見ず知らずの(たぶん)乙女ゲーに(おそらく)悪役令嬢として転生したので(とりあえず)破滅回避をめざします!

すな子

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 隠し通路の階段を下っていく六人を見送ったエンディミオンたち地上チームは、邸の外に出た。
 いつの間にか太陽は南を過ぎていたが、昼下がりの山林にはまだ夏の気配が濃い。

「巫女は、ラガロと私、どちらがいい?」

 馬車より直接馬に乗って山を下りたほうが身軽だろうというエンディミオンの判断で、ラガロが自分の馬とここまで馬車を引いてきた観光馬に手綱を付けて連れてきた。
 ヴィジネー家の私兵と先行してピエタにやって来た騎士団の馬は、人と同様きれいに居なくなっていた。
 山道を馬車を引くために訓練された馬は乗馬には不向きだが、ラガロによく従って、エンディミオン、アンジェロ、ベアトリーチェと、貴族の嗜みとはいえ並みの乗り手とはとても言えない技術を身につけている三人には何の問題もなかった。
 唯一、乗馬の経験がないのはセーラだけ。
 異世界では馬に頼らずともありとあらゆる移動手段があるのだと言えばジョバンニがかぶりつきそうな話だが、ここには居ないので「へえ」だけで滞りなく話は進んだ。
 それでは誰かの馬に相乗りしなければという話になって、エンディミオンの冒頭のセリフとなる。
 選択肢にアンジェロが入っていないのは、ベアトリーチェの手前エンディミオンが気を遣ったためだ。
 そのベアトリーチェも、慣れない馬に、さらに乗馬に不慣れなセーラを乗せてエンディミオンたちに着いていくまでの技量ではないと判断されて外されている。
 そうして残った選択肢は二人、聖なる巫女に王子と騎士が並んで手を差し伸べれば乙女ゲームのイベント絵まっしぐらだったが、現実は淡々とした確認のみだ。
 エンディミオンの問いに、セーラは二頭の馬を見比べる。
 栗毛の観光馬は足が短くたくましく朴訥とした顔をしており、対してラガロの軍馬は艶々とした青毛に隆々とした体格で、乗るにも一苦労しそうな大きさだ。
 乗馬の腕や安定感で言えばラガロのほうが間違いないのだろうが、持ち主に似たような顔つきのほうの黒馬は素直に怖い。

「エンディミオン様で」

 一緒に乗る相手、ではなく馬を比べてセーラは即決した。

「わかった。
 それじゃあ手を貸すから、ゆっくり乗ろう」

 甘い雰囲気はかけらもなく、乙女ゲームのイベントとしては何ひとつ成立しないまま、セーラは馬上からエンディミオンの手を借り、後ろからラガロに荷物のように軽々と持ち上げられて馬に乗ることができた。

「さて、行こうか」

 そうして速やかに一行は出立する。
 ルクレツィアが居ればとても歯がゆい気持ちになっただろうが、乙女ゲーム的思考の持ち主は今この場にはいない。
 どちらかというと、ルクレツィアを救うという目的をひとつにした敬虔な信徒のような心持ちの集まりなので、浮き立つような雰囲気は皆無だった。

 ラガロを先頭に、山道を下りていく。
 セーラを慮って駆け足とはいかないが、軍馬の足並みにエンディミオンたちの乗る観光馬はよく着いて行った。
 ルチアーノの話では、町の範囲を出ない限りは行ったきり帰って来ない、ということはなく、来た道を外れずに下れば参道はすぐだ。
 木立の間から夏らしい日差しがこぼれてくる。
 風で揺れる葉擦れの音がいやに響くだけで、相変わらずしんと静かな道行きだ。

「セミの声ひとつしないのは、鳥のせいかな」

 故意に集められた天敵の脅威によって、このあたり一帯は虫も息を殺して隠れているのか、駆逐されたのか。

「その鳥も、今は一羽も見当たりませんわ……」

 アンジェロの呟きにベアトリーチェが答え、あとは馬の蹄が虚しくこだまする。
 ラガロも警戒して目を配るが、鳥影ひとつない夏空はいっそ嵐の前の静けさのようで、ピエタの町を中心としたどこかに鳥の魔物の本体が潜んでいることを殊更に煽りたてるかのようだった。
 首筋を走る緊張感は、宿営地で魔物に襲われる前の比ではない。
 どこからか見ているがあると、星はラガロに常に訴えかけてくる。

「今ここで襲いかかってくれば、話は早いものを」

 その存在だけを感じさせて姿を見せないのは、まだ昼日中だからか。
 一人でも制圧する自信があるからこその言葉だが、今までとは違う統率された動きをする魔物の意図は、やはり読めない。

「急いても仕方ない。
 正体のわからないものを相手に、どうしてもこちらが後手に回らざるを得ないのだから」

 ラガロを宥めるエンディミオンの言葉は悠長にも聞こえるが、その横顔はずっと険しい。

 ラガロと同じくらい、それ以上にエンディミオンは現状に危機感を抱いていた。
 狼、蛇、鼠ときて、今回の魔物は鳥だ。
 機動力が違うのは昨晩の襲撃で嫌というほど実感している。
 この山間の小さな町で、昨日と同じように空から襲撃を受ければどうなるか。
 昨晩、エンディミオンたちがいた峠の宿営地は普段は観光客が使うもので、紅葉シーズンの観光客の規模の天幕を張るために整地されていたため、十分な広さがあった。
 それでも王太子と救世の巫女を擁する一行は当然のように大所帯で、所狭しと張られた天幕はズタズタに切り裂かれ、騎士も馬も夥しい鳥に追い立てられて逃げ場を失ったせいで大打撃を受けたのだ。
 ラガロは上手く大鷲の魔物を天幕が潰れて空いた場所へ誘導し、火魔法で無双しても山林に被害を及ぼすことはなかったが、ピエタの町の中ではそうはいかない。
 観光客のための宿屋、土産物屋、飲食店が参道を挟んで立ち並んでいる。それは町に住む人々の生活そのものであり、壊れてもすぐ建て直せば済む、というものではない。
 建物が途切れても、元は人が暮らしていることも分からないほどの山奥に隠されるようにして存在していた小さな集落だ。山肌がすぐそこに迫っていて、開けた土地などまったくない中で、迎え撃ったとして建物や木々を焼かないようにラガロの力を抑えて闘うのは至難の業だろう。
 あれだけの風魔法を放つ魔物と、それに従う鳥の大群を前に、できれば町を破壊したくないと思うのは傲慢だろうか。
 それでも王国民の暮らしを守る王族として、王太子として、人々の生活を壊すようなことは最低限にしたい。
 こちらの戦力と魔物の力を考えて、どこからどう攻められても対応できるだけの戦い方を考えなければと、エンディミオンは忙しなく思考を巡らせようとしたが、木立の隙間から時折覗くピエタ聖堂の尖塔とステンドグラスの煌めきが、心をざわつかせて集中できなかった。

 そこに、誰が居ても構わない。
 そこで、何が起こっても受けて立つ。
 けれど、ルクレツィアを救う邪魔だけはしないでくれ。

 悪意のある誰かが待ち受けているのは確かだ。
 その悪意のある誰かの目的が何なのか、仮に魔物を操るほどの力を持っていたとして、考えらる可能性はかなり絞られる。
 どんな手段か、町から騎士団やルチアーノを除いたヴィジネー家の一行を排除し、自分たちも足止めをされた。
 幸いなのか、それともそれも策の内なのか、エンディミオンと巫女たちだけが無人の町へたどり着いた。
 星を、スピカを狙っているのだろうと、自ずとわかる。
 魔物を操る力など聞いたこともないが、そんな力を持っていたとして、星の力はなお魅力的だ。
 どこで話が漏れたのかはわからないが、誰かが星の力を横取りしようとしているのは明白だ。
 王族から国の中枢に携わる高位貴族、そこに連なる官僚、騎士と、星の探索に関わる人間は決して少なくない。
 それでも星の災厄で引き起こされる事態が決して楽観視できるものではないことから、統制はされているはずだった。
 国外にも、漏れてはいないはず。
 他国の諜報員が紛れていたとして、彼らを把握し、泳がせるスコルピオーネ家の手腕を疑ってはいない。
 それでは一体誰が?
 疑問は最初に戻るが、結局はそれが誰であろうと、ルクレツィアを救う最後の手段を奪われるわけにはいかない。
 星の災厄、ヴィジネー家の秘密、正体の知れない、魔物の脅威……考えなければならないこと沢山あるが、本当に叶えたい願いはひとつ。
 ルクレツィアを救う、それだけ。
 それだけが、今のエンディミオンを突き動かしている。

「────エンディミオン様」

 エンディミオンの悲愴な想いが伝わったのか、前に乗って腕に囲い込まれるようにしていたセーラが小さく呼びかけてきた。
 ほとんど経験のない乗馬で、必死に体勢を保ちながら話す余裕も本当はないけれど、背中を預けている人が思い詰めているのは、その張り詰めた雰囲気でわかる。

「みんなで、ティアちゃんをたすけましょ?」

 言えるのはそれくらいのことだけ、そのために何をしたらいいのかもまだわからないけれど、一人で背負おうとするエンディミオンには、みんなが付いているんだと忘れないでほしい。

「……そうだな」

 セーラの言葉に、行きがけにシルヴィオに言われたことをエンディミオンは思い出した。
 自分一人の願いではない。
 巫女やシルヴィオたち、ここへ至るまで力を貸してくれた、王都に残っているスカーレットたちだって、ルクレツィアが助かることを今も一心に願ってくれているだろう。
 全員で、ルクレツィアを助けるのだ。
 その全員を数えるのに、エンディミオンは真っ先に彼の顔が思い浮かんだ。
 彼がルクレツィアを助けたいと願っているのは分かりきっている。
 普段はルクレツィアとの距離が近過ぎて気になることも多いが、このひと月、本当であれば誰よりも頼りたかった相手。
 ……どこに居るのか、消えてしまったまま所在の知れないファウストに、エンディミオンは思いを馳せる。
 ファウストが居てくれれば、誰よりも気持ちを分かち合ってこの場に臨めただろう。
 それほどに、ファウストのルクレツィアを思う気持ちが強いことを知っている。
 見ないふりもできないほど、ファウストの心はいつもルクレツィアに向かっている。
 もちろん、その思いの強さで負けるつもりはないけれど、兄のアンジェロではなく、義弟のファウストにこの正念場で隣りに立っていてほしいと思うのは、どこかでその思いの種類が同じだと気付いているからだ。
 ファウストなら、どこにいても、自分がどうなろうと、きっとルクレツィアを救おうと考えるはず。
 ここには居なくても、エンディミオンと同じだけの思いでいることは疑いようがない。

(早く帰って来い、ファウスト)

 その気持ちごとここに連れてくるような思いで、エンディミオンは決意を新たにした。

 スピカを得て、ルクレツィアを救う。
 それを邪魔するものは、排除する。
 魔物も、正体不明の誰かも、その目的がなんであれ、まず星を掠め取るのは国家に対する反逆だ。
 自分のしようとしていることを棚にあげている自覚はあるが、向こうが円滑な星の獲得を妨げているのは明白だ。
 まだ理はこちらにある。
 そうして、問題のヴィジネー家の謎だが、これはあとでもいいだろう。
 星の災厄までまだ時間はある。
 結論を急ぐ必要はない。
 そのためにもピエタの町の被害は最小限に留めておきたいが、魔物の出方次第だ。
 これはラガロやシルヴィオたちと作戦をたてる必要があるが、こちらには海凪の巫女の血を引くアンジェロがいるのだ。
 水を扱えるのはアンジェロだけではない。フェリックスにジョバンニもいる。
 大規模な火災はまず防げるはず。

 目的を明らかにして、優先順位を付けると、いくらかエンディミオンは落ち着いた。
 一人ですべて背負うのではなく、向かう先が同じ仲間がいることはこれほどに力強い。
 
 山を下り切り、参道とヴィジネー家の邸への道とに分かれた町の入り口まで戻ってきた。
 真っ白に舗装された道の両脇に、暖簾を下ろして締め切られた商店が並んでいる。
 真っ直ぐ前を向けば、夏の緑に生い茂った山々を背景に、ヴィジネー家の邸と同じく、真っ白な壁に蔦の這う聖堂のシルエット。

「鬼が出るか邪が出るか……」

 一度馬の足を止めて、エンディミオンはピエタ聖堂を見上げた。
 
 王都の大聖堂ドゥオモとよく似た丸屋根の礼拝堂の後ろに、煙突のように尖塔が直立している。
 一際高い鐘楼には今は人影もなく、ついさっき高らかに打ち鳴らされていたのが嘘のようだ。
 礼拝堂の屋根から壁は、色とりどりのステンドグラスが嵌められて、太陽光を鮮やかに散らしている。

「……いきなり、お店の中からゾンビみたいになった人たちが襲ってきたりは……、ないですよね?」

 ふと、元の世界で見た映画のワンシーンがセーラの脳裏を横切った。
 静かな風景が、一転して地獄絵図になるような演出だ。

「ぞんび?が何か分からないけど、確か邸にいた騎士たちは皆居なくなったと」

「いいえ、殿下。それは一昨日の晩の話です。
 昨日居なくなった者たちは、邸から居なくなっただけで、ルチアーノは行先も見ていないのでは……」

 アンジェロが指摘した矢先、今までしんと静まりかえっていた町中で大きな音が響いた。

「!?」

 手前の店だ。何かが壁にドンとぶつかったような音がして、全員の視線が向く。
 ラガロが咄嗟に前に出てエンディミオンたちをかばい、警戒の瞳を向ける。
 アンジェロもベアトリーチェを下がらせながらラガロの横に並んで様子を窺う。
 誰も居ないと思っていた建物の影から、ザリザリと砂利を引きずって歩く音が続いて、誰かの指が、壁の向こう側から角を掴むようにぬっと現れた。
 
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