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出会い
俺、殿下を
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「ち、ちょっと待ってください!俺なんかが皇太子殿下の婚約者なんて務まりません!」
こんなキラキラした人の婚約者なんて無理だよ。友達ってだけでダメなのに。
「うん?そんなことないよ。皇太子妃の教育等は、今からでも十分できるし、何より、アカネは可愛いから大丈夫。」
か、かわいいって。悪いけど殿下の目は腐ってる?腐ってるよね。絶対。そうじゃないと、こんな平凡な男を可愛いって言ったり、好きだなんておかしいもの。
色々と考えていたら、チャイムがなった。
「あ、もう時間だね。じゃ、後日公爵家に婚約の申込みをするから。……逃げないでね?」
諦めなきゃいけないのかな?
はぁ、やだなー。
「アカネ、これはどういうことかな?」
「えっとー、どういうことなんでしょう………?」
「はぁ、リアン、説明を。」
「はい。ざっくり言いますと、皇太子殿下がアカネ様に一目惚れをして、是非婚約者にと。
。」
「……、わかった、そういうことなら、判断はアカネに任せる。お前はどうしたい?」
え、どうしたいって、うーん。
皇太子殿下のことは嫌いじゃないよ。でも、なったとしてなんも知らない平凡な俺より、きちんと教育を受けた綺麗な人の方がいいと思う。
だからどうしたいって言われても………。
「えっと、どうって言われても。俺、あんまり綺麗じゃないし、皇太子殿下のこともよく知らないし。」
「……、わかった、では、保留ということに。」
保留?保留なんてできるの?
皇太子殿下からなのに?
「ちょっとこれから城に行ってくるから。あいつに一言いってやらないと気が済まない。」
あ、あいつって誰だろう?
「ど、どうしてそこまで怒っているんですか?」
「ん?あぁ、アカネに対してじゃないから安心して。あいつっていうのは、この国の皇様だよ。皇名で送ってきやがったからね。」
え、えぇー。この国で一番偉い人をそんなふうに扱えるのは、義父さまくらいだよ。
ん?皇名?皇名できたの?じゃ、普通は断ることなんてできないよ。
なんで俺にそこまでするんだろう?
「旦那様、私の分までよろしくお願いします。×2でお願いします。」
な、なんかリアンが黒い?
ドス黒いような……。気のせいかな?
うん、そうしよう。
「あぁ、任せてくれ、しっかりと灸をすえてくるから。留守は任せたよ。」
「はい、旦那様。」
と言って、義父様は馬車で皇宮へと出かけていった。
大丈夫かな?主に陛下の方が。
そして、今日も今日とて庭園で、な・ぜ・か殿下とご飯を共にしている。
「アカネ、私との婚約は嫌だったかい?」
「いえ、別に。おr、私は、嫌というわけではないですが……。」
「ありがとう。なら、敬語はとってね。」
「あ、はは。頑張ります。」
んー。無理だ。俺にはハードルが高い。
だって、こんな優しくて、綺麗で、カッコいい人の隣でウフフなんてできないと思うんだけど。
「私は、アカネの頼みはなんだって叶えたいと思うよ。それだけ私は君のことが好きなんだ。どうか意識してほしいなぁ。」
意識、意識か。でも、確かに殿下って俺のいうことを聞いてくれるよな。
あれ、俺ってなんか殿下のことを追いかけてる?ん?
告白されてからずっと殿下のことばかり考えている気がする。ん?俺、チョロすぎない?
かっこよくて、みんなから慕われている人から告白されたからって、意識し始めた?
どうしよう。考えれば考えるほど、顔に熱が集まってくるのが分かる。どうしよう、どうしよう。
絶対今、顔赤いよ!あわわ。もうどうすればいいのか分からない。
みんなも思ったよね。展開はやいよね。
ごめん。俺のせいでごめん。どうしようもないんだ。意識し始めたら止まらないんだ。
つまり、おれは、でんかのことが?!
こんなキラキラした人の婚約者なんて無理だよ。友達ってだけでダメなのに。
「うん?そんなことないよ。皇太子妃の教育等は、今からでも十分できるし、何より、アカネは可愛いから大丈夫。」
か、かわいいって。悪いけど殿下の目は腐ってる?腐ってるよね。絶対。そうじゃないと、こんな平凡な男を可愛いって言ったり、好きだなんておかしいもの。
色々と考えていたら、チャイムがなった。
「あ、もう時間だね。じゃ、後日公爵家に婚約の申込みをするから。……逃げないでね?」
諦めなきゃいけないのかな?
はぁ、やだなー。
「アカネ、これはどういうことかな?」
「えっとー、どういうことなんでしょう………?」
「はぁ、リアン、説明を。」
「はい。ざっくり言いますと、皇太子殿下がアカネ様に一目惚れをして、是非婚約者にと。
。」
「……、わかった、そういうことなら、判断はアカネに任せる。お前はどうしたい?」
え、どうしたいって、うーん。
皇太子殿下のことは嫌いじゃないよ。でも、なったとしてなんも知らない平凡な俺より、きちんと教育を受けた綺麗な人の方がいいと思う。
だからどうしたいって言われても………。
「えっと、どうって言われても。俺、あんまり綺麗じゃないし、皇太子殿下のこともよく知らないし。」
「……、わかった、では、保留ということに。」
保留?保留なんてできるの?
皇太子殿下からなのに?
「ちょっとこれから城に行ってくるから。あいつに一言いってやらないと気が済まない。」
あ、あいつって誰だろう?
「ど、どうしてそこまで怒っているんですか?」
「ん?あぁ、アカネに対してじゃないから安心して。あいつっていうのは、この国の皇様だよ。皇名で送ってきやがったからね。」
え、えぇー。この国で一番偉い人をそんなふうに扱えるのは、義父さまくらいだよ。
ん?皇名?皇名できたの?じゃ、普通は断ることなんてできないよ。
なんで俺にそこまでするんだろう?
「旦那様、私の分までよろしくお願いします。×2でお願いします。」
な、なんかリアンが黒い?
ドス黒いような……。気のせいかな?
うん、そうしよう。
「あぁ、任せてくれ、しっかりと灸をすえてくるから。留守は任せたよ。」
「はい、旦那様。」
と言って、義父様は馬車で皇宮へと出かけていった。
大丈夫かな?主に陛下の方が。
そして、今日も今日とて庭園で、な・ぜ・か殿下とご飯を共にしている。
「アカネ、私との婚約は嫌だったかい?」
「いえ、別に。おr、私は、嫌というわけではないですが……。」
「ありがとう。なら、敬語はとってね。」
「あ、はは。頑張ります。」
んー。無理だ。俺にはハードルが高い。
だって、こんな優しくて、綺麗で、カッコいい人の隣でウフフなんてできないと思うんだけど。
「私は、アカネの頼みはなんだって叶えたいと思うよ。それだけ私は君のことが好きなんだ。どうか意識してほしいなぁ。」
意識、意識か。でも、確かに殿下って俺のいうことを聞いてくれるよな。
あれ、俺ってなんか殿下のことを追いかけてる?ん?
告白されてからずっと殿下のことばかり考えている気がする。ん?俺、チョロすぎない?
かっこよくて、みんなから慕われている人から告白されたからって、意識し始めた?
どうしよう。考えれば考えるほど、顔に熱が集まってくるのが分かる。どうしよう、どうしよう。
絶対今、顔赤いよ!あわわ。もうどうすればいいのか分からない。
みんなも思ったよね。展開はやいよね。
ごめん。俺のせいでごめん。どうしようもないんだ。意識し始めたら止まらないんだ。
つまり、おれは、でんかのことが?!
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