婚約破棄の後、アンリエッタは死んだ

寧々

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マダミス風味を添えて★容疑者たちの証言-その1

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「ではあの遺体は、アンリエッタ・グレイス嬢で間違いないという事でよろしいですか?」

 場所を学院の応接室に移し、エヴァンは向かいに座った事務長に問いかけた。知らせを受けた副学長も同席している。
 すっかり顔色を失った2人が、心許なげに頷いた。

「はい、おそらく。あのドレスは昨夜の卒業記念パーティーでグレイス様が身につけておられたのと同じだと思います。それに、白金の髪は珍しく、学院ではグレイス様だけですから」

「他に彼女だと証明できるものはありますか? 何か、身体的特徴ーー 例えば黒子ほくろやアザ、傷痕などは?」

「それは、我々職員ではわかりかねます。何しろお顔があのように判別のつかない状態なので・・・・・」

「では、グレイス嬢のご家族や身の回りの世話をしていた侍女などに一度確認をしてもらわなければなりませんね。王都にグレイス嬢のお身内はいらっしゃいますか?」

「ご当主である兄君は領地ですが、確か、叔父上のダグラス・ウィンター卿が王城にお勤めの筈です」

「わかりました。ウィンター卿には、学院の方からグレイス嬢が事故にあったと連絡を入れてください。詳しい話は一切しないようにお願いします」

「はい、では電話をかけてまいります」

 慌てて部屋を出ていく事務長を見送ると、エヴァンは副学長に向き直った。

「あとは、昨日のグレイス嬢の行動に関して伺いたいのですが。昨夜出勤していた職員、それから、グレイス嬢と親しい、またはトラブルがあった学生たちをこちらに連れて来ていただけますか? ただし、1人ずつ。警察隊の聴取である事は伏せてください」

「は、はぁ。しかし、彼女は侯爵家の令嬢でご友人も高位貴族の方ばかりです。そのように捜査対象にされるのであれば、第五捜査局に報告しなくてはならないのでは?」

「ご心配にはおよびません。我々は殺人事件の捜査をするだけです。こちらの学院の皆さんが犯人でないなら、例え第二王子殿下の聴取であっても、第五への連絡は必要ないと思いますが、いかがですか?」 

 エヴァンは冷や汗を流す副学長にむけて、人好きのする笑顔でにっこりと微笑んだ。



 ◆◆◆◆◆

 《以下、エヴァン・デュークの捜査メモより抜粋》


 被害者:アンリエッタ・グレイス 15歳
 髪色 白金  
 瞳色とうしょく 琥珀色

 【検視官所見】
 死因は絞殺。死後、胸部をロープで縛り時
 計塔鐘楼より一度突き落とし、外壁及び時
 計の分針にて、顔面及び上半身を著しく損
 傷させたものと推定する。
 
 発見時、被害者の身体は時計塔の時計の短
 針が下腹部に刺さり、固定された状態だっ
 た。
 
 なお、上記の損傷を与える前に、犯人はナ
 イフのようなもので被害者の下腹部を開腹
 した上、子宮を摘出している。
 
 死後硬直及び目撃証言などから、死亡推定
 時刻は発見された日の前夜、午後9時から
 午前5時までの間とする。


 【アルドゥラン王立学院学舎構造】
 ⚫︎一階
 左翼に馬車留めと使用人詰め所。
 右翼に使用人宿泊棟(ハンス、ニールの居
 室)。
 正面に中央階段があり、二階エントランス
 ホールへと続いている。
 一階は使用人詰め所より控え室に続く。
 控え室内には洗濯室、調理室、作業室それ
 ぞれへの入口と、三階職員室と事務室へつ
 ながる階段が設置されている。
 最奥は使用人用浴室となっている。

 ⚫︎二階
 正面中央階段は一階エントランスにて左右
 に分かれ、なだらかなカーブを描きながら
 四階エントランスに続く。
 エントランスホールから左が一、二年生教
 室、右が三、四年生教室。奥に食堂とカフ
 ェテリアがある。
 2階は三方にアーチ型の回廊があり、各教
 室から出入りすることが出来る。

 ⚫︎三階
 エントランスホールの正面階段より上る
 と、中央に廊下があり、左側が五年生教
 室、音楽室、美術室、実験室。右側が図書
 室となっている。
 廊下つき辺りは左に曲がると職員室、事務
 室。右に曲がると応接室となっている。
 応接室奥には五階に続くエレベーターがあ
 るが、施錠されており、一般には使われて
 いない。またエレベーターの駆動にも鍵が
 必要となる。
 
 ⚫︎四階
 外側階段からのエントランスホールから入
 ると、左右は控えの間となっている。奥は
 講堂で、行事にのみ使用。卒業記念パーテ
 ィーもここで行われた。

 ⚫︎五階
 王族専用フロア。
 王族が入学した場合は寮として使用。
 現在は第二王子とその近衛、使用人の居住
 区。


 以下は事情聴取の際の重要参考人の証言をまとめたものである。

【証言1】
 レティシア・ラシェット 15歳
 髪色 ストロベリーブロンド  
 瞳色 翠

 
 ーーあなたはグレイス嬢とはどういう関係でしたか?

「クラスメイトであり、親友ですが。待ってください。学院内で事故があって警察隊が調べているから協力するように、と聞いていますわ。それとアンリエッタ様に何か関係がありますの?」

 ーーそれについては後ほどご説明いたします。ところで、親友と仰いましたが、あなた方は以前、第二王子の婚約者の座を巡って争っていたと聞いています。ですが、選ばれたのはグレイス嬢だった。グレイス嬢への嫉妬や憎しみなどはなかったのでしょうか?

「あなた、いきなり失礼ですわね。そんなものある訳ありません。そもそも、わたしもエティも、ユリアス殿下の婚約者になりたいなど思ったこともありませんわ。えぇ、ただの一度も!」

 ーーずいぶんと、ユリアス王子殿下がお嫌いなようですね。

「こほん、言い過ぎましたわ。ただ、あの方は末っ子王子殿下で、王妃様がそれはそれは大切にされていますの。ユリアス殿下のお願いならなんでも聞いて差し上げる、という噂があるくらいですわ。そんなお育ちの王子様が、どのような方になるか、推してしるべし、ですわ」

 ーーでは、第二王子殿下は結婚相手としてはあまり人気がなかったのでしょうか?

「それは、それぞれのお家の事情によりますわ。とにかく王家と縁を繋げたい、というのであれば、ユリアス殿下でも十分価値があります。我が家やグレイス家は、王家との繋がりを必要としていませんでしたから」

 ーーあなた方の家にはそれだけ力がある、という事でしょうか?

「そうですわね。少なくとも、立場の弱い第二王子の盾となるくらいには」

 ーーそんな婚約を、なぜ破棄になどしたのでしょうね。

「それは。王妃様から見たら、グレイス侯爵家に価値がなくなったからではないでしょうか」

 ーーどういう事でしょうか?

「グレイス侯爵家の先代。つまりアンリエッタ様のお父様が昨年亡くなりました。先代は外務卿としてご活躍で、貴族の間での影響力も大きい方でした。今はアンリエッタ様のお兄様が侯爵位を継がれたのですが、まだ19歳とお若く、役職はございませんの」

 ーーつまり、力の弱まった侯爵家は切り捨てられた、という事でしょうか。

「少なくとも、王妃様にとっては価値がなくなったのでしょうね。先代侯爵様は、事業にも優れていて、王妃様やユリアス殿下のためにずいぶん散財されたと聞いていますのに、恩知らずですわ」

 ーー今、グレイス嬢を邪魔に思っていて。いなくなってほしい、もっと言えば、死んでほしい、と願っている人物に心当たりはありますか?

「は?どういう意味です?」

 ーーアンリエッタ・グレイス嬢は亡くなりました。何者かに殺されたのです。この学院内で。

「うそ・・・・・・・」

 ラシェット嬢は一瞬ぽかん、とした後、唐突に笑い出した。

「は、あは、は。そんな訳ありませんわ。冗談でしょう?騙されませんわよ」

 勝気な瞳で見返す様子からして、グレイス嬢の死を全く信じていない。この確信はどこから来るのだろう?

 ーー今朝確認したところ、グレイス嬢は寮の部屋にいないそうですね。昨夜から、彼女が学院を出た記録はありません。外郭の表門も裏門も守衛がいますから、塀を乗り越えない限り、誰にも知られず学院を出ることは困難です。

「それは・・・・・でも、殺された、なんて、そんなはず、」

 ーーそして、発見された遺体の髪色は白金。瞳は琥珀。着衣は昨夜のパーティーのドレスです。

 項垂れていたラシェット嬢が、はっと顔を上げた。

「待ってください。顔を見ればアンリエッタ様かどうかわかるのではありませんか?何故そんな回りくどい言い方をなさるの?」

 ーー被害者の顔は、著しく損傷していて確認が出来ません。身体の特徴などを照合するため、親族の方には来ていただきますが。あなたは、顔以外でアンリエッタ嬢だとわかる特徴をご存知ありませんか?

「いいえ。いいえ、わかりません」

 余程ショックだったのか、青褪めた顔でゆるゆると首を振ると、思い詰めたような表情で、

「でも、会えばわかるかもしれません。雰囲気とか、体つきとか、そういったもので」

 ーー今は難しいでしょう。それより、昨夜の事をお聞きしたい。他の学生たちの話だと、グレイス嬢とあなたはパーティーの間ずっと一緒にいた、という事ですが、間違いありませんか?

「え? ・・・・・ええ、いえ。正確には、一度離れましたけども」

 ーー詳しく教えてください。

「昨夜は、午後7時くらいからみなさん集まって、先に軽食をいただいておりました。わたしもアーサー、わたしの婚約者と一緒に会場に入りましたが、アンリエッタ様がお一人なので驚いて。ユリアス殿下のエスコートがなかったのです。そこからはアンリエッタ様と2人でおりましたが、王妃殿下と学長の祝辞の後、8時半くらいにダンスが始まりましたので、一度アンリエッタ様の側を離れました。ええ、婚約者とファーストダンスを踊るのは義務ですから」

 ラシェット嬢は言外に第二王子の不実を責めながら、悔しそうに膝の上で両手を握りしめた。

「ユリアス殿下は卒業記念パーティーに、浮気相手をエスコートした上、ファーストダンスだけではなく、ずっとその女と踊っていたんです」

 ーーそれは、ひどい話ですね。それからどうなりました?

「三曲目が終わり、四曲目の演奏が始まって少しした頃、突然曲が止まって、ユリアス殿下がアンリエッタ様の前に現れました。そして、婚約破棄を宣言したんです」

 ーーみなさん驚いたでしょうね。

「それはもう。でも、いつかはそうなるかも、と思っている方は多かったかもしれません。アンリエッタ様もそうです。むしろ望んでいた様子でした。ただ、あんなタイミングで、しかも破棄なんて不名誉な形になるとは、思っていなかったんじゃないでしょうか」

 ーーグレイス嬢はどんな反応でしたか?

「婚約破棄、というか、その強引さに驚いたようでした」

 ーーなるほど。その後グレイス嬢は会場を出たという事ですが、何時ごろだったかわかりますか?

「さあ、はっきりとは。でも一曲3分くらいで、間奏をいれても5分足らずですから9時少し前くらいではないでしょうか」

 ーー会場を出た後、グレイス嬢はどうしたと思いますか?

「もちろん寮に帰ったと思っていましたわ」

 ーーあなた方は親友なのですよね?それなのに傷心の彼女を1人で帰し、その後も彼女の部屋を訪ねたりはしなかったんですか?

「もちろん!心配でしたわ。でもエティが大丈夫って言っていたし、そっとしておいた方がいいと思ったのよ。それに、彼女なんだか落ち着かない様子で、早くその場を去りたいように見えました」

 ーーそんな状態では当然ではないですか?

「普通の人ならそうですね。でも、アンリエッタ様は、自分が不利な状態で背中を見せる人ではありません。少なくとも、ご自分に非がないことと、公のパーティーを私事で乱した責任をユリアス殿下に問うくらいのことはするはずです」

 ーーいつもとは様子が違ったんですね。なおさら気になって後を追いそうなものですが、あなたはその後どうしましたか?

「・・・・・・・閉会まで会場におりました。婚約者と一緒です」

 ーーずっと?

「はい。あ、アンリエッタ様が退出されて、しばらく騒然としましたから、アーサーを見つけるのに少し時間はかかりましたけれど」

 ーーどれくらいかかりました?

「10分とか、15分とかその程度かと。アーサーの方がわたしを見つけて声をかけてきました」

 ーーなるほど。

「先程、アンリエッタ様の死を望んでいる人間に心当たりはないかとお尋ねになりましたよね」

 ーーええ。

「でしたら、3人おりますわ。王妃殿下、ユリアス殿下、ティアリア・フェントです」

 ーーティアリア・フェントとはどのような人物でしょう?

「昨夜ユリアス殿下がパートナーにした愛人です。次の婚約者にするなんて信じられませんわ。フェント伯爵家の養女、素性も教養も怪しい女ですのに」

 ーー大変参考になりました。ああ、ここでの話はどうぞご内密に。ご協力ありがとうございました。




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