剣と魔法と愛と

御夢

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学園で

俺、隠せませんでした

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   あー、どうしよう。もう、引き返せない。頑張るしかないけどね、恥ずかしいよね。

   俺にできることが少ないのが問題なんだけど………。せめて、リアンを巻き込まない方が良かったよね。ペアで、参加だから、俺他の人とか無理なんだけど。んー、後悔したって遅いけど。

   「アカネ様、頑張りましょう。」

   「あぁ、うん、頑張ろう。」

   「?どうしましたか?」

   「いや、リアンを巻き込んで申し訳ないなーっと。」

   「気にしないでください。私が自分からやりたいと言ったのですから。」

   「ううううう、ありがとー、そんなこと言ってくれるなんて。」

   「いいえ、私、アカネ様と競技に出られるなんて、楽しみです。」

    や、優しい。やっぱりリアンは、優しい。でも、そんな優しさに漬け込んでいいのかな?

   「とりあえず、この後は授業はないみたいですし、城に戻りましょう。レオンにも、今回のこと、伝えないとですしね。」

   「あ!?そっか、そうだよね、借り物のこと、言わないとだよね。ううう、嫌だなー。あんまり言いたくはないよね。は、恥ずかしぃし。」

   「んー、そう、ですね。まー、報告しなくてもいいと思います。」

   「!ほんと?」

   「はい。どうせ、皇太子の権力とか使って調べるでしょうし。言っても言わなくても変わりませんよ。」

   ……………………え?そうなの?結局ダメじゃん。いや、まだ分からない。もしかしたら、当日までバレないかもしれないし。うん、それを信じよう。

   

















   「ただいまです。」

   あー、疲れたー。今日は色々なことがあったからね。はぁ、借り物競争って、変なの着させられるのかな?

   コンテストだって、よく分からないのに、変な衣装だったら…………。やっぱり嫌だなー。でも、リアンも巻き込んだし。

   「おかえり、アカネ。どうしたの?上の空だけど。今日、学園で嫌なことあった?」

   「あ、レオ様。う、ううん、な、何にもなたかったよ。ただ、ちょっと疲れちゃっただけだよ。」

   あー、びっくりした。ば、バレてないよね。絶対に隠し通さないと。は、恥ずかしいもん。うん。

   「そう?辛かったら言ってね?」

   「はい。心配してくれてありがとうございます。」

   やっぱりレオ様、優しい。かっこいいし、頭いいし、皇子様だし、完璧すぎる。そんな完璧な人が俺の婚約者だなんて。

   今でも信じられないけど、事実なんだよね。

   「ところでアカネ?」

   「?はい。」

   「障害物借り物競争に、出るんだって?」

   「え?」

   なんで、レオ様が、それを知っているの?

   「ふふ、驚いた顔も可愛いけど、心配だな。アカネは、人を惹き付けるから。しかも、学園側が用意した衣装だろ?どんなものを着せられるのか。その後のコンテストにもね。」

    「え?え?あの、なんで。」

   「?なんで知っているかって?アカネには、レーガか、ユーキをつけているんだよ。そして彼らには、逐一情報を伝えてもらっているんだよ。」

   「!?」

   「だから、知っていたんだ。ごめんね?もっと早くに言っておけば良かったかな?」

   「うううう。は、恥ずかしいです。」

   「ふふ、何をする競技なのか知らないまま決めたんだよね?ダメだよ?最後まで聞かなくちゃ。」

   「ううう、ご、ごめんなさい。」

    「しかも、借り物競争に出る人は、それぞれの競技で、優勝した人のお願いを聞かなくちゃいけなくなるから、あまりオススメはしたくない競技なんだけどね。」

   「ご、ごめんなさい。」

   「いいよ、俺やリアンが、それぞれの競技で優勝すればいい話だから。」

    「そ、それって、大変なんじゃ。」

   「大丈夫だよ。その代わりに、アカネは、今後何かあったら直ぐに私に報告してね?約束だよ?」

   「は、はい。」

   でも、俺が言わなくても、レオ様は知っているんじゃ。んー、俺、隠そうと思ってたのになー。隠せませんでした。

   反省を活かして頑張らないとね。うん。……………頑張ります。
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