5 / 121
4
しおりを挟む
そもそも、王子の婚約者になどならなければ、大方の心配事が避けられます。
ここでもう一人の危険人物、もとい登場人物について考えてみましょう。
ある意味ヒロインよりも危険といえる、乙女ゲームではかなりの確率でメイン攻略対象となっている、王子殿下、ですわ。
ステラフィッサには現在二人の王子殿下がいらっしゃり、お二人とも正妃様がご生母様です。
そもそも側妃様も妾妃様もいらっしゃらないので、王位継承については安泰、ほとんど問題が起こらないと思われております。
第二王子は私が前世の記憶を思い出した少し後に生まれたばかりでまだ赤ん坊ですし、攻略対象として最有力なのは、やはりわたくしと同じ歳に生まれ、兄が遊び相手として召喚されるようになった第一王子の、いずれ立太子されるエンディミオン殿下です。
兄のアンジェロは7歳、公爵家の嫡男ですから、身分的にも申し分なく、年齢的にも王子の規範となれるような分別がいくらかできるようになっております。
週に何度か、父に連れられて王城へ赴いて遊び相手をなさっておりますが、お話を聞いた限り、とくに無茶をなさったりワガママが過ぎる、ということはないようです。
アンジェロのことも兄のように慕っているとか。
ですが。
5歳の頃がいくら可愛らしくても、政治的に決められた婚約者がありながら他の女にうつつを抜かすような男になるのです!
将来、王国を担う立場としては不適格。
(わたくしぜっっったいに婚約者になりたくありませんわっ)
わたくしも非公式に何度か王城に連れられそうになりましたが、断固イヤがりました。
普段、無邪気に素直に振る舞っているものですから、このワガママは好意的に受け止められております。
まだお人形と遊んでいたいとか、侍女のスカートの影に隠れてかくれんぼとか、お母様を伴わないときとなれば、絶対にそのドレスの裾を離しませんでした。
「お城よりお茶会がいいなんて、ティアも女の子だなあ」
と、お城=仕事場の認識の父は、ニコニコと出かけて行きます。
本来、女の子ならお城の王子様に憧れるものですけれど。
お茶会だって淑女の戦場ですから、育ちのいい父は少し天然です。
その父の背についていき、わたくしが同行しないことを残念がるように後ろをそっと振り返った兄に、心細そうに小さく手を振れば、兄を取られるのがイヤなんだろうと大人たちは解釈してくれます。
そんな振る舞いも大目に見てもらえるほどに、おかげさまで家族仲は良好です。
幸いにも我が家の領地運営は順風満帆、建国王の妹姫から連綿と続く家系は王族に準ずる立場として、他家から頭ひとつ分もふたつ分も飛び抜け、一線を画す存在です。
これまでのステラフィッサ王家、ガラッシア公爵家の歴史の中で、降嫁された王女殿下を迎えたことも、反対に王族に嫁いだ方もいらっしゃいます。
王族を除いて向かうところ敵なし、その王族との関係も良好。
お話を聞く限りでは、国王陛下も王妃陛下も温厚そうなお人柄で、家族からも王族サイドからも、無理矢理に婚約を結ばれそうな傾向はないと言ってもいいでしょう。
大逆転ものの悪役令嬢として懸念される、政略結婚の道具として扱われ冷遇されるというような、「嫌われ」的な立場にはなりそうもありません。
まだ二十代の両親は、こちらもやはり天使の親は天使、眉目秀麗な父はガラッシアの月の貴公子の異名をほしいままにし、母もステラフィッサの至宝といわれる美貌で、侯爵家から、相思相愛で輿入れしてきたと聞いております。
二人とも結婚してなお大層おモテになるようですが、浮気や愛人の話など一切ありません。
温かな家族で、父も母も兄も、わたくしを溺愛してくれております。
もちろんそうなるように努めておりますが、顔立ちは天使で、家族からは溺愛され、ワガママもすべて許容されてしまうなんて、これは王道の悪役令嬢への道待ったなしの環境です。
これでわたくしに前世の記憶がなかったら、ホイホイと王城についていき、王子様は自分のものだと、きっと思い込んでしまったに違いありません。
そのまま大人たちに婚約話はトントンと進められ……なんて恐ろしいことでしょう。
これからも、ぜったいにぜったいに、ワガママの効く限り登城することは断固拒否して、王子の情報収集は怠りませんが、興味を持っているなんて、少しでも思われてはなりません。
エンカウントやイベントをできるだけ避けるなんて生易しいことではいけません。
敵です。
わたくしの家族の話になってしまいましたが、問題は王子、そう王子です。
パターンとしては四つ。
ゲームとしては正統派イケメンでしょうが、
A、オレ様
B、腹黒
C、思慮深い博愛タイプ
D、まれに純情タイプ
婚約者を差し置いて別の女とイチャイチャする男なんて全員クソヤローで充分ですが、このAパターンというのは、乙女ゲームというより婚約破棄ものの小説に出てくるダメ男というイメージがわたくしは強いですわね。
親に定められた婚約者を軽く見て、あるいは自分より優秀な婚約者にコンプレックスを抱いて、成長するに連れつらくあたるようになり、最後には自分が気に入った別の女と婚約するためにありもしない罪をねつ造して悪役令嬢を陥れようとするクズ男。
悪役令嬢を正妃に据え仕事を押し付け、自分と恋人は遊んで暮らそうという目論見のものもありましたわね。
このAとだけは、絶対に婚約も結婚もしたくありません!
B、C、Dのタイプだって、品行方正の王子だったのがヒロインに目が眩み道を踏み外し、常識的な判断ができなくなることも考えられます。
やはり婚約話の有無から戦いははじまっているのですわ。
仮にこのまま婚約話はないものとして進んだとして、もうひとつわたくしには心配ごとがございます。
それは、王子殿下にむしろ好かれてしまうこと!
悪役令嬢に転生して、断罪回避のために振る舞いに気をつけているつもりが、攻略対象に溺愛されているパターンがあります。
けれどわたくし、そのパターンも是が非でも避けたいのです。
なぜなら、王太子妃、ひいては未来の国王妃、国母になんて、わたくしはなりたくないのです!
一公爵令嬢として、世界の危機に知らぬふりができない責任感とは、これは別のお話なのです。
王妃として、国民の暮らしに責任を持つなんて、とてもとても無理だと思わずにはいられません。
そして、わたくし、せっかくこの容貌に生まれたのですから、素敵な恋だってしてみたいのです!
(こちらが本音!)
もちろん、公爵家に生まれた身で贅沢を申し上げているのは重々承知しております。
ですが、灰色の前世の記憶が叫んでいるのです。
友だちも恋人もいなかった寂しい人生、せっかく美少女でやり直せるのだから、人並みに恋や青春を楽しみたい!
なんだか涙が出てきそうです。
前世といえど別人、哀れにも思いますが、別人といえど前世、憐れむくらいならこの恵まれた環境を謳歌させてほしい、と複雑な思いが湧き上がります。
ノブレス・オブリージュなんて。
今世は目をつぶってもよろしいかしら。
何も平民になって自由な人生を歩みたいと申し上げているわけではありませんの。
この見た目で市井にいたら、別な危険についても考えなくてはいけなくなりますもの。
王族以外の、セキュリティのしっかりしたほどほどのお家柄で、素敵な旦那様と温かい家庭を築くのが、破滅回避したあとの人生の目標ですわ。
さて、兄以外の攻略キャラには当面出会えそうもありませんし、残りの登場人物についてはひとまず置いておきましょう。
兄の溺愛が過ぎて禁断のヤンデレ監禁ルート、にはならないように注意は必要ですが、まだ7歳。
ヒロインの選ぶルートによっては彼もまたクソヤローになりかねませんから、家族として、それも断固阻止してみせます。
シナリオの強制力など心配事はたくさんありましたが、本格的にわたくしや王子殿下の婚約話が動き出すと思われる数年先までは、王子との婚約話に繋がりそうなことを徹底的に流しつつ、破滅回避の対策を整える時間です。
本当であれば、王家との婚約話を潰すには病気を理由にするのがいちばん効率が良いのですが、その後の人生設計やガラッシア公爵家の体面を考えれば取りたくない手段でした。
そうなると、破滅へ繋がる断罪回避、婚約回避のために考える時間はいくらあっても足りません。
味方を増やすことも考えなくては。
王族を巻き込んでの対策の方法も。
そしてオトモダチを作る計画も大切。
(やることは山積みですけれど、わたくしやり遂げてみせますわ!)
ここでもう一人の危険人物、もとい登場人物について考えてみましょう。
ある意味ヒロインよりも危険といえる、乙女ゲームではかなりの確率でメイン攻略対象となっている、王子殿下、ですわ。
ステラフィッサには現在二人の王子殿下がいらっしゃり、お二人とも正妃様がご生母様です。
そもそも側妃様も妾妃様もいらっしゃらないので、王位継承については安泰、ほとんど問題が起こらないと思われております。
第二王子は私が前世の記憶を思い出した少し後に生まれたばかりでまだ赤ん坊ですし、攻略対象として最有力なのは、やはりわたくしと同じ歳に生まれ、兄が遊び相手として召喚されるようになった第一王子の、いずれ立太子されるエンディミオン殿下です。
兄のアンジェロは7歳、公爵家の嫡男ですから、身分的にも申し分なく、年齢的にも王子の規範となれるような分別がいくらかできるようになっております。
週に何度か、父に連れられて王城へ赴いて遊び相手をなさっておりますが、お話を聞いた限り、とくに無茶をなさったりワガママが過ぎる、ということはないようです。
アンジェロのことも兄のように慕っているとか。
ですが。
5歳の頃がいくら可愛らしくても、政治的に決められた婚約者がありながら他の女にうつつを抜かすような男になるのです!
将来、王国を担う立場としては不適格。
(わたくしぜっっったいに婚約者になりたくありませんわっ)
わたくしも非公式に何度か王城に連れられそうになりましたが、断固イヤがりました。
普段、無邪気に素直に振る舞っているものですから、このワガママは好意的に受け止められております。
まだお人形と遊んでいたいとか、侍女のスカートの影に隠れてかくれんぼとか、お母様を伴わないときとなれば、絶対にそのドレスの裾を離しませんでした。
「お城よりお茶会がいいなんて、ティアも女の子だなあ」
と、お城=仕事場の認識の父は、ニコニコと出かけて行きます。
本来、女の子ならお城の王子様に憧れるものですけれど。
お茶会だって淑女の戦場ですから、育ちのいい父は少し天然です。
その父の背についていき、わたくしが同行しないことを残念がるように後ろをそっと振り返った兄に、心細そうに小さく手を振れば、兄を取られるのがイヤなんだろうと大人たちは解釈してくれます。
そんな振る舞いも大目に見てもらえるほどに、おかげさまで家族仲は良好です。
幸いにも我が家の領地運営は順風満帆、建国王の妹姫から連綿と続く家系は王族に準ずる立場として、他家から頭ひとつ分もふたつ分も飛び抜け、一線を画す存在です。
これまでのステラフィッサ王家、ガラッシア公爵家の歴史の中で、降嫁された王女殿下を迎えたことも、反対に王族に嫁いだ方もいらっしゃいます。
王族を除いて向かうところ敵なし、その王族との関係も良好。
お話を聞く限りでは、国王陛下も王妃陛下も温厚そうなお人柄で、家族からも王族サイドからも、無理矢理に婚約を結ばれそうな傾向はないと言ってもいいでしょう。
大逆転ものの悪役令嬢として懸念される、政略結婚の道具として扱われ冷遇されるというような、「嫌われ」的な立場にはなりそうもありません。
まだ二十代の両親は、こちらもやはり天使の親は天使、眉目秀麗な父はガラッシアの月の貴公子の異名をほしいままにし、母もステラフィッサの至宝といわれる美貌で、侯爵家から、相思相愛で輿入れしてきたと聞いております。
二人とも結婚してなお大層おモテになるようですが、浮気や愛人の話など一切ありません。
温かな家族で、父も母も兄も、わたくしを溺愛してくれております。
もちろんそうなるように努めておりますが、顔立ちは天使で、家族からは溺愛され、ワガママもすべて許容されてしまうなんて、これは王道の悪役令嬢への道待ったなしの環境です。
これでわたくしに前世の記憶がなかったら、ホイホイと王城についていき、王子様は自分のものだと、きっと思い込んでしまったに違いありません。
そのまま大人たちに婚約話はトントンと進められ……なんて恐ろしいことでしょう。
これからも、ぜったいにぜったいに、ワガママの効く限り登城することは断固拒否して、王子の情報収集は怠りませんが、興味を持っているなんて、少しでも思われてはなりません。
エンカウントやイベントをできるだけ避けるなんて生易しいことではいけません。
敵です。
わたくしの家族の話になってしまいましたが、問題は王子、そう王子です。
パターンとしては四つ。
ゲームとしては正統派イケメンでしょうが、
A、オレ様
B、腹黒
C、思慮深い博愛タイプ
D、まれに純情タイプ
婚約者を差し置いて別の女とイチャイチャする男なんて全員クソヤローで充分ですが、このAパターンというのは、乙女ゲームというより婚約破棄ものの小説に出てくるダメ男というイメージがわたくしは強いですわね。
親に定められた婚約者を軽く見て、あるいは自分より優秀な婚約者にコンプレックスを抱いて、成長するに連れつらくあたるようになり、最後には自分が気に入った別の女と婚約するためにありもしない罪をねつ造して悪役令嬢を陥れようとするクズ男。
悪役令嬢を正妃に据え仕事を押し付け、自分と恋人は遊んで暮らそうという目論見のものもありましたわね。
このAとだけは、絶対に婚約も結婚もしたくありません!
B、C、Dのタイプだって、品行方正の王子だったのがヒロインに目が眩み道を踏み外し、常識的な判断ができなくなることも考えられます。
やはり婚約話の有無から戦いははじまっているのですわ。
仮にこのまま婚約話はないものとして進んだとして、もうひとつわたくしには心配ごとがございます。
それは、王子殿下にむしろ好かれてしまうこと!
悪役令嬢に転生して、断罪回避のために振る舞いに気をつけているつもりが、攻略対象に溺愛されているパターンがあります。
けれどわたくし、そのパターンも是が非でも避けたいのです。
なぜなら、王太子妃、ひいては未来の国王妃、国母になんて、わたくしはなりたくないのです!
一公爵令嬢として、世界の危機に知らぬふりができない責任感とは、これは別のお話なのです。
王妃として、国民の暮らしに責任を持つなんて、とてもとても無理だと思わずにはいられません。
そして、わたくし、せっかくこの容貌に生まれたのですから、素敵な恋だってしてみたいのです!
(こちらが本音!)
もちろん、公爵家に生まれた身で贅沢を申し上げているのは重々承知しております。
ですが、灰色の前世の記憶が叫んでいるのです。
友だちも恋人もいなかった寂しい人生、せっかく美少女でやり直せるのだから、人並みに恋や青春を楽しみたい!
なんだか涙が出てきそうです。
前世といえど別人、哀れにも思いますが、別人といえど前世、憐れむくらいならこの恵まれた環境を謳歌させてほしい、と複雑な思いが湧き上がります。
ノブレス・オブリージュなんて。
今世は目をつぶってもよろしいかしら。
何も平民になって自由な人生を歩みたいと申し上げているわけではありませんの。
この見た目で市井にいたら、別な危険についても考えなくてはいけなくなりますもの。
王族以外の、セキュリティのしっかりしたほどほどのお家柄で、素敵な旦那様と温かい家庭を築くのが、破滅回避したあとの人生の目標ですわ。
さて、兄以外の攻略キャラには当面出会えそうもありませんし、残りの登場人物についてはひとまず置いておきましょう。
兄の溺愛が過ぎて禁断のヤンデレ監禁ルート、にはならないように注意は必要ですが、まだ7歳。
ヒロインの選ぶルートによっては彼もまたクソヤローになりかねませんから、家族として、それも断固阻止してみせます。
シナリオの強制力など心配事はたくさんありましたが、本格的にわたくしや王子殿下の婚約話が動き出すと思われる数年先までは、王子との婚約話に繋がりそうなことを徹底的に流しつつ、破滅回避の対策を整える時間です。
本当であれば、王家との婚約話を潰すには病気を理由にするのがいちばん効率が良いのですが、その後の人生設計やガラッシア公爵家の体面を考えれば取りたくない手段でした。
そうなると、破滅へ繋がる断罪回避、婚約回避のために考える時間はいくらあっても足りません。
味方を増やすことも考えなくては。
王族を巻き込んでの対策の方法も。
そしてオトモダチを作る計画も大切。
(やることは山積みですけれど、わたくしやり遂げてみせますわ!)
7
お気に入りに追加
1,854
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
【完結】悪役令嬢は婚約者を差し上げたい
三谷朱花
恋愛
アリス・デッセ侯爵令嬢と婚約者であるハース・マーヴィン侯爵令息の出会いは最悪だった。
そして、学園の食堂で、アリスは、「ハース様を解放して欲しい」というメルル・アーディン侯爵令嬢の言葉に、頷こうとした。
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
悪役令嬢ですが、どうやらずっと好きだったみたいです
朝顔
恋愛
リナリアは前世の記憶を思い出して、頭を悩ませた。
この世界が自分の遊んでいた乙女ゲームの世界であることに気がついたのだ。
そして、自分はどうやら主人公をいじめて、嫉妬に狂って殺そうとまでする悪役令嬢に転生してしまった。
せっかく生まれ変わった人生で断罪されるなんて絶対嫌。
どうにかして攻略対象である王子から逃げたいけど、なぜだか懐つかれてしまって……。
悪役令嬢の王道?の話を書いてみたくてチャレンジしました。
ざまぁはなく、溺愛甘々なお話です。
なろうにも同時投稿
【完結】悪役令嬢のトゥルーロマンスは断罪から☆
白雨 音
恋愛
『生まれ変る順番を待つか、断罪直前の悪役令嬢の人生を代わって生きるか』
女神に選択を迫られた時、迷わずに悪役令嬢の人生を選んだ。
それは、その世界が、前世のお気に入り乙女ゲームの世界観にあり、
愛すべき推し…ヒロインの義兄、イレールが居たからだ!
彼に会いたい一心で、途中転生させて貰った人生、あなたへの愛に生きます!
異世界に途中転生した悪役令嬢ヴィオレットがハッピーエンドを目指します☆
《完結しました》
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
悪役令嬢は婚約破棄したいのに王子から溺愛されています。
白雪みなと
恋愛
この世界は乙女ゲームであると気づいた悪役令嬢ポジションのクリスタル・フェアリィ。
筋書き通りにやらないとどうなるか分かったもんじゃない。それに、貴族社会で生きていける気もしない。
ということで、悪役令嬢として候補に嫌われ、国外追放されるよう頑張るのだったが……。
王子さま、なぜ私を溺愛してらっしゃるのですか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる