社内恋愛にご注意!!

ミミリン

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デートに誘いたい

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今日は金曜日。

ああ、明日は休みだ。

よし君も明日は仕事の予定は入っていないはず。

最近休みの日も接待ゴルフとかリサーチとかで家にいてないから久々に明日は二人でデートに行きたいな。

明日なら好きな画家の展覧会にまだ間に合うよね。家から一番近い美術館で展示しているから見に行きたいな。

じっくり見終わった後限定グッズ買って、美術館に入ってるレストランで食事も良いな。

その後スーパーに行って夕食の買い出しに一緒に行ってもらいたいし。
お米とか水も買っておかなくちゃストックがなくなってきたから。

全部買ったら重いからよし君にも持ってもらおう。うん、よし君も食べるものだし。

美術館のチケット前売り券で買っておこうかな…。ふふふ。楽しみになって来た。





夜、よし君がいつもより早めに帰ってきてくれた。

今日は一緒にご飯が食べられる。うれしいな。今日はよし君が好きなハンバーグだよ。

お腹がすいたって言うよし君はソファに座って携帯を見ている。

その間に私はハンバーグを盛り付けて、サラダを用意して、テーブルを拭いてお茶やお箸を用意する。

何か、新妻みたいだな。もう新婚みたいな感じ?


「よし君、お待たせ。ご飯できたよ。」

「ほーい。」よし君は携帯の画面を見たままテーブルに移動しそのままハンバーグを口にする。


「よし君、このハンバーグのお肉ね今日は牛肉の割合が多いの。だからガツンと来るでしょ?特売だったからいつもとは違う高いお肉買ったんだよ。」

「あ、ああ。そうだな…。」よし君はずっと携帯から視線を移さない。

携帯で何見てるのかな?

「何か緊急の仕事で携帯見てるの?」

「え?ああ、そう。仕事。」

チラッとよし君の携帯画面が見えたけど、文字より何かのイラストが光ってる感じだけど…。

「あんまり人の携帯見ないでくれる?」よし君の眉間にしわが寄ってる。

「あ、ご、ごめん。」そうだよね。画面覗かれたら嫌だったよね。

「…。」よし君は携帯を裏向けてテーブルに置いたけど、無言でハンバーグを口に放り込んでそのまま部屋に戻ってしまった。
ああ、怒らせちゃった。



私は食事の途中だけど、よし君が食べ終わった食器を音が鳴らないようにシンクに運ぶ。

最近よくよし君は不機嫌になる。

怒鳴ったりは絶対しないけど、何か嫌なことがあったら黙り込んじゃうんだよね。

何が嫌なのか分からないから教えてほしいけど「別に…。」って言うだけ。
だから、とりあえず謝ってよし君の機嫌が治るまで私は物音立てずに過ごす。


よし君に呼ばれたらすぐ出ていけるようにスタンバイしておくのが暗黙のルールになってる。


仕事、忙しんだろうな。明日美術館デート誘ったら一緒に行ってくれるかな?
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