5 / 107
デートに誘いたい2
しおりを挟む
土曜日の朝、洗濯を干して床やトイレの掃除もして、いつ出かけても良いように家をピカピカにした。
あっよし君起きて来た。
「おはよう。よし君、あのね、今日お互い休みだよね?」
「ん?ああ。そうだな…。」よし君は寝ぼけながら携帯の画面をチェックしている。
「えっと、もう家の掃除も出来たし久しぶりに二人でお出かけしない?」
「え~?出かけるの?どこか行きたいの?」
「うん。美術館が行きたいな~っと思って。」
「え?美術館?何か見るの?」
「う、うん。私の好きな画家の展示が今日で最終日なの。だから今日が良いなって…。」
「マコそんなに絵に興味あったっけ?」
「えっと、あんまり詳しくないんだけど、この画家は見てると和む作品が多くて好きなんだよね。」
「えー、芸術の事がよく分ってないのにそんな感じで行くの?」
「え、あ、まあ。あっあとその美術館に入っているレストランが最近新しいメニューを出してインスタで結構話題になってるんだよ。ちょっと値段は張るんだけど内観はおしゃれだし美味しそうなんだ。
一人で入るような所じゃない感じだからよし君と行けたら嬉しいなって。」
「ふーん。おしゃれなレストランね。俺の食事代もちろんマコが出すんだよね?」
「え?私?」
「だって家賃は俺が支払ってるじゃん。それに奨学金の返済もしてるし。マコは雑費と食事代でしょ?一緒について行ってあげるレストランは食事代じゃん。」
「え?ああ、そう…だね。」この頃その理由で二人で出かけるたびに支払いを私がしているよね。
今日もかあ…。ちょっとお金厳しいけど、スーパーで重い荷物持ってもらうし、仕方がないか…。
「わ、分かった。私支払うから一緒にお出かけしよう?」
「よし。それなら俺の家賃と平等だな。俺顔洗ってくるわ。」
平等?よし君の雑費ってどんな認識なんだろう…。まあ結婚したら今まで以上にお金は共有になるし奨学金も終われば状況も変わるから大丈夫か。
またよし君の認識に対してモヤっとしたけど一緒にデートできることを喜んだ方が良いよね。
「うん。じゃあ待ってるね。」
私は人より考えがちょっとネガティブだから頑張ってポジティブにならなきゃ。
よし君が外出用の服に着替えて登場した。
やっぱりカッコいいな。
ん?見たことない靴はいてる。
「よし君、その靴カッコいいね。どうしたの?」
「ああ、これ?そうそう。限定品だから絶対ゲットしたかったんだよな。
見る人が見たら喉から手が出るほど欲しい靴なんだ。」
「へ、へえ。そうなんだ…。高いんじゃないの?」
「…。マコあんまり人の持ち物の値段を聞くのは良くないと思う。品がないぞ。」
「え…。あの、ごめんなさい。」
「別にいいけど、俺だから言ってやってるけどあんまり無神経な事言わない方が良いぞ。知らないうちに人を傷つけることだってあるんだから。だからあの子もっ…と。」
「ん?あの子?何か言いかけた?」
「いや、あの事もってこと、ほらこの前資料間違っただろ?俺がちゃんと言ってやるからマコは成長できるんだ。そう言う事。」
「う、うん。」そう言うことってどういうこと?質問しようとしたら違う話に変わっていた。
「それよりマコ、その服で出かけるの?」
「え?ダメかな?」私は両手を広げて自分の服を確認した。
ここ最近金銭的に厳しくて新しい服を買ってない。
雑誌を買って眺める余裕もないから今の流行も分からない。
これ、いつどこで買った服だったかな?ファストファッションのお店で二年前に買ったブラウスだったかな。
靴は歩きやすいようにスニーカーを履いているけど、変かな?」
「あのさあ、何か古臭いというか地味だよね。せめてヒールはいてくれない?俺はこんな価値のある恰好をしているのに隣に歩いている女の子が地味でスニーカーってちょっと情けないからさ。
それにレストランってちょっといい店なんでしょ?やっぱり女の子はヒールだと思う。
マコが恥をかかないためにも言ってあげてるんだよ。」
「え?そうかな。」
「そうなの。本当はヘアスタイルもいっつも一つくくりで野暮ったいしさ。今日くらいセットしたら?って思うけど、あんまり注文したらマコ可哀そうだからそこまで求めないけどね。」
「え?髪の毛も?」朝から掃除してたからそんな時間なかった。美容院にも行けてないし。
「ああ、こんなことしてたら時間がもったいない。ほら、ヒールあるじゃん。これ履いてほら行こう。」
よし君は下駄箱にあるヒールの靴を出して急かしてくる。
仕方がなしに私はヒールを履いて外に出た。
あっよし君起きて来た。
「おはよう。よし君、あのね、今日お互い休みだよね?」
「ん?ああ。そうだな…。」よし君は寝ぼけながら携帯の画面をチェックしている。
「えっと、もう家の掃除も出来たし久しぶりに二人でお出かけしない?」
「え~?出かけるの?どこか行きたいの?」
「うん。美術館が行きたいな~っと思って。」
「え?美術館?何か見るの?」
「う、うん。私の好きな画家の展示が今日で最終日なの。だから今日が良いなって…。」
「マコそんなに絵に興味あったっけ?」
「えっと、あんまり詳しくないんだけど、この画家は見てると和む作品が多くて好きなんだよね。」
「えー、芸術の事がよく分ってないのにそんな感じで行くの?」
「え、あ、まあ。あっあとその美術館に入っているレストランが最近新しいメニューを出してインスタで結構話題になってるんだよ。ちょっと値段は張るんだけど内観はおしゃれだし美味しそうなんだ。
一人で入るような所じゃない感じだからよし君と行けたら嬉しいなって。」
「ふーん。おしゃれなレストランね。俺の食事代もちろんマコが出すんだよね?」
「え?私?」
「だって家賃は俺が支払ってるじゃん。それに奨学金の返済もしてるし。マコは雑費と食事代でしょ?一緒について行ってあげるレストランは食事代じゃん。」
「え?ああ、そう…だね。」この頃その理由で二人で出かけるたびに支払いを私がしているよね。
今日もかあ…。ちょっとお金厳しいけど、スーパーで重い荷物持ってもらうし、仕方がないか…。
「わ、分かった。私支払うから一緒にお出かけしよう?」
「よし。それなら俺の家賃と平等だな。俺顔洗ってくるわ。」
平等?よし君の雑費ってどんな認識なんだろう…。まあ結婚したら今まで以上にお金は共有になるし奨学金も終われば状況も変わるから大丈夫か。
またよし君の認識に対してモヤっとしたけど一緒にデートできることを喜んだ方が良いよね。
「うん。じゃあ待ってるね。」
私は人より考えがちょっとネガティブだから頑張ってポジティブにならなきゃ。
よし君が外出用の服に着替えて登場した。
やっぱりカッコいいな。
ん?見たことない靴はいてる。
「よし君、その靴カッコいいね。どうしたの?」
「ああ、これ?そうそう。限定品だから絶対ゲットしたかったんだよな。
見る人が見たら喉から手が出るほど欲しい靴なんだ。」
「へ、へえ。そうなんだ…。高いんじゃないの?」
「…。マコあんまり人の持ち物の値段を聞くのは良くないと思う。品がないぞ。」
「え…。あの、ごめんなさい。」
「別にいいけど、俺だから言ってやってるけどあんまり無神経な事言わない方が良いぞ。知らないうちに人を傷つけることだってあるんだから。だからあの子もっ…と。」
「ん?あの子?何か言いかけた?」
「いや、あの事もってこと、ほらこの前資料間違っただろ?俺がちゃんと言ってやるからマコは成長できるんだ。そう言う事。」
「う、うん。」そう言うことってどういうこと?質問しようとしたら違う話に変わっていた。
「それよりマコ、その服で出かけるの?」
「え?ダメかな?」私は両手を広げて自分の服を確認した。
ここ最近金銭的に厳しくて新しい服を買ってない。
雑誌を買って眺める余裕もないから今の流行も分からない。
これ、いつどこで買った服だったかな?ファストファッションのお店で二年前に買ったブラウスだったかな。
靴は歩きやすいようにスニーカーを履いているけど、変かな?」
「あのさあ、何か古臭いというか地味だよね。せめてヒールはいてくれない?俺はこんな価値のある恰好をしているのに隣に歩いている女の子が地味でスニーカーってちょっと情けないからさ。
それにレストランってちょっといい店なんでしょ?やっぱり女の子はヒールだと思う。
マコが恥をかかないためにも言ってあげてるんだよ。」
「え?そうかな。」
「そうなの。本当はヘアスタイルもいっつも一つくくりで野暮ったいしさ。今日くらいセットしたら?って思うけど、あんまり注文したらマコ可哀そうだからそこまで求めないけどね。」
「え?髪の毛も?」朝から掃除してたからそんな時間なかった。美容院にも行けてないし。
「ああ、こんなことしてたら時間がもったいない。ほら、ヒールあるじゃん。これ履いてほら行こう。」
よし君は下駄箱にあるヒールの靴を出して急かしてくる。
仕方がなしに私はヒールを履いて外に出た。
0
お気に入りに追加
56
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

召喚先は、誰も居ない森でした
みん
恋愛
事故に巻き込まれて行方不明になった母を探す茉白。そんな茉白を側で支えてくれていた留学生のフィンもまた、居なくなってしまい、寂しいながらも毎日を過ごしていた。そんなある日、バイト帰りに名前を呼ばれたかと思った次の瞬間、眩しい程の光に包まれて──
次に目を開けた時、茉白は森の中に居た。そして、そこには誰も居らず──
その先で、茉白が見たモノは──
最初はシリアス展開が続きます。
❋多視点のお話もあります
❋独自設定有り
❋気を付けてはいますが、誤字脱字があると思います。気付いた時に訂正していきます。

恋とキスは背伸びして
葉月 まい
恋愛
結城 美怜(24歳)…身長160㎝、平社員
成瀬 隼斗(33歳)…身長182㎝、本部長
年齢差 9歳
身長差 22㎝
役職 雲泥の差
この違い、恋愛には大きな壁?
そして同期の卓の存在
異性の親友は成立する?
数々の壁を乗り越え、結ばれるまでの
二人の恋の物語
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる