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悪役令嬢(かもしれない)友だちによる、緊急女子会開催です!
何事かとお思いでしょうが、ベアトリーチェ様によりスカーレット様、マリレーナ様、ヴィオラ様に召集がかかり(クラリーチェ様はお時間が合えばいらしてくださるそうです)、議題の中心は、わたくし。
結局、隠し事のヘタなわたくしは、カタチにもならないふわふわと言うかモヤモヤというか、新たなる出会いで感じた動揺を見事にベアトリーチェ様に見抜かれ、最初から終わりまで、すべてのことを打ち明けるしかなくなったのです。
新しい恋、というには不確かな、けれど見ないフリをするにはあまりに明らかな心の変化を言葉にすると、フォーリア様に感じたものはやはり不誠実な気の迷い、という思いが大きくなったのですけれど、お姉さまは、結論を急ぐ必要はないと仰ってくださり、一緒に悩みましょうと励ましてくださいました。
そして本日。
巫女様の降臨によりしばらく王城でのお茶会がお休みになっていたのを、ベアトリーチェ様主催で学園の温室に連なるテラスを貸し切って再開してくださったのです。
もちろん王子殿下たち抜きの女子会ですが、あちらはあちらで王族用サロンで今も星探索の相談をなさっていらっしゃるはず。
星の災厄阻止のため懸命に動かれている皆さまの傍らで、わたくしの個人的なことのためにお茶会を開く、ということに少しの後ろめたさを感じないではないのですが、わたくしはいつの間にか部外者にされてしまっておりましたし、何ができるということもありませんので、お姉さまの心遣いはありがたく受け取ろうと思います。
…………が。
「は?聖国の使節の、しかも従者ですって?」
ベアトリーチェお姉さまによって本日の議題が明かされると、スカーレット様の眉間に思いきり皺が寄りました。
(そうですわね、そうなりますわよね!)
毎日不機嫌まったなしのスカーレット様には、少し刺激の強い話題でございます。
「お話になりませんわ」
けんもほろろとはこのこと。
スカーレット様は絶賛いろいろと拗らせてしまっているので、エンディミオン殿下に想いを寄せつつも、エンディミオン殿下がわたくし以外と結ばれることを許しませんし、逆もまた然りなところがあって、安易にこの話題に触れることはしばらく控えておりました。
(わたくしがスカーレット様とエンディミオン殿下の仲を応援するといってもお怒りになるし、かと言って進んでエンディミオン殿下と親しくなろうとすれば拗ねてしまうのは目に見えておりますし、どうしろと仰るの)
そんな状態のスカーレット様に新たな恋の予感を示唆したところで、あっさり却下されることは目に見えておりました。
「スカーレット様、まぁお聞きしましょうよ。
ようやくルクレツィア様の心を少し動かす方がいらっしゃったのですから」
マリレーナ様は興味津々のようで、艶やかで小さな唇はにっこりと微笑み、テーブルの上に身を乗り出して両手で頬杖をついている様子は、とても魅力的な小悪魔そのものです。
「どうして貴女はそううれしそうでいらっしゃるのかしら」
「その方に出会ったのが先日のペイシ家での夜会というのですもの。
もしかしてわたくし、その瞬間に立ち会っていたのかしら?」
もちろんその直後にいらっしゃったのですから立ち合ったといっても過言ではないかもしれませんが、夜会にはグラーノ様にお仕えしているフォーリア様以外にも、聖国の使節団に従ってきた方がたくさんいらっしゃいましたから、あの時がそうとは、すぐには結びつかないのかもしれません。
いまだヘソを曲げているスカーレット様とは正反対に、マリレーナ様のいたずらに潤んだ瞳が話の続きを促します。
「バルコニーで、オリオン殿下とグラーノ様に従ってらっしゃった、……その、少しだけレオナルド様に似てらっしゃる方がおりましたでしょう?」
ベアトリーチェ様にお心遣いいただき、皆さん集まっていただいたところではぐらかしても仕方ありませんから、マリレーナ様に詰められるままわたくしは正直にお話ししました。
レオナルド様のお名前を出すのに少し言い淀んでしまいましたけれど、その名前にスカーレット様もようやく納得の顔をされました。
「グラーノ様の従者でいらっしゃったのね!
……あまり印象にないのですけれど、それほどリオーネ伯爵様に似ておりましたかしら?」
マリレーナ様はあの時のことを思い出したようですけれど、基本的に従者は付属品として見られる傾向がありますから、マリレーナ様が注視していなくても仕方がありません。
「リオーネ伯爵に似ていらっしゃる方がおりましたら、少しくらい話題になりそうなものですけれど」
スカーレット様はアフタヌーンティースタンドからカヌレをひとつとると、聞いて差し上げなくもない、というお顔で私見を述べてくださいました。
使節団の歓待の催しは、ペイシ家やスコルピオーネ家、ヴィジネー家などの聖国や諸外国と繋がりの多い家でもそれぞれ開かれております。
グラーノ様とフォーリア様と出会ったのもその一環ですけれど、さすがにお父さまもわたくしがお友だちに誘われた夜会へ行くのまではお止めになりませんでしたわね。
王家での式典には十二貴族の一員として参加し、そして各家で開かれている夜会にもスカーレット様は参加することが多かったはずですが、フォーリア様──レオナルド様に似た容姿の方に覚えはないようです。
ペイシ家での夜会はアリエーテ家の都合が合わず欠席していらっしゃいましけれど、グラーノ様は使節団の代表ですから、どこの催しにも招待されているはずで、その側にいつも控えているフォーリア様が目立たないのは少し不思議な感じがいたします。
「似ているといっても、雰囲気だけですから……」
顔立ちが似ているということではない、と説明しても、マリレーナ様にもスカーレット様にもうまく伝わらず、お二人は首を傾げてしまいました。
「……あの、私は、グラーノ様の従者の方、覚えております」
主張の強い二人の口が閉じた隙を見計らうように、ヴィオラ様が控えめな声で仰いました。
「ヴィオラ様は、ペイシ家の夜会にはいらっしゃいませんでしたわよね?」
ベアトリーチェ様が確認するとヴィオラ様は頷き、ビランチャ家の夜会でお見かけしたと、思い出すようにお話しになられました。
「夜会というよりは会議のような雰囲気でしたから、伯爵家はリオーネ家とトーロ家のみで、あとは侯爵家以上、サジッタリオ家を中心に武門が多かったように思います」
普段は引っ込み思案のヴィオラ様ですが、昔から読書が大好きで、シルヴィオ様に憧れはじめてからは少しだけその聡明な部分が表に出るようになってきました。
周囲をよく観察しているところなどは、シルヴィオ様を見習ってのことのような気がいたしますけれど。
「まあ、武家の皆さまだけで悪だくみなどされていなければ良いのですけれど」
マリレーナ様が冗談のように仰いますが、悪だくみなどとんでもなく、おそらく星の災厄について万が一の時の対応など、聖国の方も交えての軽い折衝が行われていたのではないでしょうか。
「今のは我がサジッタリオ家だけでなくビランチャ家にも無礼な発言ですから、撤回を求めすわ、マリレーナ様」
マリレーナ様の毒をすかさず制するのはやはりクラリーチェ様、ちょうどよく温室を抜けて、お茶会のテラスに颯爽と姿を見せてくださいました。
何事かとお思いでしょうが、ベアトリーチェ様によりスカーレット様、マリレーナ様、ヴィオラ様に召集がかかり(クラリーチェ様はお時間が合えばいらしてくださるそうです)、議題の中心は、わたくし。
結局、隠し事のヘタなわたくしは、カタチにもならないふわふわと言うかモヤモヤというか、新たなる出会いで感じた動揺を見事にベアトリーチェ様に見抜かれ、最初から終わりまで、すべてのことを打ち明けるしかなくなったのです。
新しい恋、というには不確かな、けれど見ないフリをするにはあまりに明らかな心の変化を言葉にすると、フォーリア様に感じたものはやはり不誠実な気の迷い、という思いが大きくなったのですけれど、お姉さまは、結論を急ぐ必要はないと仰ってくださり、一緒に悩みましょうと励ましてくださいました。
そして本日。
巫女様の降臨によりしばらく王城でのお茶会がお休みになっていたのを、ベアトリーチェ様主催で学園の温室に連なるテラスを貸し切って再開してくださったのです。
もちろん王子殿下たち抜きの女子会ですが、あちらはあちらで王族用サロンで今も星探索の相談をなさっていらっしゃるはず。
星の災厄阻止のため懸命に動かれている皆さまの傍らで、わたくしの個人的なことのためにお茶会を開く、ということに少しの後ろめたさを感じないではないのですが、わたくしはいつの間にか部外者にされてしまっておりましたし、何ができるということもありませんので、お姉さまの心遣いはありがたく受け取ろうと思います。
…………が。
「は?聖国の使節の、しかも従者ですって?」
ベアトリーチェお姉さまによって本日の議題が明かされると、スカーレット様の眉間に思いきり皺が寄りました。
(そうですわね、そうなりますわよね!)
毎日不機嫌まったなしのスカーレット様には、少し刺激の強い話題でございます。
「お話になりませんわ」
けんもほろろとはこのこと。
スカーレット様は絶賛いろいろと拗らせてしまっているので、エンディミオン殿下に想いを寄せつつも、エンディミオン殿下がわたくし以外と結ばれることを許しませんし、逆もまた然りなところがあって、安易にこの話題に触れることはしばらく控えておりました。
(わたくしがスカーレット様とエンディミオン殿下の仲を応援するといってもお怒りになるし、かと言って進んでエンディミオン殿下と親しくなろうとすれば拗ねてしまうのは目に見えておりますし、どうしろと仰るの)
そんな状態のスカーレット様に新たな恋の予感を示唆したところで、あっさり却下されることは目に見えておりました。
「スカーレット様、まぁお聞きしましょうよ。
ようやくルクレツィア様の心を少し動かす方がいらっしゃったのですから」
マリレーナ様は興味津々のようで、艶やかで小さな唇はにっこりと微笑み、テーブルの上に身を乗り出して両手で頬杖をついている様子は、とても魅力的な小悪魔そのものです。
「どうして貴女はそううれしそうでいらっしゃるのかしら」
「その方に出会ったのが先日のペイシ家での夜会というのですもの。
もしかしてわたくし、その瞬間に立ち会っていたのかしら?」
もちろんその直後にいらっしゃったのですから立ち合ったといっても過言ではないかもしれませんが、夜会にはグラーノ様にお仕えしているフォーリア様以外にも、聖国の使節団に従ってきた方がたくさんいらっしゃいましたから、あの時がそうとは、すぐには結びつかないのかもしれません。
いまだヘソを曲げているスカーレット様とは正反対に、マリレーナ様のいたずらに潤んだ瞳が話の続きを促します。
「バルコニーで、オリオン殿下とグラーノ様に従ってらっしゃった、……その、少しだけレオナルド様に似てらっしゃる方がおりましたでしょう?」
ベアトリーチェ様にお心遣いいただき、皆さん集まっていただいたところではぐらかしても仕方ありませんから、マリレーナ様に詰められるままわたくしは正直にお話ししました。
レオナルド様のお名前を出すのに少し言い淀んでしまいましたけれど、その名前にスカーレット様もようやく納得の顔をされました。
「グラーノ様の従者でいらっしゃったのね!
……あまり印象にないのですけれど、それほどリオーネ伯爵様に似ておりましたかしら?」
マリレーナ様はあの時のことを思い出したようですけれど、基本的に従者は付属品として見られる傾向がありますから、マリレーナ様が注視していなくても仕方がありません。
「リオーネ伯爵に似ていらっしゃる方がおりましたら、少しくらい話題になりそうなものですけれど」
スカーレット様はアフタヌーンティースタンドからカヌレをひとつとると、聞いて差し上げなくもない、というお顔で私見を述べてくださいました。
使節団の歓待の催しは、ペイシ家やスコルピオーネ家、ヴィジネー家などの聖国や諸外国と繋がりの多い家でもそれぞれ開かれております。
グラーノ様とフォーリア様と出会ったのもその一環ですけれど、さすがにお父さまもわたくしがお友だちに誘われた夜会へ行くのまではお止めになりませんでしたわね。
王家での式典には十二貴族の一員として参加し、そして各家で開かれている夜会にもスカーレット様は参加することが多かったはずですが、フォーリア様──レオナルド様に似た容姿の方に覚えはないようです。
ペイシ家での夜会はアリエーテ家の都合が合わず欠席していらっしゃいましけれど、グラーノ様は使節団の代表ですから、どこの催しにも招待されているはずで、その側にいつも控えているフォーリア様が目立たないのは少し不思議な感じがいたします。
「似ているといっても、雰囲気だけですから……」
顔立ちが似ているということではない、と説明しても、マリレーナ様にもスカーレット様にもうまく伝わらず、お二人は首を傾げてしまいました。
「……あの、私は、グラーノ様の従者の方、覚えております」
主張の強い二人の口が閉じた隙を見計らうように、ヴィオラ様が控えめな声で仰いました。
「ヴィオラ様は、ペイシ家の夜会にはいらっしゃいませんでしたわよね?」
ベアトリーチェ様が確認するとヴィオラ様は頷き、ビランチャ家の夜会でお見かけしたと、思い出すようにお話しになられました。
「夜会というよりは会議のような雰囲気でしたから、伯爵家はリオーネ家とトーロ家のみで、あとは侯爵家以上、サジッタリオ家を中心に武門が多かったように思います」
普段は引っ込み思案のヴィオラ様ですが、昔から読書が大好きで、シルヴィオ様に憧れはじめてからは少しだけその聡明な部分が表に出るようになってきました。
周囲をよく観察しているところなどは、シルヴィオ様を見習ってのことのような気がいたしますけれど。
「まあ、武家の皆さまだけで悪だくみなどされていなければ良いのですけれど」
マリレーナ様が冗談のように仰いますが、悪だくみなどとんでもなく、おそらく星の災厄について万が一の時の対応など、聖国の方も交えての軽い折衝が行われていたのではないでしょうか。
「今のは我がサジッタリオ家だけでなくビランチャ家にも無礼な発言ですから、撤回を求めすわ、マリレーナ様」
マリレーナ様の毒をすかさず制するのはやはりクラリーチェ様、ちょうどよく温室を抜けて、お茶会のテラスに颯爽と姿を見せてくださいました。
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