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前世の記憶を思い出してからエンディミオン殿下にはじめてお茶会でお会いするまでの3年の間に、第一王女が生まれ、兄の婚約者が決まり、わたくしにひとつ下の義弟ができました。
そう、義弟。
悪役令嬢の義弟。
完全に攻略対象のポジションですわね。
ポロポロとゲームの登場人物たり得る存在が現れておりますが、やはりいちばん気になるのは義弟。
アンジェロという嫡男もいて、なぜ新たに男の子を我が家に迎え入れたかといえば、ひとえに公爵家の分家の不始末です。
問題の家は分家とは申しましたが、末端のシェアト子爵家。
先代の急逝により爵位を継いだばかりの若い子爵夫妻はそろって素行が悪く、賭け事がやめられずにあちこちで借金を増やし、招かれた夜会で酒を飲めば泥酔して騒ぎを起こし、どこの家からも嫌厭されるようになると今度は王都の市街で流血沙汰を引き起こし、とにかくひどい行状で、たとえ末端といえど本家の公爵家が責を問われ、王家の温情から父の公爵が自ら采配し、シェアト家の爵位を本家が接収、子爵夫妻は身分剥奪の上で放逐とすることでようやく解決に至ったのでございます。
その元子爵家のひとり息子が、義弟になったファウストです。
わたくしが前世の記憶を思い出してから半年ほどして、ひどく痩せてオドオドとした小さな男の子を父が連れてきたのです。
歳はわたくしのひとつ下と言うには、発育が遅いように感じました。
もしかして生粋の悪役令嬢ルクレツィアなら、突然のことに驚き、ファウストの様子にイライラとしていじめていたかもしれませんわね。
それでも父の話をよく聞くと、子爵家では碌な扱いを受けていなかったために身体は小さいものの、調べてみれば類稀な魔法の才能を持っていて、育てば素晴らしい人材になるだろうと、養子にすることを決めたようです。
そもそもガラッシア家には、長男の他に男子が生まれなかった場合、分家から養子をもらい、広大な領地を持つ公爵家の管理の補佐をする人材に育てる習慣がありました。
両親はまだ年若いですし、今後実弟が生まれる可能性もありますが、お父様は子爵家のことに責任を感じていて、他の家で縁を結ぶことは考えられなかったようです。
さて、この義弟という攻略キャラクターのフラグ、どういたしましょう。
もちろんいじめたりしませんし、本当の弟のように接するつもりではおりますの。
けれどそれも過ぎると、ルクレツィアのこの天使の容貌も相まって、ヒロインではなく義姉に恋情を抱く禁断のルートが開かれるパターンがありますから、義弟といえど、そのあたりの背徳感はヤンデレに通じる可能性がありますし、やはり阻止、ですわね。
ファウストと仲良くすることで彼のルートでの破滅フラグは避けられるはずですから、ここは距離感に気をつけて、たとえば前世の記憶で見たような、愛情のある「うちの姉ちゃんマジで横暴だから」を目指すしかありません。
姉の権力を振りかざし、いじめにならないような可愛い無理難題を聞いてもらい、自分では手に負えないから「さっさと嫁に行かねえかな」と思ってもらうのです。
うふふ。なんだか楽しみになってきましたわ!
ファウストに邪険に扱ってもらえるような姉になる、という新たな目標ができました。
「わたくしのことはティアお姉様とお呼びなさい?
これから公爵家の一員として、よろしくお願いしますわね」
ファーストインプレッションは、なかなか高慢な姉としてうまくいったのではなくて?
ワクワクとニコニコを隠せもしないわたくしに、戸惑いながらファウストはコクリと頷きました。
ファウストが公爵家の暮らしに慣れるのには少し時間がかかりましたが、アンジェロとわたくしは根気強く彼を見守りました。
公爵家で暮らしはじめたばかりの頃、不安定な様子を見せるファウストには、姉弟二人だけの特別なイベントを発生させることなく、アンジェロと三人で過ごす時間を度重ねることで、家族としての関係性をより強く印象付けたのです。
そうして公爵家の末っ子として落ち着いたファウストは、元より賢い子のようで、教えることは素直に、そしてすごい勢いで吸収していくのです。
(あらあら?ファウストは天才タイプのキャラクターかしら?
アンジェロが秀才タイプですから、そのあたりで義弟にコンプレックスを持つようになるとしたら、お兄様のシナリオが読めましたわね)
アンジェロはわたくしとよく似た容貌で、天使のファンクラブが貴族から商家のご夫人までの間にすでにできているとか。
性格は温雅で、育ちの良さがそのまま現れた貴族子息そのもの、対外的には、ガラッシア公爵家の跡取りとしてすでに如才ないスマートさを発揮しています。
そんな彼が人知れず義弟の才能に嫉妬めいた屈折した感情を抱いたとしたら、なかなか人間くさい面が見られて、趣き深いシナリオになるかもしれませんわね。
ファウストはファウストで、悪役令嬢の義姉からの扱いを含めた公爵家での立場や、実家の子爵家の件が要でしょう。
(なるほど。かなり王道寄りのシナリオなのかもしれませんわ)
隕石が降るという未曾有の天変地異を前に、ヤンデレや18禁展開は、そんな場合じゃないだろ、ですものね。
身近なところから心配していたチャート②が絞れそうで、展望が開けてきました。
そもそも兄弟の性癖のことなど知りたくもありませんし、家族としても真っ当であれと願わずにはいられませんわ。
(……兄と義弟の禁断愛、はないですわよね?)
アンジェロの顔の良さはさることながら、公爵家の豊かな生活により健康になったファウストのお顔も、やはり攻略対象キャラクターと言わんばかりの出来栄えです。
シルバーブロンドの髪に灰紫の瞳は幼いながらに怜悧な印象を与え、甘い顔立ちのアンジェロと並ぶとちょっと世界観への認識が揺らぎます。
怜悧な印象といっても本人は至って素直な性格で、口数は少なく感情表現は苦手そうながらも、アンジェロやわたくしの後について回る姿はさながら懐いている小動物のようです。
まだまだ貴族の衣装に着られているような様子も、半ズボンから出ている短い足が座ると床に付かないのも、とにかく可愛らしい弟に違いありませんから、幸せになってほしいとは思いますが、兄とはちょっと……。
確信を持って潰したはずのチャート①が一瞬頭を過ぎりましたが、これから巫女が現れるのですから、それはあり得ませんわね。
ふう、と人知れず詰めていた息を吐き出し、ファウストがおとなしくアンジェロに本を読み聞かせてもらっているのを、動揺を隠しながらわたくしもそばで見守っておりました。
前世の記憶を思い出してからエンディミオン殿下にはじめてお茶会でお会いするまでの3年の間に、第一王女が生まれ、兄の婚約者が決まり、わたくしにひとつ下の義弟ができました。
そう、義弟。
悪役令嬢の義弟。
完全に攻略対象のポジションですわね。
ポロポロとゲームの登場人物たり得る存在が現れておりますが、やはりいちばん気になるのは義弟。
アンジェロという嫡男もいて、なぜ新たに男の子を我が家に迎え入れたかといえば、ひとえに公爵家の分家の不始末です。
問題の家は分家とは申しましたが、末端のシェアト子爵家。
先代の急逝により爵位を継いだばかりの若い子爵夫妻はそろって素行が悪く、賭け事がやめられずにあちこちで借金を増やし、招かれた夜会で酒を飲めば泥酔して騒ぎを起こし、どこの家からも嫌厭されるようになると今度は王都の市街で流血沙汰を引き起こし、とにかくひどい行状で、たとえ末端といえど本家の公爵家が責を問われ、王家の温情から父の公爵が自ら采配し、シェアト家の爵位を本家が接収、子爵夫妻は身分剥奪の上で放逐とすることでようやく解決に至ったのでございます。
その元子爵家のひとり息子が、義弟になったファウストです。
わたくしが前世の記憶を思い出してから半年ほどして、ひどく痩せてオドオドとした小さな男の子を父が連れてきたのです。
歳はわたくしのひとつ下と言うには、発育が遅いように感じました。
もしかして生粋の悪役令嬢ルクレツィアなら、突然のことに驚き、ファウストの様子にイライラとしていじめていたかもしれませんわね。
それでも父の話をよく聞くと、子爵家では碌な扱いを受けていなかったために身体は小さいものの、調べてみれば類稀な魔法の才能を持っていて、育てば素晴らしい人材になるだろうと、養子にすることを決めたようです。
そもそもガラッシア家には、長男の他に男子が生まれなかった場合、分家から養子をもらい、広大な領地を持つ公爵家の管理の補佐をする人材に育てる習慣がありました。
両親はまだ年若いですし、今後実弟が生まれる可能性もありますが、お父様は子爵家のことに責任を感じていて、他の家で縁を結ぶことは考えられなかったようです。
さて、この義弟という攻略キャラクターのフラグ、どういたしましょう。
もちろんいじめたりしませんし、本当の弟のように接するつもりではおりますの。
けれどそれも過ぎると、ルクレツィアのこの天使の容貌も相まって、ヒロインではなく義姉に恋情を抱く禁断のルートが開かれるパターンがありますから、義弟といえど、そのあたりの背徳感はヤンデレに通じる可能性がありますし、やはり阻止、ですわね。
ファウストと仲良くすることで彼のルートでの破滅フラグは避けられるはずですから、ここは距離感に気をつけて、たとえば前世の記憶で見たような、愛情のある「うちの姉ちゃんマジで横暴だから」を目指すしかありません。
姉の権力を振りかざし、いじめにならないような可愛い無理難題を聞いてもらい、自分では手に負えないから「さっさと嫁に行かねえかな」と思ってもらうのです。
うふふ。なんだか楽しみになってきましたわ!
ファウストに邪険に扱ってもらえるような姉になる、という新たな目標ができました。
「わたくしのことはティアお姉様とお呼びなさい?
これから公爵家の一員として、よろしくお願いしますわね」
ファーストインプレッションは、なかなか高慢な姉としてうまくいったのではなくて?
ワクワクとニコニコを隠せもしないわたくしに、戸惑いながらファウストはコクリと頷きました。
ファウストが公爵家の暮らしに慣れるのには少し時間がかかりましたが、アンジェロとわたくしは根気強く彼を見守りました。
公爵家で暮らしはじめたばかりの頃、不安定な様子を見せるファウストには、姉弟二人だけの特別なイベントを発生させることなく、アンジェロと三人で過ごす時間を度重ねることで、家族としての関係性をより強く印象付けたのです。
そうして公爵家の末っ子として落ち着いたファウストは、元より賢い子のようで、教えることは素直に、そしてすごい勢いで吸収していくのです。
(あらあら?ファウストは天才タイプのキャラクターかしら?
アンジェロが秀才タイプですから、そのあたりで義弟にコンプレックスを持つようになるとしたら、お兄様のシナリオが読めましたわね)
アンジェロはわたくしとよく似た容貌で、天使のファンクラブが貴族から商家のご夫人までの間にすでにできているとか。
性格は温雅で、育ちの良さがそのまま現れた貴族子息そのもの、対外的には、ガラッシア公爵家の跡取りとしてすでに如才ないスマートさを発揮しています。
そんな彼が人知れず義弟の才能に嫉妬めいた屈折した感情を抱いたとしたら、なかなか人間くさい面が見られて、趣き深いシナリオになるかもしれませんわね。
ファウストはファウストで、悪役令嬢の義姉からの扱いを含めた公爵家での立場や、実家の子爵家の件が要でしょう。
(なるほど。かなり王道寄りのシナリオなのかもしれませんわ)
隕石が降るという未曾有の天変地異を前に、ヤンデレや18禁展開は、そんな場合じゃないだろ、ですものね。
身近なところから心配していたチャート②が絞れそうで、展望が開けてきました。
そもそも兄弟の性癖のことなど知りたくもありませんし、家族としても真っ当であれと願わずにはいられませんわ。
(……兄と義弟の禁断愛、はないですわよね?)
アンジェロの顔の良さはさることながら、公爵家の豊かな生活により健康になったファウストのお顔も、やはり攻略対象キャラクターと言わんばかりの出来栄えです。
シルバーブロンドの髪に灰紫の瞳は幼いながらに怜悧な印象を与え、甘い顔立ちのアンジェロと並ぶとちょっと世界観への認識が揺らぎます。
怜悧な印象といっても本人は至って素直な性格で、口数は少なく感情表現は苦手そうながらも、アンジェロやわたくしの後について回る姿はさながら懐いている小動物のようです。
まだまだ貴族の衣装に着られているような様子も、半ズボンから出ている短い足が座ると床に付かないのも、とにかく可愛らしい弟に違いありませんから、幸せになってほしいとは思いますが、兄とはちょっと……。
確信を持って潰したはずのチャート①が一瞬頭を過ぎりましたが、これから巫女が現れるのですから、それはあり得ませんわね。
ふう、と人知れず詰めていた息を吐き出し、ファウストがおとなしくアンジェロに本を読み聞かせてもらっているのを、動揺を隠しながらわたくしもそばで見守っておりました。
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