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彼女が残したもの
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あの日、ジョゼフィーネは学園の行事で、郊外の商業都市として栄えていたマルクル伯爵領に見学会に参加していて留守だった。
彼女が帰宅するとヴィオレットが部屋で倒れていた。
直ぐに医師の診断を受けたが助からなかった。
診断は表向きは風邪を拗らせた肺炎だったが、本当はウィストン・ダンドーラに使われた同じ毒を飲まされていた。
普段の彼女なら気付いただろう。でも、彼女はこの時、体調を崩していた。正確には妊娠していたのだ。
だから薬には気を付けていたはずだ。
不明な点は幾つもあるが、彼女はその日ある人物と会っていた。
その人物が彼女に毒を飲ませた。
「これ、何か分かる?」
俺は、ジョーに無造作に聞いて見た。彼女は首を横に振った。
「ヴィオレットから依頼された不妊の治療薬だよ」
透明なガラスの液体を左右に振りながら俺はダンドーラ侯爵の方をチラリと見た。
彼も予想していなかっただろう。ヴィオレットが望んだ事を
「この薬は、もう完成していてダンドーラ侯爵にヴィオレットが密かに飲ませていた。酒に混ぜてね。酒に混ぜると媚薬的な効果も得られるし、男が飲むと精が濃くなる。女が飲むと妊娠しやすくなる」
「何故、ヴィオレットがこれを…まさか…」
「そうだよ。ダンドーラ侯爵、貴方の為に開発された薬だよ。俺の一族の専門家が作った物だよ。折り紙つきさ。効果は合ったよ。彼女は妊娠していた」
「何だと、じゃあ死んだ時には俺の子を宿していたのか?」
「ああ、俺も彼女の検死に立ち合った。ジョーの弟か妹を妊娠したいた。あの頃は貴方は種がないと思われていたからね。だからあの女は、相手がロバート・アンサンブル侯爵だと思ったんだ。だからあの日、この薬を彼女に飲ませた。これは東方の植物から取れる幻覚作用も引き起こす薬だよ」
俺は、別の小瓶を見せた。その液体は、振ると色が変色した。
「これって、ウィストンが飲まされた物か?」
「そうとも言えるし、違うとも言える」
「どういう事じゃ?アン」
「婆さん、アンって呼ぶのを止めろ。子供みたいな嫌がらせするなよな」
俺が拗ねたような仕草をすると、ジョーが頭を撫でた。
ーーーくそっ、皆して俺をガキ扱いしやがって
「ジョー、後でたっぷりお仕置きしてあげるよ。二人きりでね。昼まで起きれないかも知れないね」
俺はジョーの耳元で甘く囁いた。ジョーは見る見る内に真っ赤になった。
その様子に俺は、誰もいなかったら押し倒していたかも知れない。自分の言った通り彼女を可愛いがって、一晩中貪り尽くしただろう。それは絶対間違いない。自信を持って云える。
そんな彼女の一房の髪を手に取ると口付けをした。真っ赤な顔をして恥ずかしそうにしている彼女に、少しは意趣返しが出来た事を確認して、話の続きを促された。
ーーーもう少し、可愛いジョーを堪能したかったのに…
ため息を付きながら、話を続けた。
彼女が帰宅するとヴィオレットが部屋で倒れていた。
直ぐに医師の診断を受けたが助からなかった。
診断は表向きは風邪を拗らせた肺炎だったが、本当はウィストン・ダンドーラに使われた同じ毒を飲まされていた。
普段の彼女なら気付いただろう。でも、彼女はこの時、体調を崩していた。正確には妊娠していたのだ。
だから薬には気を付けていたはずだ。
不明な点は幾つもあるが、彼女はその日ある人物と会っていた。
その人物が彼女に毒を飲ませた。
「これ、何か分かる?」
俺は、ジョーに無造作に聞いて見た。彼女は首を横に振った。
「ヴィオレットから依頼された不妊の治療薬だよ」
透明なガラスの液体を左右に振りながら俺はダンドーラ侯爵の方をチラリと見た。
彼も予想していなかっただろう。ヴィオレットが望んだ事を
「この薬は、もう完成していてダンドーラ侯爵にヴィオレットが密かに飲ませていた。酒に混ぜてね。酒に混ぜると媚薬的な効果も得られるし、男が飲むと精が濃くなる。女が飲むと妊娠しやすくなる」
「何故、ヴィオレットがこれを…まさか…」
「そうだよ。ダンドーラ侯爵、貴方の為に開発された薬だよ。俺の一族の専門家が作った物だよ。折り紙つきさ。効果は合ったよ。彼女は妊娠していた」
「何だと、じゃあ死んだ時には俺の子を宿していたのか?」
「ああ、俺も彼女の検死に立ち合った。ジョーの弟か妹を妊娠したいた。あの頃は貴方は種がないと思われていたからね。だからあの女は、相手がロバート・アンサンブル侯爵だと思ったんだ。だからあの日、この薬を彼女に飲ませた。これは東方の植物から取れる幻覚作用も引き起こす薬だよ」
俺は、別の小瓶を見せた。その液体は、振ると色が変色した。
「これって、ウィストンが飲まされた物か?」
「そうとも言えるし、違うとも言える」
「どういう事じゃ?アン」
「婆さん、アンって呼ぶのを止めろ。子供みたいな嫌がらせするなよな」
俺が拗ねたような仕草をすると、ジョーが頭を撫でた。
ーーーくそっ、皆して俺をガキ扱いしやがって
「ジョー、後でたっぷりお仕置きしてあげるよ。二人きりでね。昼まで起きれないかも知れないね」
俺はジョーの耳元で甘く囁いた。ジョーは見る見る内に真っ赤になった。
その様子に俺は、誰もいなかったら押し倒していたかも知れない。自分の言った通り彼女を可愛いがって、一晩中貪り尽くしただろう。それは絶対間違いない。自信を持って云える。
そんな彼女の一房の髪を手に取ると口付けをした。真っ赤な顔をして恥ずかしそうにしている彼女に、少しは意趣返しが出来た事を確認して、話の続きを促された。
ーーーもう少し、可愛いジョーを堪能したかったのに…
ため息を付きながら、話を続けた。
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