれているような気もする。
都合良く解釈しているだけかもしれないけれど。
「誰にも、という中には、私も含まれているのかい?」
「はい」
「私と戦うことになっても?」
「はい」
「勝てやしないよ?」
「わかっております」
「死ぬつもりかね?」
「それでも、私は彼女と一緒にいたいので」
アシュリーは、内心では焦っている。
公爵と戦うなど、とんでもないことだ。
魔術師の力の差がわかるわけではないが、2人が主従の関係なのは間違いない。
そもそもジョバンニは、公爵に魔力の供給を受けていると聞いていた。
魔力を断たれれば、勝ち目なんてありっこないのだ。
「私は、こう見えて、アシュリーを大事にしているのだよ? きみ程度の力では、彼女を守りきれないじゃないか。ましてや、心の程度もたかが知れている。一緒にいたいというだけではねえ。私を納得させることはできないな」
ばくっばくっと、心臓の音が大きくなってくる。
このままでは、ジョバンニが公爵に「やっつけられて」しまう。
思ったら、アシュリーは飛び出していた。
「ダメーッ!」
バッと、ジョバンニに抱き着く。
その体に強くしがみついた。
「ダメ! ダメです! ジョバンニを、やっつけないでください!」
公爵は、アシュリーを大事にしている、と言ってくれている。
ならば、自分が頼めば、ジョバンニを許してくれるかもしれない。
誰それに免じて、という言葉があるとも聞く。
計算というより、それしか方法を思いつけなかったのだ。
ただ、ジョバンニを守りたかった。
ずっと自分を守ってきてくれた彼を、1度でもいいから、守りたい。
できることがあるのなら、なんでもしてあげたい、と思っている。
もう彼が傷つくところは見たくなかった。
光の矢なんて刺さってほしくない。
「じょ、ジョバンニは、私の愛する人なので!!」
ぎゅっと、ジョバンニを抱きしめる。
本当は子爵家になど帰りたくはない。
ジョバンニと一緒にいたかった。
離れることを望んでいたわけではないのだ。
ジョバンニが一緒にいたいと言ってくれるのならば、アシュリーも同じ。
一緒にいられるほうがいい。
2人は「いつだって2人」だったのだから。
「これは……」
公爵の声がした、と思ったとたん、笑い声がした。
びっくりして、少しだけ振り返る。
公爵が、ガゼボの屋根を見上げるようにして笑っている。
イスが後ろにひっくり返るのではないかというくらいに、だ。
「これは、まいった! なんとも熱烈じゃないか! いやぁ、まいったねえ」
公爵は、なんとも楽しげだった。
自らの額を、軽く叩いている。
それから、視線を2人のほうに向けた。
まだ小さく笑っている。
「サマンサの言う通り、きみは野暮な男だなあ、ジョバンニ」
「…………面目次第もございません……」
へ?と思い、アシュリーはジョバンニにくっついたまま、彼を見上げた。
そして、驚く。
ジョバンニが、耳まで赤くなっていたからだ。
口元に軽く手をあて、少し横を向いている。
「いやはや……」
公爵の声に、アシュリーは、またそちらを見た。
公爵が立ち上がり、アシュリーに肩をすくめてみせる。
「私は、きみに負けたのではないよ、ジョバンニ」
「承知しております」
公爵はアシュリーに視線を向け、緩やかに微笑んだ。
その笑みに、自分はもっと大人にならなければならない、と思う。
(ヘンリーのことだってあったし……これからも、いろんなことが起きるのだわ。だけど、私はジョバンニと一緒がいい)
今は、彼らのやることを理解できる範囲は狭い。
だからこそ、大人になる必要がある。
彼らのすることの理由や意味を、ちゃんと理解して、受け入れられるように。
(ジョバンニにも話そう。私がヘンリーに思っていたことを……)
自分の中にも「綺麗ではない部分」がある。
話せば、今までのように宝物みたいには見てもらえなくなるかもしれない。
だが、宝物でなくてもかまわないのだ。
アシュリーだって、ジョバンニが何者であってもかまわない、と思っている。
自覚はないが、アシュリーの中で「覚悟」のようなものができていた。
ジョバンニと一緒にいるということは、そういうことなのだと。
「ところで、きみたちに、ひとつ言っておきたいことがある」
公爵の笑みが、いたずらっぽそうなものに変わっていた。
きょとんとしているのは、アシュリーだけではない。
少し見上げた先で、ジョバンニも、わずかながら首をかしげている。
「私は、アシュリーを、“私の”婚約者だと言ったことは、1度もない」
「え……?」
「そうそう、16歳になったら妻にする、とも言ったが……誰の、とは言っていなかったのじゃないかな」
よく意味がわからない。
なんとなく、公爵の婚約者ではなかったらしい、というのは感じたけれども。
「私が、なんのために王宮から爵位替えの権利を分捕ってきたと思っていたのかね?」
「そ、それは……まさか……」
「その“まさか”以外にあるのなら、教えてほしいものだよ」
ジョバンニは、相当に動揺しているようだ。
どういうわけか、首元まで赤くなっている。
ジョバンニの鼓動が、やけに速くなっているのも、体を通して伝わっていた。
なにが、それほど彼を慌てさせているのかも、アシュリーは、わからずにいる。
「いいかい、きみ。私は主に傅くだけの執事など必要としていない。主に物申す執事になりたまえ、ジョバンニ・コルデア」
「か……かしこまりました……」
軽快な足取りで、公爵がガゼボの階段を降りて来た。
アシュリーの頭を緩く撫でてくれる。
「きみは侯爵夫人になるのだよ」
「侯爵夫人、ですか?」
「そ、それは、き、気が、気がお早いのでは……」
「あと2年じゃないか。あっという間だろう?」
少しずつ、アシュリーも意味がのみこめてきた。
ジョバンニにつられるように、彼女の鼓動も波打ってくる。
「爵位などどうでもいいが、周りが煩わしいからなあ。男爵家より侯爵家のほうがアシュリーに陰口を叩く者も減るさ。まぁ、私としては、きみを公爵にしてもかまわなかったのだが、公爵家の下位貴族に、公爵家を置くことはできないのでね」
同格なのだから当然だった。
いや「格」としてはローエルハイドが上だが、爵位自体は同格という意味だ。
「あの……ジェレミー様……もしかして、私はジョバンニの……」
顔が、ぽっぽっと火照ってくる。
まさかとは思うが、ジョバンニの反応を見ると、まさかではないかもしれない。
それを肯定するように、公爵が、とても明るい声で笑った。
黒い瞳には、またいたずらっぽい光が漂っている。
「言っただろう? この婚約は、4年も前から決まっていた、とね」
泣き過ぎたというのもある。
だが、ジョバンニの言葉が、あまりにも予想外に過ぎて、困惑していたのだ。
アシュリーは、ジョバンニに恋をしている。
対して、ジョバンニは、自分に恋はしていない。
ジョバンニが自分を守ろうとするのは、自分が子供だからだ。
そう思っていた。
とはいえ、今のジョバンニの言葉には、それだけではない感情が含まれているような気もする。
都合良く解釈しているだけかもしれないけれど。
「誰にも、という中には、私も含まれているのかい?」
「はい」
「私と戦うことになっても?」
「はい」
「勝てやしないよ?」
「わかっております」
「死ぬつもりかね?」
「それでも、私は彼女と一緒にいたいので」
アシュリーは、内心では焦っている。
公爵と戦うなど、とんでもないことだ。
魔術師の力の差がわかるわけではないが、2人が主従の関係なのは間違いない。
そもそもジョバンニは、公爵に魔力の供給を受けていると聞いていた。
魔力を断たれれば、勝ち目なんてありっこないのだ。
「私は、こう見えて、アシュリーを大事にしているのだよ? きみ程度の力では、彼女を守りきれないじゃないか。ましてや、心の程度もたかが知れている。一緒にいたいというだけではねえ。私を納得させることはできないな」
ばくっばくっと、心臓の音が大きくなってくる。
このままでは、ジョバンニが公爵に「やっつけられて」しまう。
思ったら、アシュリーは飛び出していた。
「ダメーッ!」
バッと、ジョバンニに抱き着く。
その体に強くしがみついた。
「ダメ! ダメです! ジョバンニを、やっつけないでください!」
公爵は、アシュリーを大事にしている、と言ってくれている。
ならば、自分が頼めば、ジョバンニを許してくれるかもしれない。
誰それに免じて、という言葉があるとも聞く。
計算というより、それしか方法を思いつけなかったのだ。
ただ、ジョバンニを守りたかった。
ずっと自分を守ってきてくれた彼を、1度でもいいから、守りたい。
できることがあるのなら、なんでもしてあげたい、と思っている。
もう彼が傷つくところは見たくなかった。
光の矢なんて刺さってほしくない。
「じょ、ジョバンニは、私の愛する人なので!!」
ぎゅっと、ジョバンニを抱きしめる。
本当は子爵家になど帰りたくはない。
ジョバンニと一緒にいたかった。
離れることを望んでいたわけではないのだ。
ジョバンニが一緒にいたいと言ってくれるのならば、アシュリーも同じ。
一緒にいられるほうがいい。
2人は「いつだって2人」だったのだから。
「これは……」
公爵の声がした、と思ったとたん、笑い声がした。
びっくりして、少しだけ振り返る。
公爵が、ガゼボの屋根を見上げるようにして笑っている。
イスが後ろにひっくり返るのではないかというくらいに、だ。
「これは、まいった! なんとも熱烈じゃないか! いやぁ、まいったねえ」
公爵は、なんとも楽しげだった。
自らの額を、軽く叩いている。
それから、視線を2人のほうに向けた。
まだ小さく笑っている。
「サマンサの言う通り、きみは野暮な男だなあ、ジョバンニ」
「…………面目次第もございません……」
へ?と思い、アシュリーはジョバンニにくっついたまま、彼を見上げた。
そして、驚く。
ジョバンニが、耳まで赤くなっていたからだ。
口元に軽く手をあて、少し横を向いている。
「いやはや……」
公爵の声に、アシュリーは、またそちらを見た。
公爵が立ち上がり、アシュリーに肩をすくめてみせる。
「私は、きみに負けたのではないよ、ジョバンニ」
「承知しております」
公爵はアシュリーに視線を向け、緩やかに微笑んだ。
その笑みに、自分はもっと大人にならなければならない、と思う。
(ヘンリーのことだってあったし……これからも、いろんなことが起きるのだわ。だけど、私はジョバンニと一緒がいい)
今は、彼らのやることを理解できる範囲は狭い。
だからこそ、大人になる必要がある。
彼らのすることの理由や意味を、ちゃんと理解して、受け入れられるように。
(ジョバンニにも話そう。私がヘンリーに思っていたことを……)
自分の中にも「綺麗ではない部分」がある。
話せば、今までのように宝物みたいには見てもらえなくなるかもしれない。
だが、宝物でなくてもかまわないのだ。
アシュリーだって、ジョバンニが何者であってもかまわない、と思っている。
自覚はないが、アシュリーの中で「覚悟」のようなものができていた。
ジョバンニと一緒にいるということは、そういうことなのだと。
「ところで、きみたちに、ひとつ言っておきたいことがある」
公爵の笑みが、いたずらっぽそうなものに変わっていた。
きょとんとしているのは、アシュリーだけではない。
少し見上げた先で、ジョバンニも、わずかながら首をかしげている。
「私は、アシュリーを、“私の”婚約者だと言ったことは、1度もない」
「え……?」
「そうそう、16歳になったら妻にする、とも言ったが……誰の、とは言っていなかったのじゃないかな」
よく意味がわからない。
なんとなく、公爵の婚約者ではなかったらしい、というのは感じたけれども。
「私が、なんのために王宮から爵位替えの権利を分捕ってきたと思っていたのかね?」
「そ、それは……まさか……」
「その“まさか”以外にあるのなら、教えてほしいものだよ」
ジョバンニは、相当に動揺しているようだ。
どういうわけか、首元まで赤くなっている。
ジョバンニの鼓動が、やけに速くなっているのも、体を通して伝わっていた。
なにが、それほど彼を慌てさせているのかも、アシュリーは、わからずにいる。
「いいかい、きみ。私は主に傅くだけの執事など必要としていない。主に物申す執事になりたまえ、ジョバンニ・コルデア」
「か……かしこまりました……」
軽快な足取りで、公爵がガゼボの階段を降りて来た。
アシュリーの頭を緩く撫でてくれる。
「きみは侯爵夫人になるのだよ」
「侯爵夫人、ですか?」
「そ、それは、き、気が、気がお早いのでは……」
「あと2年じゃないか。あっという間だろう?」
少しずつ、アシュリーも意味がのみこめてきた。
ジョバンニにつられるように、彼女の鼓動も波打ってくる。
「爵位などどうでもいいが、周りが煩わしいからなあ。男爵家より侯爵家のほうがアシュリーに陰口を叩く者も減るさ。まぁ、私としては、きみを公爵にしてもかまわなかったのだが、公爵家の下位貴族に、公爵家を置くことはできないのでね」
同格なのだから当然だった。
いや「格」としてはローエルハイドが上だが、爵位自体は同格という意味だ。
「あの……ジェレミー様……もしかして、私はジョバンニの……」
顔が、ぽっぽっと火照ってくる。
まさかとは思うが、ジョバンニの反応を見ると、まさかではないかもしれない。
それを肯定するように、公爵が、とても明るい声で笑った。
黒い瞳には、またいたずらっぽい光が漂っている。
「言っただろう? この婚約は、4年も前から決まっていた、とね」
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