社内恋愛にご注意!!

ミミリン

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慰めてやれよ

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帰宅して夜の肌のお手入れ中、義明に今日の事を伝えようとした。




「ねえ、義明。ねえってば。」


「あ?何だよ瑠美。」


「義明って携帯ばっかり見てるよね。ゲームの何が面白いの?」


「ん~。瑠美には分からないだろ。説明もめんどくさい。」



「課金とかしてるわけ?」


「まあ、ちょくちょく。何だよ?俺のゲームの話が聞きたいわけじゃないんだろ?」


「ああ、そうそう。今日ね、営業の人たちがマコ先輩を見たっていうの。」


「ああ、あいつか。最近ほとんど営業で見ないよな。」


「それでね、何か変なこと言ってた。」


「変な事?」


「何か美人のオーラが出てたとか、綺麗になってたとか…。おかしくない?おばさん化してるのなら分かるけど、逆じゃん。」


「へ~、確かに意外だよな。何だ、新しい男か?何だよ、結構次見つけるの早いな。」


「え~?マコ先輩が次の彼氏?ないでしょ?あれだけ義明にこっぴどくフラれて私に略奪されたら再起不能だと思うんだけど、結構しぶといのかな?」


「瑠美、お前そんなこと考えてたのか?」


「え?あっ!ウソウソ!そんな事考える訳ないじゃん。何か心配なんだよね。ほら、私のせいでこの家出るきっかけ作っちゃったしマコ先輩には申し訳ないことしたなって。いじめられてたけど、人が不幸になるのはやっぱりつらいもん。マコ先輩大丈夫かなあ?」


上目使いで義明を見る。



「ああ、やっぱり瑠美は優しいな。大丈夫だろ。あいつも色々もがいている最中なんだと思うぞ。まあ、内勤以外できない奴だしそろそろ自分のデスクに戻すよう課長か部長も注意するだろう。その時瑠美が慰めてやれ。」


「そうだね。マコ先輩が戻ってきても義明が慰めたりしないでね。マコ先輩したたかそうだから瑠美心配だな。」



「もう、そんな心配するな。あんな所帯じみた女興味ないし、変なこと考えるなって。お前は俺だけ見ておけばいいんだから。」そう言って義明は私の頭を撫でた。



あ~、義明って彼女の事『お前』って呼ぶ奴なんだ。

しかも頭撫でるとか…。それでモテるとか思っちゃってる系?


心の中にモヤモヤが出現しているような気がする。これが俗にいう『カエル化現象』?


いや、そんなことないよね。うん。そんなことない。



だって営業部のエースでイケメンで羽振りがいい男で超優良物件なんだから、マコ先輩にも誰にも渡さない。


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