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一緒に買い物
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16時過ぎたころ、めぐちゃんが初めてデザイン課に顔を出した。
何か、おどおどした感じだ。
「マコさん、すみません、仕事中。」
「めぐちゃん、どうしたの?もう仕事終わりだよね。」
「そうなんですけど、田所さんのこと気になっちゃって。もし早めに有給とれるなら一緒に帰りたいなって言いに来たんです。でも、忙しいですよね。」
「めぐちゃん…、心配してくれてありがとう。あのね、山根君が一緒に帰ってくれることになったの。実はすごく私たち自宅近かったんだ。」
同じマンションということやぽんちゃんの散歩までは言わなかった。
山根君の個人情報にもなるからそこは慎重に。
「ああ、そうなんですか?じゃあ大丈夫だ。安心しました。」
「ごめんね、早めに連絡すればよかったね。心配かけちゃった。」
「大丈夫です。仕事中ですから。じゃあ、私はこれで失礼します。」
「誰?アポなしで誰か来たの?」私たちの声が聞こえたのか滝川さんが覗きに来た。
「あ、滝川さん。彼女今営業部に来てくれている滝野瀬恵ちゃんです。」
「あ、えっと…。どうも…。」
「…。どうも…。」
「お二人何か名前似てますね。」
「滝だけじゃん。」
「…じゃあ私帰りますね。山根さんによろしくお伝えください。」
「あ、うん。分かった。めぐちゃんありがとうね。」
「いえ、じゃあお疲れ様です。」めぐちゃんはそそくさと帰っていった。
「滝川さん、めぐちゃん可愛いでしょ。すごく良い子なの。料理上手だし婚約者さんの事いつも嬉しそうに話してくれるんだ。」
「…。へえ、そう。」
「うん。きっと滝川さんも良い子だって思うよ。絶対。」
「部署が違うから関わりないよ。で、平井さんも山根君も今日から早めに帰るんでしょ。じゃあ、今頑張らないといけないんじゃない?」
「あ、そうだ!よし!頑張りますか!」私が腕まくりすると
「力はいりすぎ。」と滝川さんの冷静な突っ込みが入った。
その日の夜、山根君と帰宅してもらった。
電車に乗るときとか、謎の距離感があって山根君に尾行されているみたいだから一緒に歩いてほしいと頼んだ。
一緒に電車に乗って隣の山根君をちらりと覗き込む。
「山根君、痩せた?」
手足がもともと長かったんだろうけど、ほっそりしたからかものすごくスタイルが良くなっている。
顔も小さい気がする。髪の毛と髭であまりよく分らないけど。
「あ、そうなんです。平井さんのご飯のおかげです。すごく体調良いんですよ。」
自分のおかげだとさらりと言われると嬉しくて照れてしまう。
「そうだ、米とか調味料とか重い物買いますよね。俺持ちますよ。俺の弁当作ってもらってるんだし、お金も払いたいんで。」
「いやいや、お金なんてもらえないよ。山根君にすごくお世話になってるし甘えてるんだからもらえる訳ないよ。」
「…けど、平井さんの負担になるの嫌なんですよ。」
山根君は私が困りそうと思った時は結構頑固だ。それだけ優しいって事なんだけど。
「じゃあ、マンション行くまでに買い物しようと思ってたから荷物一緒に持ってもらっても良いかな?」
「もちろんです。」
良かった。荷物持ちで納得してもらおう。
ついでにどんな食材が好きかスーパーで実際選んでもらうのも良いな。
ちょっと買い物が楽しみになってきた。
比べちゃいけないけど、田所さんの時はヒールでお米を運んだり、重いビールの箱運んだりと一人で全部やらなくちゃいけなかったんだよね。
山根君の気遣いがありがたいな。
スーパーでは一緒にカートを押してスーパーを歩く。
昔からあるおやつを見て一緒になつかしんだり、綺麗なパッケージを見て二人で感動したり。
男の人と買い物するのってこんな楽しかったんだって思った。
山根君だからだろうな。
スーパーから出る時もさりげなく重い荷物ばかり入った袋を持ってくれた。
「じゃあ、俺は2階なんで階段で帰ります。ぽんちゃんの散歩は19時半って言ってましたよね。それくらいになったらエントランスに居ておきます。無理だったら連絡ください。」
そう言って階段を使って帰って行った。
ぽんちゃんの散歩も人気が少ないところは派手なスポーツウエアを着た山根君が一緒に歩いてくれる。
ぽんちゃんも嬉しそうだ。
ぽんちゃんのサロン周辺は別行動って言って山根君はジョギングをするために走り去って、またちょうどいいくらいの時間に戻ってきてくれた。
こんな至れり尽くせりで良いのかな…。
何か、おどおどした感じだ。
「マコさん、すみません、仕事中。」
「めぐちゃん、どうしたの?もう仕事終わりだよね。」
「そうなんですけど、田所さんのこと気になっちゃって。もし早めに有給とれるなら一緒に帰りたいなって言いに来たんです。でも、忙しいですよね。」
「めぐちゃん…、心配してくれてありがとう。あのね、山根君が一緒に帰ってくれることになったの。実はすごく私たち自宅近かったんだ。」
同じマンションということやぽんちゃんの散歩までは言わなかった。
山根君の個人情報にもなるからそこは慎重に。
「ああ、そうなんですか?じゃあ大丈夫だ。安心しました。」
「ごめんね、早めに連絡すればよかったね。心配かけちゃった。」
「大丈夫です。仕事中ですから。じゃあ、私はこれで失礼します。」
「誰?アポなしで誰か来たの?」私たちの声が聞こえたのか滝川さんが覗きに来た。
「あ、滝川さん。彼女今営業部に来てくれている滝野瀬恵ちゃんです。」
「あ、えっと…。どうも…。」
「…。どうも…。」
「お二人何か名前似てますね。」
「滝だけじゃん。」
「…じゃあ私帰りますね。山根さんによろしくお伝えください。」
「あ、うん。分かった。めぐちゃんありがとうね。」
「いえ、じゃあお疲れ様です。」めぐちゃんはそそくさと帰っていった。
「滝川さん、めぐちゃん可愛いでしょ。すごく良い子なの。料理上手だし婚約者さんの事いつも嬉しそうに話してくれるんだ。」
「…。へえ、そう。」
「うん。きっと滝川さんも良い子だって思うよ。絶対。」
「部署が違うから関わりないよ。で、平井さんも山根君も今日から早めに帰るんでしょ。じゃあ、今頑張らないといけないんじゃない?」
「あ、そうだ!よし!頑張りますか!」私が腕まくりすると
「力はいりすぎ。」と滝川さんの冷静な突っ込みが入った。
その日の夜、山根君と帰宅してもらった。
電車に乗るときとか、謎の距離感があって山根君に尾行されているみたいだから一緒に歩いてほしいと頼んだ。
一緒に電車に乗って隣の山根君をちらりと覗き込む。
「山根君、痩せた?」
手足がもともと長かったんだろうけど、ほっそりしたからかものすごくスタイルが良くなっている。
顔も小さい気がする。髪の毛と髭であまりよく分らないけど。
「あ、そうなんです。平井さんのご飯のおかげです。すごく体調良いんですよ。」
自分のおかげだとさらりと言われると嬉しくて照れてしまう。
「そうだ、米とか調味料とか重い物買いますよね。俺持ちますよ。俺の弁当作ってもらってるんだし、お金も払いたいんで。」
「いやいや、お金なんてもらえないよ。山根君にすごくお世話になってるし甘えてるんだからもらえる訳ないよ。」
「…けど、平井さんの負担になるの嫌なんですよ。」
山根君は私が困りそうと思った時は結構頑固だ。それだけ優しいって事なんだけど。
「じゃあ、マンション行くまでに買い物しようと思ってたから荷物一緒に持ってもらっても良いかな?」
「もちろんです。」
良かった。荷物持ちで納得してもらおう。
ついでにどんな食材が好きかスーパーで実際選んでもらうのも良いな。
ちょっと買い物が楽しみになってきた。
比べちゃいけないけど、田所さんの時はヒールでお米を運んだり、重いビールの箱運んだりと一人で全部やらなくちゃいけなかったんだよね。
山根君の気遣いがありがたいな。
スーパーでは一緒にカートを押してスーパーを歩く。
昔からあるおやつを見て一緒になつかしんだり、綺麗なパッケージを見て二人で感動したり。
男の人と買い物するのってこんな楽しかったんだって思った。
山根君だからだろうな。
スーパーから出る時もさりげなく重い荷物ばかり入った袋を持ってくれた。
「じゃあ、俺は2階なんで階段で帰ります。ぽんちゃんの散歩は19時半って言ってましたよね。それくらいになったらエントランスに居ておきます。無理だったら連絡ください。」
そう言って階段を使って帰って行った。
ぽんちゃんの散歩も人気が少ないところは派手なスポーツウエアを着た山根君が一緒に歩いてくれる。
ぽんちゃんも嬉しそうだ。
ぽんちゃんのサロン周辺は別行動って言って山根君はジョギングをするために走り去って、またちょうどいいくらいの時間に戻ってきてくれた。
こんな至れり尽くせりで良いのかな…。
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