83 / 125
72
しおりを挟む
わたくしと目が合うと、ファウストも驚いたように目を少しだけ見開きました。
けれどそれも一瞬のこと。
わたくしが何も言えないでいるうちにいつもの表情を取り戻して、すぐに身体を起こして離れていきました。
少しだけ困惑しているような気配はするのですけれど、わたくしの混乱のほうが大きいですから、今はちょっと、ファウストが何を考えているかを汲むのは難しいですわね。
「……起こしてしまいましたか」
今度はわかりやすくしゅんとしました。
自分の動作で姉の健やかな眠りを妨げてしまったと自戒しております。
「…………」
けれどわたくしはそんなファウストに言葉をかけることもなく、どんなきっかけで自分が醜態をさらしてしまうか気が気でないものですから、おそるおそる、ひどく緩慢な動きでどうにか枕を抱き寄せて、顔を隠すことに成功いたしました。
せめて肌掛けでもかけてくれていればすぐに潜り込んだでしょうに、あいにくファウストはわたくしを寝具の上に横たえたので、一旦起き上がって再び横になるには動きが大き過ぎて、わたくしにはそんな勇気は出ませんでした。
「…………姉上?」
わたくしの滑稽な様子に、もちろんファウストも首を傾げていることでしょう。
でもわたくしの目の前はたっぷりの羽毛が詰まったふかふかの肌触りの枕でいっぱいです。
何も見えなければ、ファウストにもわたくしの顔は見えませんから、これは外せません。
「寝顔を見られるのは、恥ずかしいですわ…………」
たっぷりの間をおいて、それっぽい理由を口にしました。
これまでの姉弟生活の中でいくらでも見られる機会はありましたから、今さら何を言っているのかと思われても仕方ありません。
けれど、これがわたくしのこんがらがった頭で考えられる精いっぱいです。
「申し訳ありません……」
ファウストは素直に謝ってくれました。
おそらく勝手に私室に入ってしまった後ろめたさも感じているのでしょう。
あまりに萎れた声なのでかえって申し訳なくなりましたけれど、わたくしにフォローをするだけの余裕はありません。
「…………」
「………………」
いつもなら積極的に話しかけるわたくしが言葉を発せないせいで、沈黙が続きます。
ひさしぶりに顔を合わせたのですから聞きたいこともたくさんあるはずですのに、わたくしはここから逃れたい一心で何も考えられません。
「…………来週からは学園に来られると伺いました。お加減は、もうよろしいのですか」
気を利かせたのか、ファウストから話しを振ってくれました。
(ええ、もう大丈夫ですわ)
思っていることがひとつも喉に届かず、顔に枕を押しつけたままコクコクと頷くだけのわたくしは、すでにファウストに醜態をさらしているのではないのかしら?
またしても、ファウストから困惑している気配がいたします。
顔を見なくてもなんとなくわかるものですわね。
「さき、ほどは、失礼しました」
言いにくそうに、ファウストが言葉を繋ぎました。
(さきほど。……さきほどの、あれ、のことですわよね)
どう考えても、額を付け合っていたあれのことです。
鼻先も少し触れていたような幻覚を思い出してまたぶわりと心臓から汗が出た気がいたします。
顔を隠せていて本当によかったですわ。
自分でもとんでもなく熱いのがわかりますもの!
「その、少し動悸が早い気がしたので、また熱が上がったのかと……」
つまり、熱を測っていた、と。
(王道ですわね!実に王道!
額と額と合わせて体温を確かめるなんて……手ではいけませんでしたの?!手のほうが確かではありません??!!)
わたくしの心の声は恥ずかしさのあまりうるさいほどツッコミをはじめました。
(そもそも動悸が早くなっていたことに気がつかれていましたのね?!まああれほど深く指を絡めていたらそうなりますわね!!
お姫様抱っこから恋人繋ぎのコンボで心臓が壊れてしまうのは当然ですのよ!!
いえわたくし寝ていましたから?何も知らないはずですけれどね?
寝込みを襲うのは卑怯ですしええいわたくしの心臓静まって!!!!)
ぎゅっと枕を握る手に力がこもりました。
体調を心配していただけの弟にこれほど狼狽える必要はありませんのに、のぼせる頭が本当に煩わしいこと!
自分自身に怒りが湧いてきます。
「怒っていらっしゃるのですか?」
悄気たよう声でうかがってくるファウストに、わたくしハッとしました。
わたくしもファウストの心の機微に聡いほうですが、ファウストもまたそうなのです。
わたくしが言葉にしない思いを、顔を見なくても察してくれるのですから……心を鎮めて、気をつけないと。
「怒っては、おりません」
ようやく声を絞り出せました。
上擦らないように、注意して。
「はずか、し、かったのです」
我ながら舌足らずな物言いに、恥の上塗りではありませんの。
「!」
パッと、悄気ていた気配が上向いた気がいたしました。
姉が恥ずかしい思いをしているのに、何がそれほどうれしいのです。
「驚かせてしまい、申し訳ありません。
姉上が伏せられてから、心配で何度かこちらに帰っておりました。
体調がすぐれないうちは煩わしいかと思い我慢しておりましたが、今日は姉上も調子が良さそうだったとイザイアに聞いて、どうしてもお顔だけでも見たいと思ってしまい……」
めずらしく饒舌になったファウストから、真っ直ぐな気持ちが伝わってきました。
(うぅ……イザイア……)
うらめしいような、なんて気が効くのと称えたいような、複雑な思いがいたします。
これほど顔が見たいと望まれて嬉しい気持ちになってしまったのははじめてです。
こんな顔でよければと枕を下ろしかけ、慌てて思い留まります。
(今の顔はまずいですわね、とてもまずいですわ……)
人様に見せられるような顔ではないことは自分がいちばんよくわかります。
困ったような、嬉しいような、恥ずかしいような。
(とにかくファウストには見せていけないのはわかります)
「でも寝顔はダメですわっ」
枕を改めて抱え直し、わたくしは早口で反撃しました。
寝ている隙は、ダメです!
「申し訳ありません……でも、もう起きていらっしゃいます。
お顔を見せてはいただけませんか?」
(…………ゔ、)
そのように切実にお願いするものではありません。
心臓が貫かれてしまいます。
わたくしにだけしか聞かせないような、甘えるような声はだめです!
(それに、わたくしが今どんな顔をしているか、わかっていて言っておりません?)
期待するような、請うような、そんな声音に聞こえてしまいましたけれど、これはわたくしの願望がそんな気にさせているだけなのでしょうか。
「…………見せたら、今夜はもう休みますから」
「はい」
「すぐに、なにも言わず、あいさつだけして、自室に戻ってください」
「はい」
「わたくし、病み上がりですし、ひどい顔をしておりますわよ」
「いいえ、姉上がどんなに頑張ってもひどい顔には決してなりません」
「はい、だけ言っていて」
「はい」
「何がそんなに楽しいのです」
「はい、姉上とお話しできたので」
「…………」
何を言っても、墓穴にしかなりません。
努めて冷静を装っておりますけれど、顔が火照る一方で、枕を下ろすタイミングがつかめません。
黙って勇気が湧くのを待っていると、ファウストがゆっくりとまた身を屈めてきたのがわかりました。
「姉上」
とても機嫌の良さそうな声が、すぐ上から降ってきます。
ファウストが、枕に触れました。
その指が力のこもったわたくしの指をそっと掠めて、怯んで力が抜けてしまった隙に。
「おやすみなさい、姉上」
枕をどかして顔を覗きこんできたファウストが、まるで愛おしいものでも見るような目でわたくしを見ておりました。
枕ひとつ分の厚みの距離で、間接照明の橙の薄明かりがその目に輝いていたのが、それからすぐにファウストが部屋を出て行ってからも、ずうっと目に焼き付いて離れませんでした。
けれどそれも一瞬のこと。
わたくしが何も言えないでいるうちにいつもの表情を取り戻して、すぐに身体を起こして離れていきました。
少しだけ困惑しているような気配はするのですけれど、わたくしの混乱のほうが大きいですから、今はちょっと、ファウストが何を考えているかを汲むのは難しいですわね。
「……起こしてしまいましたか」
今度はわかりやすくしゅんとしました。
自分の動作で姉の健やかな眠りを妨げてしまったと自戒しております。
「…………」
けれどわたくしはそんなファウストに言葉をかけることもなく、どんなきっかけで自分が醜態をさらしてしまうか気が気でないものですから、おそるおそる、ひどく緩慢な動きでどうにか枕を抱き寄せて、顔を隠すことに成功いたしました。
せめて肌掛けでもかけてくれていればすぐに潜り込んだでしょうに、あいにくファウストはわたくしを寝具の上に横たえたので、一旦起き上がって再び横になるには動きが大き過ぎて、わたくしにはそんな勇気は出ませんでした。
「…………姉上?」
わたくしの滑稽な様子に、もちろんファウストも首を傾げていることでしょう。
でもわたくしの目の前はたっぷりの羽毛が詰まったふかふかの肌触りの枕でいっぱいです。
何も見えなければ、ファウストにもわたくしの顔は見えませんから、これは外せません。
「寝顔を見られるのは、恥ずかしいですわ…………」
たっぷりの間をおいて、それっぽい理由を口にしました。
これまでの姉弟生活の中でいくらでも見られる機会はありましたから、今さら何を言っているのかと思われても仕方ありません。
けれど、これがわたくしのこんがらがった頭で考えられる精いっぱいです。
「申し訳ありません……」
ファウストは素直に謝ってくれました。
おそらく勝手に私室に入ってしまった後ろめたさも感じているのでしょう。
あまりに萎れた声なのでかえって申し訳なくなりましたけれど、わたくしにフォローをするだけの余裕はありません。
「…………」
「………………」
いつもなら積極的に話しかけるわたくしが言葉を発せないせいで、沈黙が続きます。
ひさしぶりに顔を合わせたのですから聞きたいこともたくさんあるはずですのに、わたくしはここから逃れたい一心で何も考えられません。
「…………来週からは学園に来られると伺いました。お加減は、もうよろしいのですか」
気を利かせたのか、ファウストから話しを振ってくれました。
(ええ、もう大丈夫ですわ)
思っていることがひとつも喉に届かず、顔に枕を押しつけたままコクコクと頷くだけのわたくしは、すでにファウストに醜態をさらしているのではないのかしら?
またしても、ファウストから困惑している気配がいたします。
顔を見なくてもなんとなくわかるものですわね。
「さき、ほどは、失礼しました」
言いにくそうに、ファウストが言葉を繋ぎました。
(さきほど。……さきほどの、あれ、のことですわよね)
どう考えても、額を付け合っていたあれのことです。
鼻先も少し触れていたような幻覚を思い出してまたぶわりと心臓から汗が出た気がいたします。
顔を隠せていて本当によかったですわ。
自分でもとんでもなく熱いのがわかりますもの!
「その、少し動悸が早い気がしたので、また熱が上がったのかと……」
つまり、熱を測っていた、と。
(王道ですわね!実に王道!
額と額と合わせて体温を確かめるなんて……手ではいけませんでしたの?!手のほうが確かではありません??!!)
わたくしの心の声は恥ずかしさのあまりうるさいほどツッコミをはじめました。
(そもそも動悸が早くなっていたことに気がつかれていましたのね?!まああれほど深く指を絡めていたらそうなりますわね!!
お姫様抱っこから恋人繋ぎのコンボで心臓が壊れてしまうのは当然ですのよ!!
いえわたくし寝ていましたから?何も知らないはずですけれどね?
寝込みを襲うのは卑怯ですしええいわたくしの心臓静まって!!!!)
ぎゅっと枕を握る手に力がこもりました。
体調を心配していただけの弟にこれほど狼狽える必要はありませんのに、のぼせる頭が本当に煩わしいこと!
自分自身に怒りが湧いてきます。
「怒っていらっしゃるのですか?」
悄気たよう声でうかがってくるファウストに、わたくしハッとしました。
わたくしもファウストの心の機微に聡いほうですが、ファウストもまたそうなのです。
わたくしが言葉にしない思いを、顔を見なくても察してくれるのですから……心を鎮めて、気をつけないと。
「怒っては、おりません」
ようやく声を絞り出せました。
上擦らないように、注意して。
「はずか、し、かったのです」
我ながら舌足らずな物言いに、恥の上塗りではありませんの。
「!」
パッと、悄気ていた気配が上向いた気がいたしました。
姉が恥ずかしい思いをしているのに、何がそれほどうれしいのです。
「驚かせてしまい、申し訳ありません。
姉上が伏せられてから、心配で何度かこちらに帰っておりました。
体調がすぐれないうちは煩わしいかと思い我慢しておりましたが、今日は姉上も調子が良さそうだったとイザイアに聞いて、どうしてもお顔だけでも見たいと思ってしまい……」
めずらしく饒舌になったファウストから、真っ直ぐな気持ちが伝わってきました。
(うぅ……イザイア……)
うらめしいような、なんて気が効くのと称えたいような、複雑な思いがいたします。
これほど顔が見たいと望まれて嬉しい気持ちになってしまったのははじめてです。
こんな顔でよければと枕を下ろしかけ、慌てて思い留まります。
(今の顔はまずいですわね、とてもまずいですわ……)
人様に見せられるような顔ではないことは自分がいちばんよくわかります。
困ったような、嬉しいような、恥ずかしいような。
(とにかくファウストには見せていけないのはわかります)
「でも寝顔はダメですわっ」
枕を改めて抱え直し、わたくしは早口で反撃しました。
寝ている隙は、ダメです!
「申し訳ありません……でも、もう起きていらっしゃいます。
お顔を見せてはいただけませんか?」
(…………ゔ、)
そのように切実にお願いするものではありません。
心臓が貫かれてしまいます。
わたくしにだけしか聞かせないような、甘えるような声はだめです!
(それに、わたくしが今どんな顔をしているか、わかっていて言っておりません?)
期待するような、請うような、そんな声音に聞こえてしまいましたけれど、これはわたくしの願望がそんな気にさせているだけなのでしょうか。
「…………見せたら、今夜はもう休みますから」
「はい」
「すぐに、なにも言わず、あいさつだけして、自室に戻ってください」
「はい」
「わたくし、病み上がりですし、ひどい顔をしておりますわよ」
「いいえ、姉上がどんなに頑張ってもひどい顔には決してなりません」
「はい、だけ言っていて」
「はい」
「何がそんなに楽しいのです」
「はい、姉上とお話しできたので」
「…………」
何を言っても、墓穴にしかなりません。
努めて冷静を装っておりますけれど、顔が火照る一方で、枕を下ろすタイミングがつかめません。
黙って勇気が湧くのを待っていると、ファウストがゆっくりとまた身を屈めてきたのがわかりました。
「姉上」
とても機嫌の良さそうな声が、すぐ上から降ってきます。
ファウストが、枕に触れました。
その指が力のこもったわたくしの指をそっと掠めて、怯んで力が抜けてしまった隙に。
「おやすみなさい、姉上」
枕をどかして顔を覗きこんできたファウストが、まるで愛おしいものでも見るような目でわたくしを見ておりました。
枕ひとつ分の厚みの距離で、間接照明の橙の薄明かりがその目に輝いていたのが、それからすぐにファウストが部屋を出て行ってからも、ずうっと目に焼き付いて離れませんでした。
13
お気に入りに追加
1,842
あなたにおすすめの小説

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。

私はモブのはず
シュミー
恋愛
私はよくある乙女ゲーのモブに転生をした。
けど
モブなのに公爵家。そしてチート。さらには家族は美丈夫で、自慢じゃないけど、私もその内に入る。
モブじゃなかったっけ?しかも私のいる公爵家はちょっと特殊ときている。もう一度言おう。
私はモブじゃなかったっけ?
R-15は保険です。
ちょっと逆ハー気味かもしれない?の、かな?見る人によっては変わると思う。
注意:作者も注意しておりますが、誤字脱字が限りなく多い作品となっております。

転生した世界のイケメンが怖い
祐月
恋愛
わたしの通う学院では、近頃毎日のように喜劇が繰り広げられている。
第二皇子殿下を含む学院で人気の美形子息達がこぞって一人の子爵令嬢に愛を囁き、殿下の婚約者の公爵令嬢が諌めては返り討ちにあうという、わたしにはどこかで見覚えのある光景だ。
わたし以外の皆が口を揃えて言う。彼らはものすごい美形だと。
でもわたしは彼らが怖い。
わたしの目には彼らは同じ人間には見えない。
彼らはどこからどう見ても、女児向けアニメキャラクターショーの着ぐるみだった。
2024/10/06 IF追加
小説を読もう!にも掲載しています。
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

このやってられない世界で
みなせ
ファンタジー
筋肉馬鹿にビンタをくらって、前世を思い出した。
悪役令嬢・キーラになったらしいけど、
そのフラグは初っ端に折れてしまった。
主人公のヒロインをそっちのけの、
よく分からなくなった乙女ゲームの世界で、
王子様に捕まってしまったキーラは
楽しく生き残ることができるのか。

【完結】転生したら脳筋一家の令嬢でしたが、インテリ公爵令息と結ばれたので万事OKです。
櫻野くるみ
恋愛
ある日前世の記憶が戻ったら、この世界が乙女ゲームの舞台だと思い至った侯爵令嬢のルイーザ。
兄のテオドールが攻略対象になっていたことを思い出すと共に、大変なことに気付いてしまった。
ゲーム内でテオドールは「脳筋枠」キャラであり、家族もまとめて「脳筋一家」だったのである。
私も脳筋ってこと!?
それはイヤ!!
前世でリケジョだったルイーザが、脳筋令嬢からの脱却を目指し奮闘したら、推しの攻略対象のインテリ公爵令息と恋に落ちたお話です。
ゆるく軽いラブコメ目指しています。
最終話が長くなってしまいましたが、完結しました。
小説家になろう様でも投稿を始めました。少し修正したところがあります。

【完結】私ですか?ただの令嬢です。
凛 伊緒
恋愛
死んで転生したら、大好きな乙女ゲーの世界の悪役令嬢だった!?
バッドエンドだらけの悪役令嬢。
しかし、
「悪さをしなければ、最悪な結末は回避出来るのでは!?」
そう考え、ただの令嬢として生きていくことを決意する。
運命を変えたい主人公の、バッドエンド回避の物語!
※完結済です。
※作者がシステムに不慣れかつ創作初心者な時に書いたものなので、温かく見守っていだければ幸いです……(。_。///)
※ご感想・ご指摘につきましては、近況ボードをお読みくださいませ。
《皆様のご愛読に、心からの感謝を申し上げますm(*_ _)m》
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる