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4 便秘を開く
4-4 ポワの気持ち 影の発露
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「そうよね、行き詰まったときは、基本よね」
と言って御神は立ち上がった。
紙を挟んだボードに、ペンを構える。
御神はカウンセリング体制に入った。
「今どんな気持ち?」
御神の質問にポワは手を止めた。
「証明したいんよ。
この気持ちは正しいやって。
そうじゃないといかんのやって。
嘘じゃないって」
「誰に証明するの?」
御神の声に力が入る。
次の段階へのヒントが見えたのだろう。
「誰に…」
ポワの声が小さくなる。
ポワは振り返って自分の影を見た。
影に口ができてニヤリと笑う。
影は声を上げて笑った。
その声は、声というより金属音だった。
真守は立ち上がって身構える。
ここからは「肉の盾」が必要な場面が来るかもしれない。
手元のスマホで佐保に武器と防具を要求する。
もちろん、このスマホは本物ではない。
この世界で連絡が取れやすいように佐保に設置してもらったオプションだ。
深層心理という何が出てくるか分からない世界で、状況に合わせてアイテムを要求することができる。
何が敵として出てくるか分からないため、剣と盾を選んだ。
影は、体を地面から引き剥がしてポワを囲むように渦巻く。
――傷ついているから、そんな風に思ってしまう自分に気づけ。
――死にたいなんて嘘だ。
――「死にたい」は、「生きたい」裏返しなんだ。
――生きたい自分を見つけろ。
――本当は、死ぬことなんてできないくせに。
男性の声だったり、女性の声だったり、アニメのワンシーンから抜き出したような美しい声もあれば、親しげな声色もある。棒読みの声もあった。
影の中心でポワはしゃがんで頭を抱えて小さくなる。
ポワに近づいていた御神は、すぐにポワの近くに駆け寄った。
御神は、背中と思われる箇所に手をあてて何かを語りかけている。
ポワと距離を取っていた真守は、影に阻まれて近寄ることができなかった。
足踏みをしている間にブリキのロボットが盾と剣を真守に手渡す。
佐保は、アイテムを渡すとき必ずロボットのアバターを使う。
アイテムに現実感を持たせるためだ。
ゲームの世界のように、望めばすぐ手に入るように設定してしまうと、深層心理の中で存在が薄くなる。
手渡たされたときの重み、人から託されたというストレス。
それが存在感を生み、強い武器となるのだ…と御神が説明してくれたことがある。
確かに、剣と盾の重みは真守の心を引き締めた。
覚悟を決めてタイミングを計り、影の隙をついてポワに近寄る。
ポワは、何かをぶつぶつつぶやきながら震えていた。
「違うんよ。違うんよ。消えるけん許して。お願い。お願い」
ポワは耳と思われる場所を両手で押さえ、棒の体をさらに小さくして存在を消そうとしている。
会ってからずっと、上機嫌だった姿しか知らなかったポワが恐怖で震えている。
ポワに親近感を覚えはじめていた真守は、その姿を見ていられなかった。
救われた安心感を思い出して欲しかった。
「ポワさん、見て。俺が隠してるから大丈夫」
盾をかざして、影からポワをかばう。
「真守を見て」
御神の後押しに反応したポワは顔を上げた。
「消えんといかんのに、そんなことしたらいかんのよ。悪いのは私なんやから」
「なんでだよ」
真守は、思わず声を荒げていた。
「そんなこと言うなよ。
あんなの無視しろよ。
もっと試したい自殺あるんだろ」
ポワに消えて欲しくなかった。
ポワが笑う世界を見たかった。
ポワが笑える世界は、真守がどんなに弱っても楽しく生きていける気がした。
怒ることに慣れない体は、一瞬で怒りを飛ばして震えだけ残す。
震えで思考が回らず、真守はただただ歯を食いしばった。
御神に会ってから、歯を食いしばってばかりだ。
「ポワちゃん。いていいの。いていいのよ。その気持ちは嘘じゃないから」
御神がずっと励ましている。
声はどんどん金属音に戻って笑い声になる。
――死にたいって言って周りを振り回したいだけだろ。
――本当は死にたくないくせに。
――愛情に飢えてるんだろ。
――何もかも手に入れて、それでも満足できませんアピールなんだろ。
――恵まれているくせに。
――本当のこと言えよ。
――本当に欲しいものを言ってみろ。愛情、金、美貌。それが手に入らないから死にたいんだろ。
きえろきえろきえろ…とかろうじて言葉が聞き取れる。
ポワは、御神を見つめる。
「ポワが消えんと、本当の気持ちが出てこんのやろ。
ポワは嘘から生まれてるんやから」
「きっかけなんて関係ないの。
原因なんてあってもなくてもいいの。
傷ついたことで生まれたとしても関係ないのよ。
トラウマから生まれた好きだって存在していいの。
やりたいって思って憧れた。
それだけの話なの。
あなたはいていいのよ。
真守も守ってくれたでしょ」
ポワの表情は読めない。
リアクションが大きいからかろうじて読めていただけで、黙り込んだ棒の表情なんて読めるわけがない。
影は声を上げ続ける。
影は、まとわりつくのをやめ、形をつくりはじめた。
影には指がある。
影には曲線がある。
影にはくびれがある。
ポワと細くつながったまま、ポワから存在を吸い取るように人間になってゆく。
ポワよりも人間の体をした影は、さらにポワを責め立てていく。
――死にたいなんて、嘘だ。
――死にたいなんて甘えだ。
――死にたいなんて逃げたいだけなんだ。
――死ねないくせに。
――いつまでも子供みたいなことをやり続けるつもりか。
真守は、影の姿を盾で隠して、ポワをじっと見つめた。
「私、おってええのかな…」
小さく消え入るような声だったけれど、確かにポワはそうつぶやいた。
と言って御神は立ち上がった。
紙を挟んだボードに、ペンを構える。
御神はカウンセリング体制に入った。
「今どんな気持ち?」
御神の質問にポワは手を止めた。
「証明したいんよ。
この気持ちは正しいやって。
そうじゃないといかんのやって。
嘘じゃないって」
「誰に証明するの?」
御神の声に力が入る。
次の段階へのヒントが見えたのだろう。
「誰に…」
ポワの声が小さくなる。
ポワは振り返って自分の影を見た。
影に口ができてニヤリと笑う。
影は声を上げて笑った。
その声は、声というより金属音だった。
真守は立ち上がって身構える。
ここからは「肉の盾」が必要な場面が来るかもしれない。
手元のスマホで佐保に武器と防具を要求する。
もちろん、このスマホは本物ではない。
この世界で連絡が取れやすいように佐保に設置してもらったオプションだ。
深層心理という何が出てくるか分からない世界で、状況に合わせてアイテムを要求することができる。
何が敵として出てくるか分からないため、剣と盾を選んだ。
影は、体を地面から引き剥がしてポワを囲むように渦巻く。
――傷ついているから、そんな風に思ってしまう自分に気づけ。
――死にたいなんて嘘だ。
――「死にたい」は、「生きたい」裏返しなんだ。
――生きたい自分を見つけろ。
――本当は、死ぬことなんてできないくせに。
男性の声だったり、女性の声だったり、アニメのワンシーンから抜き出したような美しい声もあれば、親しげな声色もある。棒読みの声もあった。
影の中心でポワはしゃがんで頭を抱えて小さくなる。
ポワに近づいていた御神は、すぐにポワの近くに駆け寄った。
御神は、背中と思われる箇所に手をあてて何かを語りかけている。
ポワと距離を取っていた真守は、影に阻まれて近寄ることができなかった。
足踏みをしている間にブリキのロボットが盾と剣を真守に手渡す。
佐保は、アイテムを渡すとき必ずロボットのアバターを使う。
アイテムに現実感を持たせるためだ。
ゲームの世界のように、望めばすぐ手に入るように設定してしまうと、深層心理の中で存在が薄くなる。
手渡たされたときの重み、人から託されたというストレス。
それが存在感を生み、強い武器となるのだ…と御神が説明してくれたことがある。
確かに、剣と盾の重みは真守の心を引き締めた。
覚悟を決めてタイミングを計り、影の隙をついてポワに近寄る。
ポワは、何かをぶつぶつつぶやきながら震えていた。
「違うんよ。違うんよ。消えるけん許して。お願い。お願い」
ポワは耳と思われる場所を両手で押さえ、棒の体をさらに小さくして存在を消そうとしている。
会ってからずっと、上機嫌だった姿しか知らなかったポワが恐怖で震えている。
ポワに親近感を覚えはじめていた真守は、その姿を見ていられなかった。
救われた安心感を思い出して欲しかった。
「ポワさん、見て。俺が隠してるから大丈夫」
盾をかざして、影からポワをかばう。
「真守を見て」
御神の後押しに反応したポワは顔を上げた。
「消えんといかんのに、そんなことしたらいかんのよ。悪いのは私なんやから」
「なんでだよ」
真守は、思わず声を荒げていた。
「そんなこと言うなよ。
あんなの無視しろよ。
もっと試したい自殺あるんだろ」
ポワに消えて欲しくなかった。
ポワが笑う世界を見たかった。
ポワが笑える世界は、真守がどんなに弱っても楽しく生きていける気がした。
怒ることに慣れない体は、一瞬で怒りを飛ばして震えだけ残す。
震えで思考が回らず、真守はただただ歯を食いしばった。
御神に会ってから、歯を食いしばってばかりだ。
「ポワちゃん。いていいの。いていいのよ。その気持ちは嘘じゃないから」
御神がずっと励ましている。
声はどんどん金属音に戻って笑い声になる。
――死にたいって言って周りを振り回したいだけだろ。
――本当は死にたくないくせに。
――愛情に飢えてるんだろ。
――何もかも手に入れて、それでも満足できませんアピールなんだろ。
――恵まれているくせに。
――本当のこと言えよ。
――本当に欲しいものを言ってみろ。愛情、金、美貌。それが手に入らないから死にたいんだろ。
きえろきえろきえろ…とかろうじて言葉が聞き取れる。
ポワは、御神を見つめる。
「ポワが消えんと、本当の気持ちが出てこんのやろ。
ポワは嘘から生まれてるんやから」
「きっかけなんて関係ないの。
原因なんてあってもなくてもいいの。
傷ついたことで生まれたとしても関係ないのよ。
トラウマから生まれた好きだって存在していいの。
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影にはくびれがある。
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――死にたいなんて逃げたいだけなんだ。
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真守は、影の姿を盾で隠して、ポワをじっと見つめた。
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毎週月曜日朝5時に更新します。
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1話完結型。
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