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セレンティア編
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セレンティアが倒れてから、3年の歳月が流れていた。
王城の執務室で、国民からの嘆願書に目を通しながら、コーデリカは呟いた。
「クスッ…相変わらずなのね」
「どうしたんだい、何かあった?」
「いつまでも私を子供扱いするんだなあと思って」
「ああ、定例の嘆願書か」
「ええ…」
椅子から立ち上がると、執務室の窓辺から外で遊んでいる子供たちを眺めていた。
嘆願書の差出人の欄には『コールとセレン』と書かれていた。
コーデリカはもう会う事の出来ない人たちに思いを馳せる。
あの日、コーデリカの前で倒れたセレンティアを愛おしげに抱き上げて、その場で中和薬を飲ませたのは紛れもなく亡くなったはずのコーネリウスだった。
「ち…父……」
「その名で呼んではいけない。僕は既に死んだ身だ。君とは何の関係もない『コール』という名で生きているただの修道士なのだから…」
どこか寂しげに笑うその姿は幼い思い出の中の父のそのままに、コーデリカを愛しそうに見つめる姿に胸を締め付けられた。
そのまま、コーネリウスはセレンティアと一緒に姿を消した。まるで自分だけが幻でも見たように、周りにいた人たちは誰もコーネリウスの姿を見ていないと話した。
その時は父を恋しく思うあまり幻でも見たのだろうと頭を振った。その数日後、祖父である国王アンドレアに呼ばれて、コーデリカは真実を知ることになる。
あの熱い夏の日、確かにコーネリウスはコーデリカを庇って、サンドラの小刀で刺された。しかし、奇跡的に一命を取り留めたコーネリウスには後遺症が残ってしまった。右足を引きずり、男性としての機能を完全に果たせなくなってしまったのだ。
しかし、コーネリウスが生きている事が分かれば、ダグラス侯爵家の罪が軽減される。それはアンドレアにとってもコーネリウスにとっても納得できなかった。今しか彼らの犯した罪を償わせる機会は二度と訪れないかもしれない焦りと苛立ちが二人を襲った。
結局、二人はコーネリウスは死んだ事にして、ダグラス侯爵家を処断した。
コーデリカに事実を隠くすよう頼んだのは、コーネリウスだった。いつか大人になって、政の難しさを知った時に話すつもりだったとアンドレアは告げた。
死んでしまったのでは二度と会えないが、生きているのならいつかは会えるかもしれないという希望がコーデリカの中に残った。
「それで、そこには何が書いているの?」
「いつものように私の身体の心配と本当の嘆願を書いて送って来たのよ。これは議会の承認を得なければならない案件だわ」
「どれどれ、ふーん、なるほどね。でもいい案だと思うよ。議会でも賛成多数で可決される事間違いなしさ」
「どうせ、どっかの誰かさんが根回しするから誰も反対なんてしないわよ」
「おや、私の可愛い奥方様は少し拗ねているのかな?」
「別に拗ねてなんていませんよ。皆で私を子供の様に扱っているなんてね」
「そんなつもりはないんだが。つまり君は大人の女性として扱って欲しいと私の理性を試しているのかな?ならその挑戦を受けて立とうじゃないか」
「ち…違う、そんな意味じゃないの。今、昼間よ。何を考えているのよ」
すくっと立ち上がったユリウスは、愛しい妻を抱き寄せてその甘い唇に口付けた。執務室には侍女も騎士達もいる、何より女王の執務室には大勢の人間が出入りするはずなのに、何時の間にか部屋にはユリウスとコーデリカしかいない。
ユリウスが彼らに手を振って部屋から出る様に指示したのだ。
──また、やられた。
悔しそうに真っ赤になって、俯きながら肩を震わせている可愛らしい妻に、
「ああ、可愛いなあ。私の奥さんは…」
そう言って今度は額に口付けを落とした。
幼少期、少々ユリウスは捻くれていた。ジュラ―ル公爵の嫡男である自分がコーデリカの王配に選ばれたことを…。
『弟だっているのに何故、嫡男の俺が…』
そんな思いがずっと付いて回った。しかし、初めてコーデリカと顔合わせをした瞬間、彼女に一目ぼれした。それからずっと一緒にいる。彼女の新しい一面を知れば知る程好きになっていった。彼女が望めば自分の心臓も取り出して奉げたくなるくらい、愛しくてならない存在となった。
ユリウスには今なら父公爵の気持ちが解る。公爵夫人は子供が出来ない身体だったが、公爵はそれでも妻にと切望した。殆ど無理矢理婚姻したにも拘らず、公爵は夫人に溢れんばかりの愛情を奉げ続けた。
だが、ジュラ―ル公爵家は第二の王家。子孫を残す事が使命なのだ。公爵は悩んだ末、ある落ちぶれた男爵家に目を付けた。
「男爵家を支援する代わりに、子供を二人産んで欲しい」
そう契約を持ちかけたのだ。後がない男爵令嬢は家族の為にその身を公爵に奉げる決断をした。公爵自身も催淫剤で自分を誤魔化しながら、女性に子供を二人授けた。
しかし、夫人の気持ちは穏やかではない。気持ちの折り合いがつかないまま時だけが過ぎて行った。それに男爵令嬢の方も生まれた我が子を他人に渡すという行為に躊躇いを覚える様になってしまった。
二人の気持ちを考えて、公爵は『忘却の滴』を二人に与えた。
夫人はユリウスとその弟を自分が産んだ子供だと信じて疑わない。男爵令嬢も子供を産んだことは記憶の彼方に葬り去った。
ユリウスがこの話を父から聞かされた時、父は身勝手な男だと非難した。その結果、二人の女性の心を深く傷付けたと罵った。
だが、恋を知ったユリウスは父の気持ちが痛いほど理解できる様になってしまった。自分でも抑えきれないような恋情を知ってしまったからだ。
前王アンドレアも王太子コーネリウスも父もユリウスも皆、王族の持つその一人しか愛せない恋情に苦しみながら、生きてきた。きっとユリウスもまたコーデリカを守る為なら、どんな事でも出来るだろう。諦める事ができないその恋情に代々の王族は悦びを感じ、地獄のような苦しみを味わってきたのだから……。
愛する妻の温もりを感じながら、そっとコーデリカの膨らみかけたお腹に手を当てる。そこには、二人の新しい家族が芽吹いていた。この子に会えるときには、「コールとセレン」が書いて寄越した嘆願。平民の為の学び舎の設立が始まるだろう。そうなる様に自分は尽力するだけだと考えていた。
春の陽だまりの中、永遠の楽園と呼ばれる修道院の近くに小さな孤児院がある。そこには多くの孤児たちが集められ、社会に出る為の準備をしている。
彼らを育て、教育している平民の夫婦がいる。
夫の名はコール。妻の名はセレン。
二人は仲睦まじく、暮らしている。夜の夫婦としての睦みあいがなくてもお互いの温もりを確かめ合って眠っている。その視線の先にあるのはお互いだけ、他の誰も入る余地のない二人だけの世界にコールとセレンは生きている。
これからも…。
セレンティアが目覚めた時、彼女の記憶は一部消滅してしまって、サンドラの事はきれいに忘れてしまっていた。全てを覚えているコーネリウスは、セレンティアの為に教会で二人だけの結婚式を挙げ、今度こそセレンティアを愛し守る事を誓った。
時折、その近くの老人たちが集う屋敷に招かれては、子供達を遊ばせていた。
老人の中にはアンドレアの姿もあった。
亡き妻の墓を守りながら静かに暮らすアンドレアにとって、コーネリウス達の幸せそうな姿を見る事だけが、今の生きがいになっていた。
その年の冬、多くの人々に見守れながら、アンドレアは生涯の幕を閉じたのだ。
残ったものの幸が多からん事を願って……。
「あのう、院長。この楽園は何時からあるんですか?」
それは新人の修道女が前から疑問に思っていたことを口にしたことから始まった。
何でも聞きたがるその修道女に周りの先輩たちは「またか」と舌打ちしている。
「元々、ここはある王女の為に作られたものなのよ」
そう言って、院長は微笑んだ。
──ああ、これは長くなるなあ。
と新人修道女は、口に出して言ったことを後悔し始めたのだ。
王城の執務室で、国民からの嘆願書に目を通しながら、コーデリカは呟いた。
「クスッ…相変わらずなのね」
「どうしたんだい、何かあった?」
「いつまでも私を子供扱いするんだなあと思って」
「ああ、定例の嘆願書か」
「ええ…」
椅子から立ち上がると、執務室の窓辺から外で遊んでいる子供たちを眺めていた。
嘆願書の差出人の欄には『コールとセレン』と書かれていた。
コーデリカはもう会う事の出来ない人たちに思いを馳せる。
あの日、コーデリカの前で倒れたセレンティアを愛おしげに抱き上げて、その場で中和薬を飲ませたのは紛れもなく亡くなったはずのコーネリウスだった。
「ち…父……」
「その名で呼んではいけない。僕は既に死んだ身だ。君とは何の関係もない『コール』という名で生きているただの修道士なのだから…」
どこか寂しげに笑うその姿は幼い思い出の中の父のそのままに、コーデリカを愛しそうに見つめる姿に胸を締め付けられた。
そのまま、コーネリウスはセレンティアと一緒に姿を消した。まるで自分だけが幻でも見たように、周りにいた人たちは誰もコーネリウスの姿を見ていないと話した。
その時は父を恋しく思うあまり幻でも見たのだろうと頭を振った。その数日後、祖父である国王アンドレアに呼ばれて、コーデリカは真実を知ることになる。
あの熱い夏の日、確かにコーネリウスはコーデリカを庇って、サンドラの小刀で刺された。しかし、奇跡的に一命を取り留めたコーネリウスには後遺症が残ってしまった。右足を引きずり、男性としての機能を完全に果たせなくなってしまったのだ。
しかし、コーネリウスが生きている事が分かれば、ダグラス侯爵家の罪が軽減される。それはアンドレアにとってもコーネリウスにとっても納得できなかった。今しか彼らの犯した罪を償わせる機会は二度と訪れないかもしれない焦りと苛立ちが二人を襲った。
結局、二人はコーネリウスは死んだ事にして、ダグラス侯爵家を処断した。
コーデリカに事実を隠くすよう頼んだのは、コーネリウスだった。いつか大人になって、政の難しさを知った時に話すつもりだったとアンドレアは告げた。
死んでしまったのでは二度と会えないが、生きているのならいつかは会えるかもしれないという希望がコーデリカの中に残った。
「それで、そこには何が書いているの?」
「いつものように私の身体の心配と本当の嘆願を書いて送って来たのよ。これは議会の承認を得なければならない案件だわ」
「どれどれ、ふーん、なるほどね。でもいい案だと思うよ。議会でも賛成多数で可決される事間違いなしさ」
「どうせ、どっかの誰かさんが根回しするから誰も反対なんてしないわよ」
「おや、私の可愛い奥方様は少し拗ねているのかな?」
「別に拗ねてなんていませんよ。皆で私を子供の様に扱っているなんてね」
「そんなつもりはないんだが。つまり君は大人の女性として扱って欲しいと私の理性を試しているのかな?ならその挑戦を受けて立とうじゃないか」
「ち…違う、そんな意味じゃないの。今、昼間よ。何を考えているのよ」
すくっと立ち上がったユリウスは、愛しい妻を抱き寄せてその甘い唇に口付けた。執務室には侍女も騎士達もいる、何より女王の執務室には大勢の人間が出入りするはずなのに、何時の間にか部屋にはユリウスとコーデリカしかいない。
ユリウスが彼らに手を振って部屋から出る様に指示したのだ。
──また、やられた。
悔しそうに真っ赤になって、俯きながら肩を震わせている可愛らしい妻に、
「ああ、可愛いなあ。私の奥さんは…」
そう言って今度は額に口付けを落とした。
幼少期、少々ユリウスは捻くれていた。ジュラ―ル公爵の嫡男である自分がコーデリカの王配に選ばれたことを…。
『弟だっているのに何故、嫡男の俺が…』
そんな思いがずっと付いて回った。しかし、初めてコーデリカと顔合わせをした瞬間、彼女に一目ぼれした。それからずっと一緒にいる。彼女の新しい一面を知れば知る程好きになっていった。彼女が望めば自分の心臓も取り出して奉げたくなるくらい、愛しくてならない存在となった。
ユリウスには今なら父公爵の気持ちが解る。公爵夫人は子供が出来ない身体だったが、公爵はそれでも妻にと切望した。殆ど無理矢理婚姻したにも拘らず、公爵は夫人に溢れんばかりの愛情を奉げ続けた。
だが、ジュラ―ル公爵家は第二の王家。子孫を残す事が使命なのだ。公爵は悩んだ末、ある落ちぶれた男爵家に目を付けた。
「男爵家を支援する代わりに、子供を二人産んで欲しい」
そう契約を持ちかけたのだ。後がない男爵令嬢は家族の為にその身を公爵に奉げる決断をした。公爵自身も催淫剤で自分を誤魔化しながら、女性に子供を二人授けた。
しかし、夫人の気持ちは穏やかではない。気持ちの折り合いがつかないまま時だけが過ぎて行った。それに男爵令嬢の方も生まれた我が子を他人に渡すという行為に躊躇いを覚える様になってしまった。
二人の気持ちを考えて、公爵は『忘却の滴』を二人に与えた。
夫人はユリウスとその弟を自分が産んだ子供だと信じて疑わない。男爵令嬢も子供を産んだことは記憶の彼方に葬り去った。
ユリウスがこの話を父から聞かされた時、父は身勝手な男だと非難した。その結果、二人の女性の心を深く傷付けたと罵った。
だが、恋を知ったユリウスは父の気持ちが痛いほど理解できる様になってしまった。自分でも抑えきれないような恋情を知ってしまったからだ。
前王アンドレアも王太子コーネリウスも父もユリウスも皆、王族の持つその一人しか愛せない恋情に苦しみながら、生きてきた。きっとユリウスもまたコーデリカを守る為なら、どんな事でも出来るだろう。諦める事ができないその恋情に代々の王族は悦びを感じ、地獄のような苦しみを味わってきたのだから……。
愛する妻の温もりを感じながら、そっとコーデリカの膨らみかけたお腹に手を当てる。そこには、二人の新しい家族が芽吹いていた。この子に会えるときには、「コールとセレン」が書いて寄越した嘆願。平民の為の学び舎の設立が始まるだろう。そうなる様に自分は尽力するだけだと考えていた。
春の陽だまりの中、永遠の楽園と呼ばれる修道院の近くに小さな孤児院がある。そこには多くの孤児たちが集められ、社会に出る為の準備をしている。
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二人は仲睦まじく、暮らしている。夜の夫婦としての睦みあいがなくてもお互いの温もりを確かめ合って眠っている。その視線の先にあるのはお互いだけ、他の誰も入る余地のない二人だけの世界にコールとセレンは生きている。
これからも…。
セレンティアが目覚めた時、彼女の記憶は一部消滅してしまって、サンドラの事はきれいに忘れてしまっていた。全てを覚えているコーネリウスは、セレンティアの為に教会で二人だけの結婚式を挙げ、今度こそセレンティアを愛し守る事を誓った。
時折、その近くの老人たちが集う屋敷に招かれては、子供達を遊ばせていた。
老人の中にはアンドレアの姿もあった。
亡き妻の墓を守りながら静かに暮らすアンドレアにとって、コーネリウス達の幸せそうな姿を見る事だけが、今の生きがいになっていた。
その年の冬、多くの人々に見守れながら、アンドレアは生涯の幕を閉じたのだ。
残ったものの幸が多からん事を願って……。
「あのう、院長。この楽園は何時からあるんですか?」
それは新人の修道女が前から疑問に思っていたことを口にしたことから始まった。
何でも聞きたがるその修道女に周りの先輩たちは「またか」と舌打ちしている。
「元々、ここはある王女の為に作られたものなのよ」
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