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29話
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やばい、食われる。
霧本は空中に投げ出された恐怖と迫りくる人食いの妖怪に対すると恐怖の板挟みによって、自分でも驚く程に汗が噴き出させてしまう。どうすることも出来ずに、辺りを見渡すしかなかった。そんなことをしても、この状況を覆す事など不可能だ。しかし、今の霧本にはその無意味の行動さえ、意味があると錯覚させる。
「俊哉ぁっ!!」
雪霧が自分の名を叫び、痛みに顔を歪めながらも追ってくる。それでも、老婆との距離は絶望的に遠く、彼女が辿り着く頃には、自分は老婆に殺されてしまうだろう。
建物、地面に叩きつけられて死ぬか、老婆に食われて死ぬか。生きるという選択肢が、霧本の脳内には一文字も浮かんでこない。今まで体験した事の無い絶望感に、霧本の目には薄らと涙が溢れだし、そして、頬を伝う。
「雪霧さん……助けて……っ」
「無理じゃなぁっ! 心配するな、貴様の肉はわっちの肉となって生きていく」
安心なんて出来る筈が無い。一番体験したくないものだ。
武器とは言えないが、唯一対抗する手段である鞄を、老婆に投げつける。だが、所詮は子供が投げ、教科書しか入っていない物だ。顔の前に飛ぶ虫を払うようにして、鞄を弾かれた。
目眩ましすらならない行為に、老婆は鼻で笑う。そして、口を開くと鋭い歯が覗き、それが更なる恐怖を煽る。
――もう、だめだっ! 霧本は両腕で顔を覆い、これ以上の恐怖から逃げる様に目を固く瞑った。
すぐに、想像を絶する激痛に襲われる。
そう思った。
「な……に……」
老婆の驚愕の声が聞こえてきたと同時に、信じられない事が起きた。
後方から突如、強風が吹き荒れ、老婆を吹き飛ばしてしまう。あっという間に遠くへと追いやられる程の風にも関わらず、自分は強風の影響を受けたのは僅かに髪を靡かせる程度の、不可思議なものだった。
信じられない事はそれだけでは終わらない。
再び、何処からともなく風が真下から吹き荒れ、落下速度を強制的に落とされる。まるで、空を舞っているかの様な錯覚に陥る程に、ゆっくりと落下し始めていくのを感じ、鳥肌が立った。その時、地面との接触に大きなラグが出来、離れていた雪霧が落下する霧本を受け止める事が出来た。霧本は頬に雪霧の小さな胸を感じ、慌てて彼女から顔を引き剥がす。
「ゆ、雪霧さん……」
「大丈夫かっ!?」
雪霧はそのまま道路に降り立ち、焦った様子でこちらを見下ろしてきた。そんな彼女に、何度も頷き、彼女の着物の袖を握り締める。
「そうか……。しかし、今のは……」
そう言い、風が吹いた方角を怪訝な顔で見つめる。霧本も、同じようにするのだが、その方角には人の姿は無く、それと同時に優しく不自然な風が頬を撫でた。
彼女はその風に驚愕のものへと変えた後、戸惑った様子で視線を泳がせた。だが、すぐに表情を元に戻し、こちら……というより、胸ポケットの中で目を回すコロに視線を落とす。彼女の状態を確認し、霧本を抱え直すと、その場から跳躍する。
いつ、あの老婆が迫ってくるのか分からない今、周囲に細心の注意を払わなければならない。
見通しの良い高い建物を中心に跳んでいると、彼女の顔が僅かに歪められ、近くのビルの屋上で足を止める。
まさか、あの老婆が近くに来ているのか?
霧本は慌てて周囲に目を向けるが、老婆らしき姿は見受けられず、鳥の集団が目の前を過ぎ去っていくだけだった。
「雪霧さん?」
「この気配……烏丸」
「え、どこっ!?」
そう問いかけるが、彼女は答えるようとはせず、ビルの下に視線を落とす。その行動に疑問を覚えたものの、すぐ近くに居るという事を物語っていた。
彼女は烏丸の助けを必要としていた。だが、彼女の表情からは安堵というものは感じられず、それとは逆の、不安の色に染まっていっている様にも見えた。何故、そのような顔をしているのだろうか。彼の助けがあれば、老婆から逃げる事もなく応戦出来る筈だ。
――何でそんな顔をしてるの?
そう言おうとした時だ。
雪霧の顔が高く上げられる。どうやら、烏丸が下から飛んできたのだろう。その証拠に、コンクリートの地面に翼を生やした影が勢い良く、上空へと舞い上がっていくのが見えた。しかし、その影は一つではなく、遅れてもう一つ舞い上がった。
烏丸の影よりも、一回り大きな影。
「な……雪女、小僧っ!?」
烏丸の驚愕の声が頭上から降ってきて、霧本は彼を見上げる。
「烏丸、さんっ! 良かった、探し……て……」
そこで、言葉を失った。
何故なら、視線の先には烏丸とは別の天狗が彼を含めて、こちらを見下ろしていたからだ。
本や漫画でも見た事のある赤い顔と長い鼻。一目で三メートル近くあると分かる体格。烏丸似た服装をしているが材質などは違い、位の高さを現しているが如く、上質なものだ。腰には霧本の身長と同程度の長さを持つ刀、団扇。明らかに、天狗の中でも、上位に位置する妖怪だ。
間違いない、大天狗だ。
「ほう、カラスよ。その低俗な人間に付いているのか」
大天狗が烏丸を見下したように笑い、問い掛ける。それに対し、烏丸は顔を顰めさせながら、無言で腰に携えた刀へ手を添えた。
「やるきか? 烏天狗如きが、儂に勝てると思うな」
通常の目よりも数倍大きく、鋭い目が烏丸含めた全員に向けられる。その目に、地面に足を着けていた雪霧の体が、僅かに震えた。それを感じた霧本は彼女を見上げると、頬を小刻み震えさせ、恐怖の色を滲みださせている。
妖怪だからこそ、感じる殺気というものがあるのだろう。人間である自分でも、この状況は途轍もなく怖い。しかし、戦闘という選択肢が用意されている彼女達にとって、実力の差を独特の殺気によって突きつけられている状態だ。
負の感情に歪む彼女の顔を想像できなかったが、今の彼女が抱く負の感情は、先程の老婆を含めて着実に蓄積されている。
「雪女……、小僧とコロを連れて逃げろ」
突然、烏丸がこちらを振り返らずにそう告げる。
「烏丸。お前一人で大丈夫とは思えんぞ……?」
「黙れ、小僧共を庇いながらなど戦えるか。足手まといだ」
刀を抜き、ゆっくり構える彼に、大天狗は嘲笑の声を上げた。
「逃がす為に勝てもしない戦いをするか。つくづく、面白いカラスだっ!! いいだろう、少し遊んでやる」
「行けっ!! 雪女っ!!」
烏丸の怒号に雪霧は忌々しく舌打ちをし、霧本の体を強く抱き直してからビルから飛び降りた。彼の姿が見えなくなったと同時に、金属がぶつかり合う不快な音が耳に届き、霧本は顔を歪ませる。
あの大天狗、烏丸の事を知っていたのを見る限り、彼が以前居た天狗界の者なのかもしれない。それよりも何故、次々と恐ろしい妖怪が目の前に現れるのだ。自分達は、ただ平凡に過ごしていただけだ。命の危機に陥る様な真似などした覚えはない。
「くそっ……。今まであの様な気配を感じなかったぞっ! どこから現れたっ!?」
苛立ちの含まれた彼女の声に、霧本は眉を潜めさせる。
「烏丸、大丈夫かな……?」
「今は自分の事だけ考えろ……。あの老婆に息吹が効かない以上、勝ち目が薄い」
吐き捨てるように呟く雪霧が抱きかかえる手の力を強める。痛みが彼女の手中心から伝わってくるが、苛立っている彼女に声を掛けるのは気が引けた。護ってもらっている以上、自分は今以上の重荷にならない様、努めるしかない。
「この季節でなければ、いくつか方法はあったのだが……。俊哉、人が少なく、水のある場所はないか?」
「え? えっと……、近くにはないよ。けど、僕の家から北に行けば大きな橋があって、そこに大き目の川があるよっ」
「よし、そこに向かおう」
雪霧は方向転換をし、速度を上げた。仕切りに周囲を見渡し、老婆或いは大天狗が負ってきていないかを確認しながら跳び続ける。追ってきていない事に安堵の息を吐き、何も話す事もしなかった。
それほどまでに、彼女の顔が強張っていた。
霧本は空中に投げ出された恐怖と迫りくる人食いの妖怪に対すると恐怖の板挟みによって、自分でも驚く程に汗が噴き出させてしまう。どうすることも出来ずに、辺りを見渡すしかなかった。そんなことをしても、この状況を覆す事など不可能だ。しかし、今の霧本にはその無意味の行動さえ、意味があると錯覚させる。
「俊哉ぁっ!!」
雪霧が自分の名を叫び、痛みに顔を歪めながらも追ってくる。それでも、老婆との距離は絶望的に遠く、彼女が辿り着く頃には、自分は老婆に殺されてしまうだろう。
建物、地面に叩きつけられて死ぬか、老婆に食われて死ぬか。生きるという選択肢が、霧本の脳内には一文字も浮かんでこない。今まで体験した事の無い絶望感に、霧本の目には薄らと涙が溢れだし、そして、頬を伝う。
「雪霧さん……助けて……っ」
「無理じゃなぁっ! 心配するな、貴様の肉はわっちの肉となって生きていく」
安心なんて出来る筈が無い。一番体験したくないものだ。
武器とは言えないが、唯一対抗する手段である鞄を、老婆に投げつける。だが、所詮は子供が投げ、教科書しか入っていない物だ。顔の前に飛ぶ虫を払うようにして、鞄を弾かれた。
目眩ましすらならない行為に、老婆は鼻で笑う。そして、口を開くと鋭い歯が覗き、それが更なる恐怖を煽る。
――もう、だめだっ! 霧本は両腕で顔を覆い、これ以上の恐怖から逃げる様に目を固く瞑った。
すぐに、想像を絶する激痛に襲われる。
そう思った。
「な……に……」
老婆の驚愕の声が聞こえてきたと同時に、信じられない事が起きた。
後方から突如、強風が吹き荒れ、老婆を吹き飛ばしてしまう。あっという間に遠くへと追いやられる程の風にも関わらず、自分は強風の影響を受けたのは僅かに髪を靡かせる程度の、不可思議なものだった。
信じられない事はそれだけでは終わらない。
再び、何処からともなく風が真下から吹き荒れ、落下速度を強制的に落とされる。まるで、空を舞っているかの様な錯覚に陥る程に、ゆっくりと落下し始めていくのを感じ、鳥肌が立った。その時、地面との接触に大きなラグが出来、離れていた雪霧が落下する霧本を受け止める事が出来た。霧本は頬に雪霧の小さな胸を感じ、慌てて彼女から顔を引き剥がす。
「ゆ、雪霧さん……」
「大丈夫かっ!?」
雪霧はそのまま道路に降り立ち、焦った様子でこちらを見下ろしてきた。そんな彼女に、何度も頷き、彼女の着物の袖を握り締める。
「そうか……。しかし、今のは……」
そう言い、風が吹いた方角を怪訝な顔で見つめる。霧本も、同じようにするのだが、その方角には人の姿は無く、それと同時に優しく不自然な風が頬を撫でた。
彼女はその風に驚愕のものへと変えた後、戸惑った様子で視線を泳がせた。だが、すぐに表情を元に戻し、こちら……というより、胸ポケットの中で目を回すコロに視線を落とす。彼女の状態を確認し、霧本を抱え直すと、その場から跳躍する。
いつ、あの老婆が迫ってくるのか分からない今、周囲に細心の注意を払わなければならない。
見通しの良い高い建物を中心に跳んでいると、彼女の顔が僅かに歪められ、近くのビルの屋上で足を止める。
まさか、あの老婆が近くに来ているのか?
霧本は慌てて周囲に目を向けるが、老婆らしき姿は見受けられず、鳥の集団が目の前を過ぎ去っていくだけだった。
「雪霧さん?」
「この気配……烏丸」
「え、どこっ!?」
そう問いかけるが、彼女は答えるようとはせず、ビルの下に視線を落とす。その行動に疑問を覚えたものの、すぐ近くに居るという事を物語っていた。
彼女は烏丸の助けを必要としていた。だが、彼女の表情からは安堵というものは感じられず、それとは逆の、不安の色に染まっていっている様にも見えた。何故、そのような顔をしているのだろうか。彼の助けがあれば、老婆から逃げる事もなく応戦出来る筈だ。
――何でそんな顔をしてるの?
そう言おうとした時だ。
雪霧の顔が高く上げられる。どうやら、烏丸が下から飛んできたのだろう。その証拠に、コンクリートの地面に翼を生やした影が勢い良く、上空へと舞い上がっていくのが見えた。しかし、その影は一つではなく、遅れてもう一つ舞い上がった。
烏丸の影よりも、一回り大きな影。
「な……雪女、小僧っ!?」
烏丸の驚愕の声が頭上から降ってきて、霧本は彼を見上げる。
「烏丸、さんっ! 良かった、探し……て……」
そこで、言葉を失った。
何故なら、視線の先には烏丸とは別の天狗が彼を含めて、こちらを見下ろしていたからだ。
本や漫画でも見た事のある赤い顔と長い鼻。一目で三メートル近くあると分かる体格。烏丸似た服装をしているが材質などは違い、位の高さを現しているが如く、上質なものだ。腰には霧本の身長と同程度の長さを持つ刀、団扇。明らかに、天狗の中でも、上位に位置する妖怪だ。
間違いない、大天狗だ。
「ほう、カラスよ。その低俗な人間に付いているのか」
大天狗が烏丸を見下したように笑い、問い掛ける。それに対し、烏丸は顔を顰めさせながら、無言で腰に携えた刀へ手を添えた。
「やるきか? 烏天狗如きが、儂に勝てると思うな」
通常の目よりも数倍大きく、鋭い目が烏丸含めた全員に向けられる。その目に、地面に足を着けていた雪霧の体が、僅かに震えた。それを感じた霧本は彼女を見上げると、頬を小刻み震えさせ、恐怖の色を滲みださせている。
妖怪だからこそ、感じる殺気というものがあるのだろう。人間である自分でも、この状況は途轍もなく怖い。しかし、戦闘という選択肢が用意されている彼女達にとって、実力の差を独特の殺気によって突きつけられている状態だ。
負の感情に歪む彼女の顔を想像できなかったが、今の彼女が抱く負の感情は、先程の老婆を含めて着実に蓄積されている。
「雪女……、小僧とコロを連れて逃げろ」
突然、烏丸がこちらを振り返らずにそう告げる。
「烏丸。お前一人で大丈夫とは思えんぞ……?」
「黙れ、小僧共を庇いながらなど戦えるか。足手まといだ」
刀を抜き、ゆっくり構える彼に、大天狗は嘲笑の声を上げた。
「逃がす為に勝てもしない戦いをするか。つくづく、面白いカラスだっ!! いいだろう、少し遊んでやる」
「行けっ!! 雪女っ!!」
烏丸の怒号に雪霧は忌々しく舌打ちをし、霧本の体を強く抱き直してからビルから飛び降りた。彼の姿が見えなくなったと同時に、金属がぶつかり合う不快な音が耳に届き、霧本は顔を歪ませる。
あの大天狗、烏丸の事を知っていたのを見る限り、彼が以前居た天狗界の者なのかもしれない。それよりも何故、次々と恐ろしい妖怪が目の前に現れるのだ。自分達は、ただ平凡に過ごしていただけだ。命の危機に陥る様な真似などした覚えはない。
「くそっ……。今まであの様な気配を感じなかったぞっ! どこから現れたっ!?」
苛立ちの含まれた彼女の声に、霧本は眉を潜めさせる。
「烏丸、大丈夫かな……?」
「今は自分の事だけ考えろ……。あの老婆に息吹が効かない以上、勝ち目が薄い」
吐き捨てるように呟く雪霧が抱きかかえる手の力を強める。痛みが彼女の手中心から伝わってくるが、苛立っている彼女に声を掛けるのは気が引けた。護ってもらっている以上、自分は今以上の重荷にならない様、努めるしかない。
「この季節でなければ、いくつか方法はあったのだが……。俊哉、人が少なく、水のある場所はないか?」
「え? えっと……、近くにはないよ。けど、僕の家から北に行けば大きな橋があって、そこに大き目の川があるよっ」
「よし、そこに向かおう」
雪霧は方向転換をし、速度を上げた。仕切りに周囲を見渡し、老婆或いは大天狗が負ってきていないかを確認しながら跳び続ける。追ってきていない事に安堵の息を吐き、何も話す事もしなかった。
それほどまでに、彼女の顔が強張っていた。
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