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相談女
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初めは仕事の相談に乗ってもらい、そのまま恋愛相談に。
「私、ダメなんです。好きな人が居ても上手く気持ち伝えられなくて…。不器用なんでしょうね。こんな女の子誰も相手にしてもらえなくて…。」
「そんな、瑠美ちゃんすっごく可愛いのに。俺だったら瑠美ちゃんみたいな不器用でも頑張り屋さんな女の子好きになるけどな。」
きたきた。その調子。
「え?本当ですか?田所さんみたいに素敵な男性にそう言ってもらえるとすごく自信つながります。
私も田所さんみたいな男性とお付き合いしたいな…。田所さん私みたいな女の子本当にありですか?」
うるうるの瞳で上目遣いは必須だよね。
「あ、当り前じゃないか。瑠美ちゃんみたいな女の子に好きなんて言われたら断る理由なんてないよ。」
「ほ、本当ですか?瑠美、今日なら田所さんにずっと言いたかった事言えそうなんですけど、言っても良いですか?」そっと田所さんの上腕二頭筋に触れる。
「な、何かな?なんでも聞いてあげるよ。瑠美ちゃんのお願いなら何だって。俺を信用して?」
「じゃ、じゃあ…。あの、私…ずっと田所さんの事好きだったんです。田所さん優しいしカッコいいし頼りがいあるし全部が好きになってしまって。きっと素敵な彼女さんが居るだろうから諦めなくちゃって頑張ってたんだけど…。やっぱり好きって気持ちがどんどん膨らんでしまうんです。」
田所さんの太ももに手を置く。
「田所さん。好きです。私じゃダメですか?」すっごく顔を近づけて聞くのがコツ。
じっと見つめていると田所さんは何かを悩んで葛藤していた。
そんな時はあえてこう言うの。
「ご、ごめんなさい。迷惑でしたよね?」困った表情で笑うのが鉄則。
「迷惑なんかじゃないよ。」田所さんに抱きしめられた。これで8割落とせましたー。
「え?本当に?」
もう一度田所さんに抱きしめられながら見上げて見つめる。
「迷惑なんかじゃない。俺も瑠美ちゃんが…。好きだ。」からのキスいただきました。
そこからは大人の関係に自動的に相成ります。
私、マコ先輩に勝ちました。
ベッドでまったりしていると田所さんは寝ちゃってたから既成事実として行為後って誰もが分かるようなショットで写真に収めておいた。
これで完璧。
田所さんが起きた後シャワーを浴びてソファで再度乾杯をして、だんだんまた良い雰囲気になってきたからお互いはだけたほぼ裸の状態でイチャイチャしていた。
そしたらガチャリと家の扉が開いてマコ先輩が出て来た。
あれ~、登場早くない?まあこれで色々な手間が省けたか。
マコ先輩ちゃんと見ている?
私とあなたの彼氏こんなことする仲なんですよ。
マコ先輩は私や田所さんに殴りかかったりせず、自分から大人しく退場してくれた。
何これ、全部シナリオ通り。いやマコ先輩のおかげでそれ以上に上手く事が進んでるじゃん。
日ごろの行いが良いからかな?
マコ先輩が出て行ってからも田所さんとはラブラブに過ごせたし、これで完全に私のものでしょ。
あーあ、早くお盆休み明けないかな~。
こんなに会社に行きたくなるのって初めてかもしれなーい。
あ、でも田所さんとマコ先輩がお盆期間中会わないとは思うけど、マコ先輩が泣いて縋って復縁ってことになったら困るしな…。
ちょっとけん制しておこう。
田所さんの自宅のリビングでぶつぶつ言いながらあの日撮った写真をマコ先輩に送る。
「この写真と、これも結構過激だよね。うん。ここまで見たらショックで瑠美と田所さんの仲に割って入ろうとは思わないでしょ。送信っと。これで完璧。」
「瑠美なにしてんの?」あの日から瑠美ちゃんではなく瑠美にって呼んでもらえるようになった。
だってもう彼女だもんね。
「あ、田所さん…。」
「瑠美、もう俺たち付き合うだろ?二人っきりの時は田所さんじゃない方がいいな。」
「えっと…。じゃあ、よし、あき。で良い?」
「おっ。いいね。その呼ばれ方何だか新鮮かも。」
「ふふふ。よろしくね、義明。」
「ああ、こちらこそ。それにしても誰に連絡しているんだ?」
「えっと、マコ先輩。瑠美と義明がすごくラブラブだってこと教えてあげてたの。」
「へえ。そうなんだ。どんな感じに?」義明は私の携帯画面を覗いた。
「げっ!何だこれ?ダメだよこんな写真!何考えてるんだ?すぐ取り消してくれ!出すところに出されたら俺たちの不利益になる材料をわざわざ送るな!」
「え?あ、ごめん。すぐ消すね。」
何かめっちゃ怒りっぽいじゃん。まあ、ほとんど裸の写真は確かにまずかったか。
「瑠美、こんな軽率な行動はとらないでくれ。俺、会社では評価されているけど、その分ライバルも多いんだよ。余計な火種はまかないように頼む。」
確かに義明の言う通りか。営業部のエースと付き合うのって結構大変なんだ。
「えっと、ごめんね。私が悪かったよ。反省してる。さっきの短時間で取り消したから絶対大丈夫だよ。マコ先輩だからあの写真見てずっと固まってただけだと思うし。義明、怒ってる?義明を独り占めしたくてマコ先輩に送っちゃったの。許して?」上目使いで義明を見つめる。
「う~ん。今日は許す。瑠美が可愛いから。」義明は私の頭をぽんぽんと撫でた。
一瞬体がぞわって何かを感じたような気がするけど、気のせいだった。ちょっと風邪気味なのかな?
「私、ダメなんです。好きな人が居ても上手く気持ち伝えられなくて…。不器用なんでしょうね。こんな女の子誰も相手にしてもらえなくて…。」
「そんな、瑠美ちゃんすっごく可愛いのに。俺だったら瑠美ちゃんみたいな不器用でも頑張り屋さんな女の子好きになるけどな。」
きたきた。その調子。
「え?本当ですか?田所さんみたいに素敵な男性にそう言ってもらえるとすごく自信つながります。
私も田所さんみたいな男性とお付き合いしたいな…。田所さん私みたいな女の子本当にありですか?」
うるうるの瞳で上目遣いは必須だよね。
「あ、当り前じゃないか。瑠美ちゃんみたいな女の子に好きなんて言われたら断る理由なんてないよ。」
「ほ、本当ですか?瑠美、今日なら田所さんにずっと言いたかった事言えそうなんですけど、言っても良いですか?」そっと田所さんの上腕二頭筋に触れる。
「な、何かな?なんでも聞いてあげるよ。瑠美ちゃんのお願いなら何だって。俺を信用して?」
「じゃ、じゃあ…。あの、私…ずっと田所さんの事好きだったんです。田所さん優しいしカッコいいし頼りがいあるし全部が好きになってしまって。きっと素敵な彼女さんが居るだろうから諦めなくちゃって頑張ってたんだけど…。やっぱり好きって気持ちがどんどん膨らんでしまうんです。」
田所さんの太ももに手を置く。
「田所さん。好きです。私じゃダメですか?」すっごく顔を近づけて聞くのがコツ。
じっと見つめていると田所さんは何かを悩んで葛藤していた。
そんな時はあえてこう言うの。
「ご、ごめんなさい。迷惑でしたよね?」困った表情で笑うのが鉄則。
「迷惑なんかじゃないよ。」田所さんに抱きしめられた。これで8割落とせましたー。
「え?本当に?」
もう一度田所さんに抱きしめられながら見上げて見つめる。
「迷惑なんかじゃない。俺も瑠美ちゃんが…。好きだ。」からのキスいただきました。
そこからは大人の関係に自動的に相成ります。
私、マコ先輩に勝ちました。
ベッドでまったりしていると田所さんは寝ちゃってたから既成事実として行為後って誰もが分かるようなショットで写真に収めておいた。
これで完璧。
田所さんが起きた後シャワーを浴びてソファで再度乾杯をして、だんだんまた良い雰囲気になってきたからお互いはだけたほぼ裸の状態でイチャイチャしていた。
そしたらガチャリと家の扉が開いてマコ先輩が出て来た。
あれ~、登場早くない?まあこれで色々な手間が省けたか。
マコ先輩ちゃんと見ている?
私とあなたの彼氏こんなことする仲なんですよ。
マコ先輩は私や田所さんに殴りかかったりせず、自分から大人しく退場してくれた。
何これ、全部シナリオ通り。いやマコ先輩のおかげでそれ以上に上手く事が進んでるじゃん。
日ごろの行いが良いからかな?
マコ先輩が出て行ってからも田所さんとはラブラブに過ごせたし、これで完全に私のものでしょ。
あーあ、早くお盆休み明けないかな~。
こんなに会社に行きたくなるのって初めてかもしれなーい。
あ、でも田所さんとマコ先輩がお盆期間中会わないとは思うけど、マコ先輩が泣いて縋って復縁ってことになったら困るしな…。
ちょっとけん制しておこう。
田所さんの自宅のリビングでぶつぶつ言いながらあの日撮った写真をマコ先輩に送る。
「この写真と、これも結構過激だよね。うん。ここまで見たらショックで瑠美と田所さんの仲に割って入ろうとは思わないでしょ。送信っと。これで完璧。」
「瑠美なにしてんの?」あの日から瑠美ちゃんではなく瑠美にって呼んでもらえるようになった。
だってもう彼女だもんね。
「あ、田所さん…。」
「瑠美、もう俺たち付き合うだろ?二人っきりの時は田所さんじゃない方がいいな。」
「えっと…。じゃあ、よし、あき。で良い?」
「おっ。いいね。その呼ばれ方何だか新鮮かも。」
「ふふふ。よろしくね、義明。」
「ああ、こちらこそ。それにしても誰に連絡しているんだ?」
「えっと、マコ先輩。瑠美と義明がすごくラブラブだってこと教えてあげてたの。」
「へえ。そうなんだ。どんな感じに?」義明は私の携帯画面を覗いた。
「げっ!何だこれ?ダメだよこんな写真!何考えてるんだ?すぐ取り消してくれ!出すところに出されたら俺たちの不利益になる材料をわざわざ送るな!」
「え?あ、ごめん。すぐ消すね。」
何かめっちゃ怒りっぽいじゃん。まあ、ほとんど裸の写真は確かにまずかったか。
「瑠美、こんな軽率な行動はとらないでくれ。俺、会社では評価されているけど、その分ライバルも多いんだよ。余計な火種はまかないように頼む。」
確かに義明の言う通りか。営業部のエースと付き合うのって結構大変なんだ。
「えっと、ごめんね。私が悪かったよ。反省してる。さっきの短時間で取り消したから絶対大丈夫だよ。マコ先輩だからあの写真見てずっと固まってただけだと思うし。義明、怒ってる?義明を独り占めしたくてマコ先輩に送っちゃったの。許して?」上目使いで義明を見つめる。
「う~ん。今日は許す。瑠美が可愛いから。」義明は私の頭をぽんぽんと撫でた。
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