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婚約継続!
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父が俺の意識を失ってからの状況を教えてくれた。
俺はアンジェリカが仕組んだ危ない紅茶を飲み干した後意識を失い痙攣を起こしていた。アリスがとっさの判断で俺の喉に手を突っ込み紅茶を吐き出させたらしい。
それでも痙攣が収まらず、体は浮腫み全身紫の斑点が浮き上がりどう見ても重症化していたそうだ。
アンジェリカは逃げ出し自宅のトイレに隠れるように籠っていたが捕らえられて再度俺の元に連れて行き、何の薬を盛ったのか解毒剤の有無など聞き出そうとしたが俺の惨状を見てアンジェリカは嘔吐し「気持ち悪いものを見せないで!私は悪くない!変な薬だなんて知らなかっただけよ!」と言いながら錯乱し話ができないほど取り乱したと。
その後治療師や医師を呼んだが、見たことない状況に自分たちも未知の病気に感染するのではないかと俺に近づくのをためらった。
そこにアリスだけは駆け寄って症状を念入りに確認し、介抱してくれた。
薬の症状だから感染の心配はない。しかし怪しい薬が他人に付着してはいけないと防護服を持ってこさせ俺を全身消毒してくれたのもアリスだったらしい。
薬の分野が未発達なこの国では医師や治療師の対応よりアリスの薬学の方が助かる見込みがあると両親が判断してくれて治療方針をアリスに任せてくれた。
アリスも自分から俺の介抱や治療を買って出てくれたと父は言っていた。
経過を聞いて俺の胸にアリスへの思いが込み上げてきた。
アリス、こんなに素晴らしい女性はいない。俺は絶対アリスと結婚する!
元凶のアンジェリカは今裁判にかける準備中で今は牢屋の中で捕らえられているそうだ。
今までアンジェリカの好意は気が付いていたし、ちゃんと距離を取らなかった俺にも責任があるのかもしれない。今回、被害者がアリスじゃなくて俺だったことが不幸中の幸いだ。
もう、ふらふらしない。アリスに俺の思いをちゃんと知ってもらおう。
もちろん婚約は継続だ!学園を卒業したらすぐ結婚する。決めた!
しばらく薬の後遺症で四肢にしびれが残り不自由な生活だったが、アリスに心配かけたくない一心で学園に復学した。
アンジェリカの失態は学園中に広まっていた。
俺が毒を盛られたことも知られている。アリスの健闘があったことも知れ渡っているらしい。そのためか、以前よりアリスとほかの生徒との距離が近い気がした。
男子生徒がアリスに挨拶すると、いつも通りぎこちないのだが女子生徒が相手だとアリスが嬉しそうに照れているのが分かる。眼鏡をしていてもアリスの嬉しい気持ちが相手に伝わっている。友達がいないと言っていたアリスにとっても、この状況は本当に好ましいことなのだが、俺にとっては何とも言えない気持ちになる。
ああ、自分勝手だと自分でも分かっている。
アリスが周囲に誤解されているのを一緒になって悪態をつき、自分を助けてくれていたのに絨毯を汚されたとどうでもいい内容で怒って一方的に婚約解消を言い渡すなんぞただのクズ男だ。自分で自分が恨めしいよ。
だが、俺は改心した。アリスの素晴らしさを知ったんだ。
ただの恩義で婚約を継続するんじゃない。俺はアリスに惚れた。例え、あの眼鏡の奥の顔がどんなに崩れて不格好ででも、俺はアリスが大好きだ。誰にも渡す気はない。
もちろんマリーナ嬢にも。
俺はアンジェリカが仕組んだ危ない紅茶を飲み干した後意識を失い痙攣を起こしていた。アリスがとっさの判断で俺の喉に手を突っ込み紅茶を吐き出させたらしい。
それでも痙攣が収まらず、体は浮腫み全身紫の斑点が浮き上がりどう見ても重症化していたそうだ。
アンジェリカは逃げ出し自宅のトイレに隠れるように籠っていたが捕らえられて再度俺の元に連れて行き、何の薬を盛ったのか解毒剤の有無など聞き出そうとしたが俺の惨状を見てアンジェリカは嘔吐し「気持ち悪いものを見せないで!私は悪くない!変な薬だなんて知らなかっただけよ!」と言いながら錯乱し話ができないほど取り乱したと。
その後治療師や医師を呼んだが、見たことない状況に自分たちも未知の病気に感染するのではないかと俺に近づくのをためらった。
そこにアリスだけは駆け寄って症状を念入りに確認し、介抱してくれた。
薬の症状だから感染の心配はない。しかし怪しい薬が他人に付着してはいけないと防護服を持ってこさせ俺を全身消毒してくれたのもアリスだったらしい。
薬の分野が未発達なこの国では医師や治療師の対応よりアリスの薬学の方が助かる見込みがあると両親が判断してくれて治療方針をアリスに任せてくれた。
アリスも自分から俺の介抱や治療を買って出てくれたと父は言っていた。
経過を聞いて俺の胸にアリスへの思いが込み上げてきた。
アリス、こんなに素晴らしい女性はいない。俺は絶対アリスと結婚する!
元凶のアンジェリカは今裁判にかける準備中で今は牢屋の中で捕らえられているそうだ。
今までアンジェリカの好意は気が付いていたし、ちゃんと距離を取らなかった俺にも責任があるのかもしれない。今回、被害者がアリスじゃなくて俺だったことが不幸中の幸いだ。
もう、ふらふらしない。アリスに俺の思いをちゃんと知ってもらおう。
もちろん婚約は継続だ!学園を卒業したらすぐ結婚する。決めた!
しばらく薬の後遺症で四肢にしびれが残り不自由な生活だったが、アリスに心配かけたくない一心で学園に復学した。
アンジェリカの失態は学園中に広まっていた。
俺が毒を盛られたことも知られている。アリスの健闘があったことも知れ渡っているらしい。そのためか、以前よりアリスとほかの生徒との距離が近い気がした。
男子生徒がアリスに挨拶すると、いつも通りぎこちないのだが女子生徒が相手だとアリスが嬉しそうに照れているのが分かる。眼鏡をしていてもアリスの嬉しい気持ちが相手に伝わっている。友達がいないと言っていたアリスにとっても、この状況は本当に好ましいことなのだが、俺にとっては何とも言えない気持ちになる。
ああ、自分勝手だと自分でも分かっている。
アリスが周囲に誤解されているのを一緒になって悪態をつき、自分を助けてくれていたのに絨毯を汚されたとどうでもいい内容で怒って一方的に婚約解消を言い渡すなんぞただのクズ男だ。自分で自分が恨めしいよ。
だが、俺は改心した。アリスの素晴らしさを知ったんだ。
ただの恩義で婚約を継続するんじゃない。俺はアリスに惚れた。例え、あの眼鏡の奥の顔がどんなに崩れて不格好ででも、俺はアリスが大好きだ。誰にも渡す気はない。
もちろんマリーナ嬢にも。
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完結まで執筆済み。毎日四話更新で4/24に完結予定。
第一章 無計画な婚約破棄
第二章 無計画な白い結婚
第三章 無計画な告白
第四章 無計画なプロポーズ
第五章 無計画な真実の愛
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