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第1章
第19話 村の中は意外と綺麗
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「意外と綺麗な村だな…」
村に入った最初の感想は、思っていたより綺麗って事だった。
眼に映る建物は、ほとんどが木造の平屋建てで、一部を除いて2階建がせいぜいって感じなのだが、奥に1軒だけ、3階建の場違いなほど大きな建物が見える。
見た目も石やレンガなんかを使っているようで、かなり主張が激しい…
あれがこの村の領主の屋敷だとしたら、絶対近寄りたくない。
全体的に古い建物が多い気がするが、ボロって訳じゃなくて、使い込まれてるって感じがして、村の雰囲気的には好印象だ。
土を踏み固めただけのメインストリート?には、小さな子供達が数人で追いかけっこをするように走り回り。
母親らしき人が、それを遠目に眺めながら話し込んでいる。
他にも、何人もの村人が通りを歩いている。
服装は皆とてもシンプルで、一枚布を体に巻きつけているだけのように見える。
泥や土で汚れたのか、誰の服を見ても薄茶色っぽい色をしているが、それでも比較的清潔そうにみえるから不思議なものだ。
レクレットもそうだったが、顔立ちは西洋風で、全体的に整っているのだが、総じて彫りが深い。
緑や紫みたいな奇抜な髪の人は見当たらず、金や茶、赤っぽい色がほとんどなので、俺達の黒髪は結構目立つかもしれない…
そんなことを思いながら、通りに突っ立ったまま子供達を眺めていると、見られているのに気づいたのか、こちらに近づいてきた。
「だーれー?」
「だれだれー?」
「どっからきたのー?」
旅人が珍しいんだろうか、警戒心を感じさせない感じで、口々に質問してくる。
俺はあまり子供は得意じゃない…
それでも、警戒されると余計に面倒になるから対応しようと思って、どう答えようか考えていると、優子が先に喋り始めてしまった。
「こんにちは。私達はチセって村から来たの。ここからずっと遠くにあるんだけど、知ってるかな?」
「えー知らなーい」
「僕もー」
「私もー」
「そっかー、それじゃノノーキルさんのお店は知ってる?」
「知ってるー」
「僕もー」
「私もー」
「私達、ノノーキルさんのお店に行きたいんだけど、教えてもらえないかな?」
「うん、いいよー」
「僕もー」
「私もー」
「ありがとう。ほら、ぼん行くよー。」
「…おう…」
なんだろう、子供の扱いは元々うまかったが…
いきなりどうしたんだ?
「こっちだよー」
「こっちー」
「はやくー」
子供達に案内され、村の中を進んで行く。
見ず知らずの相手と子供が話していて、親は心配じゃないのかと、チラッと話し込んでいる女の人に視線を向けてみたが、なぜか手を振られ微笑まれた。
…どういうことだ?
「それなにー?」
「なにー」
「なになにー」
「これ?しろまとでっかちゃんだよ。」
「しろまだよー。」
「…なにー?」
「わーしゃべるのー?すごーい!」
「しゃべったー」
「かわいいねー」
ワイワイと楽しそうにしているが、唐突にぬいぐるみがしゃべることをバラしてやがる…
(ナビさん、ぬいぐるみが動くのは、こっちの世界でもあり得ないんだよな?)
『回答提示。そもそも、マスターの所有するぬいぐるみ、しろまやでっかちゃんの様な形状の物は存在しません。』
んん?
(ナビさん?こっちのぬいぐるみってどんななの?)
『回答提示。筒状や円状に布を縫い合わせ、内部に綿を詰めたクッション状のものが主流です。貴族の子女のみ、簡素な人型に縫い合わせた物を手にすることができます。』
…あ…あー…
(ナビさん…しろま達のことが広まるとどうなる…かな?)
『情報提示。貴族その他から何かしらの接触を受ける可能性があります。』
ですよねー!
貴族からの接触とか、避けるべきイベントの上位じゃねぇか…
ナビさんから、後々面倒になりそうな情報を聞いたところで、ノノーキルって人が営む雑貨屋に到着したらしく、子供達が立ち止まった。
「ここだよー」
「そう、ここー」
「ここなのー」
子供達は、店の中を指差してここだと言う。
「そっかー、ありがとうねー。」
「狭いなー、な、マメ。」
「肉売ってる?」
優子は子供達にお礼を言っているが、ぬいぐるみ達はもう興味が店の方に行っている。
俺の内心はそれどころじゃないんだが?
「すみませーん。ノノーキルさんはいますかー?」
「ちょ!おっと、お前らここまでありがとうな。えっと、これ、結構美味いから後で食いな。待て優子!」
躊躇なく店の中に入って行く優子に驚かされるが、俺は、ストレージリングから魔樹の果実を人数分取り出し、子供達にそれぞれ渡してから後を追いかける。
「なんだこれー」
「なんだー」
「いい匂ーい」
「母さんに見せよう!」
「見せるー」
「私もー」
子供達は、果実を持って親元へと走っていった…
店に入ると、中は明かりがないためか、なんだか薄暗い。
怪しい店なのかと、目を凝らして周りを見るが、ほんの少しの木製品が置いてあるだけで、殆どの棚には何も置いていない状態なのが見て取れる。
パッと見では、ここが何の店なのか判断できない。
しばらく店の中を見て待っていると、奥から店主らしき小太りの男が顔を覗かせる。
機嫌が悪いのか、眉間に皺を作る男は、値踏みするようにこちらを見てきた。
「…俺がノノーキルだが…お前ら、見かけない顔だな…」
機嫌が悪そうな店主の態度に、俺は宿と素材の買取をしてくれる店を聞いたら、早々に退散した方が良さそうだと考え、言葉を選んでいると…
また横から優子が話し始める。
「こんにちは。お菓子は売ってないんですか?」
「あん?んな貴族の食うようなもの置いてるわけねぇだろ?
てか、お前らは誰なんだ?」
「マメです。」
「しろまです。」
「でっかちゃんでーす。」
「ちょ!待て待て!勝手に喋るな!」
手を上げて自己紹介する優子達を、反射的に制止する。
何してくれる?
「ぼんも、ちゃんと挨拶しないとだよ?」
「そう言うことじゃなくてだな…」
なんだろう…色々心配している俺が間違っている気がしてきたぞ…
「お、おい…」
今は知らないおっさんに対応する気分じゃ無…
「あんたの持ってるそれ…もしかしてゴーレムなのか?」
「…はい?」
優子の持つしろま達を指差すノノーキル。
ゴーレム?ぬいぐるみですけど?
「自立稼働するゴーレム…あんた、いや、マメだったか?マメさんは魔導士なのか?」
「はい?」
このおっさんはなにを言い出す?ぬいぐるみがゴーレムな訳ないだろうに。
いや、そんなことは後だ。
まず…
「ゴーレムを使えるってことは、かなり上位の魔導士さんだ…「スターップ!」…え?」
話し始めようとするノノーキルを止めるため、ちょっとだけ大声を出してしまう。
もうあれだ、一回整理しないと収集つかなくなるやつだこれ。
「おっさん!少し整理するからそこで待ってろ!そんで優子はこっちこい!」
同じように驚いている優子の手を引き、店の隅へと移動する。
「優子、何してんの?ねぇ、何してんの?」
「え?んー、買い物かな?」
「違くて、下手に能力バレたら面倒なことになるって、前に俺言ったよね?」
トリ頭か?若返ってトリ頭になったのか?
「しろま達も暫く我慢って言ったよな?なんで普通に喋るよ?」
「えー?ダメなの?」
ダメに決まってんだろ!と言うつもりだったのだが、さっきからノノーキルのおっさんが、視界の端をチョロチョロと…
動くぬいぐるみを見て、おっさんが目を輝かせているのはキモい!
「待てっつってんだろ!痺れろ!麻痺毒枷!」
反射的に魔法を使ってしまった。
ノノーキルの二の腕付近に、黄色く光る枷が出現し、カシャンと音を立てて装着される。
それを驚いた顔で見ていたノノーキルだったが、言葉を発する間も無く、泡を吹きながら目を見開いたまま後ろに倒れた。
ノノーキルの倒れた、バタン!という音で、やり過ぎたことに気がつく…
「…はっ!やべぇ!解呪!」
体の大きな追跡狼ですら、即時昏倒に陥る魔法なのに、それを小太りのおっさんに手加減抜きで使ってしまった…
直ぐに解呪したけど、どう…
倒れたノノーキルを覗き込むと、目を見開いたまま動かない。
小さく痙攣もしているし、これはもう諦め…
「元気になれー、解毒」
俺の狼狽えようを見た優子が、後ろから何かの魔法を唱えてくれた。
すると、ノノーキルが薄緑色に淡く光り、枷の付いていた二の腕から、煙のようなものが立ち上る。
光が収まると、数度瞬きしたノノーキルが体を起こした。
「…今…なにを…」
ノノーキルは、まだ青い顔で聞いてくる。
倒れた時に頭を打ったのかもしれない。
少し記憶が飛んで…
これは?
「あの…私達のことは…」
「あ…?誰だあんた…いや、どっかで…」
チャンス!
「いえ!初めましてですよ!ええ!初めてですとも!
私達はついさっき、レクレットさんから紹介されてここに来たんです!
そうしたら、何故かそこであなたが倒れていたので、介抱、そう介抱していたんです!」
「そ…そうか…?なんか魔ほ…」
思い出される前に話を進めるしかない!
「そんなことよりです!レクレットさんから村の事はノノーキルさんに聞けと言われたのですが、魔物の素材を買い取ってくれるところと、宿を教えてもらえませんか!?」
「レクレット…?いやでも魔ほ…」
「どこですか?教えて下さい!」
「…宿はそこの先にあるヤドリギ亭ってところだが、買い取りなら…ここだ…」
おわったーーーーー
ーーーー
作者です。
村の人口は前に書いてますが、この世界だと中規模の村くらいの大きさを想定しています。
感想その他、お時間あれば是非。
村に入った最初の感想は、思っていたより綺麗って事だった。
眼に映る建物は、ほとんどが木造の平屋建てで、一部を除いて2階建がせいぜいって感じなのだが、奥に1軒だけ、3階建の場違いなほど大きな建物が見える。
見た目も石やレンガなんかを使っているようで、かなり主張が激しい…
あれがこの村の領主の屋敷だとしたら、絶対近寄りたくない。
全体的に古い建物が多い気がするが、ボロって訳じゃなくて、使い込まれてるって感じがして、村の雰囲気的には好印象だ。
土を踏み固めただけのメインストリート?には、小さな子供達が数人で追いかけっこをするように走り回り。
母親らしき人が、それを遠目に眺めながら話し込んでいる。
他にも、何人もの村人が通りを歩いている。
服装は皆とてもシンプルで、一枚布を体に巻きつけているだけのように見える。
泥や土で汚れたのか、誰の服を見ても薄茶色っぽい色をしているが、それでも比較的清潔そうにみえるから不思議なものだ。
レクレットもそうだったが、顔立ちは西洋風で、全体的に整っているのだが、総じて彫りが深い。
緑や紫みたいな奇抜な髪の人は見当たらず、金や茶、赤っぽい色がほとんどなので、俺達の黒髪は結構目立つかもしれない…
そんなことを思いながら、通りに突っ立ったまま子供達を眺めていると、見られているのに気づいたのか、こちらに近づいてきた。
「だーれー?」
「だれだれー?」
「どっからきたのー?」
旅人が珍しいんだろうか、警戒心を感じさせない感じで、口々に質問してくる。
俺はあまり子供は得意じゃない…
それでも、警戒されると余計に面倒になるから対応しようと思って、どう答えようか考えていると、優子が先に喋り始めてしまった。
「こんにちは。私達はチセって村から来たの。ここからずっと遠くにあるんだけど、知ってるかな?」
「えー知らなーい」
「僕もー」
「私もー」
「そっかー、それじゃノノーキルさんのお店は知ってる?」
「知ってるー」
「僕もー」
「私もー」
「私達、ノノーキルさんのお店に行きたいんだけど、教えてもらえないかな?」
「うん、いいよー」
「僕もー」
「私もー」
「ありがとう。ほら、ぼん行くよー。」
「…おう…」
なんだろう、子供の扱いは元々うまかったが…
いきなりどうしたんだ?
「こっちだよー」
「こっちー」
「はやくー」
子供達に案内され、村の中を進んで行く。
見ず知らずの相手と子供が話していて、親は心配じゃないのかと、チラッと話し込んでいる女の人に視線を向けてみたが、なぜか手を振られ微笑まれた。
…どういうことだ?
「それなにー?」
「なにー」
「なになにー」
「これ?しろまとでっかちゃんだよ。」
「しろまだよー。」
「…なにー?」
「わーしゃべるのー?すごーい!」
「しゃべったー」
「かわいいねー」
ワイワイと楽しそうにしているが、唐突にぬいぐるみがしゃべることをバラしてやがる…
(ナビさん、ぬいぐるみが動くのは、こっちの世界でもあり得ないんだよな?)
『回答提示。そもそも、マスターの所有するぬいぐるみ、しろまやでっかちゃんの様な形状の物は存在しません。』
んん?
(ナビさん?こっちのぬいぐるみってどんななの?)
『回答提示。筒状や円状に布を縫い合わせ、内部に綿を詰めたクッション状のものが主流です。貴族の子女のみ、簡素な人型に縫い合わせた物を手にすることができます。』
…あ…あー…
(ナビさん…しろま達のことが広まるとどうなる…かな?)
『情報提示。貴族その他から何かしらの接触を受ける可能性があります。』
ですよねー!
貴族からの接触とか、避けるべきイベントの上位じゃねぇか…
ナビさんから、後々面倒になりそうな情報を聞いたところで、ノノーキルって人が営む雑貨屋に到着したらしく、子供達が立ち止まった。
「ここだよー」
「そう、ここー」
「ここなのー」
子供達は、店の中を指差してここだと言う。
「そっかー、ありがとうねー。」
「狭いなー、な、マメ。」
「肉売ってる?」
優子は子供達にお礼を言っているが、ぬいぐるみ達はもう興味が店の方に行っている。
俺の内心はそれどころじゃないんだが?
「すみませーん。ノノーキルさんはいますかー?」
「ちょ!おっと、お前らここまでありがとうな。えっと、これ、結構美味いから後で食いな。待て優子!」
躊躇なく店の中に入って行く優子に驚かされるが、俺は、ストレージリングから魔樹の果実を人数分取り出し、子供達にそれぞれ渡してから後を追いかける。
「なんだこれー」
「なんだー」
「いい匂ーい」
「母さんに見せよう!」
「見せるー」
「私もー」
子供達は、果実を持って親元へと走っていった…
店に入ると、中は明かりがないためか、なんだか薄暗い。
怪しい店なのかと、目を凝らして周りを見るが、ほんの少しの木製品が置いてあるだけで、殆どの棚には何も置いていない状態なのが見て取れる。
パッと見では、ここが何の店なのか判断できない。
しばらく店の中を見て待っていると、奥から店主らしき小太りの男が顔を覗かせる。
機嫌が悪いのか、眉間に皺を作る男は、値踏みするようにこちらを見てきた。
「…俺がノノーキルだが…お前ら、見かけない顔だな…」
機嫌が悪そうな店主の態度に、俺は宿と素材の買取をしてくれる店を聞いたら、早々に退散した方が良さそうだと考え、言葉を選んでいると…
また横から優子が話し始める。
「こんにちは。お菓子は売ってないんですか?」
「あん?んな貴族の食うようなもの置いてるわけねぇだろ?
てか、お前らは誰なんだ?」
「マメです。」
「しろまです。」
「でっかちゃんでーす。」
「ちょ!待て待て!勝手に喋るな!」
手を上げて自己紹介する優子達を、反射的に制止する。
何してくれる?
「ぼんも、ちゃんと挨拶しないとだよ?」
「そう言うことじゃなくてだな…」
なんだろう…色々心配している俺が間違っている気がしてきたぞ…
「お、おい…」
今は知らないおっさんに対応する気分じゃ無…
「あんたの持ってるそれ…もしかしてゴーレムなのか?」
「…はい?」
優子の持つしろま達を指差すノノーキル。
ゴーレム?ぬいぐるみですけど?
「自立稼働するゴーレム…あんた、いや、マメだったか?マメさんは魔導士なのか?」
「はい?」
このおっさんはなにを言い出す?ぬいぐるみがゴーレムな訳ないだろうに。
いや、そんなことは後だ。
まず…
「ゴーレムを使えるってことは、かなり上位の魔導士さんだ…「スターップ!」…え?」
話し始めようとするノノーキルを止めるため、ちょっとだけ大声を出してしまう。
もうあれだ、一回整理しないと収集つかなくなるやつだこれ。
「おっさん!少し整理するからそこで待ってろ!そんで優子はこっちこい!」
同じように驚いている優子の手を引き、店の隅へと移動する。
「優子、何してんの?ねぇ、何してんの?」
「え?んー、買い物かな?」
「違くて、下手に能力バレたら面倒なことになるって、前に俺言ったよね?」
トリ頭か?若返ってトリ頭になったのか?
「しろま達も暫く我慢って言ったよな?なんで普通に喋るよ?」
「えー?ダメなの?」
ダメに決まってんだろ!と言うつもりだったのだが、さっきからノノーキルのおっさんが、視界の端をチョロチョロと…
動くぬいぐるみを見て、おっさんが目を輝かせているのはキモい!
「待てっつってんだろ!痺れろ!麻痺毒枷!」
反射的に魔法を使ってしまった。
ノノーキルの二の腕付近に、黄色く光る枷が出現し、カシャンと音を立てて装着される。
それを驚いた顔で見ていたノノーキルだったが、言葉を発する間も無く、泡を吹きながら目を見開いたまま後ろに倒れた。
ノノーキルの倒れた、バタン!という音で、やり過ぎたことに気がつく…
「…はっ!やべぇ!解呪!」
体の大きな追跡狼ですら、即時昏倒に陥る魔法なのに、それを小太りのおっさんに手加減抜きで使ってしまった…
直ぐに解呪したけど、どう…
倒れたノノーキルを覗き込むと、目を見開いたまま動かない。
小さく痙攣もしているし、これはもう諦め…
「元気になれー、解毒」
俺の狼狽えようを見た優子が、後ろから何かの魔法を唱えてくれた。
すると、ノノーキルが薄緑色に淡く光り、枷の付いていた二の腕から、煙のようなものが立ち上る。
光が収まると、数度瞬きしたノノーキルが体を起こした。
「…今…なにを…」
ノノーキルは、まだ青い顔で聞いてくる。
倒れた時に頭を打ったのかもしれない。
少し記憶が飛んで…
これは?
「あの…私達のことは…」
「あ…?誰だあんた…いや、どっかで…」
チャンス!
「いえ!初めましてですよ!ええ!初めてですとも!
私達はついさっき、レクレットさんから紹介されてここに来たんです!
そうしたら、何故かそこであなたが倒れていたので、介抱、そう介抱していたんです!」
「そ…そうか…?なんか魔ほ…」
思い出される前に話を進めるしかない!
「そんなことよりです!レクレットさんから村の事はノノーキルさんに聞けと言われたのですが、魔物の素材を買い取ってくれるところと、宿を教えてもらえませんか!?」
「レクレット…?いやでも魔ほ…」
「どこですか?教えて下さい!」
「…宿はそこの先にあるヤドリギ亭ってところだが、買い取りなら…ここだ…」
おわったーーーーー
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作者です。
村の人口は前に書いてますが、この世界だと中規模の村くらいの大きさを想定しています。
感想その他、お時間あれば是非。
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