「さよなら」は始まりの挨拶~あなたは今、幸せですか?~

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 ルトワニア国の園遊会に隣国からの訪問客が来ていた。

 しかし、その人物はかつて、この国の王妃であった女性だった。隣には仮面で顔を覆った夫が立っている。

 だが、それよりも王侯貴族の目を引いたのは、彼女の傍らにいる男女の双子の容姿だった。

 少女は母親似で、男子の方の顔は国王瓜二つであった。

 人々はもしかしたら、子を腹に宿したまま離婚したのではと訝しんだ。

 国王ルドヴィックもその可能性を否定出来ないでいた。


 そんなルドヴィックにエレオノーラは静かに問い掛ける。


 ──あなたは今、幸せですか?


 ルドヴィックはその問いに素直に「幸せだ」とは言えなかったのだった。
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