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ベッド上で反省会
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会議はすぐ商談に入り、当初予定していた時よりも早く契約となった。
初出張で契約まで漕ぎつけるなんて、俺ツイてる。
この日はもう定時を回っていたので、社長さんや部長さんたちと一緒に食事をすることになった。
案内された店には久美子さんも来ていて、草野主任は社長や役員さんと今後の話をほろ酔い気分で話している。
あの砕けた雰囲気の中でこれからの契約につなげる会話が繰り広げられている。流石出世株の人は違う。やる事やってるけど、全部がスマートなんだよな。
「ねえねえ、田上さんの出身学校ってあの大学の有名なゼミって本当?」
久美子さんは理系女子で俺の昔取り組んでいた分野にすごく目を輝かせて話を聞いてくれた。
ショートカットでボーイッシュだけど、今少し化粧をしているようだ。やっぱり少し化粧しただけで可愛らしい女の子だ。
多分一定のファンが居て心配しなくてもすごく優しい彼氏とかできるタイプだと思う。
久美子さんからくみちゃんと呼ぶようになっていた。ちらっと草野主任の方を見るとものすごく睨まれている。横にいる社長さんたちはものすごく生暖かい目で見てくる。
何この温度差。
取引先の社長の娘にすぐ手を出すなんてことしませんよ。
それにさあ、さっきこっそりくみちゃんから聞いたけど、この子やっぱり彼氏いてるぞ。
同じ会社だからまだ紹介できてないとか言ってるけど。
二時間で会はお開きになり、俺は草野主任と今日泊まるホテルに向かった。
明日は朝一で別の会社に挨拶と新しい商品のパンフレットを渡すだけ。
商談とかヘビーな仕事はさっきの会社で終わった。ちょっと、いや、かなり気が楽になった。
フロントにルームキーを貰おうとすると、ツインルームを予約されていた。
ええええ!何が悲しくて会社の上司とツインなんだよ!
「草野主任、何でツインなんですか?」
「君はこの後先ほどの女性、久美子さんと密会しそうだし出張中に羽目を外して問題を起こしそうだから私が同じ部屋で過ごす事にした。」
「な、な、な…。何ですかそれ?くみちゃんにはしっかり彼氏いますよ!俺その彼氏が悲しがるからって連絡先の交換もしてもらってないんですよ?あ、もしかして草野主任くみちゃんを狙っていたとか?あれ?でも成美ちゃんが好きなんですよね?自分の事棚にあげといて。」
「はあ。何を言っているか分からない。久美子さんに気がなくても今日は私と同じ部屋だ。分かったね。」
ああ、あわよくば斎藤さんが言っていたちょっと触れるお姉さんのお店デビューも検討したのに…。けど、出張だもんな…。旅行じゃないもんな…。仕方がない。
「承知しました。同じ部屋で大丈夫です。よろしくお願いします。」俺は項垂れながら返事をした。
まあ、あとはシャワー浴びて寝るだけだしもう何でもいいや。
ちょっとほろ酔いの疲れた体。本当はベッドにダイブして眠りたいけど上司が横にいるし、さっさとシャワー浴びて寝るか…。
ああでもシャワーは先に入ったら失礼か。
「田上君、先にシャワー浴びておいで。私は今日の報告書まとめておくから。」
「あ、僕も手伝います。」
「いいよ。君は別の所で活躍して疲れただろう?相当疲れていると思うから先に体さっぱりさせておいで。」
「ああ、ありがとうございます。では、お先に…。」草野主任も結構飲んでたような気がするけど、やっぱりできる男はアルコールが入っても仕事が出来るって事か。俺には無理だ。お酒が入ったらむちゃくちゃ眠くなる体質だから。
確かにすごく疲れてるし眠い…。お言葉に甘えてさっさとシャワー浴びて寝させてもらおう。
シャワー後タオル生地のガウンを着てさっぱりして部屋に戻ると草野主任がパソコンの前でウトウトしていた。
スーツはちゃんとハンガーにかけて、部屋に用意されていたガウンを着ている。
何だ、やっぱり疲れてんじゃん。この人も人の子だな。草野主任の寝顔を見て何か安心した。
しっかし、やっぱりカッコいいよな。ガウン一枚がまた様になっててスタイルも良いしよく見るとまつ毛も長い。何かいい匂いもするしほんと完璧なんだよな~。あまりにも自分とかけ離れているから嫉妬する対象にもならないや。
「草野主任、ここで寝てたら朝辛いですよ。もう切り上げて寝ちゃっても良いんじゃないですか?」
そっと肩に触れて草野主任を起こす。
ふわっと目を開けるとまだ状況が分かっていないようだ。まだ夢の中って感じ?
「大丈夫ですか?今ホテルですよ。僕先にシャワーさせてもらいました。その間に草野主任ちょっと寝てたみたいですよ。」
「ホテル…。シャワー?」
ああ、こんなぼんやりしている主任初めて見た。何か可愛いとこあるじゃん。
「僕が先にシャワーさせてもらってる間に主任寝てたみたいですよ。大丈夫ですか?お水でも買ってきましょうか?」
あ、顔色見ようと思って顔近づけたら思った以上に近すぎた。
うわあ、綺麗な目の形。肌も健康的ですべすべしてそう。
「た、田上君。ごめん…。酔ってしまったみたいで、ベッドまで連れて行ってくれる?」
あ、やっぱりなんか可愛い。酔ってるのかな?これがプライベートの顔なのかな?
「良いですよ。はい、肩担ぎますよ。」
「ありがとう。」
うわ、間近で微笑まれたらいくら男でもここまでイケメンだとこっちも照れるわ。
「いえいえ。礼にはおよびませんよ。よいしょっと。」うん。鍛えられた体って感じで重かった。
草野主任をベッドに優しく寝かすために落とさないよう自分も密着する格好になる。
お互いガウンを着ていて何と言うか…。お互いの体温が直に伝わる感じがすごくエロい。
いやいやいや、上司だし。てか男だし。お酒飲んでたからちょっと思考がおかしいな俺。
「よし、草野主任お疲れさまでした。夜中起きたらシャワーとか遠慮なく使ってくださいね。俺、一度寝たらちょっとやそっとで起きないんで。んじゃ、お休みなさい。」
よし、俺も寝よう!そう思って体を起こし自分のベッドに移動しようとしたとき、がしっと腕を掴まれた。
ん?草野主任?寝ないのか?
「あ、悪い。つい…。その、田上君。ちょっとここに座ってくれないか?話たいことがあるんだ」
草野主任は自分のベッドに指をさし、自身もベッド上に座る姿勢になっている。
え?ベッドの上でまさかの出張反省会?ああ、取引先で機械いじったことアウトだったとか?
くみちゃんと馴れ馴れしくしすぎたことがアウトだったか?
それかそれか、成美ちゃんとの中を取り持ってほしいけど言い出せなくて今このタイミングで頼んでくるとか?
草野主任なら後者はないだろう。自分で何とか出来る人だもんな。ってことは出張反省会か…。とほほ。
「は、はい。分かりました。」
がっくりしながら俺は草野主任に対面するよう正座でベッドの上に座った。
サザエさんのカツオじゃんこれ。ばっかもーん!って雷が落とされるとかか?
「田上君…その。胸が見えるからちょっと隠してもらえない?」
胸?ああ、ガウンが乱れてたか。そうだな怒られる身分だから身なりはしっかり整えないとな。衣服の乱れは気の乱れ。何か柔道の試合前みたいな感じか?
いそいそと胸元を正した。
「その、これでよろしいでしょうか?」
「ああ、ごめんね。ちょっと視覚に入ってくると集中できなくなりそうで。」
「い、いえ。僕も衣服が乱れていてすみません。どうぞ、一思いに言ってください。」
「え?良いの?じゃ、じゃあ言わせてもらうよ。」
「は、はい。」来るぞ、来るぞ。ダメ出しの雷が落とされる。俺は無意識に体をこわばらせた。
「ずっと伝えたかったことがあるんだ。私は、いや俺は君の事を…。」
「は、はい。」
俺の事を気に入らないとか言われるんだろうな。
大丈夫それは普段の草野主任の行動からちゃんとくみ取っていますよ。
今更面と向かって言われるとは思ってなかったけど、どうしても我慢できなかったんだろう。
上司に嫌われるのは仕事やりづらいけど、何とかなるさ。がんばれ俺。じっと目を瞑り相手の言葉を待つ。
「俺はずっと君の事が好きだった。今もその気持ちは変わらない。いや…それ以上なんだ。」
初出張で契約まで漕ぎつけるなんて、俺ツイてる。
この日はもう定時を回っていたので、社長さんや部長さんたちと一緒に食事をすることになった。
案内された店には久美子さんも来ていて、草野主任は社長や役員さんと今後の話をほろ酔い気分で話している。
あの砕けた雰囲気の中でこれからの契約につなげる会話が繰り広げられている。流石出世株の人は違う。やる事やってるけど、全部がスマートなんだよな。
「ねえねえ、田上さんの出身学校ってあの大学の有名なゼミって本当?」
久美子さんは理系女子で俺の昔取り組んでいた分野にすごく目を輝かせて話を聞いてくれた。
ショートカットでボーイッシュだけど、今少し化粧をしているようだ。やっぱり少し化粧しただけで可愛らしい女の子だ。
多分一定のファンが居て心配しなくてもすごく優しい彼氏とかできるタイプだと思う。
久美子さんからくみちゃんと呼ぶようになっていた。ちらっと草野主任の方を見るとものすごく睨まれている。横にいる社長さんたちはものすごく生暖かい目で見てくる。
何この温度差。
取引先の社長の娘にすぐ手を出すなんてことしませんよ。
それにさあ、さっきこっそりくみちゃんから聞いたけど、この子やっぱり彼氏いてるぞ。
同じ会社だからまだ紹介できてないとか言ってるけど。
二時間で会はお開きになり、俺は草野主任と今日泊まるホテルに向かった。
明日は朝一で別の会社に挨拶と新しい商品のパンフレットを渡すだけ。
商談とかヘビーな仕事はさっきの会社で終わった。ちょっと、いや、かなり気が楽になった。
フロントにルームキーを貰おうとすると、ツインルームを予約されていた。
ええええ!何が悲しくて会社の上司とツインなんだよ!
「草野主任、何でツインなんですか?」
「君はこの後先ほどの女性、久美子さんと密会しそうだし出張中に羽目を外して問題を起こしそうだから私が同じ部屋で過ごす事にした。」
「な、な、な…。何ですかそれ?くみちゃんにはしっかり彼氏いますよ!俺その彼氏が悲しがるからって連絡先の交換もしてもらってないんですよ?あ、もしかして草野主任くみちゃんを狙っていたとか?あれ?でも成美ちゃんが好きなんですよね?自分の事棚にあげといて。」
「はあ。何を言っているか分からない。久美子さんに気がなくても今日は私と同じ部屋だ。分かったね。」
ああ、あわよくば斎藤さんが言っていたちょっと触れるお姉さんのお店デビューも検討したのに…。けど、出張だもんな…。旅行じゃないもんな…。仕方がない。
「承知しました。同じ部屋で大丈夫です。よろしくお願いします。」俺は項垂れながら返事をした。
まあ、あとはシャワー浴びて寝るだけだしもう何でもいいや。
ちょっとほろ酔いの疲れた体。本当はベッドにダイブして眠りたいけど上司が横にいるし、さっさとシャワー浴びて寝るか…。
ああでもシャワーは先に入ったら失礼か。
「田上君、先にシャワー浴びておいで。私は今日の報告書まとめておくから。」
「あ、僕も手伝います。」
「いいよ。君は別の所で活躍して疲れただろう?相当疲れていると思うから先に体さっぱりさせておいで。」
「ああ、ありがとうございます。では、お先に…。」草野主任も結構飲んでたような気がするけど、やっぱりできる男はアルコールが入っても仕事が出来るって事か。俺には無理だ。お酒が入ったらむちゃくちゃ眠くなる体質だから。
確かにすごく疲れてるし眠い…。お言葉に甘えてさっさとシャワー浴びて寝させてもらおう。
シャワー後タオル生地のガウンを着てさっぱりして部屋に戻ると草野主任がパソコンの前でウトウトしていた。
スーツはちゃんとハンガーにかけて、部屋に用意されていたガウンを着ている。
何だ、やっぱり疲れてんじゃん。この人も人の子だな。草野主任の寝顔を見て何か安心した。
しっかし、やっぱりカッコいいよな。ガウン一枚がまた様になっててスタイルも良いしよく見るとまつ毛も長い。何かいい匂いもするしほんと完璧なんだよな~。あまりにも自分とかけ離れているから嫉妬する対象にもならないや。
「草野主任、ここで寝てたら朝辛いですよ。もう切り上げて寝ちゃっても良いんじゃないですか?」
そっと肩に触れて草野主任を起こす。
ふわっと目を開けるとまだ状況が分かっていないようだ。まだ夢の中って感じ?
「大丈夫ですか?今ホテルですよ。僕先にシャワーさせてもらいました。その間に草野主任ちょっと寝てたみたいですよ。」
「ホテル…。シャワー?」
ああ、こんなぼんやりしている主任初めて見た。何か可愛いとこあるじゃん。
「僕が先にシャワーさせてもらってる間に主任寝てたみたいですよ。大丈夫ですか?お水でも買ってきましょうか?」
あ、顔色見ようと思って顔近づけたら思った以上に近すぎた。
うわあ、綺麗な目の形。肌も健康的ですべすべしてそう。
「た、田上君。ごめん…。酔ってしまったみたいで、ベッドまで連れて行ってくれる?」
あ、やっぱりなんか可愛い。酔ってるのかな?これがプライベートの顔なのかな?
「良いですよ。はい、肩担ぎますよ。」
「ありがとう。」
うわ、間近で微笑まれたらいくら男でもここまでイケメンだとこっちも照れるわ。
「いえいえ。礼にはおよびませんよ。よいしょっと。」うん。鍛えられた体って感じで重かった。
草野主任をベッドに優しく寝かすために落とさないよう自分も密着する格好になる。
お互いガウンを着ていて何と言うか…。お互いの体温が直に伝わる感じがすごくエロい。
いやいやいや、上司だし。てか男だし。お酒飲んでたからちょっと思考がおかしいな俺。
「よし、草野主任お疲れさまでした。夜中起きたらシャワーとか遠慮なく使ってくださいね。俺、一度寝たらちょっとやそっとで起きないんで。んじゃ、お休みなさい。」
よし、俺も寝よう!そう思って体を起こし自分のベッドに移動しようとしたとき、がしっと腕を掴まれた。
ん?草野主任?寝ないのか?
「あ、悪い。つい…。その、田上君。ちょっとここに座ってくれないか?話たいことがあるんだ」
草野主任は自分のベッドに指をさし、自身もベッド上に座る姿勢になっている。
え?ベッドの上でまさかの出張反省会?ああ、取引先で機械いじったことアウトだったとか?
くみちゃんと馴れ馴れしくしすぎたことがアウトだったか?
それかそれか、成美ちゃんとの中を取り持ってほしいけど言い出せなくて今このタイミングで頼んでくるとか?
草野主任なら後者はないだろう。自分で何とか出来る人だもんな。ってことは出張反省会か…。とほほ。
「は、はい。分かりました。」
がっくりしながら俺は草野主任に対面するよう正座でベッドの上に座った。
サザエさんのカツオじゃんこれ。ばっかもーん!って雷が落とされるとかか?
「田上君…その。胸が見えるからちょっと隠してもらえない?」
胸?ああ、ガウンが乱れてたか。そうだな怒られる身分だから身なりはしっかり整えないとな。衣服の乱れは気の乱れ。何か柔道の試合前みたいな感じか?
いそいそと胸元を正した。
「その、これでよろしいでしょうか?」
「ああ、ごめんね。ちょっと視覚に入ってくると集中できなくなりそうで。」
「い、いえ。僕も衣服が乱れていてすみません。どうぞ、一思いに言ってください。」
「え?良いの?じゃ、じゃあ言わせてもらうよ。」
「は、はい。」来るぞ、来るぞ。ダメ出しの雷が落とされる。俺は無意識に体をこわばらせた。
「ずっと伝えたかったことがあるんだ。私は、いや俺は君の事を…。」
「は、はい。」
俺の事を気に入らないとか言われるんだろうな。
大丈夫それは普段の草野主任の行動からちゃんとくみ取っていますよ。
今更面と向かって言われるとは思ってなかったけど、どうしても我慢できなかったんだろう。
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